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【柴犬の皮膚科治療】アポキルが効かない脂漏症

2023.03.31

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は柴犬の子の症例です。

 

【症例】

柴犬 12歳10ヶ月 男の子

 

【経過】

〇一度搔いたり舐め出すと止まらない痒み

〇アポキルが効かない

〇サイトポイントで痒み良くなるが、毛が生えない

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは正面のお顔の写真です。

次に顎下から首。

そして首下から胸です。

皮膚は赤黒くただれ、毛が生えていません。

こちらは右側面です。

身体の内側が特にひどい状況であることが分かります。

次に右前肢です。

そして右後肢。

毛は生えていますが、ポソポソとした弱々しい毛です。

次に胸から腹部にかけての写真です。

首下に比べより悪く、皮膚はほどんど黒く全く毛が生えていません。

それぞれの拡大写真です。

こちらは胸部。

そして腹部です。

今回この子で注目した点は、以下の2点です。

①柴犬特有の遺伝的体質
一般的な治療・スキンケア・食事では改善が難しいため、投薬の組み合わせが重要となります。
痒みに対する投薬治療ではなく、被毛異常に対する投薬治療です。

②心因性
純粋な痒みだけでなく、不安定な心を抱えていることで過剰な痒み行動が起きている可能性があります。

心因性と考えられる以下の行動を問診で確認できました。
・ドッグランで他の犬と交流せず単独行動
・昔は他の犬に威嚇していた
・雨やシャワーなど水が嫌い
 

【当院での治療】
①アトピー、脂漏症
・投薬治療
※アポキルやサイトポイント注は使用しません。
・週1回のスキンケア
 Medicareオイル
 Medicareシャンプー

②被毛形成異常
・投薬治療
・食事療法
・スキンケアECプラス

③心因性掻痒症
・投薬治療

 

それでは初診時と治療から3カ月後の様子を比べてみましょう。

 

治療から1か月後にはほぼ痒みが無くなり、
さらに2ヶ月後には、4年ぶりにアンダーコートが復活しました。同時に活発性が上がったとの事。

そして治療から3ヶ月後、afterの写真の状態まで回復しました。
痒みは無くなり、全体的に細く弱々しい毛はしっかりと芯のある毛に生え変わりました。
密のあるアンダーコートも維持でき、掻き分けても皮膚は見えません。
首下から脇、胸~腹そして股の皮膚は綺麗になり、毛が生え始めています。

 

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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