症例別

【アポキルが効かない柴犬の皮膚病治療】掻き壊しと脱エリザベスカラー

2020.09.08

柴犬のアトピー・アレルギーなどによる痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

今回紹介する症例も柴犬の難治性の典型症例です。

特徴①アポキルが効かない

特徴②悲鳴をあげるほど掻いてしまい、傷になる

特徴③手や足、身体など噛みだしたら止まらない

特徴④エリザベスカラーを外すことができない

 

それでは初診時の状態です。

 まずは正面から。

続いて、頚部~前腕部分です。

続いて、胸部~腹部です。

続いて、身体側面と、胸部側面の拡大です。

          

 

初診時から3カ月弱の治療後と比較してみます。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

非常にきれいになりましたね。

エリザベスカラーも外すことができ、痒みで鳴いたり、傷になったりすることはなくなりました。

 

このタイプの柴犬は非常に多く、標準治療ではまずよくなりません。

標準治療というのは、

・アポキル(またはステロイド、シクロスポリン)を毎日服用する

・アレルギー対策をする(減感作療法など含む)

・アレルギー療法食を採用する

・スキンケアに力を入れる

・抗生物質を使う

どれも標準治療で、一概に間違いとはいいませんがこれでよくなる柴犬は多くありません。

(良くなるなら過去の治療ですでによくなっているでしょう。)

 

比較して当院での診療の特徴は、

ポイント①診断に要する時間は一瞬

ポイント②検査で異常値はでない

ポイント③抗生物質は不要

ポイント④アレルギー対策はしない

です。

ほぼすべての症例で同じことをお伝えしていますが、診断は「検査結果が出そろってから」ではありません。

診断および治療方針は、診察室で一瞬目を合わせただけ、実際には1秒もかからず0.5秒でしょうか。

もちろん問診・各種検査は行いますが、このファーストインプレッションが覆ることはなく、治療方針がブレることはほぼありません。

今回も検査結果が出そろう前の初診時にお伝えた治療方針を1つも変えずにエリザベスカラーを外すところまで到達することができました。

 

アポキル・抗生物質・アレルギー対策・食物アレルギーに対する食事療法などの標準治療では治せない理由はいくつもあるのですが、今回の症例の中で特徴的な治療の1つは「パニックに対する治療」です。

パニックというのは、急に掻きだす、舐め続ける、舐めることに夢中になりすぎて思わず噛んでしまい・・・・ついつい傷だらけになってしまうといったパターンのことで、柴犬の皮膚病のあるあるです。

このタイプにはアポキルはあまり効かないので、アポキル以外の治療が必要になります。

 

では柴犬は他の犬種とどう違うのか、が重要になりますね。

もちろん柴犬にしかない病気はないので、全犬種で当てはまるのですが、柴犬に多いというのがポイントです。

当院はこの「柴犬だから」に対して医学的にアプローチすることで治療成績を向上させています。

絶対ではありませんが、多くの病気は遠隔オンライン診療でも対応できますので、遠方にお住いの方でも継続治療が可能になるかと思います。

また東京にサテライトクリニックがありますので、関東圏にお住いの方は当院まで受診する必要がない場合もあります。

 東京サテライトクリニック

柴犬の皮膚病治療で、アポキルなどの一般的な投薬治療で改善がなくお困りの方は一度受診をご検討ください。

なお、このタイプは投薬治療が必須のタイプで、スキンケア&サプリメントも非常に重要ですが、投薬治療なしにこのレベルの劇的な改善は見込めません。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【遠隔オンライン診療】初診だけの治療実績①

2020.09.04

アトピー・アレルギーなど痒み・脂漏を伴う皮膚病の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

7月からスタートした東京サテライトでの診療について、実例をご紹介していこうと思います。

四季の森どうぶつクリニック 東京サテライト

【症例①】

 ウェスティ 3歳

まずはお問い合わせいただいたメールで一緒に送っていただいた写真を紹介します。

実際にこの目で診ることができるのは東京サテライトでの初診1回きりとなるため、最も大事なことは「簡単な経過のご報告とこの写真だけ」で改善までをイメージすることです。

イメージする、というよりは「イメージできる」ことですね。

もちろんこの写真だけで「遠隔診療適応可」という判断で初診を迎えます。

当日は基本「診る」だけ、頭の中では治療は決まっていますので、最終確認のようなものです。

それでは初診時当日写真です。

この初診から5週間後の状態を比較写真で紹介します。

※写真をクリックすると拡大することができます。

治療結果は劇的ですね。

以前から初診時の診断は一瞬とお伝えしていますが、遠隔診療の場合は初診前に行う相談メール&写真でほぼ確定します。

検査が不要という意味ではなく、検査をしつつも「検査結果は想定範囲内」であり、治療方針に変更はないという意味です。

今回の症例においては、膿皮症に対して細菌培養感受性試験だけしか行わず、しかも抗生物質を使わずとも膿皮症が改善する治療プランを立てて、実際に抗生物質を処方せず改善まで導くことができました。

お悩みの方は東京サテライトページのお問合せフォームからご相談ください。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【犬の皮膚病】アポキルが効かない痒みの2つの原因

2020.03.18

痒みを伴う犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

アポキルを毎日服用しているのに痒い(掻く・舐める・齧る・嚙む・こする)症状が改善しないときにどうすればいいのか?と悩んでいる飼主さまも多いのではないでしょうか。

今回はそんな症例報告です。

【症例】

 3歳 ジャックラッセルテリア

【経過】

 〇1年前から全身が痒い

 〇アポキルを毎日服用しても「少しマシ」という程度

 〇掻きむしる、かじる、噛む、こするなど症状が強い

それでは初診時の状です。

続いて、頚部です。

続いて、右前腕のやや内側と外側からの2枚です。

続いて、胸部と腹部の2枚です。

 

最後に、右後肢の外側です。

 

この初診時から3か月後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

続いて、胸部と腹部の2枚です。

当院に来院するまではアポキルを毎日服用していても「痒い!」という状態でしたが、3か月後には「1週間以上服用していないけど特別痒くない」というレベルまで改善しました。

もちろん掻きむしることはほぼありません。

 

この症例には標準医療ではアプローチできない原因が2つ隠れています。

アポキルは非常にいいお薬ですが、すべての掻痒を抑えるわけではありません。

医療にエビデンスは非常に重要かと思いますが、すべてが検査で分かるわけではありませんし、未知の疾患もあるため、エビデンスがなくても「安全性高く劇的に改善させる」という形も医療の1つかと思っています。

なんとか今年中に世界に向けて発表したいと思います。

※提携病院には詳細な症例報告を配布しています。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【関東往診】スキンケアECプラスと食事療法だけで改善した柴犬

2020.02.21

こんにちは、獣医師の平川です。

当院のオンラインショップでは「痒みケアスターターセット」ご購入の方には無料相談メールをお送りして、簡単なアドバイスを提供しています。

場合によっては診療をお勧めするのですが、今回はこの無料相談がきっかけとなって診察につながりました。

お住まいは関東でしたので、久しぶりに関東まで往診に行ってきました。

まずは無料相談メールでいただいた写真から紹介します。

柴犬に多い慢性皮膚病の典型例の1つですね。

この時点では直接受診ではないのですが、当院のスキンケア&サプリ(ECプラス)と適切な食事療法をご提案しました。

そこからわずか2か月後です!

 

投薬治療を一切しておらず、当院のスキンケア&サプリメント&食事療法だけでここまでよくなりました!

激しい色素沈着と毛並みの異常がありましたが、非常に綺麗に改善していますね。

すべての症例がスキンケア&サプリメントで改善するわけではないのも重要ですが、ここでみなさんに知ってほしいのは

「食事療法&サプリ(スキンケアECプラス)」のセットは非常に大事ということです。

意外と「食事はこだわって選んでいる」と自信のある方も多いのですが、おそらく大半の食事療法が「よくならない原因」の一つになっています。

もちろんよくなっていればいいのですが、よくなっていない以上は「今の判断はよくない」と考えなおす必要があるかと思います。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【アポキルが効かない理由】3つの原因を同時に治療

2020.02.08

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はイタリアングレーハウンドの症例です。

 

【症例】

イタリアングレーハウンド 3歳 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇1歳になる前から痒みが出てきた

〇アポキルを服用しても改善しない

〇へそ、腰、後肢、陰部、足先を舐める

〇頭~首を掻く

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

顔(右側)です。

 

頚部です。

 

体全体(右側)です。

 

頚部(側面)です。

 

右大腿部です。

 

足先です。

 

臀部です。

 

それでは、治療後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

口唇周囲の皮膚炎が改善されています。

続いて、頚部です。

元々皮膚炎が強かった部位ではないのですが、非常に重要な部分で、「毛並み」が改善しています。

 

遠目ではわかりにくいのですが、拡大することでよくわかります。

続いて、頚部の右側面の拡大です。

毛並みが非常によくなっているのが分かりますね。

続いて、右後肢側面(膝周辺)です。

膝の周囲の皮膚炎、脱毛(かじっていた)部分が非常に綺麗に改善しています。

続いて、肢端です。

かじっていたため地肌がみえていましたが、かなり綺麗に改善していますね。

続いて、左大腿部尾側(腰背部)です。

ここもかじっていたため毛が短くなって脱毛していましたが、綺麗に改善しました。

今回の症例のポイントです。

「アポキルが効かなかった」

純粋な痒みであればアポキルは非常によく効きます。

かといって掻く・こする・舐める・齧るといった掻痒症状が、すべて「痒い」から来ているとは限りません。

痒くなくても掻いたり齧ったりすることだってあります。

今回の症例では診た瞬間に「純粋な痒み」以外に2つの問題があることに気づかなければ治療がうまくいきません。

1つは「イライラしている」という心因性の問題です。

2つは「遺伝的な皮膚コンディション異常」によって起きている問題です。

この2つに同時にアプローチすればアポキルが効いてきます。

アポキルが効かないという表現ではなく、アポキルが効く痒み以外の問題点を見つければしっかり効くということです。

ということで、治療成功に必要なのは初診時にこの2つが判断できること、そして効果的な治療方針を立てれることになります。

 

アポキルを服用しているのに十分な効果が得られないと悩んでいる方は当院までご相談ください。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【標準医療が変わる瞬間⑤】膿皮症の再発を抑える方法

2019.12.22

犬の膿皮症(湿疹)、脂漏症、アトピーなど痒みを伴う皮膚病に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

以前にも紹介した「新しい治療法」についての続きです。

 【標準医療が変わる瞬間】脂漏症の新しい治療法

 【標準医療が変わる瞬間②】未来の医療は想定外にある

 【標準医療が変わる瞬間③】より根本的な治療法

 【標準医療が変わる瞬間④】一つ上の治療成績

今年覚えたこの治療法ですが、10中8,9で高い治療成績を出しています。

今回もフレブルのわんちゃんです。

【症例】

 フレンチブルドッグ

【経過】

 〇膿皮症が再発しやすい

 〇アトピー(顔・四肢端)の痒みがある

それでは初診時の状態です。

ここまではフレブルのよくある「膿皮症&アトピー」ですね。

このタイプの膿皮症の多くは当院のスキンケア&サプリメント(スキンケアECプラス)と適切な食事療法で改善することができます。

ただこの症例は他の症例と異なり、再発しやすい傾向がありました。

そこで検査結果で異常がでないのですが、ある疾患が隠されているのではないかと予測して治療を開始することにしました。

「膿皮症をコントロールしている状態」の治療前、治療後をみてみましょう。

 

  

 

 

 

以下、治療後との比較です。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

いつも紹介している「劇的な変化」ではないですが、毛並みが非常に改善しているのが伝わるかと思います。

この治療後からは膿皮症がぶり返しにくくなっています。

赤みがなくなる、かさぶたがなくなるといった分かりやすい比較ではないですが、この治療変化の方がずっと大事です。

皮膚そのものがよくなる、皮膚コンディションの改善ができています。

「なぜ皮膚が弱いのか」のより根本的な治療がここにあります。

膿皮症を繰り返す、アトピーの改善が芳しくない、脂漏症が治りにくいなどのお困りごとがあれば当院にご相談ください。

より根本的な治療が可能かもしれません。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ポメラニアンの脱毛治療】アロペシアX(毛周期停止)

2019.12.20

こんにちは、ポメラニアンの脱毛症(アロペシアX、毛周期停止)の治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はポメラニアンの症例です。

 

【症例】

ポメラニアン 6歳 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇急に毛量が減り、頚部、体の側面、臀部がスカスカに

〇腹部~内股に湿疹あり

〇痒がっている

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

頚部です。

 

脇~胸です。

 

腹部~内股です。

 

体の側面(右側)とその拡大です。

 

臀部です。

 

それでは、治療後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

 

スカスカだった部分に毛が生え、毛量が増えました。

腹部の湿疹があった所も綺麗になっています。

 

アロペシアX、毛周期停止といった脱毛系の治療は非常にデリケートです。

何がデリケートかというと、

①診断 

 血液検査での確定診断は不可能

②治療 

 専用の治療薬はなく、報告がある治療薬の取り扱いが繊細

③結果 

 一般的には治療結果がでるのに最短でも6カ月、平均1年越え・・・と時期だけでなく結果がでるかどうか不確定要素が強い

 

治療方針は色々とありますので、色々と組み合わせを変えながらご提案をしていきます。

毛並みの再生をお約束できるものではありませんが、お悩みの方はご相談ください。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【トイプードルの脱毛症】アロペシアX(毛周期停止)

2019.11.23

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回は治療依頼が非常に多いトイプードルの脱毛症「アロペシアX」、別名「毛周期停止」の治療症例です。

 

【症例】

トイプードル 7歳 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇元々薄毛ぎみだった

〇約1年前に頚部が脱毛、そこから広がっていった

〇エリザベスカラーを着用している

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

右耳です。

 

頚部です。

 

脇~腹部です。

 

内股です。

 

体の右側面と頚部の拡大です。

 

 

それでは、初診時から約8ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

トイプードルの毛並み異常は非常に多く、難治性皮膚病の原因になっています。

難しい理由は、

①評価ができない

 毛並みは数値ができないため、毛並みが悪いという状態をしっかり評価できていないケースが多く認められます。

 顕著に脱毛していればまだ「脱毛」とわかるのでいいのですが、なんとなく悪いだけであれば気づかれにくく放置されてしまうこともあります。

 そういった症例で湿疹やアトピーが混在していると、毛並み異常の病気が隠されてしまい「アトピーだから」「皮膚病だから」で済まされてしまうこともよく起きています。

 何事もそうですが、「正常を知る」というのがとても重要で、正常を知っていることで「おかしい(異常)」を的確に評価することができます。。

②診断が難しい

 診療の基本は証拠(わかりやすいのは数値化)を得て診断名(病気の枠組み)をつけることなのですが、脱毛・毛並み異常の原因が必ずしも数値化できる病気ばかりではありませんし、既存の診断名の中に綺麗に収まる病気ばかりではありません。

 数値化で診断しやすい疾患(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症)もあるのですが、そうではないものを把握しておく必要があります。

 もちろん診断がない毛並み異常に対しても治療プランをもっているとより医療の質は高くなります。

③治療が難しい

 よくある病気に当てはまらないと治療プランを立てることがむずかしくなります。

 というのも診断名があり特定の治療法がある疾患であれば悩むことはないのですが、原因が特定されておらず漠然とした疾患で、治療法にもさまざまな選択肢があると「よりベターは選択は?」となるため、高度な判断力が必要となります。

④トイプードルならではも難しさ

トイプードルの脱毛症は他の犬種とことなる特徴があるため、その特徴を知っていないと意外なところで躓きます。

トイプードルの脱毛症、特にこのアロペシアX(毛周期停止)はこういった条件がそろっているため、治療は難しくなっています。

今回はその中でかなりいい治療結果が出た方だと思います。

本当に難しいのはこの治療結果がでるのかでないのか、事前に予測するのが非常に難しいところですね。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病治療】重度の脂漏性皮膚炎①

2019.11.22

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はフレンチブルドッグの症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ 8歳8ヶ月 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇3歳から継続した痒みを伴う皮膚病(季節性はなく通年性)

〇全身脂っぽく、毛艶がなくフケが多い

〇毎週シャンプーしても改善されない

〇過去に4件の動物病院を受診したが、一度も改善したことがない

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

 

顔(右側)です。

 

 

左耳です。

 

 

右前肢です。

 

 

頚部です。

 

 

脇~胸です。

 

それでは、初診時から約4ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

院内での薬浴を数回行い、全身を覆っていたボロボロは綺麗に無くなりました。

痒みも落ち着き、毛も段々と揃い始めています。

 

今回の症例にいくつかポイントを列挙します。

ポイント①やはり治療はアポキルなのか?

今の痒み疾患の標準治療ともいえるアポキル(オクラシチニブ)ですが、今回の治療期間中には使用しませんでした。

もちろん使用する選択肢もあるのですが、「なくてもいい」というものでもあり、「むしろ〇〇〇の方がいい」という明確な理由があったので敢えて採用しませんでした。

もちろんアポキルメインで治療することが間違いというものではないです。

みなさんに知っていただきたいことは「常にアポキルがベストではない」ということ、アポキル以外の治療選択肢を知っていることこそが「アポキルを使いこなせる」だと思います。

ポイント②原因は食物アレルギーなのか?

今の皮膚科の問題点でもあるかと考えていますが、「治りにくい=アレルギー」という括りにされやすく、特に「食物アレルギー」の言葉は乱用されがちです。

食物アレルギーをある・ないの確定診断は難しいのですが、このタイプの皮膚病で「食物アレルギー」と診断することは当院ではほとんどありません。

「食物アレルギーはない」とまでは断定できませんが、「どこに食物アレルギーがあるのだろうか?」とは思います。

事実、当院受診までアミノ酸系または低アレルゲン系の食事療法をしていましたが、当院はアレルゲン制限をといた食事管理を推奨しています。

ポイント③では原因は何か?

原因を1つに絞ることそのものが治療の失敗を招きます。

やはり複合要因のため、複数の異常をできるだけ同時に治療する必要があります。

ただ本当の意味で同時治療は診療的に難しいこともありますので、優先順位の高い治療方針から先におこないます。

それが院内薬浴ですね。

院内薬浴と投薬治療、そして食事療法などの組み合わせが体質に合致すると今回のような劇的な改善が可能になります。

 

ではその次はなにか?

その次・・・、そう「世界初の治療」です。

当院では標準治療になりつつあるのですが、ある治療を併用します。

ここまでもかなり劇的な治療結果ですが、当院ではもう1つ上の治療成績を出すことが可能です。

またご報告します。

 

 

なお、今回紹介した症例に使用したスキンケアとサプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【難治性脂漏症】スキンケア&サプリで減薬に成功した症例

2019.11.15

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はトイプードルの症例です。


【症例】
トイプードル 5歳 男の子(去勢手術未)


【経過】
〇3年前から季節性のない皮膚炎

〇体全体に脱毛、痒みあり

〇手足をよく舐めている


それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。

 

顔の左側です。

 

脇~前胸です。

 

体の右側面と拡大です。

 

 

 

右後肢の大腿部です。

 

それでは、初診時から約2ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

 

今回の症例ですが、トイプードルの治りにくい皮膚病として非常に多いタイプです。

治療で重要なキーワードは「脂漏症」と「免疫」です。

アトピーという枠組みも間違いではないのですが、アトピーを中心に置くと治療がうまくいきません。

もし仮にアトピーとして考えると、治療は「アポキル」になるのですが、アポキルではこのタイプはかなり苦戦します。

もちろんアポキルを間違いというものではなく、ある程度改善も認められると思うのですが、「アポキルだけでは治らない」という意味でアトピーを治療の中心に置くのはよくないということです。

 

脂漏症に対してはもちろんスキンケアが必要不可欠です。

また免疫にはスキンケアECプラスが非常におすすめですが、今回の症例は少しだけ手先の舐め癖があったのでヒーリングケアLFプラスを採用しました。

このタイプにはスキンケア&サプリメントだけでは改善しないので投薬治療は必須です。

積極的な投薬治療を併用することでかなり短期間で改善し、サプリメントの体質改善によって必要な投薬量も現在は初期の半分量で維持できています。

 

適切な診断と投薬治療があれば当院のスキンケア&サプリメントが非常に役立つ典型的な症例だったと思います。

当院が開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

最新記事

SEARCH

カテゴリ分類

Contact完全予約制・ご相談はお気軽に

Contact当院は犬の皮膚病だけに特化した
動物病院です。

  • 0562-85-2215 tel
  • 0562-85-2215 tel
  • サテライト
  • サテライト
  • 全国発送対応クリニック開発スキンケア&サプリメント shop全国発送対応クリニック開発スキンケア&サプリメント shop
pagetop