2018.11.16
こんにちは。四季の森どうぶつクリニックです。
今日はシーズーの症例報告です。
【症例】
シーズー 12歳3か月 女の子(避妊手術済)
【経過】
○生後1~2歳頃から痒み
○7歳頃~手足をよく舐めるようになり、血マメ(はじけて出血)になるようになった
○アポキル、抗生物質、ステロイドを使用したが、効果が出なかった
それでは初診の状態です。
まずは体の正面です。
左前肢です。
腹部です。
右後肢です。
左後肢の内側です。
それでは、初診時とその約8週間の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると拡大することができます。
体の赤みが減り、毛も生えかなり良くなりました。
このタイプの症例には治療薬が不可欠ですが、当院が開発したスキンケア&サプリメントが非常に重要になってきます。
当院で開発したスキンケア商品は以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。
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【獣医師の解説】
シーズーによくあるタイプで、おそらく既存の治療で最も治りにくいタイプの1つかと思います。
特徴は、
①シーズー
②アポキル・ステロイドが効かない
③病院専用療法食
④手先・足先・内股を舐める
⑤手先・足先(指間)に血マメができて、はじける
です。
この特徴があるときは、3つのポイントを同時に抑える必要があります。
3つのポイントは初診時に判定できますが、検査では検出することができないため、主訴・問診・見た目で判断する力が必要です。
今回の症例は、当院受診以降一度も血マメができなくなり、アポキル・ステロイドで改善がなかった四肢の皮膚炎もほとんど消失しています。
「痒み・舐める・皮膚炎」がイコール「アポキルが効く」ではないため、なぜ腫れているのか?なぜ舐めるのか?なぜ炎症がおきるのか・・・を追求する視点が重要です。
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