2019.10.18
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 4歳5ヶ月 女の子(避妊手術未)
【経過】
〇1歳前から痒みあり(季節性はない)
〇足先を舐める
〇顔、下顎をこすりつける
〇両耳を掻く
〇アレルギー用の食事を試したが改善しない
それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。
前胸、前肢です。
前肢の指間です。
足裏です。
それでは、初診時から約6週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
全体的に赤みが引き、痒がることも少なくなったそうです。
手舐めも改善されました。
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フレブルの手舐め・足舐めで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
特にアポキルで改善しない手舐め・足舐めのフレンチブルドッグの症例は非常に多いですね。
この手舐め・足舐めを「アレルギー」と考えて治療すると迷走します。
牛豚鶏はもちろん、魚、カンガルー、馬、ウサギ・・・ありとあらゆるタンパク質に切り替えても改善する可能性はかぎりなくゼロに近いと思います。
理由は簡単です。
膨大な医学データから「食物アレルギーは稀」とわかっているためです。
食物アレルギーも探せばいますので、その稀な食物アレルギーであれば改善するのですが、あまりにも稀過ぎて改善する可能性は本当に少ないです。
非常に多いのではないか?という報告データをみても皮膚病全体の5%くらいで、当院では1%未満と考えています。
食生活からアレルゲンを探し出すことを無意味とはいいませんが、最も効率のいい治療は「食物アレルギーはない前提で治療方針を組み立てる」ともいえます。
100頭いたら99頭はその方がうまくいきます。
当院ではフレブルのしつこい手舐め、足舐めには心因性の診断を加え、「痒み+心因性」としてアプローチすることでいい治療成績をだしています。
もちろん向精神薬の処方が非常にいいのですが、将来的には減薬のためサプリメントの併用がお勧めです。
フレブルの手舐めには当院の開発しているパーソナルケアPⅡ+がお勧めです。
当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。
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