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【犬の皮膚病】アポキルが効かない痒みの2つの原因

2020.03.18

痒みを伴う犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

アポキルを毎日服用しているのに痒い(掻く・舐める・齧る・嚙む・こする)症状が改善しないときにどうすればいいのか?と悩んでいる飼主さまも多いのではないでしょうか。

今回はそんな症例報告です。

【症例】

 3歳 ジャックラッセルテリア

【経過】

 〇1年前から全身が痒い

 〇アポキルを毎日服用しても「少しマシ」という程度

 〇掻きむしる、かじる、噛む、こするなど症状が強い

それでは初診時の状です。

続いて、頚部です。

続いて、右前腕のやや内側と外側からの2枚です。

続いて、胸部と腹部の2枚です。

 

最後に、右後肢の外側です。

 

この初診時から3か月後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

続いて、胸部と腹部の2枚です。

当院に来院するまではアポキルを毎日服用していても「痒い!」という状態でしたが、3か月後には「1週間以上服用していないけど特別痒くない」というレベルまで改善しました。

もちろん掻きむしることはほぼありません。

 

この症例には標準医療ではアプローチできない原因が2つ隠れています。

アポキルは非常にいいお薬ですが、すべての掻痒を抑えるわけではありません。

医療にエビデンスは非常に重要かと思いますが、すべてが検査で分かるわけではありませんし、未知の疾患もあるため、エビデンスがなくても「安全性高く劇的に改善させる」という形も医療の1つかと思っています。

なんとか今年中に世界に向けて発表したいと思います。

※提携病院には詳細な症例報告を配布しています。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【関東往診】スキンケアECプラスと食事療法だけで改善した柴犬

2020.02.21

こんにちは、獣医師の平川です。

当院のオンラインショップでは「痒みケアスターターセット」ご購入の方には無料相談メールをお送りして、簡単なアドバイスを提供しています。

場合によっては診療をお勧めするのですが、今回はこの無料相談がきっかけとなって診察につながりました。

お住まいは関東でしたので、久しぶりに関東まで往診に行ってきました。

まずは無料相談メールでいただいた写真から紹介します。

柴犬に多い慢性皮膚病の典型例の1つですね。

この時点では直接受診ではないのですが、当院のスキンケア&サプリ(ECプラス)と適切な食事療法をご提案しました。

そこからわずか2か月後です!

 

投薬治療を一切しておらず、当院のスキンケア&サプリメント&食事療法だけでここまでよくなりました!

激しい色素沈着と毛並みの異常がありましたが、非常に綺麗に改善していますね。

すべての症例がスキンケア&サプリメントで改善するわけではないのも重要ですが、ここでみなさんに知ってほしいのは

「食事療法&サプリ(スキンケアECプラス)」のセットは非常に大事ということです。

意外と「食事はこだわって選んでいる」と自信のある方も多いのですが、おそらく大半の食事療法が「よくならない原因」の一つになっています。

もちろんよくなっていればいいのですが、よくなっていない以上は「今の判断はよくない」と考えなおす必要があるかと思います。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【アポキルが効かない理由】3つの原因を同時に治療

2020.02.08

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はイタリアングレーハウンドの症例です。

 

【症例】

イタリアングレーハウンド 3歳 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇1歳になる前から痒みが出てきた

〇アポキルを服用しても改善しない

〇へそ、腰、後肢、陰部、足先を舐める

〇頭~首を掻く

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

顔(右側)です。

 

頚部です。

 

体全体(右側)です。

 

頚部(側面)です。

 

右大腿部です。

 

足先です。

 

臀部です。

 

それでは、治療後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

口唇周囲の皮膚炎が改善されています。

続いて、頚部です。

元々皮膚炎が強かった部位ではないのですが、非常に重要な部分で、「毛並み」が改善しています。

 

遠目ではわかりにくいのですが、拡大することでよくわかります。

続いて、頚部の右側面の拡大です。

毛並みが非常によくなっているのが分かりますね。

続いて、右後肢側面(膝周辺)です。

膝の周囲の皮膚炎、脱毛(かじっていた)部分が非常に綺麗に改善しています。

続いて、肢端です。

かじっていたため地肌がみえていましたが、かなり綺麗に改善していますね。

続いて、左大腿部尾側(腰背部)です。

ここもかじっていたため毛が短くなって脱毛していましたが、綺麗に改善しました。

今回の症例のポイントです。

「アポキルが効かなかった」

純粋な痒みであればアポキルは非常によく効きます。

かといって掻く・こする・舐める・齧るといった掻痒症状が、すべて「痒い」から来ているとは限りません。

痒くなくても掻いたり齧ったりすることだってあります。

今回の症例では診た瞬間に「純粋な痒み」以外に2つの問題があることに気づかなければ治療がうまくいきません。

1つは「イライラしている」という心因性の問題です。

2つは「遺伝的な皮膚コンディション異常」によって起きている問題です。

この2つに同時にアプローチすればアポキルが効いてきます。

アポキルが効かないという表現ではなく、アポキルが効く痒み以外の問題点を見つければしっかり効くということです。

ということで、治療成功に必要なのは初診時にこの2つが判断できること、そして効果的な治療方針を立てれることになります。

 

アポキルを服用しているのに十分な効果が得られないと悩んでいる方は当院までご相談ください。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ポメラニアンの脱毛治療】アロペシアX(毛周期停止)

2019.12.20

こんにちは、ポメラニアンの脱毛症(アロペシアX、毛周期停止)の治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はポメラニアンの症例です。

 

【症例】

ポメラニアン 6歳 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇急に毛量が減り、頚部、体の側面、臀部がスカスカに

〇腹部~内股に湿疹あり

〇痒がっている

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

頚部です。

 

脇~胸です。

 

腹部~内股です。

 

体の側面(右側)とその拡大です。

 

臀部です。

 

それでは、治療後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

 

スカスカだった部分に毛が生え、毛量が増えました。

腹部の湿疹があった所も綺麗になっています。

 

アロペシアX、毛周期停止といった脱毛系の治療は非常にデリケートです。

何がデリケートかというと、

①診断 

 血液検査での確定診断は不可能

②治療 

 専用の治療薬はなく、報告がある治療薬の取り扱いが繊細

③結果 

 一般的には治療結果がでるのに最短でも6カ月、平均1年越え・・・と時期だけでなく結果がでるかどうか不確定要素が強い

 

治療方針は色々とありますので、色々と組み合わせを変えながらご提案をしていきます。

毛並みの再生をお約束できるものではありませんが、お悩みの方はご相談ください。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病治療】重度の脂漏性皮膚炎①

2019.11.22

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はフレンチブルドッグの症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ 8歳8ヶ月 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇3歳から継続した痒みを伴う皮膚病(季節性はなく通年性)

〇全身脂っぽく、毛艶がなくフケが多い

〇毎週シャンプーしても改善されない

〇過去に4件の動物病院を受診したが、一度も改善したことがない

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

 

顔(右側)です。

 

 

左耳です。

 

 

右前肢です。

 

 

頚部です。

 

 

脇~胸です。

 

それでは、初診時から約4ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

院内での薬浴を数回行い、全身を覆っていたボロボロは綺麗に無くなりました。

痒みも落ち着き、毛も段々と揃い始めています。

 

今回の症例にいくつかポイントを列挙します。

ポイント①やはり治療はアポキルなのか?

今の痒み疾患の標準治療ともいえるアポキル(オクラシチニブ)ですが、今回の治療期間中には使用しませんでした。

もちろん使用する選択肢もあるのですが、「なくてもいい」というものでもあり、「むしろ〇〇〇の方がいい」という明確な理由があったので敢えて採用しませんでした。

もちろんアポキルメインで治療することが間違いというものではないです。

みなさんに知っていただきたいことは「常にアポキルがベストではない」ということ、アポキル以外の治療選択肢を知っていることこそが「アポキルを使いこなせる」だと思います。

ポイント②原因は食物アレルギーなのか?

今の皮膚科の問題点でもあるかと考えていますが、「治りにくい=アレルギー」という括りにされやすく、特に「食物アレルギー」の言葉は乱用されがちです。

食物アレルギーをある・ないの確定診断は難しいのですが、このタイプの皮膚病で「食物アレルギー」と診断することは当院ではほとんどありません。

「食物アレルギーはない」とまでは断定できませんが、「どこに食物アレルギーがあるのだろうか?」とは思います。

事実、当院受診までアミノ酸系または低アレルゲン系の食事療法をしていましたが、当院はアレルゲン制限をといた食事管理を推奨しています。

ポイント③では原因は何か?

原因を1つに絞ることそのものが治療の失敗を招きます。

やはり複合要因のため、複数の異常をできるだけ同時に治療する必要があります。

ただ本当の意味で同時治療は診療的に難しいこともありますので、優先順位の高い治療方針から先におこないます。

それが院内薬浴ですね。

院内薬浴と投薬治療、そして食事療法などの組み合わせが体質に合致すると今回のような劇的な改善が可能になります。

 

ではその次はなにか?

その次・・・、そう「世界初の治療」です。

当院では標準治療になりつつあるのですが、ある治療を併用します。

ここまでもかなり劇的な治療結果ですが、当院ではもう1つ上の治療成績を出すことが可能です。

またご報告します。

 

 

なお、今回紹介した症例に使用したスキンケアとサプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【難治性脂漏症】スキンケア&サプリで減薬に成功した症例

2019.11.15

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はトイプードルの症例です。


【症例】
トイプードル 5歳 男の子(去勢手術未)


【経過】
〇3年前から季節性のない皮膚炎

〇体全体に脱毛、痒みあり

〇手足をよく舐めている


それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。

 

顔の左側です。

 

脇~前胸です。

 

体の右側面と拡大です。

 

 

 

右後肢の大腿部です。

 

それでは、初診時から約2ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

 

今回の症例ですが、トイプードルの治りにくい皮膚病として非常に多いタイプです。

治療で重要なキーワードは「脂漏症」と「免疫」です。

アトピーという枠組みも間違いではないのですが、アトピーを中心に置くと治療がうまくいきません。

もし仮にアトピーとして考えると、治療は「アポキル」になるのですが、アポキルではこのタイプはかなり苦戦します。

もちろんアポキルを間違いというものではなく、ある程度改善も認められると思うのですが、「アポキルだけでは治らない」という意味でアトピーを治療の中心に置くのはよくないということです。

 

脂漏症に対してはもちろんスキンケアが必要不可欠です。

また免疫にはスキンケアECプラスが非常におすすめですが、今回の症例は少しだけ手先の舐め癖があったのでヒーリングケアLFプラスを採用しました。

このタイプにはスキンケア&サプリメントだけでは改善しないので投薬治療は必須です。

積極的な投薬治療を併用することでかなり短期間で改善し、サプリメントの体質改善によって必要な投薬量も現在は初期の半分量で維持できています。

 

適切な診断と投薬治療があれば当院のスキンケア&サプリメントが非常に役立つ典型的な症例だったと思います。

当院が開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【トイプードルの難治性皮膚病】脂漏としつこい手舐め

2019.10.27

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はトイプードルの症例です。

 

【症例】

トイプードル 13歳 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇1~2歳頃からトリミング後に痒みが出ていた

〇半年前からは起きている時はずっと痒い状態

〇手足を舐めすぎて脱毛し、腫れている

〇首、耳を掻く

〇お尻を擦り付ける

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

顔(右側)です。

 

前肢です。

 

右前肢の足先です。

 

背中です。

 

それでは、初診時から約6週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

顔や手足の赤みや腫れが引き、毛が生えてきました。

痒みもほぼ無くなり、性格も大人しく穏やかになったそうです。

ポイントとしては治療の最初から院内薬浴を行ったことです。

初回の院内薬浴の次の診察時には

「劇的に変わりました!すごいです!」

「魔法のようなことがおこるのか、驚きです!」

とまで言っていただけました。

以後定期的に院内薬浴を受けていただき、痒みはほぼでていません。

 

トイプードルの典型症例の1つですが、こういった症例には適切な診断&投薬治療だけでなく、当院のスキンケア療法や体質改善のサプリメントが非常に有効です。

参考までに今回の症例はアトピー素因と心因性の混合型のため、投薬治療ではアトピー治療としてアポキルと心因性治療として向精神薬、自宅ケアとしてスキンケアシリーズ、体質改善としてスキンケアECプラスとヒーリングケアLFプラスを採用しています。

皮脂が多いタイプには当院のスキンケアセット、アトピー体質にはECプラス、心因性にはLFプラスという考え方で対応しました。

スキンケア&サプリメントのメリットですが、これほど重症の症例でもこの夏はアポキルを2日に1回という少ない量で長期間いい状態を維持できたほどです。

当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病】しつこい手舐め・足舐め

2019.10.18

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はフレンチブルドッグの症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ 4歳5ヶ月 女の子(避妊手術未)

 

【経過】

〇1歳前から痒みあり(季節性はない)

〇足先を舐める

〇顔、下顎をこすりつける

〇両耳を掻く

〇アレルギー用の食事を試したが改善しない

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

 

前胸、前肢です。

 

前肢の指間です。

 

足裏です。

 

それでは、初診時から約6週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

全体的に赤みが引き、痒がることも少なくなったそうです。

手舐めも改善されました。

・・・・・・・・・・・・・・・・

フレブルの手舐め・足舐めで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

特にアポキルで改善しない手舐め・足舐めのフレンチブルドッグの症例は非常に多いですね。

この手舐め・足舐めを「アレルギー」と考えて治療すると迷走します。

牛豚鶏はもちろん、魚、カンガルー、馬、ウサギ・・・ありとあらゆるタンパク質に切り替えても改善する可能性はかぎりなくゼロに近いと思います。

理由は簡単です。

膨大な医学データから「食物アレルギーは稀」とわかっているためです。

食物アレルギーも探せばいますので、その稀な食物アレルギーであれば改善するのですが、あまりにも稀過ぎて改善する可能性は本当に少ないです。

非常に多いのではないか?という報告データをみても皮膚病全体の5%くらいで、当院では1%未満と考えています。

食生活からアレルゲンを探し出すことを無意味とはいいませんが、最も効率のいい治療は「食物アレルギーはない前提で治療方針を組み立てる」ともいえます。

100頭いたら99頭はその方がうまくいきます。

当院ではフレブルのしつこい手舐め、足舐めには心因性の診断を加え、「痒み+心因性」としてアプローチすることでいい治療成績をだしています。

もちろん向精神薬の処方が非常にいいのですが、将来的には減薬のためサプリメントの併用がお勧めです。

フレブルの手舐めには当院の開発しているパーソナルケアPⅡ+がお勧めです。

 

当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【シーズーの皮膚病治療】薬浴&サプリ&食事療法

2019.10.18

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はシーズーの症例です。

 

【症例】

シーズー 2歳3ヶ月 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇半年前から続く皮膚炎

〇抗生物質の投与を行ったが改善しなかった

〇腹部、後肢、足先を舐める、耳を掻く

〇エリザベスカラー着用

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

右腕の内側です。

 

右の手先です。

 

左の足先です。

 

胸~脇、腹部です。

 

胸~脇、腹部の拡大です。

 

内股~後肢です。

 

それでは、初診時から約2週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

 

全体的に赤みが引き、フケも無くなりました。

以前は人がいない時ずっと手を舐めていたようですが、だいぶ落ち着いたそうです。

 

このような症例には当院が開発したスキンケアとサプリメントが非常に有効です。

当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【アポキルが効かない】痒いわけではない「癖」

2019.10.13

犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックの平川です。

3年前にアポキルが発売されて以来、犬の痒み疾患には「とりあえずアポキル」という流れが強くなっています。

非常に安全性が高いので特に大きな問題はありませんが、「アポキルで痒みが治らない」という皮膚病症例はかなり多くいます。

というのも当院を受診されるわんちゃんの8~9割が「アポキルを服用しているのによくならない」とお話されます。

 

ここで重要なのは「本当に痒いのか?」という視点です。

犬の掻痒行動には「掻く」「舐める」「噛む(かじる)」といった症状がありますが、すべてが「痒み」に対する症状ではないこともあります。

ヒトでも「皮めくり症」という病気があるように、かならずしも痒みからきているわけではない皮膚疾患もあります。

簡単にいうと「癖」という枠に入る「行動学的特徴」ですね。

犬でも「癖」によって掻いたり、かじったり、舐めたり・・・というのはよくあります。

今回の症例はそんな「痒いわけではなくて癖でかじってしまう症例」です。

【症例】

 マルチーズ 女の子

それではちょうど一番悪化している状態の写真を紹介します。

症状がでているのは写真右半分(左前腕)、左腕の外側ですね。

常にかじっているため毛が伸びず、ちぎれているため短い状態になっています。

明らかに心因性を疑う所見で、アポキルを使っても全く改善しません。

抗不安作用のある向精神薬を服用することである程度緩和もあるのですが、十分な改善ではなくぶりかえしたりもします。

一般的に「ストレス?」と言われる心因性ですが、必ずしもストレスとは限りませんので「癖」としてアプローチする方がいいこともあります。

そこでこの症例には今年の春に開発した「パーソナルケアPⅡ+」を併用することにしました。

パーソナルケアPⅡ+を併用してからは治療成績が明らかに向上しています。

しかも抗不安薬を完全に中止してもほとんどぶり返さなくなっています。(治ったという表現ではないです)

明らかに「癖」のスイッチが入らなくなって落ち着いているという状態です。

 

症例によって原因や性格・気質はさまざまで、場合によっては不安を取り除く向精神薬が必要であったりするため一概にいえませんが、心因性=抗ストレス&抗不安というものではないと考えています。

やはりわんちゃんの性格・気質にあったアプローチがあり、投薬治療も大事にしつつ「サプリメント」というのは投薬治療ではできないより根本的な対策の1つではないかと考えています。

 

今の皮膚科医療では癖は「癖だから(治療対象ではない=治らない=仕方ない)」で終わってしまう傾向があるかと思いますが、「癖が起きる病気」として捉えてアプローチすることで1つ2つ上の治療成績を出すことができます。

まだまだ一般的な治療ではない分野ですが、当院ではわんちゃんの生まれつきの性格・気質を的確に診断し、積極的な治療プランを提案しています。

その1つが「パーソナルケアPⅡ+」です。

パーソナルケアPⅡ+は短期的な効果が期待できるサプリメントではないため、最低半年以上(できれば数年)かけて継続をお勧めしています。

特に気難しい柴犬、個性的な子が多いブルドッグ犬種、シーズーには非常にお勧めです。

当院のオンラインショップでお買い求めいただけます。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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