皮膚科ブログ

  • HOME
  • アポキルが効かない

【トイプードルの皮膚病】アポキルが効かない脂漏症

2018.11.29

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はトイプードルの症例です。

 

【症例】

トイプードル 6歳3ヶ月 男の子(去勢手術済)

 

【経過】

○2歳頃から痒み、年々悪化

○季節性はほぼ無し

○エリザベスカラー着用(外すと掻く、噛む)

○食事療法を行ったが改善しなかった

○ステロイド、アポキルを数年飲み続けているが改善しなかった

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

頚部です。

 

前胸部です。

 

腹部~内股です。

 

右前肢の付け根です。

 

胴体です。

 

左側面です。

 

左大腿部です。

 

それでは、初診時から約3週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

     

 

全体的に毛が濃くなり、フケは無くなりました。

痒みも減り、掻くことも無くなったので、このままエリザベスカラーが外せるよう

頑張っていきたいと思います。

【症例報告制作者】 看護士 長尾

  症例のその後 2018年12月15日 アポキルが効かない脂漏症②

  ※エリザベスカラーを完全に外すことができ、脂漏・痒みを完全に抑えることができました。

・・・・・・・・・・

【獣医師の解説】

このタイプも「アポキルが効かない」の典型症例の1つで、トイプードルではよく診ます。

今の皮膚科の問題点がつまったような症例で、「アポキルが効きにくい」「食事療法が間違っている」「心因性が見落とされている」「スキンケアが不十分」というのが初診時にわかるタイプです。

4点すべてが「検査ではわからない(答えがみつけられない)」という抽象的なポイントなのが難治性になる理由ですね。

ただ当院では初診時からこのタイプに即効性のある治療プランを提供できるため、短時間で改善させることができます。

次回、カラーを外して問題ない状態を紹介できると思います。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【シーズーの皮膚病】痒み=アポキルではない治療方針

2018.11.16

こんにちは。四季の森どうぶつクリニックです。

今回はシーズーの症例報告です。

 

【症例】

シーズー 8歳4か月 男の子(去勢手術済)

 

【経過】

○5歳頃から痒みや赤みが出始め、この1~2年で悪化

○季節性はなく、冬も症状がある

○過去に抗生剤を使用したが、あまり効果が感じられなかった

○痒み止めも効果がなかった

○手先や内股をよく舐める

○エリザベスカラーをつけている

 

それでは初診の状態です。

まずは顔の正面です。



 

頚部です。

 

両脇です。

 

左脇です。

 

腹部です。

 

左後肢です。

 

それでは、初診時とその約8週間後の状態を比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

実は初診時から4週間でほぼ綺麗になったのですが、撮影を忘れており比較写真が8週間になっています。

肝心の皮膚の状態は著しい改善をみとめ、エリザベスカラーも外すことができました。

このような症例には積極的な投薬治療がこれだけ早い治療結果を出すポイントになりますが、当院が開発したスキンケアとサプリメントが非常に重要です。


当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

・・・・・・・・・・

【獣医師の解説】

アトピー・痒み疾患に対する新薬アポキルの登場により、今の「痒みを伴う皮膚病」にはアポキル一辺倒になりつつあります。

しかし「痒い=アポキルが効く」ではなく、むしろアポキル以外の方が治療成績が高いこともあります。

そのため、これからの皮膚科で重要なことは、

 ①その症例にアポキルがどこまで効くのか?

 ②アポキル以外に効く治療法があるのか?

 ③アポキルが効かない痒みがないか?

だと思っています。

今回の症例はそこの3つのことが重要になっていることを証明するような症例で、

 ①アポキルでは不十分

 ②アポキルよりも効く治療薬がある

 ③アポキルが効かない痒みがあるため

と判断し、あえてアポキルを使わず治療しています。

ただアポキルがまったく効かないわけではないため、今後はアポキルに切り替える余地はあると思います。

たらればの話になりますが、もし最初からアポキル単独であれば・・・これだけ早い治療結果はでなかったと思います。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病】膿皮症が治らない

2018.11.16

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はフレンチブルドッグの症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ 9歳3ヶ月 男の子(去勢手術未)

 

【経過】

〇生後3か月頃からアレルギー

〇季節性あり、春と秋がひどい

〇体中に円形脱毛がある

〇食事療法・抗生物質の投与を行ったが改善しなかった

〇大腿部、指間を舐める

〇顔をこする、耳を掻く

〇専門病院での治療歴あり

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

左耳の後ろ側です。

 

首~前胸部です。

 

前肢の指間です。

 

右後肢です。

 

左大腿部です。

 

それでは、初診時から約8週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

重度&慢性であったため、毛が再生しない部位もありますが、体中にあった湿疹はほぼ消失しました。

前胸部や指間の赤みも引き、エリザベスカラーを外すことができました。

 

このような症例には投薬治療が必須ですが、治療成績の向上や再発予防には当院が開発したスキンケアとサプリメントが非常に有効です。

当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

・・・・・・・・・・

【獣医師の解説】

すでに専門医の継続治療を受けており、膿皮症の診断と「抗生物質+アポキル」という処方が変更になることはありません。

問題は、

①よくある膿皮症とどう違うのか?

②膿皮症になる理由がどこにあるのか?

③「抗生物質+アポキル」以外に必要な治療はなにか?

だと思います。

そのため治療の最大のポイントは、初診時にこの3点に対する回答(治療方針)をイメージできるか?です。

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【バーニーズ・マウンテン・ドッグの皮膚病】エリカラを外したい

2018.10.26

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回は、バーニーズ・マウンテン・ドッグの症例です。

【症例】

バーニーズマウンテンドッグ 9歳9ヶ月 男の子(去勢手術済)

【経過】

〇眼、耳、口唇、四肢端の痒み

〇2年前からアポキル毎日服用しているかが、痒みが改善しない

〇季節性無し、年中悪い

〇エリザベスカラー使用

〇カラーが無いと出血するほど掻く

〇食事療法を行ったが改善しなかった

 

それでは、初診時の状態です。

まずは体の正面です。

 

右耳です。

 

右目です。

 

口唇(左側)とその拡大です。

 

足裏です。

 

それでは、初診時から約7週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

眼の周囲の赤みは無くなり、口唇と足裏もほぼ改善しました。

特に顎下は毛が生えてきたのが分かります。

掻き壊したり、手をなめすぎることもなくなったのでエリザベスカラーも外すことができました。

 

このような症例には当院が開発したスキンケア&サプリメントを併用すると治療成績が向上できます。

当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

【症例報告制作者】 看護士 長尾

・・・・・・・・・・

【獣医師の解説】

アポキルを毎日服用しているにも関わらず痒みが強く、エリザベスカラーを外すことができないという状態はかなり重症度が高く、今の皮膚科の治療限界ラインとも言えます。

今回の症例にはアポキル1日1回を継続処方とし、その他の治療を見直しました。

・心因性治療

・スキンケアECプラス

・食事療法

・外用療法(スキンケア含む)

すべて効果があったと思うのですが、4つそろうことに意味があり、一つなければこれだけの治療成績は達成できなかったと思います。

そのためポイントは「アポキルが効かないわけではない。アポキル以外の必要な治療をすべて、かつ同時に揃えることができればアポキルは効く」ですね。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病】重度の膿皮症の完治&再発防止

2018.10.20

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回は繰り返す湿疹に悩むフレンチブルドッグの症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ 10歳 男の子(去勢手術未)

 

【経過】

○2~3歳頃から湿疹、円形脱毛

○5歳から胴体全体に悪化し、2ヵ月前から腕・足にも急激に悪化

○1年中痒いが、梅雨~夏にかけて悪くなる

○頭、耳を掻く

○手を舐める

○食事療法を行ったが改善しなかった

 

それでは、初診時の状態です。

まずは体の正面です。

 

顔の正面、右側、左側です。


 

続いて、右耳の正面です。

 

続いて、後頭部です。

 

続いて、頚部と前胸部です。
 


 

続いて、右前肢の足先です。

 


続いて内股です。
 

続いて、右後肢とその拡大です。

 


右側面と後ろから見た様子です。


 

それでは、初診時から約4週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。



 






 


 


 


痒みも減り、身体を掻くことも無くなりました。

頚部と前胸部の被毛も綺麗に生えてきているのが分かります。

また、全身にあった湿疹もほぼ綺麗になりました。

飼主様からも、「本当に綺麗になった!」と嬉しいお言葉を頂きました。

※2018.11月追記

抗生物質と院内薬浴を終了し1カ月以上経過しても、1つも膿皮症の再発が認めらていません。

 

このような症例には当院が開発したスキンケアとサプリメント(特にECプラス)が非常に有効です。

当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。


【症例報告制作者】 看護師 長尾

・・・・・・・・・・・・・・

以下、獣医師によるコメントです。
フレンチブルドッグの膿皮症は多いのですが、今回の症例は特別です。
理由は重度であるという簡単な表現ではなく、数と分布の問題です。
かなり密度の濃い膿皮症(かさぶた)があること、四肢にもでていることはイレギュラーな証拠です。
また耳のダメージも特徴ですね。
これらを加味すると、イレギュラーなりの原因が推測でき、初診時に原因を特定することにつながりました。
そのためたった4週間という短期間での治療が可能になったという側面もあります。

やはり診た瞬間にどれだけ原因と対策をイメージできるかが治療のポイントになります。
今回の症例は当院と診療提携している動物病院に解説メールをお送りします。

獣医師 平川

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

アポキルよりも効果のある治療薬の選択

2018.09.11

アポキルが適応となるアトピーや脂漏症・マラセチア性皮膚炎など痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


日本でアポキルが発売されて3年目の夏ですね。

飲みやすく、即効性があり、長期的な副作用が非常に少ないということで「痒い皮膚病=アポキル」という方程式が成り立つようになりました。

当院でも「まず無難にアポキル」の選択肢はありだと思っています。

しかし今までのブログで何度も書いてきたように、「どんな痒い皮膚病にもアポキルが効くわけではない」というのはあるため、アポキルは選択肢の一つにしかすぎません。

今日紹介するのは長期間アポキルを服用していたが、別のお薬に変更することによって改善した症例の紹介です。


【症例】

 ペキニーズ 7歳 女の子(不妊手術済)

【経過】

 〇発症は通年性だが、梅雨~夏の季節性の悪化も認める

 〇全身がべったり、臭いが強い

 〇舐める・掻くといった痒み症状


それでは初診時ではなく、当院で1年半治療している状態を紹介します。

治療内容は1カ月に1回の院内薬浴と、アポキル1日1回投与を基本としています。

続いて、お腹とその拡大です。

同じくお腹の陰部周囲の拡大です。

続いて、右後ろ足の膝周囲の拡大と、やや内股の写真です。

続いて、右後足の足首付近です。

 

この時点まで1年半、内服治療はアポキルでしたがこの時点からアポキル1日1回を中止し、別の投薬治療に変更しました。

それ以外の食事療法、院内薬浴などの条件は一切かえていません。

投薬治療のみを変更して6か月後の状態と比較してみます。

皮膚コンディションの改善が明らかに認められました。

赤み・色素沈着ともに大きな改善が認められます。

また脂漏・臭いについてもかなり改善があり、飼主さまからも「明らかに臭いがへった」と評価していただけました。

さらに投薬治療を切り替えた半年前がちょうど2月の真冬で、6か月後の比較後の写真が8月の最も悪くなる季節であることを考えるとかなりの改善と評価できます。


今回のポイントですが、「痒い皮膚病=アポキル」ではないことを改めて実感することができました。

思い返せばこの症例が初診で来院したときがアポキルの発売時期で、初診から3週目からアポキルを使い始めました。

そのときはほぼすべての皮膚疾患をアポキルがカバーできると思っており、この症例でも同様に効果的だろうと判断していました。

しかしアポキルが発売されて2年を越えて今思うことは、「アポキルは脂漏症には部分的な効果しか示さない」です。

アポキルによって痒み症状は緩和できるとは思いますが、脂漏症にはもっと効果的なお薬があります。

それでもアポキルでもいいのですが、治療の選択肢として把握しておくことは重要だと思います。

今回の治療内容の変更については提携病院にメールで配信予定です。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

アポキルとシャンプーで治らないタイプの皮膚病

2018.09.06

シーズーのアトピー・マラセチア性皮膚炎・脂漏症など、痒い皮膚病の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


シーズーの皮膚病は本当に治しにくい場合があります。

あのアポキルでしっかりコントロールできる症例もいますが、そうでない症例も相当数いるかと思います。

今日はそんな「アポキルでは抑えきれないだろう」というシーズーの皮膚病症例です。

【症例】

 シーズー 8歳

【経過】

 〇3年前から皮膚トラブルで、通年性(季節による改善はほぼなし)

 〇外用ステロイドスプレーによる改善なし

 〇痒み(四肢なめる・内股舐める)がひどいため、常時エリザベスカラーを装着している

 
それでは初診時の状態、まずは正面から。

続いて、胸部~わき。

同じく左わきの拡大。

続いて、内股です。

病変部の確認と、治療成績向上を兼ねて毛をカットしました。

続いて、右わき(毛カット後)です。

続いて、内股です。

毛をカットしたあと、そのまま院内薬浴を実施しましたので、その実施直後の状態を紹介します。

まずは胸部。

続いて、左前腕です。

同じく左前腕の内側です。

同じく左前腕の外側です。

続いて、内股です。

続いて、右後足の膝~スネあたりの写真です。

今回はここまでです。

とういうのも、つい昨日来院されたため、2回目の診察はまだ先です。

このタイプ、一見シーズーの典型症例にみえるかもしれませんが、ちょっとイレギュラーです。

そのためシンプルななアポキル&シャンプーでは抑えきれないものがあります。

初診時にどの部位を、どう評価するのか?

そしてどの治療方針を選ぶのか?

この一番大事なポイントは提携動物病院にメールでお知らせします。

この症例は初診時の「診た目」に特徴があるので、「アポキル&シャンプーではない」理由がわかるタイプです。

提携をご希望の方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【犬の膿皮症】全症例が同じ治療で治るわけではない

2018.09.02

犬の細菌性膿皮症治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


この症例集では当院で改善した症例のうち、個人的に印象的だった症例を選んで掲載しています。

もちろん重症度で選ぶこともありますが、治療の内容に「特別な意味」があるものも掲載するようにしています。

今回紹介する症例の重症度は特別なものではないのですが、治療内容に特別な意味があるので紹介することにしています。


【症例】

 チワワ 4歳 男の子(去勢済)

【経過】

 〇1年前の夏にも湿疹があり、内服・シャンプーで改善

 〇今年も8月頭(3週間前)から湿疹が再発

 〇かかりつけ動物病院にて抗生物質処方されて服用するも悪化傾向


それでは初診時の状態からですが、長毛で皮膚病変がわかりにくかったため、病変部評価と治療を兼ねて全身のカットさせていただきました。

まずは身体側面とその拡大です。

続いて、腹部です。

続いて、背中です。

重度の皮膚炎、見た目から「膿皮症」の診断ですね。

この初診時と比較するのは2回目の診察時(初診日から9日後)の状態です。

湿疹はほぼ・・・ではなく、完全にゼロになりました。

シャンプーは1回のみ、9日前の初診時に院内薬浴を行っただけで、自宅でのシャンプーはなしと指示しています。

なので1回洗って次の湿疹がゼロという結果です。


膿皮症は犬の皮膚病で最も多く、当院でも数えきれないほどみていますが、このタイプは特別で、当院でも年に1~2回しか遭遇しない特別な膿皮症です。

一般的な膿皮症と同じアプローチでも治らないとまでは言い切れませんが、普通にアプローチすると数カ月かかると思います。

しかし逆転の発想で、ある特殊な条件を満たせばおどろくほどの短期間で劇的によくなります。

飼主さまには過去の治療症例で「同等」と判断できる症例の治療前・治療後をお見せして、今回の特殊な条件の治療に了承を得て行いました。

もちろん副作用が出るようなハイリスクの治療ではなく、むしろ「それで治るの?」という治療内容です。

その条件は3つ、この3つが揃えば普通の膿皮症以上の速さで治ります。

大事なのは初診時にこの条件3つで治療のイメージが描けることだと思います。

※初診時の検査結果は2回目の再診時にお伝えしましたが、治療方針は初診時の予測通りのままです。


当院と診療提携を結んでいる先生にはこのあと治療内容についてお知らせをします。

診療提携については専用フォームからお問い合わせください。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

夏のフレンチブルドッグの典型的皮膚病とそのケア

2018.08.10

夏になると悪化しやすいフレンチブルドッグの膿皮症・アトピー・手舐めの治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


今年の夏は暑いですね。

ブルドッグ犬種は気温・湿度での悪化がありますので、この時期上手に乗り切りたいところですね。

【症例】

 フレンチブルドッグ 1歳5ヶ月 男の子

【経過】

 〇半年前から全身の湿疹が消えない

 〇顔の痒み、手を舐める

それでは初診時の状態です。

それでは初診時から4週間後の状態と比較してみましょう。

非常に綺麗になりました。

湿疹はなく、顔の皺の皮膚炎もなく、手舐め・足舐めもほぼありません。


体質的には再発しやすいため、こういった症例では再発予防のためにスキンケア&サプリメントが非常に有効です。

 身体の湿疹(膿皮症) → スキンケアECプラス
 アトピーの体質改善  → スキンケアECプラス
 手舐め・足舐めの改善 → ヒーリングケアLFプラス
 顔の皺のケア → Medicareローション
 全身のスキンケア →Medicareオイル&シャンプー&ジェル

当院のオンラインショップからお買い求めいただけます。

適切な診断・医療とともに併用いただければ非常に効果的と思います。

 

1点注意があります。

食べているドッグフードが合っていないといつまでたっても治りません。

「よかれ」と思って、「アレルギー検査の結果をみて選んだ食事」に限って皮膚病の原因になっていることが圧倒的に多いので注意が必要です。

診断(アレルギー検査)が合っているのであれば、その食事療法で劇的に改善しているはずです。

治っていないということは、診断(検査結果)そのものに皮膚病との関連がないと考えてもいいと思います。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

教科書に掲載されていない「膿皮症の原因」

2018.07.21

繰り返す膿皮症の根本的な治療に取り組んでいる皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

皮膚病をみるときに重要なことの1つに「正常と比較する」というのがあります。

正常が分からなければ異常所見を異常と認識できず、アプローチが止まる(診落とす)原因になるため、この「正常を正確に把握する」というのはとても重要です。

しかし教科書に「正常」が明確に記載されていないため、自分を含めて多くの先生は「正常を知らない」で診ているといっても過言ではありません。

では現実として皮膚科の基準はどうなっているかというと、正常の代わりに教科書に掲載されている典型的病変が検査や治療アプローチを始める判断基準になっています。

ただ典型的な異常所見ではなくても「何かおかしい・・・けどどうおかしいかはわからない」と思うことは多々あるはずなんです。

この「何かおかしい」をスルーしてしまえばその先は何もなく終了なのですが、この「何かおかしい」をどうおかしいのか突き詰め、この「何かおかしい」を改善させることができれば医療技術は進化します。

当院では今の皮膚科の隠れた問題の一つ「正常の認識不足」にフォーカスして、「何かおかしい」を徹底的に追及して治療技術を高めています。

今回はそんな「教科書に掲載されていない異常所見にアプローチした症例」です。

【症例】

 ボルゾイ 2歳 男の子

【経過】

 〇平成29年夏から発症 (初診時の時点で発症から7カ月)

 〇体幹部(背中・側面・腹部)の湿疹がよくならず、次から次に新しいのができる

それでは初診時の状態をみてみましょう。

※身体が大きすぎて全体がカメラに入りませんでした。

右胸部側面と、その拡大です。

右腹部側面と、その拡大~内股にかけてです。

続いて、右後足側面です。

続いて、左胸部側面とその拡大です。

同じく右胸部側面を部分的にカットしてみました。

続いて、左腹部側面の拡大(バリカンでカット済)です。

診断名としては赤い湿疹、細菌性の膿皮症で特別な皮膚病ではありません。

それでは初診時から3か月半後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

お腹の赤い湿疹が完全に消失した点以外はわかりにくいかおしれませんが、獣医師であれば注目点がわかると思います。

皮膚の菲薄化や表皮剥離などの皮膚コンディション異常、毛並みの異常がすべて改善できています。

特に飼主さまは「毛並みがとてもよくなった」と大きな変化を実感していただけています。

表面上の診断名である膿皮症は抗生物質とスキンケアでよくなり、その後2カ月間抗生物質を服用せずとも1つも再発していません。

膿皮症を改善するだけなく、膿皮症が起きる(治りにくい)原因を治すことができた症例ともいえます。

今回はボルゾイということで、レアな犬種です。

簡単にいうと「ボルゾイの正常」がわかっていなければいけないところですが、ボルゾイはめったに診れないのでどこからどこまで異常といえるのかが判断しずらいです。

もちろん過去にたくさんのボルゾイをみていたとしても、そのボルゾイが正常とは限りません。

こういった状況で大事なのは経験値、過去の経験だけで異常所見を判断します。

今回は初診時に「教科書に掲載されていない皮膚コンディション異常あり」と判断し、皮膚組織学的検査を行いました。

もちろん病理の検査結果は予測通りで、既存の教科書で分類されたような明確な診断名はつかず、病理学的な検査所見のみとなりました。

が、ここは想定内でした。

この病理学的所見を元に、初診時の想定通りの治療を進めることにしました。

もちろん飼主さまには何がどうおかしくて、どうよくなるのかはあらかじめ伝えています。

そして3か月後、上記のように「想定通りの治療結果」がでました。

今回の皮膚科の説明です。

決して治療前・治療後の変化が大きい派手さはない皮膚病症例でしたが、その内容は医学的に興味深いものだったと思います。

1つめのポイントは、初診時に「膿皮症の治療」だけにとらわれず、隠れた問題点である「なぜ膿皮症になっているのか?」に注目しなければいけないことに気づくことです。

2つ目のポイントは一般的な顕微鏡・血液検査所見に異常がでないことは想定範囲内とし、病理組織学的検査の必要性を判断できることです。

3つ目のポイントは病理組織学的検査結果で、既存の診断枠(教科書レベル)で明確な診断名がでない可能性は想定範囲で、具体的にどんな所見が返ってくるか想定して病理組織学的検査に臨めていることです。

4つ目のポイントは病理学的診断結果で明確な診断名がでなくても「〇〇〇をすれば改善できる」と、事前に推測できていることです。

5つ目のポイントは4つ目に似ていますが、何がどうおかしくて、どう改善するか推測できていることです。

おまけとしては、ボルゾイをよく知らなくても何となく「おそらくこれは正常なボルゾイとはいえないだろうな」と捉えることができることですね。

当院ではこういった「教科書で説明できない」「既存の検査で診断できない」というレベルの皮膚科診療についての、提携している動物病院に向けたシークレットセミナーを開催しています。

ご希望の方はお問い合わせフォームからご連絡ください。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

最新記事

SEARCH

カテゴリ分類

Contact完全予約制・ご相談はお気軽に

Contact当院は犬の皮膚病だけに特化した
動物病院です。

  • 0562-85-2215 tel
  • 0562-85-2215 tel
  • 全国発送対応クリニック開発スキンケア&サプリメント shop全国発送対応クリニック開発スキンケア&サプリメント shop
pagetop