パグの症例報告

【パグの皮膚科治療】オンライン診療で脂漏症は改善するのか

2023.11.20

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はパグの子の症例です。

 

【症例】

パグ 5歳6ヶ月 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇一年中の痒み  

〇掻く:舐める=6:4   

〇アポキル効かない

〇毛が硬い

〇抜け毛が多い

〇フケが出る  

それでは初診時の様子をご覧下さい。

まずは顔正面のお写真です。

こちらは首のお写真です。

 

こちらは胸のお写真です。

ポイント①被毛形成異常
 全体的に毛が薄く、地肌が見えてしまっています。
 アンダーコートが生えていないのは病気です。
 この異常に気付き、治療をすることで劇的な改善が見込めます。

治療前の動画を見ていただくと、
 ・全体的に毛が薄い
 ・地肌が見える
 ・被毛が硬い
 ・毛がよく抜ける
 ・脂っぽい
 ・フケ出ている

このような症状が出ています。

こちらが当てはまる子は、被毛形成異常を疑います。
治療を進めるにあたり、この毛並み異常に対してアプローチをしなければ改善できません。

 
※2回目以降はオンライン診療のため、Afterの動画はございません。

 

 ポイント②心因性
 心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。

 ・一人遊びしない
 ・マンホールをよける
 ・自転車に反応する
 ・ひもやファスナーを破壊する
 ・他のわんちゃんがいても自分から動かず、様子見する
  ぐいぐい来ると引いてしまう
 ・興奮癖があり、散歩後やごはん前に走り回る
 ・行きたい道があると引っ張る
 

これらの行動パターンを示す症例では、痒みとは別に心因性の掻痒行動(特定の場所を異常に舐める・噛む・掻く)が強く出る傾向があります。

 

それでは治療開始から約2ヶ月後の様子と比べて見ましょう。

 



【当院の処方プラン】
①アトピー
・投薬治療

②被毛形成異常
・投薬治療

③心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+

④週に1回のスキンケア
・Medicareクレンジングオイル
・Medicareシャンプー

この子の場合、治療から約2か月後には

・背中の湿疹なし
・毛が抜けなくなった
・脂っぽさが無くなり、毛がサラサラになった
・毛が柔らかくなり、触り心地がよくなった
・臭いがなくなった
・お腹の毛が特に生えた

このように改善しました。

 



同じような症状の子やその他皮膚疾患でお困りの方はぜひ当院までご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます。
・サプリメント
 スキンケアECプラス(腸活) 
 パーソナルPⅡ+(心因性)
 アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
 Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【パグの皮膚科診療】掻き過ぎる理由

2023.10.28

 

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はパグの子の症例です。

 

【症例】

パグ 5歳10ヶ月 男の子

 

【経過】

〇痒み

〇血まみれになるまで掻いてしまう

〇アレルギー検査を実施し、フードを変えるも良くならず

〇アポキルやサイトポイントで体の痒みは治まるが、顔の痒みが治まらない

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

 

まずは首です。

次に胸~腹部です。
脇やへそは色素沈着で皮膚が黒く変色し、脱毛しています。

こちらは胸の拡大写真です。

右脇の拡大写真です。

左脇の拡大写真です。

こちらは腹部の拡大写真です。

そしてへその拡大写真です。

 

 

【初診時の診極め】

ポイント①心因性
「舐める=痒い」「掻く=痒い」とは限りません。

例えば今回の子の場合、
・抱っこされている時は舐めない
・ドッグランで一人で遊ぶ
・他の犬に興味がなく、来ると怯える
・階段に上れない
・飼い主に執着する
・おもちゃに興味がない
・散歩中に突然動かなくなるなど頑固である

といった行動がみられ、これらの行動は純粋な痒みではなく
心因性の掻痒行動(特定の場所を異常舐める・噛む・搔く)
が強く出る傾向があります。


ポイント②食物有害反応
この子は出血するまで掻く行動が始まったころ、かかりつけでアレルギー検査を実施し、食事療法を試みていますが改善が認められませんでした。
ですが食事療法は非常に重要です。
理由は「腸内免疫の異常」があるためです。
実は犬のアレルギーは非常にまれで、食物アレルギーは皮膚病全体の1~5%程度の割合と非常に少ないのが現実です。
そのためアレルギー対策の食事療法は失敗につながることの方が圧倒的に高くなります。
食事療法に大事なのはアレルギー対策ではなく、「腸内免疫の改善」です。
体質に合ってないフードをたべていると、皮膚病の悪化を招きます。
この子も体質にあっていないドッグフードをたべていたので、体質にあったフードに変更してもらいました。
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【当院の治療プラン】

①アトピー
・投薬治療

②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス

③心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+

④週1回のホームスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー

 

 

それでは治療後の様子と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療から約2週間で体の痒みは無くなりました。
そして1か月後にはエリザベスカラーを外すことに成功し、
興味が無かったおもちゃで遊ぶように!
『6歳にして初めて!びっくり!』と飼い主さまはおっしゃっておりました。
治療から3ヶ月後にはAfter写真の状態まで改善しました。
黒い肌はキレイなピンク色になり、被毛で覆われています。
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同じような症状の子やその他皮膚疾患でお困りの方はぜひ当院までご相談ください。

受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
 スキンケアECプラス(腸活)
 パーソナルケアpⅡ+(心因性)
 アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
 Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。

 

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【パグの皮膚科治療】アポキルが効かない痒みと脱毛

2022.06.22

こんにちは。わんちゃんの皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はパグの症例をご紹介します。

 

【症例】パグ 3歳6ヶ月  女の子(避妊済)

 

【経過】

〇1歳前から赤い湿疹ができ始め、1年中繰り返し湿疹ができてしまう

〇痒みもあり、四肢端を舐めたり、噛んだり、顔のシワや下顎を掻いてしまう

〇アポキルを毎日飲んでいたが、改善には至らなかった

 

 

それでは、初診時の様子をご覧下さい。

 

 

 

こちらは首の写真です。

毛がほとんどなく、ツルツルになっています。

 

次は、前肢と脇の拡大の写真です。

足の内側や脇も毛が薄く、皮膚が丸見えになってしまっています。

 

次は、胸、お腹、股のお写真です。

こちらも毛が薄くなっているのと、脇や胸に湿疹があるのが分かります。

 

 

最後は右後肢の拡大写真です。

皮膚が乾燥しカサカサになっています。

 

 

それでは、初診から約4ヶ月後の写真と比較してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

全体的に毛量が増え、ツルツルでほとんど毛が生えていなかったところもしっかり生え揃いました。毛質も硬くゴワゴワしていましたが、ふわふわで柔らかくなりました。

 

今までアポキルを毎日飲んでいましたが、治療から2週間ほどで掻く、舐めるが徐々に減っていき2日に1回の服用になりました。見落とされがちな基礎疾患や心因性の疾患も、しっかり治療していくことが大切です。

 

今回の治療には、腸内環境を整えるECプラスと癖などの性格、気質に対するパーソナルケアpⅡ+のサプリメントも使用しました。

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧頂けます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者 佐野】

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【パグの皮膚科専門外来】湿疹と皮膚コンディション異常の根本的治療法

2019.04.12

湿疹や脂漏症などのパグの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

柴犬・フレンチブルドッグ・シーズーも難治性ですが、パグも難治性になりやすい体質を持っています。

パグで難治性の理由もまた柴・フレブル・シーズーと異なるため、「パグをどう診るか?」を知っていることはとても重要です。

他の犬種でもそうですが、「検査でわからない体質をどう治すか?」がポイントになります。

【症例】

 パグ

【経過】

 〇湿疹が治らない

 〇痒みが強い

 

それでは初診時の状態です。

 

 

 

 

 

治療後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

このタイプは「湿疹を治す」や「痒みを抑える」という治療プランではまったく上手くいきません。

一番大事なのは「なぜ湿疹がでやすいのか?」「なぜ痒みがでやすいのか?」という皮膚病の原因の根本的なところにフォーカスを当てなければ改善しません。

今回の症例では「湿疹がでないような皮膚コンディションに変わるための治療方針でいきましょう」としました。

抗生物質を使う、痒み止めのアポキルを使うではない治療プランです。

湿疹が治りにくい、再発しやすい、痒みのコントロールが難しいなどの皮膚病でお困りの方は当院にご相談ください。

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

1年以上消えたことがない繰り返す湿疹・膿皮症治療

2018.07.07

アトピー・脂漏・膿皮症などになりやすいパグの皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

【症例】

 パグ 2歳 女の子

【経過】

 〇1年前から顔、頭、背中から腰に湿疹

 〇最近はお腹にも湿疹拡大

 〇赤いブツブツ・湿疹が消えたことは1度もない

それでは初診時の状態をみてみましょう。

まずは正面から。

続いて、頭部(上から)です。

続いて、頚部とその拡大です。

続いて、前胸部です。

続いて、胸部と脇の拡大です。

続いて、胸~内股まです。

続いて、身体の側面(やや後方から)です。

毛並みが薄く、小さな円形脱毛が無数にあるためムラになっているのが特徴です。

続いて背中とその拡大です。

同じく小さな円形脱毛が複数あるのがわかると思います。

最後に後ろからです。

それでは初診時からわずか4週間後の状態と比較してみましょう。



赤い湿疹・ブツブツが完全に消えただけでなく、毛並みもよくなり黒光りするような回復です。

犬の皮膚病で最も多い細菌性膿皮症ですが、アプローチには3つのポイントがあります。

①膿皮症の原因は?

②どうやって治す?

③再発を防ぐには?

簡単なようで、ものすごく難しいです。

②は抗生物質とシャンプーと比較的簡単ですが、①と③の答えにたどり着くのはそう簡単ではありません。

人でいうと、「なぜ風邪をひいたのか?なぜ花粉症になるのか?」であり、「2度と風邪をひかないためには?」というテーマに近いものを感じます。

ただ年齢、経過、犬種、診た目からある程度の予測はできますので適切なアプローチは可能です。

その一つが当院のスキンケアECプラスです。

繰り返す膿皮症の再発防止のために開発したサプリメントです。

当院のオンラインショップからお買い求めいただけます。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【根本的治療】犬の膿皮症が治らない&繰り返す理由

2018.05.30

犬の皮膚病で最も多くみられる細菌性の皮膚炎「膿皮症」の根本的な治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

よく飼主さまに聞かれる質問の1つに「どうして膿皮症になるんですか?」があります。

教科書上での膿皮症の原因は、「皮膚表面の細菌感染」です。

ただ「どうして皮膚で細菌が増えるのか?」まで考えると、アトピー&アレルギーや内分泌疾患による皮膚コンディションの異常や、食事の影響、気温&湿度などの局所環境の影響・・・などとなり、そう簡単に特定できないのが今の皮膚科の現状です。

この「どうして皮膚で細菌(しかも常在菌)が増えるのか?」を考え続けて生まれたのがスキンケアECプラスなのですが、膿皮症のすべてがスキンケアECプラスで解決するわけではありません。

やはり症例によって膿皮症の原因(体質)は異なりますので、その子の体質に合わせたアプローチが必要です。

今日は「繰り返す&治らない膿皮症の原因を特定し、根本的な治療に成功した症例」で、しかも「スキンケアECプラスを使用していない症例」ということでかなり珍しいパターンです。

【症例】

 パグ 4歳 女の子(避妊手術済み)

【経過】

 〇2歳のころから皮膚トラブルがつづく

 〇この1年以上はずっと繰り返していて、良くなっていない

 〇耳、顔のしわ、内股のブツブツ、四肢端のなめ

 〇抗生物質ではよくならない

 〇アレルギー検査では何も異常がでなかった

 〇ロイヤルカナンの食事療法を1年継続したが改善なし

 〇現在完全手作りをしているがよくならない

繰り返す膿皮症の「あるある」がたくさん詰め込まれているタイプの症例です。

「抗生物質でよくならない」という点だけに注目しても色々考えるべきことがあるのですが、もし感受性のある抗生物質を使っていても良くならないとすれば別に問題がると考えなければいけないタイプです。

また食事療法も「あるある」があり、動物医療の食事療法のトップであるロイヤルカナンの療法食でも改善なく、ポジション的には正反対である完全手作り食でも改善なく、いったい何を食べればいいのか?食事は関係ないのか?と悩んでしまう状態です。

アレルギー検査についても同様で、突破口を探して検査をされたと思いますが、「何も異常がでなかった」というのもアレルギー検査のあるあるです。

では、まずは初診時の状態をみてみましょう。


まずは顔とそのシワの拡大です。

続いて、下顎です。

同じく下顎のやや左側です。

続いて、右前肢端です。

続いて、胸部とわきの拡大です。

続いて、腹部とその拡大です。

それでは初診時から約3ヶ月弱後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

※四肢端の写真に治療後がないのですが、非常に綺麗に改善しています。

当院での症例報告の中では軽症なので一見目立ちにくい症例かもしれませんが、この症例は非常にみどころのある症例です。

理由は始めでも触れたとおりで、「細菌性膿皮症が治らない&再発しやすい原因を特定し、根本的治療ができた症例」だからです。

しかも当院がよく伝えている「スキンケアECプラスを使うと膿皮症が再発しません」とはまったく異なるアプローチをしているのもポイントです。

具体的には、

①抗生物質の試用期間はわずか3週間弱

②抗生物質を終了して7週間経過しても1つも湿疹が再発していない

③スキンケアECプラスは使用せず

そして最大の特徴は、

④膿皮症の再発予防のために、抗生物質の服用以外の治療を併用している

です。

みなさんに知っていただきたいのは、「膿皮症の原因は1つではない」、だからなんでもスキンケア&サプリメント&食事療法ではないということです。

やはり適切な医療があれば治療結果はここまで変わりますので、ぜひ受診していただけばと思います。

どれだけインターネットで調べてもでてこない想定外の診断名と治療アプローチ、そして何より治療結果で「今まで治らなかった理由」を実感していただけると思います。

肝心の「④抗生物質ではない再発予防につながるアプローチ」ですが、当院と提携している先生には検査結果とを添えた解説メールをお送りします。

当院との提携をご希望の方はお問い合わせください。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【遠隔診療】北海道の皮膚病を治療する

2017.08.08

アトピーや脂漏性皮膚炎の治療に力を入れている皮膚病治療専門病院、四季の森どうぶつクリニックです。

6月に北海道まで往診に行ったその後についてです。

  そのときの記事  【名古屋→北海道】片道1000kmの往診

北海道の飼主さまのご自宅のお風呂場で一緒に薬浴・スキンケア指導を行い、2週間後に飼主さまにお写真を送っていただきました。

今回は初診時と、2週間後の比較をお伝えします。

※初診の記事もご覧の上お読みいただければ幸いです。

まずは右腕から。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

続いて、左腕。

続いて、右後肢の足首付近(スネ~甲にかけて)です。

最後は、背中の拡大です。

初診6月14日から5日後には、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先生のおっしゃったとおり、その日の夜には痒みもおさまりぐっすり眠れるようになりました。
いままでの治療がいったい何だったのかと思うくらいです。
痒みや、薬のせいでだるそうで元気のなかった〇〇〇(名前)が、
以前のように元気いっぱいわがままいっぱいに戻った姿を
夫とニコニコしながら眺めています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とメールをいただくことができ、1週間後には痒みはなくなっていたようです。

今回ご紹介させていただいたパグちゃんには脂漏性皮膚炎と背中の膿皮症の2つがありました。

どちらもよく診る典型的なタイプであったので、治療はとてもシンプルです。

当院の治療方針で継続していけば、もう2度と元に戻ることはないと思います。

今回は飼主さまに北海道という遠方まで往診に呼んでいただくという診察の機会をいただくことができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

1件1件が常に大切な診療であることには変わらないのですが、病気を治すことが仕事の獣医師として思い出にも残る診療をさせていただきました。

ありがとうございました。

今後もしっかり対応させていただきます。

メールと写真で継続治療を行う遠隔診療については、HPに詳細を記載していますので、ご参考にしてください。

また、今回のパグちゃんの治療の一つで行った薬浴・スキンケア・サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求めいただけます。

なお、みなさまにお伝えしたいことは、「当院はモノを販売するクリニックではなく、医療を提供するためのクリニック」ということです。

あくまで医療にこだわって取り組んでいますので、適切な皮膚科医療とともにご利用ください。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【名古屋→北海道】片道1000kmの往診

2017.06.14

こんにちは、メールと写真で継続治療を行う遠隔診療にも対応している皮膚病専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

当院ではオフィシャルHPに掲載しているように、ご自宅までの往診にも対応しています。
※写真で改善の見込みあり、と判断できる場合に限ります。

過去にも関西・関東での往診を何度か行ってきましたが、今日は名古屋から飛行機に乗り、北海道まで往診に行きました。

1件の診察+ご自宅薬浴で総14時間コースです。

「北海道でリフレッシュ?」と言われそうですが、明日から通常診療なので、観光・グルメなしで、離陸時刻23分前に空港駅につくという「路線検索」でも出てこないウルトラ乗り継ぎプランをつくり、空港を全力ダッシュして帰ってきました(笑)

こういったご自宅往診では1日1件しか診ることはできませんが、「呼んでいただけたら行きます」という気持ちで受けています。

今日は10歳のパグちゃんでした。

1歳のころから背中にフケ、5歳のころから頚部・四肢にフケがでるようになったということです。

最近は夜も痒くて寝れない、オシッコ中も痒くて途中でオシッコをやめてしまう・・・というかなり強い痒みを感じているようです。

まずは全体像。

続いて右前腕の内側。

同じく右前腕の正面から。

続いて、左前腕のやや外側から。

続いて、左後肢のカカト~甲の部分です。

最後に背中のフケです。

今日ご自宅でスキンケア治療の指導を兼ねて薬浴して、投薬開始です。

今戻ってきたばかりで、明日顕微鏡検査・血液検査を行う予定のため、「何1つ検査をしていない」という状態です。

おそらく今晩から眠れると思います。

そして1週間後にはフケも臭いも随分とすっきりしていると考えています。

検査結果から診断名をつけることと、治療方針をたてることは別、これも「診極め」です。

またご報告します。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

パグの脂漏性皮膚炎 ~初診の診極め通り~

2015.10.21

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。

下町ロケットを見て以来なんだかやる気がでてきています。

普段であれば数日でスイッチが切れることも多々あるのですが、週1ドラマのおかげでしばらくテンション高く維持できそうです(笑)

ではやる気になった僕は何をするのか?

そういえば・・・ではないのですが、毎年「来年は何をしよう」と明確な目標を立てるようにする習慣があり、過去には

 平成25年(一昨年)に考えたこと ⇒ 移転しよう! (平成26年6月移転)

 平成26年(去年)に考えたこと ⇒ 自宅でできるスキンケア・サプリメントを全国へ (平成27年6月実現)

今年もあと少しですが、来年に向けた新しいチャレンジを絞り込む時期になりました。

色々考えていたことがあったのですが、実現可能かな?と手ごたえを感じるものがあるので、来年の目標は決まりました♪

閃きは確信へ」というほどではないのですが、いけそうな気がします。

さて、今日は以前から継続で掲載しているパグちゃんの治療経過です。

  第1回 ⇒ 初診日 平成27年8月26日

  第2回 ⇒ 再診日 平成27年9月8日

  第3回 ⇒ 再診日 平成27年9月25日

そして本日紹介するのが、 平成27年10月16日の状態です。

もうすでに良くなっている途中なので、すべての部位ではなく主要な部位だけ掲載します。

※画像をクリックすると拡大してみることができます。

正面からみたらもう皮膚病の面影はほとんどありません。

初診時に「3ヵ月後にはパグらしい雰囲気に」とお伝えしましたが、2ヶ月またずにほぼ改善したといえます。

ここからは100点ではなくとも、どう簡単に維持管理するか?が重要になります。

よく書いていますが、「改善させるための治療法」と「悪くなった原因」は違うこともよくあるため、これからの治療は「悪くなった原因をいかに長期的にコントロールするか」にかかっています。

なので初診時と同じことを続けているだけではいけません。

徐々に治療の方向性をシフトしていきます。

このパグちゃんの症例報告に関しては一旦終了です。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

パグの脂漏性皮膚炎~改善法と治療法は異なる~

2015.10.06

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。

冬につづいて一番好きな秋になりましたね♪

今日紹介するのは、8月から診ているパグちゃんの症例です。

 第1回8月26日 ⇒ パグの皮膚病 ~脂漏性皮膚炎の治療方針~

 第2回9月8日 ⇒ パグの脂漏性皮膚炎 ~診断は後からついてくる~

少しタイムラグがでてきていますが、最新の状態を比較でお伝えします。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

初診時からわずか6週間ですが、痒みだけでなく皮膚コンディション、被毛ともにかなり正常に近づいています。

重要なことは、初診時にここまでの軌跡を描けるか?です。

初診時に考えることは3つ

 ①必要な検査は何か?
  ※想定できる病気は限られていますので、その評価をします。

 ②最速の改善方法は何か?

 ③想定される治療法は何か?

です。

・・・・・・②と③、同じように聞こえるかもしれませんが、実は違います。

初診時から行うべき「最速の改善方法」と、この皮膚病の治療法は違います。

もちろん「最速の改善方法」も広い意味で治療法の1つといえなくもありませんが、長期的にみるとこの初診時から行う「最速の改善方法」はもうしばらくすると必要がなくなってきます。

必要ではなくなるものとしては「病気の原因に対する治療法」とはいえないので、初診時に必要なことは「皮膚病の原因になっていたものに対する直接的治療法ではなく、起きてしまったことに対する修正方法」ともいうべきでしょうか。

以上のことから検査結果をみることもなく、初診時から積極的なアプローチをしかけます。

第2回の記事にあるように、検査結果が出揃い診断が確定に近づくころにはすでに改善が認められます。

教科書上は①と③しかありませんが、臨床で必要なことは②です。

②がなければ理論上、教科書上正しくてもうまくいかないことすらあります。

治る皮膚病と治らない皮膚病・・・・・・日本全国に同じ教科書があり、情報が浸透する時代にも関わらず難治性皮膚病が生まれる理由の一つは、教科書に②が書いていないからだと思っています。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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