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【フレンチブルドッグの皮膚科治療】3年続いた痒みが3ヶ月で改善!

2024.09.29

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はフレンチブルドッグの子の症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ  5歳 5ヶ月  女の子(避妊済)

 

【経過】

〇1年中続く痒み

〇舐める:搔く=6:4

〇舐め続けると止まらない

〇抗真菌剤やステロイドを試すが改善せず

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

 

まずは左横顔です。
目の周りと口周りの皮膚が赤く炎症しています。

次に首です。
毛は薄く、本来隠れているはずの皮膚が見えています。

こちらは両前肢です。
止まらない舐め癖の影響か、脱毛し皮膚が炎症しているのが分かります。

次に胸~腹の写真です。
身体の内側はほとんど毛が生えていません。

こちらの写真は胸~腰の左側です。
フケと局所的な脱毛が目立ちます。

最後に左臀部です。
こちらも同様にフケと脱毛が目立ちます。

 

【初診時の診極め】

ポイント①被毛形成異常

・全体的に毛が『薄い』『細い』
・地肌が見える
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
・湿疹がある(皮膚が弱い)

これらが当はまる子は、被毛形成異常を疑います。

 ポイント②心因性
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。

 ・他の犬と仲良くできない
 ・ドライヤーや掃除機が苦手
 ・たまに食糞がある
 ・小枝の拾い食いをする
 ・紐やペットボトルが好きで壊す

これらの行動パターンを示す症例では、痒みとは別に心因性の掻痒行動(特定の場所を異常に舐める・噛む・掻く)が強く出る傾向があります。

 ポイント③3つの要因がかけ合わさった皮膚炎
この子は『アトピー』『膿皮症』『心因性』の3つの要因がかけ合わさり皮膚や被毛に影響が出ています。
そのため治療には、『正しい診極め』と、
『それぞれに適した処方』が必要であり、当院ではそれが可能です。
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【当院の治療プラン】

①アトピー&膿皮症
・投薬治療
※抗生剤・抗真菌剤・ステロイドの処方なし

②被毛形成異常
・投薬治療

③腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス

④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+

⑤週に1~2回のスキンケア(膿皮症)
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・モイストクレンジングオイルジェル

 

それでは治療後の様子と比べてみましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 


<治療から1ヶ月後>
・痒みが減る
・元々下痢気味だった便が形のある便に!
<治療から2ヶ月後>
・搔く:2割まで減る
・舐める:1~2割まで減る
・皮膚がすごくキレイになった!
<治療から3ヶ月後(After写真)>
・見た目がふつうの子まで改善した!
・搔く:無し
・舐める:無し

3年間治らなかった皮膚炎が、わずか3ヶ月で綺麗な皮膚と被毛に生まれ変わりました。
同じような症状の子やその他皮膚疾患でお困りの方はぜひ当院までご相談ください。
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受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます。
・サプリメント
 スキンケアECプラス(腸活) 
 パーソナルPⅡ+(心因性)
 アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
 Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。

 

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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