2023.07.13
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はトイプードル×パピヨンの子の症例です。
【症例】
トイプードル×パピヨン 10歳 女の子(避妊済)
【経過】
〇8年前から痒みをメインに通院
〇元々アロペシアの素因は感じられた症例
〇ケガや入院から徐々に毛が薄くなる
〇10歳を超えたあたりから一段と毛が薄くなる
それでは初診時の様子をご覧ください。
こちらは首の写真です。
次に胸~腹部の写真です。
脇・腹部はほぼ毛が生えていません。
こちらは右体側です。
最後に毛をかき分けた拡大写真です。
ほとんど地肌が見えている状況です。
この子は若い時から薄毛があり、各種検査で異常がなかったためアロペシアの体質による脱毛と診断しました。
当初はアトピー性皮膚炎による痒みがあったため、アトピー治療をメインとしながらアロペシアへの積極的な治療は行っていませんでした。
しかし怪我による入院や体調不良によって徐々に毛が薄くなったため、10歳を越えてはいましたがいよいよ脱毛に対して積極的な治療をしたいとなった症例です。
今回のポイントは治療内容です。
当院の標準的なアロペシア治療とは異なる治療内容で、かなり特殊なアプローチを採用しました。
理由は「脱毛の仕方」です。
アロペシアではありますが、よくある典型的なアロペシアではないと判断しています。
ごくわずかな差なのですが、「このタイプは○○○で生えると思う」という閃きがあったため、あえてアロペシア治療とは異なるアプローチを選びました。
治療前~投薬6ヶ月後の比較写真をご覧ください。
見えていた地肌は毛に覆われ、毛の色も変わっています。
飼い主様からは、毛が増えシャンプー後のブローが大変と嬉しい悲鳴があがりました。
結果はご覧の通り、順調かつ劇的に改善しました。
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当院では、遠隔診療(オンライン診療)の対応もしております。
アロペシア症例は特にデリケートで、いつ毛が再生してくるのか予測不可能であったり、一旦生え揃った後も換毛期にぶり返してしまうこともあるため、定期的に診察しその都度処方を調整していく「長期的な継続治療」が必要になります。
また、今回のように治療には色々な方法があり、体質に合わせた治療が推奨されます。
この判断は相当な経験をつまないと難しいのが現実です。
まだまだ全国的に皮膚科獣医師が少ない状況です。当院に通うのが難しく「頼れる皮膚科の獣医さんが近くにいない!」という方は、ぜひ当院の遠隔診療をご検討ください。
【遠隔診療の流れ】
〇ホームページからお申込みフォームを送信
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〇メール問診+画像診断
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〇遠隔診療の適応判断
遠隔診療の適応にならない皮膚疾患の場合は
直接通院をお勧めします。
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〇初診日時のご相談・初診料ご入金
※メール問診の内容・撮影部位はお申込み後にメールでお伝えします。
※遠隔診療では、パソコンでもスマホ・タブレットでも利用可能なzoom(オンライン通話アプリ)を使用します。
【お申込みフォームについて】
東京で初診可能な方は「東京サテライト申込フォーム」を、初診を往診希望の方は「遠隔診療申込フォーム」をご記入の上、送信してください。
※症状によってはできないこともございます。
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【症例報告制作者】看護師 上林
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