2018.11.05
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は急に脱毛したボストンテリアの症例です。
【症例】
ボストンテリア 13歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇今年の4月から毛が薄くなってきた
それでは、初診時の状態です。
まずは体の正面です。
続いて、頚部です。
続いて、胸部です。
続いて、腹部から内股です。
続いて、右後肢の拡大です。
続いて、右側面の全体です。
続いて、背中とその拡大です。
それでは、それでは、初診時から約4ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
一目で分かるくらい、体全体の毛量がぐんと増えました。
特に、ツルツルだった内股はフサフサになりました。
見違えるほど綺麗になり、飼主様にも喜んで頂けて良かったです。
【症例報告制作者】 看護士 長尾
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【獣医師の解説】
一目でわかる「典型的なクッシング(副腎皮質機能亢進症)」です。
多飲多尿:水をよくのむ、オシッコが多くなる
薄毛:背中、腹部、大腿部など胴体を中心に毛が薄くなります。局所の脱毛が起きる場合もあります。
検査所見:ALP高値、超音波検査での副腎腫大など
非常に興味深かったのは、飼主さまから「病気になる前より毛が生えた!」と言われたことです。
この半年くらい「もしかしたら〇〇〇なんじゃないか?」とずっと考えていたことが目の前で確認することができました。
かなり大きな発見なので、今後の治療に生かせると思います。
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