2019.01.10
ステロイドやアポキルでよくならない柴犬のアトピー・アレルギーなどの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
柴犬の症例報告も相当数になっていますが、ほぼ「ステロイドが効かない」「アポキルが効かない」のどちらかか両方の受診ばかりになってきたのがわかります。
今回の症例も「ステロイド・アポキルで1年間投薬治療するも改善しないという症例です。
【症例】
柴犬 2歳半 男の子
【経過】
〇1歳の春から痒み
〇冬は改善するが、1年中発症する
〇顔(鼻・口)をかく
〇腕、指先をかじる
〇耳・脇・太もも・
〇アポキル・ステロイドで治療するも改善なし
それでは初診時の状態です。
まずは正面から。
続いて、前胸部です。
続いて、左前腕のやや内側の拡大です。
続いて、胸部です。
続いて、腹部です。
続いて、内股です。
続いて、右前腕の外側です。
初診時からちょうど2か月後の状態と比較してみましょう。
非常に綺麗に改善しました。
痒みもアポキルを2日に1回まで減らしてもまったく問題なしの状態です。
ここから先は「アポキル頓服(週1~2回レベル)」でのコントロール予定です。
柴犬には柴犬なりの治療方針が必要で、今回の症例も「アポキルが効かない理由」をピンポイントで治療すればここまで改善可能です。
そしてそのポイントは「初診時にわかる」です。
今回も初診時に「正直、よくなりますか?」と聞かれましたので、
「劇的によくなると思いますよ」
とお伝えできました。
遺伝体質にあった治療があればアポキルを減らすことは可能ということです。
遠隔診療(初診は要直接受診)での対応可能なため、遠方にお住いの方でも柴犬の皮膚病でお困りであれば当院までご相談ください。
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