今の皮膚科医療の課題の一つに「体質」と「遺伝」というテーマがあると考えています。
それは当院を受診する多くの方が「体質だから治らない」「遺伝だから仕方がない」と説明されてきたことから思うことです。今の医療は「痒いから痒み止め」「菌がきるから抗菌&殺菌」「脂っぽいからシャンプー」「舐めないようにエリザベスカラー」という対症療法が主になっています。
しかし、
「なぜ痒みが繰り返されるのか?」
「なぜ菌が増えるのか?」
「なぜ皮脂が多くなるのか?」
「なぜ舐めるのか?」
という根本的な原因へのアプローチは今の皮膚科医療にはほとんどありません。
当院が積極的に取り組んでいるテーマは、
「腸管免疫」
「心因性」
「皮膚コンディション異常」
の3つ、いずれも「検査(数値化)ができないから評価ができない」と思われがちなのですが、その3つについて的確な診断とアプローチを行うと、治療成績に差が出てきます。