シーズーの皮膚病

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5~6年前から全身の痒み・フケ・ベタつきを伴う皮膚病を発症し、以前の2件の動物病院ではシーズーの脂漏症のため治らないと言われていたが、知人からの紹介で当院を受診されました。
当院では初診時に各種検査、2回目診察時に全身カットとスキンケア療法を行いました。1回のスキンケアで症状の改善が認められ、3回のスキンケア後には皮膚のコンディションもほぼ正常に戻りました。

  • 症例1_before①
  • 症例1_after①
  • 症例1_before➁
  • 症例1_after➁
  • 症例1_before③
  • 症例1_after③
  • 症例1_before④
  • 症例1_after④

シーズーの皮膚病

シーズーの皮膚病

シーズーはチベット原産ということもあり、本来乾燥した地域で適応してきた背景があるため、日本の高温多湿な環境では皮脂分泌が過剰となり、他犬種ではあまり診ることのない脂漏を伴った独特な皮膚炎を起こしやすい傾向にあります。この脂漏を伴った皮膚炎は痒みが非常に強く、診察する機会が多いにも関わらず従来の内服やシャンプー療法では治療の限界があり、その多くが難治性となっていました。現在でもこのシーズー特有の脂漏体質を治療できる特異的な薬はありませんが、新しいスキンケア療法で劇的な症状の改善が可能になってきました。
東海(愛知・岐阜・三重)より遠方のシーズーの皮膚病治療でシャンプー療法やスキンケア療法をご希望の方には、ホームケアでできるスキンケアとサプリメントを推奨しています。

犬の皮膚科
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年齢

比較的若齢の1~3歳では大きなトラブルになるほど悪化している症例は多くなく、加齢に伴って徐々に悪化していく傾向にあります。ただ一概に中年齢からとは言えず、アトピーを併発している場合は1~3歳の若齢から、ホルモン疾患を併発している場合は高齢期から発症している症例もあります。

症状

非常に痒みが強く、「掻く」「舐める」「噛む」といった仕草が認められます。シーズーの脂漏性皮膚炎は特徴的な、フケ・ベタつき(脂漏)・臭いが認められます。

従来の治療

マラセチアが多く認められるため、抗菌剤や殺菌効果の強いシャンプーが主流になっています。軽度であれば改善することもあるが、重症化するとシャンプー翌日でもフケ・臭い・ベタつき・痒みが目立つようになります。

病変部

四肢、内股、ワキ、頚部を中心に脂漏、フケ、皮膚の肥厚など

典型的な皮膚病変

顔・頚部

  • 顔・頚部1
  • 顔・頚部2
  • 顔・頚部3
  • 顔・頚部4
  • 顔・頚部5

前肢

  • 前肢1
  • 前肢2
  • 前肢3
  • 前肢4
  • 前肢5
  • 前肢6

胸~腹部

  • 胸~腹部1
  • 胸~腹部2
  • 胸~腹部3

後肢

  • 後肢1
  • 後肢2
  • 後肢3
  • 後肢4
  • 後肢5
  • 後肢6

シーズーの皮膚病における一般皮膚検査

シーズーに皮膚病で最も多いのは、マラセチア・細菌の増殖を伴った皮膚炎です。顕微鏡ではマラセチア、寄生虫などの病原体の確認を行います。

一般皮膚検査

  • 顕微鏡検査:細菌性、マラセチア性、寄生虫性
  • 培養検査:糸状菌性、細菌感受性検査
  • 大量の鱗屑を伴った重度の脂漏性皮膚炎

    大量の鱗屑を伴った重度の脂漏性皮膚炎

  • 顕微鏡所見:マラセチア

    顕微鏡所見:マラセチア

シーズーの皮膚病における内分泌(ホルモン)疾患検査

皮膚・被毛の状態を正常に保つために、生体内ではさまざまなホルモンが作用しています。基礎疾患にこの内分泌ホルモン疾患がある場合、脱毛・皮膚感染症・脂漏・フケ・色素沈着などの症状が認められます。過去に皮膚病歴がなく中高齢期からの発症で診断に至る症例もあれば、若齢からの膿皮症やアトピー性皮膚炎などに引き続き併発することで治療成績が悪化しはじめた症例もあります。治療成績に大きく影響するため、血液検査と画像診断で内分泌疾患を調べます。シーズーは他犬種よりも内分泌疾患が好発し易い傾向にあり、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症、性ホルモン疾患全てをチェックする必要があります。

副腎皮質機能亢進症により難治性となった脂漏性マラセチア性皮膚炎

  • 副腎皮質機能亢進症により難治性となった脂漏性マラセチア性皮膚炎1
  • 副腎皮質機能亢進症により難治性となった脂漏性マラセチア性皮膚炎2
  • 副腎皮質機能亢進症により難治性となった脂漏性マラセチア性皮膚炎3
  • 副腎皮質機能亢進症により難治性となった脂漏性マラセチア性皮膚炎4
  • 副腎皮質機能亢進症により難治性となった脂漏性マラセチア性皮膚炎5
  • 副腎皮質機能亢進症により難治性となった脂漏性マラセチア性皮膚炎6

外観、症状、一般皮膚検査所見すべてにおいて、シーズーに非常に多い「脂漏を伴ったマラセチア性皮膚炎」と診断できますが、この体質に加えて副腎皮質機能亢進症によりさらに難治性になっていた症例です。皮膚病変だけでなく、排尿量・飲水量の問診や、一般生化学的血液検査所見から内分泌疾患の可能性を読み取り、画像検査や特殊なホルモン濃度測定で確定診断としました。
治療は副腎皮質機能亢進症の治療とともに、スキンケア療法を加え劇的に改善させることができました。

医原性副腎皮質機能亢進症の後に甲状腺機能低下症を併発した脂漏性マラセチア性皮膚炎

  • 医原性副腎皮質機能亢進症の後に甲状腺機能低下症を併発した脂漏性マラセチア性皮膚炎1
  • 医原性副腎皮質機能亢進症の後に甲状腺機能低下症を併発した脂漏性マラセチア性皮膚炎2
  • 医原性副腎皮質機能亢進症の後に甲状腺機能低下症を併発した脂漏性マラセチア性皮膚炎3
  • 医原性副腎皮質機能亢進症の後に甲状腺機能低下症を併発した脂漏性マラセチア性皮膚炎4
  • 医原性副腎皮質機能亢進症の後に甲状腺機能低下症を併発した脂漏性マラセチア性皮膚炎5
  • 医原性副腎皮質機能亢進症の後に甲状腺機能低下症を併発した脂漏性マラセチア性皮膚炎6

過去に長期的なステロイドを処方され続けた結果「医原性副腎皮質機能亢進症」を起こし重症化した難治性皮膚疾患です。根本的な原因はアトピー体質とシーズーに多く認められる「脂漏を伴うマラセチア性皮膚炎」ですが、長期間不適切なステロイド投与が続いたことで皮膚バリア機能が失われてたこと、甲状腺機能低下症を併発したことも難治性になった原因と思われます。アレルギー検査、ホルモン濃度測定を行い、甲状腺モルモン剤の投与とスキンケア療法で劇的に改善しました。

シーズーの皮膚病におけるアレルギー検査

シーズーの再発性・難治性皮膚疾患の中で、アレルギー性皮膚炎単独を疑う症例は多くありません。その理由としては、アトピーや食物アレルギーが関与していたとしても、ほとんどの症例で脂漏とマラセチアが関連した皮膚炎が認められるため、臨床的診断名が「脂漏性マラセチア性皮膚炎」となるからです。但しアレルギー検査が不要となるわけではなく、この脂漏の悪化の原因がアトピーなり食物アレルギーであれば、基礎疾患を特定し適切な治療・食事療法を行うことで、治療成績の向上が期待できることになります。特にアトピー体質の有無は最低限把握して治療方針を選択するべきと考えています。

アレルギー検査

  • アレルゲン特異的IgE検査:
    環境アレルゲン(ハウスダスト、花粉、カビetc)
    食物アレルゲン(18項目)
  • リンパ球反応検査:食物アレルゲン(18項目)

シーズーの脂漏性マラセチア性皮膚炎の治療

一般皮膚検査では、細菌・マラセチアの感染が非常に多く認められるため、ほとんどすべての症例で抗生物質・抗真菌剤を併用しますが、軽症を除きシーズーの脂漏性マラセチア性皮膚炎を内服薬でコントロールすることは非常に困難なのが現状です。また、一般的にシャンプー療法が重要と認識されていますが、従来の「頻繁にシャンプーする」「殺菌効果のある薬用シャンプーを使用する」では限界があり、シャンプー後1~3日で元に戻っている症例が数多く認められます。当院では、このシーズーの脂漏性マラセチア性皮膚炎を「シャンプーする」だけではない皮膚機能から改善することに着目し、院内でスキンケア療法を行っています。このスキンケア療法により、来院するほぼすべて(H22年以降100%)の脂漏性マラセチア性皮膚炎のシーズーの治療成績を格段に向上させることができています。

症例1

症例1

数年前から数件の動物病院で治療を受けるも改善なく当院を受診されました。週2回薬用シャンプーで洗うが臭いフケ・痒み・ベタつきが改善しない重度の脂漏性皮膚炎でしたが、当院で週1回スキンケア療法を行い2カ月弱でほとんど痒がることなく、臭い・フケ・ベタつきも消失しました。

症例2

フレンチ・ブルドッグの治療例1

6年前から1年を通じて痒みを発症し、過去の動物病院ではインターフェロン注射やステロイド療法を行うも全く改善がなく当院を受診されました。当院では週1回のスキンケア療法を行い、6週間でほぼすべての症状が消失しました。

  • 症例2_before①
  • 症例2_after①
  • 症例2_before➁
  • 症例2_after➁
  • 症例2_before③
  • 症例2_after③

新しいシーズーの皮膚病治療

シーズーの独特な脂漏性マラセチア性皮膚炎の治療は非常に難しく、「シーズーだから」「体質だから」「シャンプーを頻繁に」と受け取り方によっては諦めることを促すような診療が当然のように行われてきました。たしかにこのシーズーの皮膚病は遺伝的素因が関与しているため、完治は難しくシャンプーが重要となっています。しかし従来から行われている内服治療やシャンプー療法では軽症の場合を除き改善が難しく、フケ・臭い・ベタつきで苦労されている飼主さまは多く、なによりシャンプーだけでは抑えきれない強い痒みでつらい思いをしている症例は数多くいます。当院では過去に数十頭の脂漏性マラセチア性皮膚炎のシーズーを新しいスキンケア療法で改善させてきた実績があります。ごく一部に寄生虫性疾患(特にニキビダニ)、副腎疾患などの併発疾患などによりさらに難治性になることもあるかもしれませんが、ほとんどの症例はシンプルなスキンケア療法で劇的な改善があると考えています。

症例

3年前から全身の痒み・フケ・ベタつきを伴う皮膚病で、他の皮膚科病院で漢方治療を継続していたが徐々に悪化しているということで当院を受診されました。
当院では週1回のスキンケア療法(薬浴)を行い、2~3ヶ月後には大部分の皮膚病変および痒いが改善されました。最も重症化していた頚部も徐々に改善し、今ではフケ・臭い・ベタつきもほぼなく、綺麗な被毛に覆われています。

【キーワード】 マラセチア、脂漏症、シャンプー

症例

【キーワード】 マラセチア、脂漏症、シャンプー

シーズーの皮膚科専門外来
シーズーを診極める

治らない理由ー診断編ー

治らない理由 -治療編-

シーズーの皮膚病において考えなければいけないテーマは2つ、「脂漏性マラセチア性皮膚炎」と「心因性掻痒症」です。

まず1つ目の脂漏性マラセチア性皮膚炎(以下「脂漏症」)ですが、この脂漏症の原因をどう診断するかが治療を成功に導く最初の鍵になります。
確かに遺伝的体質によって脂漏が起きるシーズーですが、原因がまったくない自然発生の脂漏症が起きることはほぼありません。

シーズーの場合、ほぼすべての症例で脂漏になる原因が隠されているため、基礎疾患を的確に分析することが重要です。 脂漏症と同様にシーズーで重要となるテーマの2つ目は心因性掻痒症で、心因性による皮膚炎の悪化・脂漏症の悪化を評価しなければ治療成績の向上が難しいケースがあります。

しかしこの心因性はアトピー・アレルギーと症状・部位が重なるため、アトピー・アレルギーと誤診されやすく、実際の診療現場で診断治療が行われることはほとんどありません。
また検査方法がない食物有害反応に関しては食物アレルギーと誤診され、必要のないアレルギー対応食事療法でむしろ悪化している症例も多数来院しています。
そのためシーズーの皮膚病では「遺伝的体質による脂漏症」と一括りにせず、脂漏症の原因を細かく分析し、多角的なアプローチを同時に行う必要性があります。

診断の差① 脂漏症の原因

シーズーの脂漏症は遺伝的体質によって起きやすいことは事実ですが、原因がなく自然発症する脂漏症はほとんどありません。そのため遺伝的体質そのものは変わらなくとも、脂漏症を起こした原因に対して1つずつ対策を立てれば、長期的には徐々に緩和されていくことが十分に期待できます。シーズーの脂漏症の場合、主にアトピー・マラセチア・心因性・食物有害反応・内分泌疾患があることによって起きているため、それぞれに的確な診断をすることが重要です。

診断の差② マラセチア

マラセチアとは犬の皮膚常在菌の1種で、すべての犬の皮膚病面に存在します。シーズーの脂漏症ではこのマラセチアの増殖が皮膚炎悪化の原因になっているため、多くの脂漏症治療はこのマラセチア対策にあったといっても過言ではありません。そのマラセチア対策として現在でも主力となっているのが抗真菌剤(内服・シャンプー)ですが、抗真菌剤系の治療方針で改善するケースは全体のごく一部にしかすぎません。それはマラセチアが常在菌であり、抗真菌剤は一時的な抑制効果は持つものの、マラセチアが増える原因を治療していないためです。根本的には「マラセチアが皮膚で増殖する理由」を見つけることで、マラセチアが増える基礎疾患となるアトピー・心因性・食物有害反応・内分泌疾患の評価を適切にすることが重要です。

診断の差③ 心因性掻痒症

今の皮膚科医療の課題の一つは「検査できない病気を見過ごすこと」で、シーズーでは「心因性の診断」が完全に抜け落ちています。これも検査に頼った現在の医療体制の負の問題点で、心因性をテーマにした議論・セミナーはほとんどなく、実際の診療では診断対象外の扱いとされています。診断されにくい理由としては、心因性の症状とアトピー・アレルギーの症状が「舐める・掻く」といった痒み症状と共通しており、発症部位も手・足・耳・内股・身体・・・とほぼ重なっているためと考えられます。多くのケースで、心因性の症状に対しても「アトピー・アレルギー」と診断され、アレルギー対応食事療法や痒み止め薬が主流になっています。

治らない理由ー治療編ー

薬の選択肢

シーズーの難治性皮膚病のほとんどが脂漏症と心因性掻痒症のコントロールができていないため、この2点に適正なアプローチができれば劇的な改善が見込めます。

脂漏症に対するアプローチで不足しているのはスキンケアですが、従来の皮膚科では「スキンケア=シャンプー」という固定概念があることと、獣医師・看護師ともに治療のためのシャンプーそのものの経験がほとんどないため、飼主さまに皮膚病治療に必要なスキンケア指導ができていないのが現状です。

心因性掻痒症に対しては、検査方法と診断基準がないため治療経験がない獣医師が多く、一般診療で心因性掻痒症の診断治療を行うのは難しいと言えます。

治療の差① スキンケア
スキンケア

最近の皮膚科ではスキンケアが注目されていますが、実際の診療現場で難治性・重症の皮膚病がスキンケア単独で治ることはほとんどありません。確かに当院でも開業時からスキンケアの研究を行い、治療に積極的に取り入れていますが、それは「適切なスキンケアを組み合わせなければいけない」であり、投薬治療を行わずにスキンケア単独でアプローチすることはありません。スキンケアの問題はスキンケアの難易度であり、自宅で行うシャンプーを「スキンケア療法」と呼べる水準まで引き上げるのは困難を極めます。その理由の1つはスキンケア商品の不足で、市販されているスキンケア商品では治療レベルのスキンケア療法を行うことはできません。2つめの理由は技術的なもので、皮膚コンディションに適した施術が必要なスキンケアですが、シャンプー自体の経験が少ない一般病院ではスキンケアの指導が難しいのが現状です。当院では年間1000件を超える院内薬浴の実績と、一般診療動物病院にスキンケアの指導を行う専門病院として高い評価を受けています。

治療の差② 「舐める&掻く」は痒みとは限らない

シーズーは皮膚を「舐める」「噛む」といった痒み症状がでやすい体質をもっていますが、「舐める=痒い」「噛む=痒い」とは限りません。心因性掻痒症という疾患があり、痒みの有無・強さに関係なく執拗に舐める動作や、毛をむしったり噛んだりすることがあります。この心因性掻痒症は検査方法がないため診断が難しく、治療経験がある獣医師もほとんどなく皮膚科セミナーなどで治療法が取り上げられることもないため、診療現場ではほぼ治療に至ることがありません。また心因性掻痒症とアトピー性皮膚炎の症状が非常に似ているため、多くが「アトピー・アレルギー」と一括りにされて見過ごされているのが現状です。心因性というテーマがデリケートな意味合いを含んでいる影響も否めませんが、ここを追求せずしてシーズーの皮膚病を極めることはできません。当院ではアトピーと心因性を区別してアプローチすることで、従来の皮膚科とはまったく異なる高い診療レベルを提供しています。

診断の差③ アレルギー対応療法食による悪化

病院専用療法食以外にも皮膚病対策ドッグフードが存在しますが、多くが「アレルギー対応」となっています。しかし医学データは「食物アレルギーは稀」という結論を出しており、当院でも「食物アレルギーの症例は記憶にない」と食物アレルギーの診断は原則行っていません。これは食事療法を否定するものではなく、食事から何か(アレルゲン)を抜くことは必要ないということです。過剰なアレルギー診断が「フードに何か原因食材が入っている」という誤解をつくり、フードジプシーと言われる迷走を生み出す原因になっています。むしろアレルギー対応療法食そのものが皮膚病悪化の原因になっていることも非常に多く、「アレルギー対応フードだから大丈夫」が通用しないのが現実です。当院では「改善につながる食事療法」も指導の一つに入れて取り組んでいます。

今の皮膚科がシーズーの皮膚病を治せない3つの課題

『未熟なスキンケア技術』

近年ようやくスキンケアへの注目が高くなってきた皮膚科医療ですが、実際問題としてスキンケア不足が原因で改善していない皮膚科転院症例は非常に多くいます。スキンケア療法の技術が向上しない原因はいくつかあり、最大の理由は「獣医師にスキンケアの経験がない」ことに尽きます。特にスキンケアの中心となるシャンプーそのものに臨床獣医師が参加することがほとんどないため、診療でシャンプーの重要性を伝えることはできても「どんな症例に、どんなスキンケアが、どれだけ効果的なのか」を判断する経験を積むことができないためです。

『脂漏体質への無策』

シーズーの脂漏は遺伝的体質のため仕方ないと諦められている傾向がありますが、ほぼすべての症例で脂漏の原因が見落とされているため、的確な基礎疾患の評価と体質評価ができれば症状・体質の改善の両方が高いレベルで達成できると考えています。典型的なシーズーの症例では、初診時~1ヶ月の初期治療を「短期集中ケア期間」として、投薬治療と院内薬浴を中心とした実感できる脂漏改善を行います。また中~長期的な体質改善のための治療プランも併用して、季節の悪化などを除いて6ヶ月~1年単位で徐々に脂漏体質の改善ができるようにしています。これら複合的なアプローチを組むことで「シーズーだから」という諦めはなく、当院では長期間継続している飼主さまほど通院・投薬治療レベルが少なく、皮膚コンディションも維持しやすくなっています。

『見過ごされる心因性』

シーズーと言えば長らく「脂漏&マラセチア」という2つのテーマがあったため、治療に関する議論のほぼすべてがこの2点に関するものです。確かに脂漏とマラセチアへの治療アプローチは重要ですが、当院でシーズーの治療成績が非常に高い理由はもう1つあります。それが「心因性」に関する治療方針です。心因性は検査方法がなく、治療方法も広く知られていないため、ほぼすべての動物病院で診断・治療が行われていません。過去に当院に転院した症例で、この心因性に対する積極的な治療を受けていた症例は1例もないのが今の皮膚科医療の現実です。当院ではこの診断・治療がまったく進んでいない心因性に対しても積極的にアプローチして高い治療成績を出しています。上記のスキンケア、脂漏の体質改善とこの心因性アプローチの3点が揃えばシーズーの典型的な皮膚科疾患は劇的な改善が期待できます。

『脂漏体質への無策』

シーズーの脂漏は遺伝的体質のため仕方ないと諦められている傾向がありますが、ほぼすべての症例で脂漏の原因が見落とされているため、的確な基礎疾患の評価と体質評価ができれば症状・体質の改善の両方が高いレベルで達成できると考えています。典型的なシーズーの症例では、初診時~1ヶ月の初期治療を「短期集中ケア期間」として、投薬治療と院内薬浴を中心とした実感できる脂漏改善を行います。また中~長期的な体質改善のための治療プランも併用して、季節の悪化などを除いて6ヶ月~1年単位で徐々に脂漏体質の改善ができるようにしています。これら複合的なアプローチを組むことで「シーズーだから」という諦めはなく、当院では長期間継続している飼主さまほど通院・投薬治療レベルが少なく、皮膚コンディションも維持しやすくなっています。

『見過ごされる心因性』

シーズーと言えば長らく「脂漏&マラセチア」という2つのテーマがあったため、治療に関する議論のほぼすべてがこの2点に関するものです。確かに脂漏とマラセチアへの治療アプローチは重要ですが、当院でシーズーの治療成績が非常に高い理由はもう1つあります。それが「心因性」に関する治療方針です。心因性は検査方法がなく、治療方法も広く知られていないため、ほぼすべての動物病院で診断・治療が行われていません。過去に当院に転院した症例で、この心因性に対する積極的な治療を受けていた症例は1例もないのが今の皮膚科医療の現実です。当院ではこの診断・治療がまったく進んでいない心因性に対しても積極的にアプローチして高い治療成績を出しています。上記のスキンケア、脂漏の体質改善とこの心因性アプローチの3点が揃えばシーズーの典型的な皮膚科疾患は劇的な改善が期待できます。

四季の森どうぶつクリニックがシーズーを得意とする3つの理由

『メディカルスキンケアの技術力』

当院では10年前から実際の難治性症例でスキンケア治療を開始し、スキンケアの治験・研究をすすめてきました。最も力を入れた点は「獣医師の判断力」で、スキンケアで改善するかどうか、どこまで改善するか、スキンケアの改善判断を診間違うことはほぼ皆無といっても過言ではありません。少なくとも過去5年以内、初診時に「院内薬浴で改善します」と判断した症例で改善がなかった症例は1例もありません。同じく自信をもって提供するのが「施術力」と「実績」で、当院は院内薬浴専用技術者が在籍する唯一の動物病院で、年間1000件を越える院内薬浴を実施しています。

『遺伝的「脂漏」の体質改善』

シーズーの脂漏については長く「遺伝」と「こまめなシャンプー」の2点で片付けられてきた経過もあり、体質改善のための有効なアプローチはなされてきませんでした。たしかにこの遺伝的体質は簡単に改善できるものではなりませんが、計画的な投薬治療とスキンケア&免疫ケア&食事療法の併用で1年単位での緩和は十分に期待できます。特にスキンケアECプラスによる免疫ケアによる効果は大きく、投薬治療を減らす大きなキーポイントになっています。このスキンケアECプラスは当院で開発された「皮膚科のための実績あるサプリメント」です。

『シーズーの特性を知る診療』

シーズーの皮膚病の多くは「見た目が似ている」という特徴があります。顔・顎・頚部・脇・腕・手先・内股・足先といった部分の痒み症状なのですが、ここで「痒み」と一言にくくると治療がうまくいきません。実際は痒みとは限らず「気になる」という性格的な要因が関わってきています。行動学的には「掻く」「舐める」「噛む」という3つに分類され、部位・時間帯などによって「痒い」のか「気になる」のかを分類して治療することが改善のキーポイントです。この「痒い」と「気になる」を常に診極めることが治療成績の差を生むのですが、今の皮膚科には「性格による心因性掻痒症」がまったく手付かずのため、診断も治療もほとんど知られていません。当院ではこの心因性掻痒症に着目し、診断精度・治療精度を上げてきたことで治療成績の底上げに成功しています。特に当院が開発したリラックス療法に必要なヒーリングケアLFプラスはスキンケアECプラスと同じく「差のつく治療成績」に必須のサプリメントです。

『遺伝的「脂漏」の体質改善』

シーズーの脂漏については長く「遺伝」と「こまめなシャンプー」の2点で片付けられてきた経過もあり、体質改善のための有効なアプローチはなされてきませんでした。たしかにこの遺伝的体質は簡単に改善できるものではなりませんが、計画的な投薬治療とスキンケア&免疫ケア&食事療法の併用で1年単位での緩和は十分に期待できます。特にスキンケアECプラスによる免疫ケアによる効果は大きく、投薬治療を減らす大きなキーポイントになっています。このスキンケアECプラスは当院で開発された「皮膚科のための実績あるサプリメント」です。

『シーズーの特性を知る診療』

シーズーの皮膚病の多くは「見た目が似ている」という特徴があります。顔・顎・頚部・脇・腕・手先・内股・足先といった部分の痒み症状なのですが、ここで「痒み」と一言にくくると治療がうまくいきません。実際は痒みとは限らず「気になる」という性格的な要因が関わってきています。行動学的には「掻く」「舐める」「噛む」という3つに分類され、部位・時間帯などによって「痒い」のか「気になる」のかを分類して治療することが改善のキーポイントです。この「痒い」と「気になる」を常に診極めることが治療成績の差を生むのですが、今の皮膚科には「性格による心因性掻痒症」がまったく手付かずのため、診断も治療もほとんど知られていません。当院ではこの心因性掻痒症に着目し、診断精度・治療精度を上げてきたことで治療成績の底上げに成功しています。特に当院が開発したリラックス療法に必要なヒーリングケアLFプラスはスキンケアECプラスと同じく「差のつく治療成績」に必須のサプリメントです。

当院が得意とするシーズーの皮膚病タイプ

アトピー&脂漏性皮膚炎

  • アトピー&脂漏性皮膚炎1
  • アトピー&脂漏性皮膚炎2

心因性掻痒症

  • 心因性掻痒症1
  • 心因性掻痒症2

症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎

症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎

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  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎1
  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎2
  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎3
  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎4
  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎5
  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎6
  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎7
  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎8
  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎9
  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎10
  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎11
  • 症例1.脂漏性マラセチア性皮膚炎12

症例2.脂漏性マラセチア性皮膚炎

症例2.脂漏性マラセチア性皮膚炎

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  • 症例2.脂漏性マラセチア性皮膚炎1
  • 症例2.脂漏性マラセチア性皮膚炎2
  • 症例2.脂漏性マラセチア性皮膚炎3
  • 症例2.脂漏性マラセチア性皮膚炎4
  • 症例2.脂漏性マラセチア性皮膚炎5
  • 症例2.脂漏性マラセチア性皮膚炎6
  • 症例2.脂漏性マラセチア性皮膚炎7
  • 症例2.脂漏性マラセチア性皮膚炎8

症例3.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症

症例3.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症

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  • 症例3.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症1
  • 症例3.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症2
  • 症例3.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症3
  • 症例3.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症4
  • 症例3.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症5
  • 症例3.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症6
  • 症例3.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症7
  • 症例3.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症8

症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症

症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症

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  • 症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症1
  • 症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症2
  • 症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症3
  • 症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症4
  • 症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症5
  • 症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症6
  • 症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症7
  • 症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症8
  • 症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症9
  • 症例4.アトピー性皮膚炎&心因性掻痒症10

「シーズーを診る」へのこだわり

私が獣医師になった頃(2000年前半)の皮膚科で最も治療が難しかったのはシーズーの脂漏性マラセチア性皮膚炎で、それこそ「遺伝だからこまめなシャンプーしかない」が教えられたことでした。当時はシーズーが人気犬種で相当数の症例がいましたが、今ほどのスキンケア商品もなければ、知識・経験すべてが揃っておらず、振り返れば「十分な医療ができていなかった」と反省と悔しさしかありません。そして10年前から皮膚科のスキンケア療法に力をいれたのも「シーズーの脂漏をなんとか治したい」という想いがきっかけです。当時は午前診療で一旦お預かりして、診療時間外に院内薬浴を行い翌週皮膚チェックのために再診にきていただき、再度院内薬浴を行うというまさに試行錯誤の連続でした。その試行錯誤の中から生まれたのが今のスキンケア療法の基本となり、オリジナルスキンケア商品の開発に繋がって今でも進化し続けています。今となっては、スキンケア療法は私のライフワークでもあり、すべては忘れられない「かつて治せなかった想い」がエネルギーになっています。

  • 脂漏症1
  • 脂漏症2
脂漏症の特徴
  • 頚部・脇・胸・四肢・お腹・内股に生じやすい
  • 季節性(春~秋)に悪化しやすい
  • ベタベタする、臭い、フケ、硬い皮脂などが付着する
  • シャンプーによる改善が難しい
  • アポキルなどの痒み止めで改善が難しい
シーズーの治療実績をみる
―脂漏症―
  • 心因性掻痒症1
  • 心因性掻痒症2
心因性掻痒症の特徴
  • アポキルなどの痒み止めでの改善が難しい
  • 腕・四肢端・内股などに生じやすい
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―心因性掻痒症―
  • アトピー性皮膚炎の特徴1
  • アトピー性皮膚炎の特2
アトピー性皮膚炎の特徴
  • 1~5歳での発症
  • 季節による悪化を伴う
  • 顔(口唇・目・耳)、脇、内股、四肢端に生じやすい
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―アトピー性皮膚炎―

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