フレンチブルドックの症例報告

【フレンチブルドッグの皮膚科治療】毛並み治療

2021.10.26

フレンチブルドッグの毛並み治療にも力を入れている、犬の皮膚科専門動物病院の四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は、フレンチブルドッグの症例をご紹介します。

 

 

 

【症例】

フレンチブルドッグ  5歳8ヶ月  男の子(去勢済)

 

【経過】

〇手先や肘の内側を舐める(他は舐めない)

〇痒みあり(擦り付けることもある)

〇抜け毛が酷い

 

 

それでは初診の様子をご覧下さい。

 

 

 

こちらは首~胸、前足の写真です。

全体的に薄毛で地肌が見えています。


 

 

 

 

胸を開いた写真です。

 

 

こちらは脇のアップです。

肌の色が変色しています。

 

 

お腹も毛が薄いです。

 

 

こちらは側面の様子です。

 

 

足も薄毛で地肌の色が分かる状態です。

 

 

こちらはお尻部分です。

こちらも薄毛がお分かり頂けると思います。

この子は全体的に薄毛なのです。

 

 

 

 

それでは2ヶ月後の写真をご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初診から1ヶ月も経たないうちに擦ったり、舐めることが減りました。

毛も再生し、毛並みにも変化が見えます。毛量も増えました。短毛のフレンチブルドッグだと感じにくいかもしれませんが、本来はこんなにも毛が密集しているのです。毛の質も変わり、毛並みも綺麗になり、飼主様も今まで一番毛の量が多くなったと実感して頂いてます。

毛並み治療と更に舐め癖に対する治療も行い、手を舐めることもほとんど無くなりました。

今回の治療と並行して、当院オリジナルのサプリメント、腸内環境を整える“スキンケアECプラス”、心因性へのアプローチに“パーソナルケアPⅡプラス”を使用しています。こちらのサプリメントは当院のホームページのオンラインショップでご覧頂けます。⇒サプリメント&スキンケア製品

 

薄毛や脱毛の治療にも力をいれていますので、同じような症状でお困りの方は是非当院にご相談下さい。

尚、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うこともできます。

疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。

詳しくはこちらからご覧頂けます。⇒東京サテライト

 

 

 

【症例報告作成者】 看護師 森

 

 

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病治療】痒みと薄毛

2021.07.23

フレンチブルドッグのアトピー、脱毛などの治療も行っている皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は、フレンチブルドッグの症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ  1歳6ヶ月  女の子(不妊手術済)

 

【経過】

〇1歳未満から痒みや皮膚炎が出ている

〇アポキルを服用しても良くなったり悪くなったりを繰り返している

〇耳にも症状あり

 

 

それでは初診時の写真をご覧下さい。

 

 

こちらの顔の写真からは、顔全体に赤みが出ているのがお分かりになると思います。

 

 

 

続いては、首、胸、お腹、股の写真です。

全体的に薄毛であることが分かります。

 

 

 

 

 

 

こちらは前足です。


 

 

そして後足です。

足も地肌の色が分かる程の薄毛です。

 

 

こちらは耳の写真です。

ゴワゴワして硬くなっています。

 

 

 

 

 

それでは治療後の状態と比較してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療後の写真は3ヶ月後のものです。

痒みを抑えるだけのアポキル服用では改善しない例です。

この子はお家でのスキンケアと、腸管免疫の改善、投薬治療を行いました。基礎疾患であるホルモン異常へのアプローチ、投薬が重要になります。

 

この治療を始めてすぐに耳の痒みが減りました。写真でも分かる様に、耳のゴワゴワも無くなり、耳の中が腫れていたのが分かります。

そして顔などの痒みもほぼ無くなり、赤みもひいてきました。

フレンチブルドッグは短毛なので気付きにくいのですが、地肌の色が分かる毛並みは異常な状態なのです。写真で比べてみると本来の毛並みはこんなにも密なんだと言うことがお分かり頂けると思います。

今回の治療にアポキルはほぼ使っていません。隠れた基礎疾患を見極めて治療を行うことが重要です。

 

今回治療に使用したサプリメントやスキンケア商品は獣医師が開発したオリジナルのものです。

気になる方はこちらからご覧いただけます。

サプリメント・スキンケア商品 

 

 

このようにアポキルで治らない、原因が分からない、など、わんちゃんの皮膚の事でお悩みの方はぜひ当院までご相談下さい。

尚、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、再診をオンライン診療で行う継続治療を受けることもできます。

疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧ください。

 

 

【症例報告作成者】  看護師 森

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【東京サテライト】フレブルの脂漏症の根本的治療

2021.05.20

フレンチブルドッグのアトピー・アレルギー・脂漏症などの皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

先日、獣医師同士の「今後のオンライン診療について」という会議(もちろんオンライン会議)があったのですが、「本当に1回の直接診療で皮膚病治療ができるのか?」とご質問がありました。

「医療に絶対はない」が口癖ということもあって「絶対ではない」「一部例外はいる」と前置きしつつも、「10中8,9以上の症例で十分な治療成績がでる」とお答えしました。

というよりは、「1回も診なくても写真だけで十分」というのがより的確な表現かもしれません。

 

ということで、東京サテライトの症例報告です。

東京サテライトの診療は1回目は直接対面での診療となりますが、2回目以降はオンライン診療へ移行します。

実際に目で確認できるのは初回の1回なのですが、事前にメール&写真で評価してから診る流れを取っており、本当は「実際に診る初回の1回の前のメールの時点で治療法は確定」しています。

この「事前の評価」がぶれたことはまだ1例もいません。

「診てから考える」ではなく、「決まってから診て、確認する」です。

今回もそんな「メール&写真で決めた通りの診療」で改善した症例報告です。

【症例】

フレンチブルドッグ

beforeは看護師がいないため、飼主様保定ということもありわかりやすいポジションで撮影できていません。

afterは飼主さまご自宅での撮影のためいつものようなきれいな比較画像ではありませんが、ご了承ください。

 

お腹のフォーカスが少し甘いので、この写真の1カ月前の写真で脂漏&毛並みの改善をお伝えします。

著しい改善が認められました。

診断と治療法の決定は写真だけで、当日は確認と説明です。

検査もしますが、基本的には「除外」のためであって、検査で病名と治療法がわかるとは捉えていません。

関東にお住いの方で、痒みを伴う皮膚炎の治療でお困りの方は問合せフォームよりお申込み&ご相談ください。

診療に関する詳細は、東京サテライトをご確認ください。

 

最近はインスタも更新していますので、ぜひフォローしてください♪

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病】膿皮症と隠れた基礎疾患

2021.02.24

こんにちは、東京のサテライトクリニックを開設し、

遠隔での治療にも力を入れている四季の森どうぶつクリニックです。

今回はそんな東京のサテライトクリニックでの診察後、

オンラインの診療のみで大きな改善をしたフレンチブルドッグの症例をご紹介します。

【症例】

フレンチブルドッグ×ペキニーズ

男の子 去勢済み 2歳

【経過】

2か月前から痒み、湿疹が出始めた

掻く、手足をなめる

 

それでは初診時の状態です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療後との比較を見てみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます

 

 

この症例は一見膿皮症に見えるのですが、抗生物質の投与だけでは改善しません。

それは隠れた基礎疾患があるからです。

その基礎疾患とは、初診時の写真を見てわかるように「毛並みの異常」です。

アンダーコートがなく、全体的に毛が薄くなっています。

フレンチブルドッグでは毛の長さがないので見落とされがちですが、

アンダーコートがないのは大きな異常です。

その「毛並みの異常」が治療されないままに膿皮症の治療をするから改善しないのです。

なのでこの症例も抗生物質を投与せずに「毛並みの治療」をすることで膿皮症が改善しました。

今回の症例のポイントは、胸や首や腹部の毛並みがしっかり改善されていることです。

フレンチブルドッグの子でなかなか膿皮症が改善しないという場合は、

この症例のように基礎疾患が隠れているのかもしれません。

当院ではそういった別の要因からの治療も行っていますので、

皮膚病がなかなか改善せずに悩んでいる方はぜひ当院までご相談ください。

 

また関東地方にお住まいの方や、愛知県のクリニックの受診が難しい方には

東京のサテライトクリニックをお勧めします。

このサテライトクリニックでは、初診時のみ直接会って診察をします。

その後はZOOMやメール等を使用してオンラインで診察をし、

お支払いの確認後、ご自宅にお薬を郵送でお届けするといった流れになります。

東京のサテライトクリニックでの診察をご希望の方は、

必ず注意事項をお読みいただいた上でこちらのフォームよりお申し込みください。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレブルの皮膚病】アポキルが効かない手舐め&脂漏症

2020.11.18

フレンチブルドッグの皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

今日はフレンチブルドッグの症例を紹介します。

【 症例 】

フレンチブルドッグ 7歳  男の子

【 経過 】

〇3年前に保護時点から続く皮膚病

〇3年間アポキルを毎日服用しても改善しない

〇ステロイドを併用しても一時的な緩和しか得られない

〇1年通して症状があるが、梅雨に特に悪化する

〇手を舐める、舐めだすと止まらない

〇顔や脇を掻く、掻きだすと止まらない

それでは初診時の状態です。

 

続いて、3カ月弱の治療後との比較です。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

 

 

とてもきれいになっていますね。

かゆみや手舐めもかなり落ち着きました。

当院では、投薬・サプリメント・食事療法・スキンケア療法などによる根本的な皮膚コンディションの改善に力を入れています。

お悩みの方はぜひご相談ください。

報告作成者:看護師 鮫島

♦ ♦ ♦ ♦ ♦ 【解説】 ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦

獣医師の平川です。

今回は初診時の「こんにちは」のあとに続く一言目に、とても印象に残ることを聞かれました。

 

飼主さま 「先生、これ治るかな?」

 

今まで色々治療を続けてきて、何年も皮膚のことに悩まれていたことが凝縮しているような一言ですよね。

もちろんまだ検査どころか問診もしていませんが、飼主さまはどうしても聞きたかったのだと思います。

その心は、

 「先生、治せる自信ありますか?」

だと思います。

まだわんちゃんを一目しか見ていなかったのですが、間髪いれずにこうお答えしました。

 

僕 「余裕です」

 

治療結果は何一つでていないのですが、「来てよかった~!」と喜んでいたのが印象に残っています。

 

このタイプですが、検査どころか問診すらしていなくても劇的に改善することだけは容易に想像できるタイプです。

治療結果は劇的で、

・痒くない

・脂っぽくない&におわない

・毛が抜けない

・全身フワフワ&モコモコ

アポキルに至っては元々毎日服用していてもよくならなかったにも関わらず、現在は2日に1回でも症状がでないレベルまで改善しています。

アポキル減らすことができる治療法を持っていれば、より根本的なアプローチが可能です。

 

さらに性質・気質的なところからきている「舐め癖」に対するアプローチとして、性格・気質を変えるような治療を併用したのですが、ずいぶんと変化が認められ、

・元気になった

・散歩が嫌いだったのに、散歩好きになった

・意欲的に行動するようになった

ととても喜んでもらえました。

こういうときに聞く言葉があるので、今回も聞いてみました。

 

僕 「犬らしくなりました?」

飼主さま 「ホント!その通り!」

 

参考までに多くの飼主さまがこのタイプで「アレルギー」を疑っているのですが、このタイプでアレルギーの可能性はかなり低いです。

むしろ「アレルギー」を疑って検査したり、治療方針を立てると負のスパイラルに入り、改善の可能性はますます低くなります。

キーワードは「免疫」「毛並み」「心因性」の3つです。

この3つの診断&治療が適切であれば、劇的によくなります。

勘違いしてはいけないのですが、免疫をアレルギーと置き換えてしまうと治るものも治りません。

免疫異常であってアレルギーではないのがポイントです。

そして毛並み、痒く&脂漏だから毛並みが悪いのではありません。

毛並みが悪い原因が見落とされているから痒くて、脂漏が悪化するのです。

そして心因性、「ストレス」と言い換えて環境や接し方を変えても何もかわりません。

外部のストレスではなく、生まれ持った性格・気質によるものなので、脳の思考回路から変える視点が必要です。

フレブルは遺伝的に「夢中になる」「ムキになる」という行動パターンを示しやすく、この性格・気質が皮膚病のときに難治性の原因になっています。

この脳の思考を確認する問診と、脳の思考の癖を変える治療プランを持っていれば舐め癖すら緩和できます。

 

当院ではこういった難治性に対する皮膚科の勉強会を開催しています。

勉強会への参加をご希望の方は当院までお問い合わせください。

 診療提携&いろか会について

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【日進月歩の医療】お待たせしました。今なら治せます。

2020.01.28

こんにちは、フレンチブルドッグの皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今日は3年前から通院しているフレブルのわんちゃんの紹介です。

改善するのに3年かかったわけではないのですが、有力な治療法がなく待っててもらっていた症例です。

元々顔・四肢端の痒み(アトピー)、背中の湿疹(膿皮症)で当院を受診され、これらの問題点は少ない通院頻度でコントロールできていたのですが、薄毛だけが目立って残っていました。

意外とこのタイプのフレブルわんちゃん多いですね。

「生まれつき」「こういうもの」と思われている方が99%と思いますが、これは「異常」です。

ただ当時は有力な治療法がなかったため、「これを治すことができたらもっとよくなるので、いい治療法が見つかったらご提案しますね」とお伝えしていました。

あれから約3年、医療は進化しています。

「お待たせしました。今なら治せますよ!」

しっかりと説明した上で治療に取り組むことに同意していただけました。

そこからわずか2ヵ月後、

 

治療結果は劇的、非常に綺麗な毛並みに再生しました。

脱毛症の治療として毛生え薬を使ったわけではありません。

「皮膚コンディション」を改善させれば毛は生えるということです。

1年前まではできなかったことなので、これからはフレブルの治療成績が今まで以上に向上していくと感じています。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【標準医療が変わる瞬間⑤】膿皮症の再発を抑える方法

2019.12.22

犬の膿皮症(湿疹)、脂漏症、アトピーなど痒みを伴う皮膚病に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

以前にも紹介した「新しい治療法」についての続きです。

 【標準医療が変わる瞬間】脂漏症の新しい治療法

 【標準医療が変わる瞬間②】未来の医療は想定外にある

 【標準医療が変わる瞬間③】より根本的な治療法

 【標準医療が変わる瞬間④】一つ上の治療成績

今年覚えたこの治療法ですが、10中8,9で高い治療成績を出しています。

今回もフレブルのわんちゃんです。

【症例】

 フレンチブルドッグ

【経過】

 〇膿皮症が再発しやすい

 〇アトピー(顔・四肢端)の痒みがある

それでは初診時の状態です。

ここまではフレブルのよくある「膿皮症&アトピー」ですね。

このタイプの膿皮症の多くは当院のスキンケア&サプリメント(スキンケアECプラス)と適切な食事療法で改善することができます。

ただこの症例は他の症例と異なり、再発しやすい傾向がありました。

そこで検査結果で異常がでないのですが、ある疾患が隠されているのではないかと予測して治療を開始することにしました。

「膿皮症をコントロールしている状態」の治療前、治療後をみてみましょう。

 

  

 

 

 

以下、治療後との比較です。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

いつも紹介している「劇的な変化」ではないですが、毛並みが非常に改善しているのが伝わるかと思います。

この治療後からは膿皮症がぶり返しにくくなっています。

赤みがなくなる、かさぶたがなくなるといった分かりやすい比較ではないですが、この治療変化の方がずっと大事です。

皮膚そのものがよくなる、皮膚コンディションの改善ができています。

「なぜ皮膚が弱いのか」のより根本的な治療がここにあります。

膿皮症を繰り返す、アトピーの改善が芳しくない、脂漏症が治りにくいなどのお困りごとがあれば当院にご相談ください。

より根本的な治療が可能かもしれません。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【標準医療が変わる瞬間④】一つ上の治療成績

2019.12.09

犬の膿皮症(湿疹)、脂漏症、アトピーなど痒みを伴う皮膚病に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

以前にも紹介した「新しい治療法」についての続きです。

 【標準医療が変わる瞬間】脂漏症の新しい治療法

 【標準医療が変わる瞬間②】未来の医療は想定外にある

 【標準医療が変わる瞬間③】より根本的な治療法

前回のブログで「衝撃的」と書いた症例を紹介します。

 

【症例】

 フレンチブルドッグ 女の子 避妊手術済

【経過】

 〇今まで何件も動物病院を受診したが、よくなったことがない

それでは症例を紹介します。

比較写真は、写真をクリックすることで大きくすることができます。

 

今までもかなり重度な皮膚炎の治療前・後の比較を掲載してきたので、特別感はないかもしれませんが、細かいところでその内容が違います。

今回は重度の脂漏症のため週2回を目安とした「頻繁なシャンプー」が推奨されるタイプですが、著しい改善で「2週間シャンプーしていないのに脂っぽくない&痒くない」というレベルまで改善しました。

個人的にはこのレベルは去年までの治療では到達できなかったので、今後の脂漏症治療の基本になる1例になったと考えています。

逆にいうと、今まで診てきた中にもこの病態(治療内容)が当てはまる症例は数多くいたので、今となっては十分ではなかったと反省というか悔しいというか、複雑な想いもあります。

ここ数年「どこかに突破口があるはず」と探してきた課題に答えが見つかったようなのでとてもうれしいです。

参考までにアポキルですが、初期治療としては処方しませんでした。

アポキルを使う選択肢もなきしもあらずですが、「アポキルがベターではない」「アポキルがなくても改善は可能」「むしろアポキル以外の方がいいこともある」ということを把握して症例を診る目が非常に大事かと思っています。

 

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病治療】重度の脂漏性皮膚炎①

2019.11.22

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はフレンチブルドッグの症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ 8歳8ヶ月 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇3歳から継続した痒みを伴う皮膚病(季節性はなく通年性)

〇全身脂っぽく、毛艶がなくフケが多い

〇毎週シャンプーしても改善されない

〇過去に4件の動物病院を受診したが、一度も改善したことがない

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

 

顔(右側)です。

 

 

左耳です。

 

 

右前肢です。

 

 

頚部です。

 

 

脇~胸です。

 

それでは、初診時から約4ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

院内での薬浴を数回行い、全身を覆っていたボロボロは綺麗に無くなりました。

痒みも落ち着き、毛も段々と揃い始めています。

 

今回の症例にいくつかポイントを列挙します。

ポイント①やはり治療はアポキルなのか?

今の痒み疾患の標準治療ともいえるアポキル(オクラシチニブ)ですが、今回の治療期間中には使用しませんでした。

もちろん使用する選択肢もあるのですが、「なくてもいい」というものでもあり、「むしろ〇〇〇の方がいい」という明確な理由があったので敢えて採用しませんでした。

もちろんアポキルメインで治療することが間違いというものではないです。

みなさんに知っていただきたいことは「常にアポキルがベストではない」ということ、アポキル以外の治療選択肢を知っていることこそが「アポキルを使いこなせる」だと思います。

ポイント②原因は食物アレルギーなのか?

今の皮膚科の問題点でもあるかと考えていますが、「治りにくい=アレルギー」という括りにされやすく、特に「食物アレルギー」の言葉は乱用されがちです。

食物アレルギーをある・ないの確定診断は難しいのですが、このタイプの皮膚病で「食物アレルギー」と診断することは当院ではほとんどありません。

「食物アレルギーはない」とまでは断定できませんが、「どこに食物アレルギーがあるのだろうか?」とは思います。

事実、当院受診までアミノ酸系または低アレルゲン系の食事療法をしていましたが、当院はアレルゲン制限をといた食事管理を推奨しています。

ポイント③では原因は何か?

原因を1つに絞ることそのものが治療の失敗を招きます。

やはり複合要因のため、複数の異常をできるだけ同時に治療する必要があります。

ただ本当の意味で同時治療は診療的に難しいこともありますので、優先順位の高い治療方針から先におこないます。

それが院内薬浴ですね。

院内薬浴と投薬治療、そして食事療法などの組み合わせが体質に合致すると今回のような劇的な改善が可能になります。

 

ではその次はなにか?

その次・・・、そう「世界初の治療」です。

当院では標準治療になりつつあるのですが、ある治療を併用します。

ここまでもかなり劇的な治療結果ですが、当院ではもう1つ上の治療成績を出すことが可能です。

またご報告します。

 

 

なお、今回紹介した症例に使用したスキンケアとサプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病】しつこい手舐め・足舐め

2019.10.18

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はフレンチブルドッグの症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ 4歳5ヶ月 女の子(避妊手術未)

 

【経過】

〇1歳前から痒みあり(季節性はない)

〇足先を舐める

〇顔、下顎をこすりつける

〇両耳を掻く

〇アレルギー用の食事を試したが改善しない

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

 

前胸、前肢です。

 

前肢の指間です。

 

足裏です。

 

それでは、初診時から約6週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

全体的に赤みが引き、痒がることも少なくなったそうです。

手舐めも改善されました。

・・・・・・・・・・・・・・・・

フレブルの手舐め・足舐めで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

特にアポキルで改善しない手舐め・足舐めのフレンチブルドッグの症例は非常に多いですね。

この手舐め・足舐めを「アレルギー」と考えて治療すると迷走します。

牛豚鶏はもちろん、魚、カンガルー、馬、ウサギ・・・ありとあらゆるタンパク質に切り替えても改善する可能性はかぎりなくゼロに近いと思います。

理由は簡単です。

膨大な医学データから「食物アレルギーは稀」とわかっているためです。

食物アレルギーも探せばいますので、その稀な食物アレルギーであれば改善するのですが、あまりにも稀過ぎて改善する可能性は本当に少ないです。

非常に多いのではないか?という報告データをみても皮膚病全体の5%くらいで、当院では1%未満と考えています。

食生活からアレルゲンを探し出すことを無意味とはいいませんが、最も効率のいい治療は「食物アレルギーはない前提で治療方針を組み立てる」ともいえます。

100頭いたら99頭はその方がうまくいきます。

当院ではフレブルのしつこい手舐め、足舐めには心因性の診断を加え、「痒み+心因性」としてアプローチすることでいい治療成績をだしています。

もちろん向精神薬の処方が非常にいいのですが、将来的には減薬のためサプリメントの併用がお勧めです。

フレブルの手舐めには当院の開発しているパーソナルケアPⅡ+がお勧めです。

 

当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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