2021.09.01
投稿者:
2017.02.19
脂漏性マラセチア性皮膚炎になりやすいシーズーの皮膚病治療にスキンケアを取り入れいている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
2016年の夏に新しいお薬が発売されてこのタイプの皮膚病がぐっと減るのではないか・・・と予測していたのですが、今のところあまり大きな変化はありません。
効かないわけではないのですが、1つのお薬単独で劇的な改善があるわけでもないので、やはりスキンケアがなければいいお薬も生かされないのだろうと思います。
【症例】
シー・ズー 7歳 男の子(去勢済み)
【症歴】
〇3年前から続く慢性的な皮膚病
〇1年中発症しているが、特に梅雨~夏に悪化する
まずは初診時の状態をみてみましょう。
被毛が多いと皮膚コンディションが診え難いのと、スキンケアの効果メリットを考えて全身をカットさせていただきました。
それでは治療後の状態を、初診時及びカット後の状態と比較して見ましょう。
※画像をクリックすると大きくすることができます。
上記でも軽く触れましたが、こういったタイプでは投薬治療が有効なため、当院でもいろいろ組み合わせて処方するのですが、「スキンケアなくして改善なし」は共通です。
その理由は当院に特別なお薬があるわけではなく、処方するほぼすべてのお薬がどんな動物病院でも日常的に処方されているものだからです。
今回処方した内服も、どの動物病院でも処方されているタイプのものです。
そのため治療の差で「今までなかったもの」については、「スキンケア」と「サプリメント」くらいだと思います。
医療において魔法のようなお薬はありませんので、すべての治療パーツを組み合わせてはじめていい治療効果を生み出します。
内服の組み合わせやタイミングを変えることでコントロールしやすくなることもあるので、それは皮膚の経過・コンディションをみながら、経験を生かして変化をつけていきます。
当院で使用しているスキンケアとサプリメントは以下のオンラインショップからでもお買い求めいただけます。
適切な医療とともに併用することで相乗効果を生むことができると思います。
また、当院ではこのタイプのわんちゃんにも遠隔診療を提供しています。
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