皮膚科ブログ

【ウエルシュテリアの皮膚科診療】1年つけ続けていたエリカラからの解放!

2023.06.10

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はウエルシュテリアの子の症例です。

 

【症例】

ウエルシュテリア 6歳3ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇2~3歳頃から痒みがあり、だんだん悪化している

〇抗ヒスタミン剤やアポキルを1年以上ほとんど毎日服用するも改善せず

〇噛む、舐める行動が始まると止まらなくなってしまう

〇1年以上エリザベスカラーを外せていない

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは右腕の写真です。

全体的に毛が薄く、地肌が見えてしまっています。

こちらは胸の写真です。

胸もほとんど毛がない状態です。

 

次は股、後足のお写真です。

こちらもほとんど毛がありません。

こちらは身体側面の写真です。

 

最後に身体側面を拡大した写真です。

皮膚がガサガサし、硬く、黒くなっています。

【初診時の課題ポイント】
テリア系の皮膚病は難治性になりやすいです。
よくアトピーと言われやすく、アポキルが処方されることが多いのですが、アポキルが効きにくいテリアは少なくありません。

なぜテリア系の痒みにアポキルが効かないのか?

以下の項目に当てはまるタイプはアポキルが効きにくい傾向が強くなります。

・毛が薄い
・脂っぽい
・臭いがでやすい
・繊細、神経質

特に脂漏症になっているテリアではアポキルで痒みをコントロールするのはかなり無理があります。
そこで注目されるのが、「スキンケア」です。

が!

スキンケアで脂漏症が改善するには限界があります。
軽度であればスキンケアである程度まで緩和も期待できますし、絶対に実施すべき大事なアプローチになるのですが、実は根本的なアプローチにはなりません。
脂漏症に対してはスキンケアよりもっと大事なことがあります。

脂漏症を引き起こす基礎疾患への投薬治療です。
積極的な投薬治療によって、脂漏症はかなり改善が期待できます。
適切かつ積極的な投薬治療によって、スキンケアの効果もさらに上がります。

それでは、初診時から約11か月後の様子をご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

【当院の治療プラン】

①アトピー
・投薬治療

②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス 

③被毛形成異常&脂漏症
・投薬治療

④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアp II+

⑤週1~2回のスキンケア
・Medicareクレンジングオイル
・Medicareシャンプー
・モイストクレンジングオイルジェル

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

新しい治療実績を更新しました。

2023.06.10

治療実績の更新状況です。

2023.6.10 ウエルシュテリアの治療実績

2023.6.9 ミニチュアダックスフンドの治療実績

2023.6.2 トイプードルの治療実績

2023.5.25 ミニチュアピンシャー×チワワの治療実績

2023.5.24 フレンチブルドッグの治療実績

2023.5.9 柴犬の治療実績

2023.5.5 柴犬の治療実績

2023.5.3 アメリカンピットブルの治療実績

2023.5.3 ボストンテリアの治療実績

2023.5.2 トイプードルの治療実績

2023.4.29 ワイヤーフォックステリアの治療実績

2023.3.31 柴犬の治療実績

2023.3.18 フレンチブルドッグの治療実績

2023.3.18 ゴールデンレトリバーの治療実績

2023.3.11 柴犬の治療実績

2023.3.8 柴犬の治療実績

2023.3.4 フレンチブルドッグの治療実績

2023.2.11 キャバリアの治療実績

2023.2.11 フレンチブルドッグの治療実績

2023.1.18 秋田犬の治療実績

2023.1.11 ミニチュアシュナウザーの治療実績

2023.1.4 ミニチュアダックスフンドの治療実績

2022.12.14 トイプードルの治療実績

2022.12.1 ポメラニアンの治療実績

2022.11.23 柴犬の治療実績

2022.11.23 スタンダードプードルの治療実績

2022.11.21 ヨークシャーテリアの治療実績

2022.11.3 イングリッシュブルドッグの治療実績

2022.10.29 ハバニーズの治療実績

2022.10.14 フレンチブルドッグの治療実績

2022.10.8  チワワの治療実績

2022.9.28 柴犬の治療実績

2022.9.22  ミニチュアピンシャーの治療実績

2022.9.22 ポメラニアンの治療実績

2022.9.4 キャバリアの治療実績

2022.9.2 チワワの治療実績

2022.8.27  シーズーの治療実績

2022.8.24   シーズーの治療実績

2022.8.11 ミニチュアダックスフンドの治療実績

2022.7.15 柴犬の治療実績

2022.7.15  シェットランドシープドッグの治療実績

2022.7.12 キャバリアの治療実績

2022.6.22  パグの治療実績

2022.6.21 柴犬の治療実績

2022.6.21 ワイヤーフォックステリアの治療実績

2022.6.20 パピヨンの治療実績

2022.6.20 柴犬の治療実績

2022.6.20 柴犬の治療実績

2022.5.31 フレンチブルドッグの治療実績

2022.5.24 トイプードルの治療実績

2022.2.16  フレンチブルドッグの治療実績

2022.2.8 ダックスの治療実績

2022.1.19    ダックスの治療実績

2022.1.11 フレンチブルドッグの治療実績

2021.12.7 ミニチュアシュナウザーの治療実績

2021.12.1 チワワ×プードルの治療実績

2021.11.23 トイプードルの治療実績

2021.11.23 柴犬の治療実績

2021.11.3  ボーダーコリーの治療実績

2021.10.26 フレンチブルドッグの治療実績

2021.10.19  ペキニーズの治療実績

2021.10.12 チワワの治療実績

2021.9.23  プードルの治療実績

2021.9.21  シェルティーの治療実績

2021.9.18 ウェスティの治療成績

2021.9.18 ダックスの治療成績

2021.8.18 チワワの治療成績

2021.1.16 イタグレの治療成績

2020.10.12 ウェスティの治療成績

2020.9.8 柴犬の治療成績

2020.9.4 ウェスティの治療成績

2020.3.18 ビーグルの治療成績

2020.3.18 ジャックラッセルテリアの治療成績

2020.2.8 イタグレの治療成績

2019.12.20 ポメラニアンの治療成績

2019.12.9 フレンチブルドッグの治療成績

2019.12.8 フレンチブルドッグの治療症例

2019.11.23 トイプードルの治療症例

2019.11.22 フレンチブルドッグの治療症例

2019.11.15 トイプードルの治療症例

2019.10.27 トイプードルの治療症例

2019.10.24 フレンチブルドッグの治療症例

2019.10.18 シーズーの治療症例

2019.10.13 マルチーズの治療症例

2019.6.3 チャイクレの治療症例

2019.5.31 フレンチブルドッグの治療症例

2019.5.30 フレンチブルドッグの治療症例

2019.5.22 トイプードルの治療症例

2019.5.10 マルチーズの治療症例

2019.4.26 パピヨンの治療症例

2019.4.25 トイプードルの治療症例

2019.4.22 シーズーの治療症例

2019.4.12 パグの治療症例

2019.3.30  柴犬の治療症例

2019.2.9  柴犬の治療症例

2019.2.1 柴犬の治療症例

2019.1.31 柴犬の治療症例

2019.1.11 柴犬の治療症例

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2018.12.15 トイプードルの治療症例

2018.11.29 柴の治療症例

2018.11.29 マルチーズの治療症例

2018.11.29 トイプードルの治療症例

2018.11.6 シーズーの治療症例

2018.11.16 フレンチブルドッグの治療症例

2018.11.16 シーズーの治療症例

2018.11.9 ウェスティの治療症例

2018.11.5 ボストンテリアの治療症例

2018.10.26 バーニーズの治療症例

2018.10.26 ゴールデンの治療症例 

2018.10.20 フレンチブルドッグの治療症例

2018.10.15 フレンチブルドッグの治療症例 

2018.9.30 遠隔診療の治療症例

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ミニチュアダックスフンドの皮膚科診療】オンライン診療で改善

2023.06.09

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はミニチュアダックスフンドの子の症例です。

 

【症例】

ミニチュアダックスフンド 12歳3ヶ月 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇全身に痒みがあり、特に梅雨の時期に悪化

〇湿疹から瘡蓋を繰り返す

〇11歳で保護する以前より発症

〇『掻く』が6割、『舐める』が4割

〇シャンプー週1回、保湿週1回

〇アポキルの効果はあるが、飲まないと痒がる

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは首です。
全体的に薄いですが、中心部分はほぼ生えていません。

次に胸とお腹です。
こちらも体の中心に毛は生えていません。

 

こちらはお腹側の尻尾の付け根です。
ごっそりと毛がありません。

最後に右後肢の内側です。
湿疹があり、皮膚は黒く、鱗状になっています。

 

 

全体的に薄毛で、皮膚コンディションが低い。
そのため被毛形成異常によってアトピーの悪化と部分的に膿皮症が起きていて、アポキルが効かない状況になっていると診断しました。

【当院の治療方針】

①被毛形成異常
・投薬治療

②腸活(免疫異常の改善)
・食生活変更
・スキンケアECプラス 

③脂漏症 & 膿皮症
・ホームケア強化
→じっくり丁寧なクレンジング・シャンプー・保湿のフルコースを週1回の頻度で実施していただきました。本人(犬)としてはこれだけでも随分楽になります。

 

それでは治療から4ヶ月後、さらに8ヶ月後の様子を比べて見ましょう。

 

初診(対面)〜5回のオンライン再診を経て、ここまで改善してきました!

上記の3つの治療を開始して1ヶ月時点で大幅に痒みが軽減→2ヶ月目にはニオイがなくなり、毛がツヤツヤになってきたと実感いただいています。

写真を見ると毛並みの変化がよくわかると思います。

これは表面だけでなく「内面から」変わってきている証で、
ここまで毛並みが回復してくると、痒みや膿皮症もかなり改善してきます。とはいえ油断は禁物で、まだ投薬治療は継続が必要ですが徐々に減薬していくように計画しています。

参考までに、この子は痒くなりやすい体質のためアポキルも処方していますが、毎日飲ませていたのが現在は2日に1回〜3日に1回に減薬。症状に合わせて都度調整しています。

 

 

~再発しない身体作り~

「再発しない身体作り」のために
 ・腸活(腸管免疫改善)と
 ・毛並みの回復 は欠かせません。

感覚的にわかっている方も多いと思うのですが

「毛並みが悪い」のは
「どこかに異常があるサイン」なのです。

当院では一般的な治療で治らない難治性の皮膚病の子を多く診ていますが、

そのほとんどに共通しているのが
「毛並みが悪い」という点です。

ただし、毛並みの良し悪しは
どんな検査をしても測れないし、
確立された治療法もまだありません。

おそらく一般の動物病院では診断すらしてもらえないのが現状でしょう。

痒みの原因がすべて毛並み異常とは言いませんが、経験上、健康な犬に比べて皮膚病になりやすい子には何らかの遺伝疾患があることは確かです。

「愛犬の痒みの原因を知りたい」

「長引く痒みから解放してあげたい」

「毎日ご機嫌で過ごしてほしい」

繰り返す愛犬の膿皮症や脂漏症、慢性的な痒みにお悩みの方は、一度当院受診をご検討ください。

【初診申込はホームページから】

初診申込はWEBフォームより24時間受け付けています。
※通常、申込内容確認後1~2営業日での返信を目指していますが、休診日をまたぐ場合や、申込が立て込むともう少しかかる場合もあります。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

治療実績 ー犬種別ー

2023.06.09

【皮膚科総論】

皮膚科ブログ(New!2023.6.9)

柴犬

柴犬の全症例(New!2023.5.9)

湿疹・膿皮症

アトピー・アレルギー

脂漏症

心因性掻痒症

エリザベスカラー

アポキルが効かない

内分泌疾患

・・・・・・・・・・

ブルドッグ種

ブルドッグ種の全症例(New!2023.5.24)

湿疹・膿皮症

アトピー・アレルギー

脂漏症

心因性掻痒症

エリザベスカラー

アポキルが効かない

・・・・・・・・・・

シーズー

シーズーの全症例  (New!2022.8.27)

湿疹・膿皮症

アトピー・アレルギー

脂漏症

心因性掻痒症

エリザベスカラー

アポキルが効かない

・・・・・・・・・・

プードル種

プードルの全症例(New!2023.6.2)

脱毛・アロペシアX

湿疹・膿皮症

アトピー・アレルギー

脂漏症

心因性掻痒症

エリザベスカラー

アポキルが効かない

・・・・・・・・・・

チワワ

チワワの全症例(New!2022.10.8)

湿疹・膿皮症

アトピー・アレルギー

脂漏症

心因性掻痒症

エリザベスカラー

アポキルが効かない

脱毛

・・・・・・・・・・

ダックスフンド

ダックスの全症例(New!2023.1.4)

湿疹・膿皮症

アトピー・アレルギー

脂漏症

心因性掻痒症

エリザベスカラー

アポキルが効かない

・・・・・・・・・・

ミニチュアピンシャー

ミニチュアピンシャーの全症例(報告順)

アトピー・アレルギー

脱毛

・・・・・・・・・・

パグの皮膚病

ポメラニアンの脱毛・皮膚病

シュナウザーの皮膚病

レトリバー種の皮膚病

ウェスティの皮膚病

ボストン・テリアの皮膚病

ヨークシャー・テリアの皮膚病

コッカー・スパニエルの皮膚病

マルチーズの皮膚病

キャバリアの皮膚病

パピヨンの皮膚病

その他の犬種の皮膚病

・・・・・・・・・・

皮膚科ブログ(症例報告以外)

天真爛漫ブログ(院長の気ままなブログ)

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【トイプードルの皮膚科診療】5年の皮膚病が2ヶ月で改善

2023.06.02

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はトイプードルの子の症例です。

 

【症例】

トイプードル 6歳 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇1歳から痒みが続いており、今年は悪化傾向にある

〇血が滲んでしまうほど、搔く、噛むため洋服着て生活している

〇ステロイドやサイトポイントを使用しても改善せず

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは、正面のお写真です。

こちらは頚部のお写真です。

次は前足のお写真です。

 

こちらは側面から見た前足の写真です。

次は側面から見た後足の写真です。

次は胸のお写真です。

最後にお腹、スネのお写真です。

【初診時の診極め】

皮膚の状態から、もともとアトピーや脂漏症で痒くなりやすい体質ということはわかりましたが、それだけではありません。

●毛並みが良くない
全体的にスカスカの印象で生え方も弱々しい
典型的なトイプードルの毛並み異常がある

●心因性の診断
・マンホールや水たまりをよける
・ファスナーを噛む
・葉っぱを拾い食いする

これらの行動パターンを示す症例は、純粋な痒みというよりも、心因性の掻痒行動(舐める・噛む、搔く)が強く出る傾向があります。

 

それでは治療から約2ヶ月後の様子と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

【当院の治療プラン】

①アトピー
・投薬治療

②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス 

③被毛形成異常
・投薬治療

④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアp II+

⑤脂漏症
・院内薬浴

初診時に院内で薬浴を行い、
その後痒みが3割まで減りました。

治療から約2ヶ月後には痒み、フケ、臭いも無くなり、

「1歳以来初めて良くなった」
「魔法にかかったみたい!」と

非常に喜んでいただけて、私たちまで嬉しくなりました

また行動にも変化が見られ、自分から遊んだり活発に動くようになったそうです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ミニチュアピンシャー×チワワの皮膚科治療】繰り返す膿皮症

2023.05.25

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はミニチュアピンシャー×チワワの子の症例です。

 

【症例】

ミニチュアピンシャー×チワワ 4歳2ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇繰り返す膿皮症

〇円形脱毛

〇リング状のフケを伴う発赤

〇痒み

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは首です。
毛が薄い箇所があり、地肌が透けています。

次に胸です。
脇から胸にかけ毛が薄く、一部赤い炎症部位があります。

続いて右体側です。
円形に脱毛し炎症が起きています。次に拡大の写真を載せています。

右体側の拡大写真です。
脱毛も目立ちますが、全体的に毛が薄いですね。

こちらは背中です。同じく次に拡大写真です。

体側だけでなく背中全体に広がっています。

 

2歳の頃からの膿皮症で、一度は抗生物質で治ったものの再発してから3~4ヶ月治らないという主訴で来院されました。

【注目ポイント】
・毛が抜ける
・毛が薄い
・地肌が見えている
・毛に艶が無い

膿皮症の原因は大きく分けて2つ、「腸内免疫の異常」と「被毛形成異常」です。
原因が1つのことは少なく、基本的には両方あることが多いですが、経験を積むとどちらがメインかわかるようになります。
免疫異常が70くらいで被毛形成異常が30という割合のこともあれば、被毛形成90と免疫異常10というようなこともあります。
今回は被毛形成異常がメインです。
ただ、被毛形成のために腸活するのは非常に重要なので、軽視してはいけません。

【当院での治療】
①膿皮症
・食事療法

②被毛形成異常
・投薬治療
・アロペシアGR+

③週1~2回のスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・Medicareローション

 

それでは治療から3ヶ月後の様子と比べて見ましょう。

 

 

 

 

 

 

 

治療から1カ月後には毛量が増えたと感じられ、3ヶ月後にはAfterの写真の状態まで改善しました。
身体の円状の炎症と脱毛は無くなり、滑らかで密度ある毛が地肌を覆っています。

多くの場合腸内環境の異常と毛並みの異常との組み合わせで膿皮症を繰り返すため、ホームケアでアプローチする場合には、当院のオンラインショップでご購入いただける『膿皮症ケアセット』がオススメです。

インスタグラムではこの子の密度のある綺麗な毛をかき分けている動画も見れます!ぜひご覧ください。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

わんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚科治療】膿皮症の新治療

2023.05.24

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はフレンチブルドッグの子の症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ 1歳1ヶ月 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇胴体の無数の湿疹

〇フケや抜け毛がある

〇元々あまり痒みはない

 

それでは初診時の状態をご覧下さい。

 

まずは首の写真です。
胸から脇にかけて皮膚が赤く炎症して、湿疹が見られます。

次に右前肢です。
こちらも赤く炎症しているのが確認できます。

 

続いて胸腹部です。

こちらは胸部の拡大写真です。

 

さらに拡大しました。
湿疹が広範囲にあります。

 

こちらは脇の拡大写真です。

 

 

次に腹部の拡大写真です。

 

そして最後に後肢膝の拡大写真です。

 

 

 

【注目ポイント】
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
・地肌が透けてみえる
・湿疹がある(皮膚が弱い)

​フレンチブルドッグのほとんどが単純なアトピーではないことが多く、「毛並み異常」を併発してアトピーの悪化を引き起こしています。この毛並み異常に対しアプローチすることが最優先です。

今回の症例はアトピーがないとはいいませんが、メインは膿皮症です。

【当院での治療】

①アトピー
・投薬治療

②膿皮症
・食事療法
・スキンケアECプラス 
※あえて抗生物質は使わず

③被毛形成異常
・投薬治療
・アロペシアGR+

④週1~2回のスキンケア
・Medicareシャンプー
・Medicareクレンジングオイルジェル


それでは治療から3ヶ月後の状態と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療から1ヶ月後には抜け毛が減り、頭の毛が柔らかくなった(毛並み改善)と実感されています。
さらに1か月後には湿疹が減り、お腹にも毛の再生が認められました。

そして治療から3ヶ月後にはAfter写真まで状態が改善され、
全身に今までなかったアンダーコートが再生するにつれ、湿疹がすべて無くなっています。
初診時に計画した通り、全身に認められた膿皮症を抗生物質を服用せず完全に消失させることができました。

飼い主さまだけでなく獣医師​にも言えることですが、フレンチブルドッグの皮膚トラブルをアレルギーと考えている方が多いです。
「アレルギーなんてない!」とまでは言えませんが、アレルギーならアポキルやアレルギー療法食でスッキリ治っています。
実際は多少緩和されるくらいで、スッキリ良くなっているフレブルはあまりいないと思われます。
多くのフレブルを診ている当院での実際ですが、アレルギーが原因で皮膚トラブルを繰り返している症例は多くありません。
特に繰り返す湿疹を特徴としている膿皮症の原因がアレルギーから起きていることはほとんどなく、

別のところに問題が隠れていることの方が多いのが現実です。

フレブルの膿皮症の基本原因は2つ、「免疫異常」と「被毛形成異常」です。
ではなぜこれが治らないのか?
答えの一つは免疫異常が目に見えない&数値化できないため、獣医師もよくわからないまま簡易な言葉の「アレルギー」に置き換えられて考えられていること、そして被毛形成異常も同じで、教科書に掲載されてない&検査で異常がでないため、「フレブルの毛並みはこんなもの(普通)」とされて見落とされていることです。
 
「アレルギーではない免疫異常」と「普通と思っていたことが、実は病気」がわからないと、ずっとスッキリしない状態が続いてしまいます。
的確な医療があれば写真のように「見たことない!」というくらい劇的に改善するのですが、この治療は教科書には掲載されていないため現時点では当院でしか提供できない治療です。

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚科治療】アポキルが効かない掻き壊しの原因

2023.05.09

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は柴犬の子の症例です。

 

【症例】

柴犬 1歳10ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇生後9か月から痒み(掻く・舐める)が続いている

〇掻いてしまうため、毎日アレルギースーツを着用し保護している

〇アポキルを服用しても改善せず

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは正面のお写真です。

 

次は首のお写真です。

 

こちらは胸のお写真です。

こちらはお腹の写真です。

こちらは身体側面のお写真です。

 

最後に皮膚の拡大写真です。

お写真見ていただくと、首、胸、脇、お腹、体側面が完全に地肌が見えてしまっています。

それでは初診から約2ヶ月後の写真と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

今回この子で注目した点は、以下2点です。

①被毛の異常
 ・首の毛が生えない
 ・地肌が見える
 ・手足が細い
 ・毛をかき分けた時に地肌が見える

 
②純粋な痒みではない(心因性)
 

心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・絨毯や玄関マットを噛む
・床を舐める
・ぬいぐるみの中綿を取る
・興奮すると階段を上り下りしたり、部屋を走り回る
・散歩中に犬を見ると伏せをして近くにくるまで動かない、または視界から消えるまで動かない
・散歩中に自転車や動いているものを見ると視界から消えるまで動かない

これらの行動は犬の成長過程の一つのこともありますが、この行動パターンを示す症例は心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出ることがあります。

【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療

②被毛形成異常
・投薬治療
・食事療法

③心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ

治療から約1ヶ月で絨毯を噛んでしまう行動が無くなり、約2ヶ月でほぼ痒みが無くなり、毛の量も増え、モコモコになりました。心因性に関しても、治療をするとスムーズに散歩ができるようになったり、日常生活でも指示を聞けるようになったそうです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚科治療】アポキルより大事な治療法

2023.05.05

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は柴犬の子の症例です。

 

【症例】

柴犬 6歳10ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇1歳前から年中痒み(6年間)

〇アポキルは効果はあるが、下痢を起こす服用できず

〇減感作療法行うも改善なし

〇アレルギー検査(IgE&リンパ球)結果に基づいた食事療法を続けても改善なし

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは両腕の正面からの写真です。
毛がほとんど生えていません。

次に胸腹部です。
こちらも同じく毛が生えておらず、皮膚の色も良くありません。

胸部の拡大写真です。

腹部の拡大写真です。

左体側の写真です。
腕や大腿部も毛がごっそり無くなっています。

大腿部の拡大写真です。


最後に皮膚をかき分けた写真です。
アンダーコートがほとんどなく、スカスカしています。

 

【注目ポイント】

・地肌が見える
・脇から胸部にかけて毛が生えない
・後肢と股にも毛が生えない
・アンダーコートが少ない
・アンダーコートが2色になっていない

柴犬で一番大事なことは毛の密度や色を見て毛並みを評価することです。
毛並み異常があると皮膚トラブルを増やしたり、治りにくくなっているため最優先で治療することをオススメします。


【当院での治療】
〇被毛形成異常の改善
・投薬治療
・食事療法
・アロペシアGR +

それでは治療から3ヶ月後の状態と比べて見ましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療を始めてから10日弱ですでに痒みは1-2割まで減り、1ヶ月後には毛が生え始めました。
そして治療から3ヶ月後にはafterの写真の状態まで改善されました。
脱毛部分はなくなり、びっしりと密度のある黒いアンダーコートが復活しました。

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【アメリカンピットブルの皮膚科治療】痒みと脱毛を伴うアトピー症

2023.05.03

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はアメリカンピットブルの子の症例です。

 

【症例】

アメリカンピットブル 10歳2ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇掻いたり舐めだすと止まらない痒み

〇アポキルは効くが休薬すると症状が再発する

〇痒みに伴い脱毛もある

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは首です。

次に後頭部です。

そして胸と脇、両前肢です。

皮膚は炎症で赤みがかり毛は生えていません。

こちらは左前肢の拡大写真です。

続いて体側とその拡大写真です。

まずは胸の横部分。被毛が所々抜け落ちボコボコしています。

 

こちらは右臀部から大腿部にかけての写真です。

そしてそこから足先にかけての写真です。
舐めれるからか足先にかけ皮膚が酷くなっているのがよくわかります。

次に胸部です。
皮膚がただれているのが分かります。

そして腹部。

左内股の拡大写真です。
所々ブツブツとしています。

 

今回この症例で注目した点は、以下の2点です。

①毛並み異常
首から胸、そしてお腹にかけてほとんど毛がありません。身体の側面〜胴体においては毛はあるものの、ヒビ割れのような毛の生え方になっており、よい毛並みとはいえません。
フレブルなどブルドッグ系ではよく見られますが、この毛質のままでは皮膚病はよくなりません。

②心因性
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・ドッグランで他の犬を追いかける
・枯葉などを追いかけ、拾い食いをする
・破壊行動
・部屋で一人で走り回るなどの興奮
・サイレンに反応し遠吠えをする
・飼主さまの行動を目で追い、ついて回る(ストーキング)

これらの行動パターンを示す症例は、純粋な痒みではなく、心因性の掻痒行動(舐める・噛む、搔く)が強く出ることがあります。

【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療

②被毛形成異常
・投薬治療

③腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス

④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+

⑤週1回のホームスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・Medicareクレンジングオイルジェル

 

それでは治療開始から3ヶ月後の写真と比べて見ましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療から1カ月後にはアポキルを使用しなくても痒みが3~4割まで減り、毛も生え始めました。

3ヶ月後にはAfter写真の状態まで改善することができました。
痒みは無く、10歳にして初めての状態と喜んでいただけました。

重症度が高いためここまでの改善には投薬治療が必須だと考えてますが、当院以外ではこの治療プランを受けることは難しいため当院への来院がベストかと思います。
当院への受診が難しい場合は、アポキルなどの対症療法を併用しながらホームケアを追加するのがオススメです。
アプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・心因性:パーソナルケアpⅡ+
・毛並み異常:アロペシアGR+
がお勧めです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

最新記事

SEARCH

カテゴリ分類

Contact完全予約制・ご相談はお気軽に

Contact当院は犬の皮膚病だけに特化した
動物病院です。

  • 0562-85-2215 tel
  • 0562-85-2215 tel
  • サテライト
  • サテライト
  • 初診申し込みフォーム初診申し込みフォーム
  • 東京サテライトクリニック東京サテライトクリニック
  • 全国発送対応クリニック開発スキンケア&サプリメント shop全国発送対応クリニック開発スキンケア&サプリメント shop
pagetop