2022.05.31
こんにちは。
フレンチブルドッグの皮膚科治療にも力を入れている、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの症例をご紹介します。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳3カ月 女の子
【経過】
〇他院にてステロイドを服用するが改善されず
〇痒みがある
〇4ヶ月前くらいから痩せてきた
〇黄色の皮脂
それでは初診時の写真をご覧下さい。
まずは横顔と首~胸の写真です。黄色い皮脂が付着し、毛がほとんどありません。
こちらは耳を後ろから撮った写真です。3ヶ月程前からしこりが大きくなってきたそうです。
続いて、腕と後足の写真です。こちらも顔などと同様、毛がほとんどなく、皮脂の付着も激しいです。皮膚の状態も良くありません。
最後は全体の写真です。全身がこの様な状態になっています。
それでは、初診から8ヶ月以降の写真と比較してみましょう。
いかがでしょうか
治療開始から2ヶ月後には毛の再生が見られ、更に2ヶ月後には毛の量も増え赤みも引いてきました。
治療開始から半年後に避妊手術も完了した事で、皮脂の量も減り更に状態が改善しました。
この子の場合、性ホルモン異常と毛並み異常からくる真菌症でした。
真菌症のダメージで毛が生えにくい部分もありますが、しっかりと毛が再生してきています。今までステロイドや抗生物質を服用してきましたが効果はなかったそうです。
真菌症はフレンチブルドッグの典型症例ではないので皮膚組織検査により診断することができました。真菌症の治療と並行して毛並み治療と、避妊手術を行ってもらう事でここまでの改善に繋がりました。
この3つの治療を同時に行えたからこそ改善に繋がった症例です。
このようにステロイドが効かない、どんどん悪化していく皮膚病など、わんちゃんの皮膚病の事でお困りの事がありましたら、是非当院にご相談下さい。
また、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。
※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。
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【症例報告制作者】 看護師 森
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