その他犬種

【ワイヤーフォックステリアの皮膚科治療】痒みのない脱毛

2023.08.29

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はワイヤーフォックステリアの子の症例です。

 

【症例】

ワイヤーフォックステリア  2歳9ヶ月 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇1歳からの痒み

〇痒みに対して噛む、搔く

〇皮膚が脂っぽい

〇毛が薄く、地肌が見えてしまっている

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは首のお写真です。

毛が薄く、地肌が見えてしまっています。

次は胸、お腹のお写真です。

胸、脇、お腹、内股はほとんど毛がありません。

 

 

 

最後に体側面の写真です。

 【初診時の見極め】

 ポイント①被毛形成異常
 全体的に毛が薄く、地肌が見えてしまっています。
 アンダーコートが生えていないのは病気です。
 この異常に気付き、治療をすることで劇的な改善が見込めます。

 ・全体的に毛が薄い、細い
 ・地肌が見える
 ・被毛が硬い
 ・毛がよく抜ける
こちらが当てはまる子は、被毛形成異常を疑います。
治療を進めるにあたり、この毛並み異常に対してアプローチをしなければ改善できません。

 ポイント②心因性
 心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。

 ・ぬいぐるみの中綿を出したり、目、耳、鼻を取り、破壊する
 ・紐、タグ、ファスナーが好き
 ・スリッパ、靴下、マスクを収集する
 ・自転車を怖がる
 ・興奮癖があり、一人で走り回る
 ・おうちの中で飼い主様の行くとこ行くとこを追いかける
 ・バイク音や物が倒れる音に怯える

これらの行動パターンを示す症例では、痒みとは別に心因性の掻痒行動(特定の場所を異常に舐める・噛む・掻く)が強く出る傾向があります。







【当院の処方プラン】
①アトピー
・投薬治療

②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法

③被毛形成異常
・投薬治療
・アロペシアGR+

④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+

 

それでは治療後の様子と比べてみましょう。

 

 

 

 

この子の場合、治療から約2か月後には痒みがほとんどなくなり、毛の量も見違える程増え、生え揃いました。
飼主様からは、「はじめて毛並みが良くなった!」と喜んでいただけました。


同じような症状の子やその他皮膚疾患でお困りの方はぜひ当院までご相談ください。

受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます。
・サプリメント
 スキンケアECプラス(腸活) 
 アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
 Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ワイヤーフォックステリアの皮膚科治療】オンライン診療で本当に治るのか

2023.07.28

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はオンライン診療症例の紹介です。

 

 

『オンライン診療で本当に治るのか?』

「ずっと通院しても治らない子が、
 本当にオンラインで治るの?」

初めは半信半疑の飼主様も多いのですが、
治療が進むにつれて
だんだん様子が変わってきます。

「まるで魔法みたいに痒みがなくなった」

「毎日ご機嫌で過ごしてくれて嬉しい!」

「もっと早く診てもらえばよかった」

実は、皮膚病のほとんどは
見た目と症状から診断が可能で、
検査で異常が出ることは少ないです。

だから「写真診断」と「問診」ができれば
オンラインでも高精度な診断が可能であり、
治療成績には差がないと考えています。

実は実際に診るまでもなく、そして検査するまでもなく、メールで写真を送ってもらった時点で診断と治療方針と三ヶ月後までの劇的改善のイメージはできます。

 

【症例】

ワイヤーフォックステリア 6歳10ヶ月 女の子(避妊済)

【経過】※問診メールに対して、メールで回答いただいた症状を紹介します。

「保健所から引き取ったときから手足を舐める癖があり、かかりつけの獣医さんや皮膚の専門家の方などに診てもらっていましたが、あまりよくなったことはありませんでした。
半年くらい前から劇的に悪化して何をしても効かないので、本当に可哀想で、どうか助けてください。」


「去年の12月末くらいから痒みがひどくなり、床に顔を擦り付けたり、手足を噛んだり、血が出るまで掻いたりしてしまい、常に僕か同居人が見ていないとダメな状況です。エリザベスカラーもずっとしています。顔は、目の周り、鼻の周りの毛がなくなっています。床に擦り付けていたりするからです。この力がとても強くて、相当力を入れなければ止められないレベルです。
手足は毛がほとんどなく、黒くなってしまっています。特に足は、皮膚が硬くなってしまっています。お腹は比較的大丈夫ですが、優しく指の腹で掻く、というか撫でてあげると、足をバタバタさせて気持ちよさそうにするので、痒かったんだろうなと思います。脇や股関節も黒くなっています。陰部に関してもかなり痒そうにしていて、散歩から帰ってきて(散歩中はエリザベスカラーを外してます)すぐに陰部を気にして舐めてしまいます。 」

 

 

それでは治療前の状態をご覧ください。
※写真は申込時と初診時のものを使用しています。

 

まずは首です。
毛が密集しているはずが地肌が見えてしまっています。

次に胸~腹部です。
こちらはほとんど毛が生えてなく、一部湿疹も見られます。

次は身体の横から見た写真です。
少し毛が脂っぽいですね。

最後はお尻と後肢です。
中心に沿って脱毛と皮膚の炎症が見られます。

 

 

北海道にお住まいのため、「出張診療」「屋外」で初診を実施し、2回目以降の診察はすべてオンライン診療で治療した症例です。

 

【初診時の診極め】

ポイント①毛並み異常
・全体的に毛が『薄い』『細い』
・地肌が見える
・柔らかいアンダーコートがない

これらが当てはまる症例は、被毛形成異常を疑います。
この異常に適切な『診断』と『治療』が行われないと改善できません。

ポイント②脂漏症
・湿疹がある(皮膚が弱い)
・シャンプーしてもすぐにベタつく
・頻繁に外耳炎を起こす

この症例のように、テリア系は脂漏症が多いです。
アポキルやスキンケアでは改善が不十分なことが多く、「シャンプーから数日経つと、またベタつく」という症状をよく聞きます。

ポイント③心因性
・散歩中に途中で立ち止まり動かなくなる
・ドッグランで上手に遊べない
・掃除機が苦手で逃げ回る
・自転車を追いかける
・風車など回っているものを眺めることが好き
・食糞をする
・飼主が帰宅すると興奮して噛む

これらの行動パターンを示す症例は、
純粋な痒みではなく、心因性の掻痒行動(特定の場所を異常舐める・噛む・搔く)が強く出る傾向があります。
テリア系はアポキル・サイトポイントが効かない痒み疾患が多いのが特徴です。
単純なアトピーであればアポキルで十分コントロールできますが、コントロールできない場合は脂漏症・被毛形成異常・心因性といった基礎疾患が疑われます。

症状の分類としては、
・純粋な痒み
・痒みからくるイライラ
・痒みを悪化させる脂漏症
・脂漏症を起こす遺伝的要因
が挙げられます。
どの症状がどの程度あるのかを評価できることが重要です。
そしてそれぞれに対して同時に治療していくことが治療の成功のポイントです。

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【当院の治療プラン】

①アトピー
・投薬治療

②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス

③被毛形成異常&脂漏症
・投薬治療

④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+

⑤週1~2回のスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
※今回はお持ちの薬用シャンプー

 

それでは治療から3カ月後と比べてみましょう。

 

 

 

 

 



この子の場合、治療開始から2カ月後には痒みはほぼなくなり、毛量も増えました。
皮脂が減ったことでベタついていた体はサラサラに。
飼主様からは、毛がフサフサに!色も濃くなりこんな姿初めて見た!
と喜んでいただけました。

同じような症状の子やその他皮膚疾患でお困りの方はぜひ当院までご相談ください。

今回の症例がそうですが、当院のオンライン診療の精度は非常に高く、初診でほぼ診断&治療方針決定が可能です。
また改善までの時間も非常に短くほとんど症例が3~4か月で劇的な改善が認められます。

受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
 スキンケアECプラス(腸活)
 パーソナルケアpⅡ+(心因性)
 アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
 Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。

 

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ウエルシュテリアの皮膚科診療】1年つけ続けていたエリカラからの解放!

2023.06.10

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はウエルシュテリアの子の症例です。

 

【症例】

ウエルシュテリア 6歳3ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇2~3歳頃から痒みがあり、だんだん悪化している

〇抗ヒスタミン剤やアポキルを1年以上ほとんど毎日服用するも改善せず

〇噛む、舐める行動が始まると止まらなくなってしまう

〇1年以上エリザベスカラーを外せていない

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは右腕の写真です。

全体的に毛が薄く、地肌が見えてしまっています。

こちらは胸の写真です。

胸もほとんど毛がない状態です。

 

次は股、後足のお写真です。

こちらもほとんど毛がありません。

こちらは身体側面の写真です。

 

最後に身体側面を拡大した写真です。

皮膚がガサガサし、硬く、黒くなっています。

【初診時の課題ポイント】
テリア系の皮膚病は難治性になりやすいです。
よくアトピーと言われやすく、アポキルが処方されることが多いのですが、アポキルが効きにくいテリアは少なくありません。

なぜテリア系の痒みにアポキルが効かないのか?

以下の項目に当てはまるタイプはアポキルが効きにくい傾向が強くなります。

・毛が薄い
・脂っぽい
・臭いがでやすい
・繊細、神経質

特に脂漏症になっているテリアではアポキルで痒みをコントロールするのはかなり無理があります。
そこで注目されるのが、「スキンケア」です。

が!

スキンケアで脂漏症が改善するには限界があります。
軽度であればスキンケアである程度まで緩和も期待できますし、絶対に実施すべき大事なアプローチになるのですが、実は根本的なアプローチにはなりません。
脂漏症に対してはスキンケアよりもっと大事なことがあります。

脂漏症を引き起こす基礎疾患への投薬治療です。
積極的な投薬治療によって、脂漏症はかなり改善が期待できます。
適切かつ積極的な投薬治療によって、スキンケアの効果もさらに上がります。

それでは、初診時から約11か月後の様子をご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

【当院の治療プラン】

①アトピー
・投薬治療

②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス 

③被毛形成異常&脂漏症
・投薬治療

④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアp II+

⑤週1~2回のスキンケア
・Medicareクレンジングオイル
・Medicareシャンプー
・モイストクレンジングオイルジェル

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ミニチュアピンシャー×チワワの皮膚科治療】繰り返す膿皮症

2023.05.25

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はミニチュアピンシャー×チワワの子の症例です。

 

【症例】

ミニチュアピンシャー×チワワ 4歳2ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇繰り返す膿皮症

〇円形脱毛

〇リング状のフケを伴う発赤

〇痒み

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは首です。
毛が薄い箇所があり、地肌が透けています。

次に胸です。
脇から胸にかけ毛が薄く、一部赤い炎症部位があります。

続いて右体側です。
円形に脱毛し炎症が起きています。次に拡大の写真を載せています。

右体側の拡大写真です。
脱毛も目立ちますが、全体的に毛が薄いですね。

こちらは背中です。同じく次に拡大写真です。

体側だけでなく背中全体に広がっています。

 

2歳の頃からの膿皮症で、一度は抗生物質で治ったものの再発してから3~4ヶ月治らないという主訴で来院されました。

【注目ポイント】
・毛が抜ける
・毛が薄い
・地肌が見えている
・毛に艶が無い

膿皮症の原因は大きく分けて2つ、「腸内免疫の異常」と「被毛形成異常」です。
原因が1つのことは少なく、基本的には両方あることが多いですが、経験を積むとどちらがメインかわかるようになります。
免疫異常が70くらいで被毛形成異常が30という割合のこともあれば、被毛形成90と免疫異常10というようなこともあります。
今回は被毛形成異常がメインです。
ただ、被毛形成のために腸活するのは非常に重要なので、軽視してはいけません。

【当院での治療】
①膿皮症
・食事療法

②被毛形成異常
・投薬治療
・アロペシアGR+

③週1~2回のスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・Medicareローション

 

それでは治療から3ヶ月後の様子と比べて見ましょう。

 

 

 

 

 

 

 

治療から1カ月後には毛量が増えたと感じられ、3ヶ月後にはAfterの写真の状態まで改善しました。
身体の円状の炎症と脱毛は無くなり、滑らかで密度ある毛が地肌を覆っています。

多くの場合腸内環境の異常と毛並みの異常との組み合わせで膿皮症を繰り返すため、ホームケアでアプローチする場合には、当院のオンラインショップでご購入いただける『膿皮症ケアセット』がオススメです。

インスタグラムではこの子の密度のある綺麗な毛をかき分けている動画も見れます!ぜひご覧ください。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

わんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【アメリカンピットブルの皮膚科治療】痒みと脱毛を伴うアトピー症

2023.05.03

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はアメリカンピットブルの子の症例です。

 

【症例】

アメリカンピットブル 10歳2ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇掻いたり舐めだすと止まらない痒み

〇アポキルは効くが休薬すると症状が再発する

〇痒みに伴い脱毛もある

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは首です。

次に後頭部です。

そして胸と脇、両前肢です。

皮膚は炎症で赤みがかり毛は生えていません。

こちらは左前肢の拡大写真です。

続いて体側とその拡大写真です。

まずは胸の横部分。被毛が所々抜け落ちボコボコしています。

 

こちらは右臀部から大腿部にかけての写真です。

そしてそこから足先にかけての写真です。
舐めれるからか足先にかけ皮膚が酷くなっているのがよくわかります。

次に胸部です。
皮膚がただれているのが分かります。

そして腹部。

左内股の拡大写真です。
所々ブツブツとしています。

 

今回この症例で注目した点は、以下の2点です。

①毛並み異常
首から胸、そしてお腹にかけてほとんど毛がありません。身体の側面〜胴体においては毛はあるものの、ヒビ割れのような毛の生え方になっており、よい毛並みとはいえません。
フレブルなどブルドッグ系ではよく見られますが、この毛質のままでは皮膚病はよくなりません。

②心因性
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・ドッグランで他の犬を追いかける
・枯葉などを追いかけ、拾い食いをする
・破壊行動
・部屋で一人で走り回るなどの興奮
・サイレンに反応し遠吠えをする
・飼主さまの行動を目で追い、ついて回る(ストーキング)

これらの行動パターンを示す症例は、純粋な痒みではなく、心因性の掻痒行動(舐める・噛む、搔く)が強く出ることがあります。

【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療

②被毛形成異常
・投薬治療

③腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス

④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+

⑤週1回のホームスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・Medicareクレンジングオイルジェル

 

それでは治療開始から3ヶ月後の写真と比べて見ましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療から1カ月後にはアポキルを使用しなくても痒みが3~4割まで減り、毛も生え始めました。

3ヶ月後にはAfter写真の状態まで改善することができました。
痒みは無く、10歳にして初めての状態と喜んでいただけました。

重症度が高いためここまでの改善には投薬治療が必須だと考えてますが、当院以外ではこの治療プランを受けることは難しいため当院への来院がベストかと思います。
当院への受診が難しい場合は、アポキルなどの対症療法を併用しながらホームケアを追加するのがオススメです。
アプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・心因性:パーソナルケアpⅡ+
・毛並み異常:アロペシアGR+
がお勧めです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ワイヤーフォックステリアの皮膚科治療】毛並み治療の重要性

2023.04.29

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はワイヤーフォックステリアの子の症例です。

 

【症例】

ワイヤーフォックステリア 1歳7ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇生後7カ月から痒み(搔く・噛む)

〇アポキルを服用してもないよりはマシになる程度で改善せず

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは正面の写真です。

次は首の写真です。

こちらは右腕の写真です。

毛が薄く、地肌が見えてしまっています。

次は胸・お腹の写真です。

こちらも腕と同様に毛が薄く地肌が見えています。

 

最後に体側面の写真です。

 

それでは、初診時から2ヶ月半後のお写真と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

治療から2週間後には痒みが3~4割まで減り、1ヶ月半後には1割まで減りました。

2ヶ月半後にはAfter写真の状態まで改善し、痒みは無く、皮膚の脂っぽさやニオイもなくなりました。
毛も生え揃い、毛質も良くなり、フワフワになりました。

 

今回この症例で注目した点は、以下の2点です。

①毛並み異常
全体的に毛が薄く、地肌が見えてしまっている所があります。
柔らかいアンダーコートがないのは病気の特徴です。
この毛の異常に診断と治療がないと劇的な改善は見込めません。

②心因性
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・洋服やカラーを付けると動けなくなる
・葉っぱや木の実を拾い食いする
・椅子の手すりをかじる
・興奮癖があり、シャンプー後ぐるぐる走り回る
・電車やトラック、バイクの音が苦手で逃げようとする
・収集癖があり、スリッパを持ってくる


これらの行動パターンを示す症例は、純粋な痒みではなく、心因性の掻痒行動(舐める・噛む、搔く)が強く出ることがあります。

【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療

②被毛形成異常
・投薬治療
・アロペシアGR+

③腸活(免疫異常の改善)
・食事療法

④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+

⑤週1回のホームスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・Medicareクレンジングオイルジェル

 

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重症度が高いためここまでの改善には投薬治療が必須だと考えてますが、当院以外ではこの治療プランを受けることは難しいため当院への来院がベストかと思います。
当院への受診が難しい場合は、アポキルなどの対症療法を併用しながらホームケアを追加するのがオススメです。
アプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・心因性:パーソナルケアpⅡ+
・毛並み異常:アロペシアGR+
がお勧めです。

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【イングリッシュブルドッグの皮膚科治療】出血するほど止められない舐め癖

2022.11.03

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はイングリッシュブルドッグの子の症例です。

 

【症例】

イングリッシュブルドッグ 2歳7ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇1年前から1円玉くらいの円形脱毛ができ始めた

〇出血するほど舐めてしまう

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずはお顔の写真です。

口周りに赤みが出ています。

次は胸、お腹の写真です。

毛が薄くなっており、地肌が見えてしまっています。

 

こちらは前肢の写真です。

指の間の毛はほとんどありません。

こちらは後肢の写真です。

最後に体側面とその拡大した写真です。

 

 

それでは初診時から約3カ月後の様子と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

今回は、舐め始めると止まらなくなってしまうイングリッシュブルドッグのご紹介でした。舐め始めると、出血してしまうまで止まらなくなってしまっていたようです。

お写真見ていただくと、皮膚の赤みも引き、薄毛になっていたところもしっかり生えました。

今回の膿皮症に対しては、一般的に使われる抗生物質を使用せずに治しました。
膿皮症に抗生物質を使うことは標準治療ですが、抗生物質は膿皮症の原因を治せないため止めると再発しやすいという問題を持っています。
より根本的なアプローチは、隠れている毛並み異常を投薬治療で治しつつ、食事療法・スキンケア・サプリ(ECプラス)を使うことが重要です。

【今回使用したサプリメント】
・スキンケアECプラス

【今回使用したスキンエア用品】
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・モイストクレンジングオイルジェル

投薬治療なしにホームケアでアプローチする場合は、
・スキンケア:Medicareシリーズ
・食事療法
・免疫:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・舐め癖:パーソナルケアpⅡ+
がお勧めてす。

Medicareシリーズとサプリは当院オンラインショップからご購入いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ハバニーズ皮膚科治療】原因不明と言われた皮膚病

2022.10.29

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はハバニーズの子の症例です。

 

【症例】ハバニーズ 5歳6ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇元々脂っぽい体質で、痒み、赤みがあり、1歳頃に膿皮症と診断された

〇シクロスポリン・サイトポイント(注射)・抗生物質などを使うも改善せず

〇他に東洋医学(針・お灸)を試すも改善がなかった

 

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

 

まずは首の写真です。

こちらは前足の写真です。

こちらは胸、お腹の写真です。

よく胸を舐めてしまっていたので、地肌が完全に見えてしまっています。

 

こちらは背中と背中の拡大した写真です。

 

最後は身体の側面の写真です。

 

それでは、初診時の様子と比べてみましょう。

脂っぽく毛がベタベタになって束になっていたのが、サラサラ、フワフワになりました。

 

 

 

 

 

 

 

今回は一歳から膿皮症、「原因不明」と言われながら悪化していたハバニーズのご紹介でした。

【初診時にわかる大きな問題】
①膿皮症ではなく脂漏症
②脂漏症の原因追及ができていない
③毛並み異常に気付いていない

が挙げられます。

当院では脂漏症と毛並み異常への積極的投薬治療を行うことにしました。

 

原因は遺伝的体質がゆえに、「原因不明」となってしまうのはわからなくはありません。

ただ何もできないということはなく、「毛の異常」と「脂漏症」を的確に評価することができれば、特別な治療で改善を目指すことができます。

問題はこの治療が教科書に掲載されていないため、当院以外の動物病院では的確な投薬治療を受けることができないことです。

今の皮膚科ではアポキル・サイトポイント・シクロスポリン・抗生物質・スキンケア・アレルギー療法食がほぼすべてになっていますが、当院はそこで治らない理由を把握して別の治療手段をもっています。

この別の治療手段が治療成績の差を生み出しています。

他院では得ることができない医療のため、お困りの方は直接受診をお勧めします。

 

【お勧めのホームケア】
・Medicareシリーズ
 クレンジングオイル、シャンプー、保湿ジェル
・プラスシリーズ
 スキンケアECプラス、アロペシアGR+
・食事療法

正しい投薬治療とともに併用するのがお勧めです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【シェットランドシープドッグの皮膚科治療】毛並み異常と腸内免疫の異常

2022.07.15

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はシェトランドシープドッグの子のご紹介です。

 

【症例】

シェットランドシープドッグ  1歳2か月  男の子(去勢済)

 

【経過】

〇3ヶ月前から全身に円形脱毛ができた

〇痒みがあり、背中を噛む、口を掻く様子が見られる

〇内服薬と外服薬を継続して使用しても改善されなかった

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

 

まずは首の写真です。

 

こちらは胸、お腹のお写真です。

 

 

 

 

次は横から見た右前肢のお写真です。

 

最後は背中の皮膚の拡大したお写真です。

 

首、胸、お腹、前肢は毛が薄く、一部は地肌が完全に見えてしまっているところもあります。

背中には円形脱毛ができています。

 

それでは、初診時から約2ヶ月後の様子と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

比べていただくと全体的に毛量が増えフワフワになりました。背中にできてしまっていた円形脱毛もなくなり、しっかり毛も生えました。

 

この子の場合、膿皮症のため抗生物質の内服薬が標準治療になりますが、「服用すると治る、やめると再発する」ことが課題です。
今回は膿皮症が治りにくい根本的要因として「毛並みの異常」と「腸内免疫の異常」を疑い、毛並み治療と「正しい食事療法」
「腸内免疫改善のためのサプリ(スキンケアECプラス)」を服用していただきました。
 
 
 
膿皮症が繰り返されるには理由があり、ほとんどが「診落とし」「食事療法の間違い」「腸内免疫の異常」です。
初診時に「診落とし」に気づくこと、「正しい食事療法」を指導できること、根本的な体質改善「スキンケアECプラス(サプリ)」があることが今回のポイントです。
今回のポイント診落とし、食事管理、サプリを解説していますので参考にしてください。
 
 
 
ポイント①診落とし
 
犬の基本は「フワフワ&モコモコ」です。
今回の症例の第一印象は「薄い&細い」です。
毛が薄く、身体が細く見えるほどで、特に腕・尾が細いことに気づくべきです。
この異常が皮膚コンディション異常を生み出していますので、根本的に皮膚を強くするには、この毛並みを改善する必要があります。
 
 
ポイント②食事療法の間違い
 
「よかれ」と思って選び抜いたドッグフードや、考え抜いた食事管理が治らない原因になっていることも多くあります。
改善がないときの共通点は「今の判断が間違っている」「原因は一つではない」と捉え、すべてを見直すことをお勧めします。
 
 
ポイント③スキンケアECプラス
 
正しい食事管理と目的は同じですが、腸内免疫を改善することが重要になります。腸内免疫の改善に役立つのが当院が開発したスキンケアECプラスで、3種類の豊富な乳酸菌、2種類のオリゴ糖、食物繊維が配合されており、体質改善に役立ちます。
 
 
今回使用しているスキンケアECプラスのサプリメントは当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ワイヤーフォックステリアの皮膚科治療】アポキル・ステロイド・サイトポイントが効かない

2022.06.21

こんにちは。テリア系の毛並み治療にも力を入れている、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は、ワイヤーフォックステリアの症例をご紹介します。

 

 

 

【症例】

ワイヤーフォックステリア  2歳6カ月  男の子(去勢済み)

 

【経過】

〇1歳前から痒みが続いている

〇アポキルを毎日服用し、追加でステロイドを服用するが改善が見られない

〇サイトポイント(痒み止めの注射)を毎月受けても改善しない

〇前足など、嚙みだしたら止まらない

 

 

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

 

 

まずは首から胸の写真です。

毛の密集度が少なく地肌の色がみえています。

 

こちらは前足を前からみた写真です。

噛み癖により赤みと傷があり、周辺の毛は更に薄くなっています。

 

 

続いて胸、お腹、股の写真です。

ほとんど脱毛している状態です。本来はお腹などにも毛はしっかり生えます。

 

 

 

次に前足と後ろ足を横から見たものです。

こちらも全体的に薄毛で、舐めたり噛んだりする部分は更に毛がないのがわかります。

 

 

 

こちらは背中部分の毛を掻き分けた写真です。

こちらも毛はすかすかで地肌が見えています。

 

最後に全体の写真です。

 

 

 

それでは、約3ヶ月後の写真と比較した写真をご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしょうか?

劇的に毛量が増えて、もこもこになったのがお分かり頂けると思います。

 

今回の症例はテリア系に多い、アポキル・サイトポイントが効かない症例です。

今までは痒みに対するだけの治療だった為、服用を続けてもずっと改善されないままでした。アポキルやサイトポイントを使用しても改善されない場合、他の疾患が隠れていることに気付く必要があります。

当院では今まで見落とされていた基礎疾患、痒みからではなく心因的な原因での痒みや噛み癖に対する治療を積極的に行いました。

 

このように噛み癖による肌や毛並みへのダメージや、なかなか改善されない皮膚病にお困りのかたは、是非当院にご相談下さい。

 

 

また、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。

※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。

詳しくはこちらのホームページでご覧いただけます。⇒東京サテライト

 

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

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【症例報告制作者】  看護師 森

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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