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【アポキルが効かない】痒いわけではない「癖」

2019.10.13

犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックの平川です。

3年前にアポキルが発売されて以来、犬の痒み疾患には「とりあえずアポキル」という流れが強くなっています。

非常に安全性が高いので特に大きな問題はありませんが、「アポキルで痒みが治らない」という皮膚病症例はかなり多くいます。

というのも当院を受診されるわんちゃんの8~9割が「アポキルを服用しているのによくならない」とお話されます。

 

ここで重要なのは「本当に痒いのか?」という視点です。

犬の掻痒行動には「掻く」「舐める」「噛む(かじる)」といった症状がありますが、すべてが「痒み」に対する症状ではないこともあります。

ヒトでも「皮めくり症」という病気があるように、かならずしも痒みからきているわけではない皮膚疾患もあります。

簡単にいうと「癖」という枠に入る「行動学的特徴」ですね。

犬でも「癖」によって掻いたり、かじったり、舐めたり・・・というのはよくあります。

今回の症例はそんな「痒いわけではなくて癖でかじってしまう症例」です。

【症例】

 マルチーズ 女の子

それではちょうど一番悪化している状態の写真を紹介します。

症状がでているのは写真右半分(左前腕)、左腕の外側ですね。

常にかじっているため毛が伸びず、ちぎれているため短い状態になっています。

明らかに心因性を疑う所見で、アポキルを使っても全く改善しません。

抗不安作用のある向精神薬を服用することである程度緩和もあるのですが、十分な改善ではなくぶりかえしたりもします。

一般的に「ストレス?」と言われる心因性ですが、必ずしもストレスとは限りませんので「癖」としてアプローチする方がいいこともあります。

そこでこの症例には今年の春に開発した「パーソナルケアPⅡ+」を併用することにしました。

パーソナルケアPⅡ+を併用してからは治療成績が明らかに向上しています。

しかも抗不安薬を完全に中止してもほとんどぶり返さなくなっています。(治ったという表現ではないです)

明らかに「癖」のスイッチが入らなくなって落ち着いているという状態です。

 

症例によって原因や性格・気質はさまざまで、場合によっては不安を取り除く向精神薬が必要であったりするため一概にいえませんが、心因性=抗ストレス&抗不安というものではないと考えています。

やはりわんちゃんの性格・気質にあったアプローチがあり、投薬治療も大事にしつつ「サプリメント」というのは投薬治療ではできないより根本的な対策の1つではないかと考えています。

 

今の皮膚科医療では癖は「癖だから(治療対象ではない=治らない=仕方ない)」で終わってしまう傾向があるかと思いますが、「癖が起きる病気」として捉えてアプローチすることで1つ2つ上の治療成績を出すことができます。

まだまだ一般的な治療ではない分野ですが、当院ではわんちゃんの生まれつきの性格・気質を的確に診断し、積極的な治療プランを提案しています。

その1つが「パーソナルケアPⅡ+」です。

パーソナルケアPⅡ+は短期的な効果が期待できるサプリメントではないため、最低半年以上(できれば数年)かけて継続をお勧めしています。

特に気難しい柴犬、個性的な子が多いブルドッグ犬種、シーズーには非常にお勧めです。

当院のオンラインショップでお買い求めいただけます。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【パーソナルケアPⅡ+】舐め癖への画期的アプローチ

2019.06.03

手先・足先を舐める、腕をなめる・・など、痒み疾患に間違われやすい「癖」に対する皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

皮膚炎などはなく、同じところを舐めて続けて茶色になっているわんちゃんいませんか?

アポキル・ステロイドといった一般的な痒み止めで効果がないのも特徴の一つです。

【症例】

 チャイクレ

【経過】

〇元々アトピーがあり、アポキル・抗不安薬・ヒーリングケアLFプラスで2年ほど症状はおちついていた。

〇家族構成の変動などのきっかけて再発し、同じ治療内容を続けているにも関わらず半年以上改善がない

※以前にも治療実績として紹介したことがありますが、その後の経過が順調なので再掲載です。

 

それでは再発時の写真です。

右腕の手首やや上の写真、そしてその拡大の2枚です。

 

同じ部位を繰り返し舐め続けているため、皮膚がびらんをおこしています。

ここから「癖」に対する治療として投薬治療の変更とサプリメントの変更を行いました。

もちろん治療結果はよかったのですが、投薬治療を古い内容に戻しても維持できるかもやってみました。

投薬治療を昔のレベルに戻しても一切ぶり返しなしで維持できています。

なにより被毛の茶色が一切ないため、「舐めていない」という状態です。

もちろんパーソナルケアPⅡ+だけでのアプローチではなく、投薬治療も併用していますが、以前はコントロール不能だった舐め癖の投薬内容にもどしているため、サプリメントでの維持ができている指標になると思います。

この子には腕だけなく、他の部位を噛む癖もあったのですが、現在は全身どこも噛んでいません。

かなりいい状態なので、今はアポキル・抗不安薬などの投薬治療の減薬にも取り組んでいます。

 

「舐め癖」「突発的な掻き壊し」「急に噛みだす」といった症状は、従来の痒み治療(アポキル・ステロイド)での反応が悪く、いい治療プランが提案できなかった症状ですが、現在はいい治療プランが提案できています。

そのうちの1つが当院が今年の4月に開発したサプリメント「パーソナルケアPⅡ+」です。

当院のオンラインショップでお買い求めいただけます。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【犬の舐め癖の治療法】「舐める=痒い」とは限らない

2019.05.10

手を舐める、足を舐めるなど身体の一部を執着してなめることによって起きる皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

犬の皮膚科をしていると、「舐める」という症状をよく診ます。

痒いから舐めていることもありますが、痒みと関係なく舐めているわんちゃんも多くいます。

痒みから舐めている場合は痒みを抑えればいいのですが、痒みと関係なく舐めていれば痒み治療ではまったくうまくいきません。

今回はそんな「痒いではない舐め癖」のわんちゃんです。

【症例】

 マルチーズ 4歳 男の子(去勢済)

【経過】

〇元々臍ヘルニア(デベソ)があり、気にして舐めていた

〇しつこく舐めることでヘルニアの袋部分が破れてしまい、手術で縫合整復

〇術後も舐め癖はつづき、臍に裂開部分あり

〇アポキル服用するもあまり効果がなかった

 

それでは初診時の状態です。

 

次は臍(へそ)の拡大です。

穴が開いています。

おそらく臍ヘルニアを舐めすぎて破裂した後、手術で整復&縫合するも術後に舐めすぎで一部離開してしまったと思われます。

舐め続けたことでずっと穴が開いている状態が続いているのでしょう。

 

非常につよい舐め癖があり、胸~内股にかけてほとんど毛がありません。

ここから8週間後の状態と比較してみましょう。

ほとんど舐めなくなり、毛も再生していますし、皮膚コンディションもかなり改善しています。

臍の皮膚裂開部分も完全に閉じることができています。

 

この症例では「腹部を舐める」という症状が非常に強いのですが、痒くて舐めていたわけではありません。

そのため痒み止め「アポキル」では十分な改善ができません。

こういった症例には心因性のアプローチ(投薬&サプリメント)が重要になってきます。

サプリメントとしては今年当院で開発した「パーソナルケアPⅡ+」がお勧めで、今回の治療症例でも併用しています。

今まで「舐め癖」は仕方がないと言われていた部分もありますが、当院では皮膚トラブルにつながる過剰な舐め癖は治療対象としてみています。

また投薬&サプリメントを長期継続することで十分改善可能と考えています。

 

パーソナルケアPⅡ+は以下のオンラインショップでお買い求めいただけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【パピヨンの皮膚科専門外来】掻く・舐める・齧るは痒い???

2019.04.26

パピヨンの痒みを伴うアトピー・アレルギー・心因性の皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

パピヨンは湿疹・脂漏症の体質がひどくでないため、あまり難治性というイメージはないのですが、小型犬ゆえに「心因性」というのが起きやすく、アトピーと心因性が同時にあると難治性になる傾向があります。

【症例】

 パピヨン 2歳半 女の子(避妊手術済)

【経過】

〇1歳前から皮膚コンディション&毛並みが悪い

〇1歳くらいから全体的に脂っぽい体質になり、痒み発症

〇顔・耳・お腹を掻く、手先をなめる、膝~スネを噛む

それでは初診時の状態をみてみましょう。

 

続いて、頚部です。

 

続いて、胸部です。

続いて、身体の右側面です。

続いて、右後足の側面です。

 

それでは初診時から2か月半後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

掻く・舐める・齧る・嚙むといった痒み症状はすべて消失しました。

毛並み全体がべたっと脂漏症になっていましたが、サラサラの毛並みに戻りました。

また齧り過ぎて毛がなくなっていた部分(右後足・外側)もきれいな毛並みがもどってきています。

 

こういった症例はアポキルやプレドニゾロンでは十分な改善に至らないため、積極的な心因性アプローチがお勧めです。

投薬治療もそうですが、ヒーリングケアLFプラスを併用することで少ないお薬で高い効果を導き出すことが期待できます。

長期続けることでお薬を減らすことも診察ではできているので、サプリメントを併用しながら治療するのがベターです。

また脂漏症にはクレンジング&シャンプーといったスキンケアも非常にいいのですが、根本的な体質改善にはサプリメント「スキンケアECプラス」が非常にいいです。

今回のパピヨンの症例には、

 ・クレンジングオイル

 ・シャンプー

 ・モイストクレンジングオイルジェル

 ・スキンケアECプラス(アトピー&脂漏体質の改善)

 ・ヒーリングケアLFプラス(心因性対策)

の5点を使っています。

投薬治療も併用していますが、一般的な痒み治療薬であるアポキルは3日に1回レベルで十分コントロールできています。

犬の皮膚病治療のために開発したスキンケアおよびサプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。

こういった心因性にはヒーリングケアLFプラス、パーソナルケアPⅡ+のどちらかがお勧めですが、パピヨンで軽症であればヒーリングケアLFプラスがいいかと考えています。

柴犬・フレンチブルドッグ・シーズーはパーソナルケアPⅡ+をお勧めしています。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【犬の舐め癖専門外来】手舐め・足舐め・内股舐め

2019.04.22

シーズーの手舐め・足舐め・内股舐めなど痒みを伴う皮膚炎治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

手をしつこく舐める、足を舐めだしたら止まらない、暇があると内股を舐める・・・など「舐める」という症状が強くでる皮膚病があります。

アポキルやステロイド、食事療法、アレルギー治療などでの改善が難しく、今の皮膚科では難治性として扱われています。

特にシーズーに多く診らえる傾向があります。

今日はそんな症例です。

【症例】

 キャバリア×マルチーズMIX 4歳 男の子(去勢済み)

※シーズーではないのですが、遺伝的体質がほぼシーズーに近いためこのカテゴリに分類しています。

【経過】

〇1年前から手を舐める&噛む、毛をひっぱる

〇2ヵ月前からは後足や内股までなめるようになった

〇季節性はない

〇アポキルを1日2回服用しても効果がない

〇食事療法併用しているが、改善しない

それでは初診時の状態です。

続いて、口唇(右側)です。

 

続いて、前肢端です。

続いて、前腕です。

※皮膚炎があるのは腕の曲がる部位(屈曲部)です。

その拡大です。

続いて、内股~後肢です。

 

 

 

それでは初診時から5週間後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

非常に綺麗になりました。

口唇、腕、四肢端、内股の痒みはほぼゼロに近いです。

当院でもアポキルを併用しましたが、1日2回ではなく1日1回と少ない量で使っています。

 

ポイントを列挙します。

①アポキルは効くのか?効かないのか?

②よく見るアトピーや脂漏性マラセチア性皮膚炎と何が違うのか?

③食事療法は適切か?

④アポキル以外に必要な投薬治療は何か?

これらを初診時に同時に判定することが5週間で改善させるポイントです。

 

投薬治療があることが最も確実な治療プランですが、治療内容にスキンケア&サプリメントは非常に重要になっています。

当院が開発したスキンケア商品のMedicareシリーズと、サプリメントPlusシリーズが非常に相性があうと思います。

特にクレンジングオイル&シャンプー、スキンケアECプラス&パーソナルケアPⅡ+がお勧めです。

 

当院のオンラインショップでお買い求めいただけます。

 

当院では獣医師向けにプライベートセミナーを開催しています。

今回の症例のようなアポキルが効かない舐め癖に対する診断・治療法についての詳細な解説を行います。

ご興味のある方は当院までお問い合わせください。

≪セミナー申し込みはこちら≫

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚科専門診療】アポキルとステロイドが効かない痒み

2019.03.31

アポキルが効かない柴犬のアトピー・アレルギーなどの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

柴犬の皮膚病治療は難しいですね。

「難しい」と一言にしても色々意味があって、

①掻く・舐める・嚙むの原因、皮膚炎の原因がわからない(診断できない)

②柴犬が治療を受け入れてくれない

③治療方針に対して、飼主の理解が得られにくい

④体質に合う薬・体質改善方法がわからない

などがあります。

今回は柴犬の難治性が色々詰まった症例です。

 

【症例】2272

 柴犬

【経過】

 〇アポキルが効かない

 〇ステロイドが効かない

 〇ずっと掻いている

 〇食事療法で改善しない

まずは初診時の状態です。

まずは顔から。






続いて、左胸部(脇)を側面からみたところです。

 

それでは治療後の状態と比較してみましょう。






非常に綺麗になりました。

見た目の重症度が高くないためBefare&Afterでみれば一瞬にみえますが、実際は相当苦労しました。

 

まずは①原因がわからない(診断できない)についてから。

もちろん当院で原因がわからないということはほとんどなくて、「検査でわかる原因はない」と言った方が適切かと思います。

このタイプは診た瞬間に治療方針はわかるのですが、実はありとあらゆる検査をしても痒みの原因と考えられる異常な検査結果が1つもでないのです。

原因というには不足ですが、局所にわずかなマラセチア・細菌が検出される程度です。

柴犬の皮膚病治療が難しい理由の1つはこれ、「原因が特定しにくい」です。

ただ、検査結果で異常がでないのはいつものことで、想定の範囲内です。

 

続いて②柴犬が治療を受け付けないについてお話します。

根本的な解決ではないのですが、このタイプにはスキンケア&局所療法をすることが痒みの緩和にそこそこ効果的なのです。

しかし柴犬は特徴的な性格が原因で、このスキンケアや局所療法が難しいことがあります。

診察のたびに局所ケアを提案しましたが、飼主さまがケガをするレベルなので結局不可能でした。

 

続いて③飼主さまの理解を得られないについて。

これは僕のインフォームドに未熟なところがあったかもしれませんが、「検査で異常所見がない」というのは飼主さまにとっては理解しにくいことかと思います。

「病院でしっかり検査したら、原因が見つかって、答え(治療法)がわかる」

これは病院を受診する飼主さまに潜在している期待レベルで、当然のことかと思います。

ただこれには獣医師とのギャップがあり、医療提供する側からしたら「それならどんな獣医師も困らない」という想いで診ています。

検査して原因が分かって、治療法がわかるものならどの病院でも検査を勧めますし、おそらく病院を変える必要はなくなります。

ただ、異常所見がないからこそ「治療は〇〇と〇〇」というのがあるのですが、そこに飼主さまとのギャップがあると治療が進まないということがあります。

良くも悪くも検査結果に異常があれば「〇〇だから治療は〇〇」とスムーズに進みますが、検査で証明できない治療方針には「本当にそうなのか?その治療方針が効果的なのか?」という疑問は信頼関係でしか払拭できません。

今回はこの③に非常に時間がかかりました。

答えとして、今回の症例には

 〇痒みを止める ⇒ アポキルやステロイド

 〇局所ケア ⇒ 不可能

 〇性格 ⇒ 心因性アプローチ

 〇体質改善 ⇒ 免疫サプリメント

 〇有害物質の排除 ⇒ 食事療法

特に下3つが「同時に」必要だったのですが、まさにこの3つが「検査結果で異常がでない」ところで伝わりにくいというのがネックでした。

例えば、食事療法です。

「食べないかもしれない」

「(過去によくなっていないのに)本当によくなるのか?」

「高い食事を勧められる」

不安要素はたくさんあると思います。

 

続いて心因性アプローチです。

「掻いているのに痒みではない?」

「心因性の薬に不安がある」

想定外の診断治療が提案されると心配になるのは当然かと思います。

 

最後は「体質改善のサプリメント」です。

「何がどう体質なのか?」

「サプリメントは気休めでは?」

アポキルやステロイドですら効かない皮膚炎にサプリメントが有効と考えるのは確かに伝わりにくいかもしれませんね。

 

何より大事なのは「全部同時にすること」です。

複数の治療方針の中から「〇〇はするけど、△△は治らなかったら考える」というように、複数の中から1つ選ぶというスタンスで臨むと治療は失敗します。

原因を1つでも残すとうまくいきません。

実は今回の治療症例は明らかに改善するにの3カ月以上かかったのですが、時間がかかったのはこういった理由がありました。

初診時にしっかり検査させていただいて以降はほとんど追加検査はなく、毎回の診察で丁寧に丁寧にお話しさせて理解を得ることができました。

 

 

まとめです。

柴犬の掻く・舐める・嚙むといった痒み症状の原因の多くは検査でみつけることはできません。

検査で異常がでないということは、治療法がかなり限定されます(痒み止めのアポキルやステロイド)。

そのためアポキルやステロイドが効かなければ今の標準医療ではかなり難治性という判断になりやすいです。

ただ、柴犬には遺伝的な体質・性格があるため、アプローチ方法はたくさんあります。

だからこそ、一つ一つ的確な対応をすれば「劇的に」改善します。

それは「検査」ではなく「経験」です。

 

投薬治療が必須ですが、こういった症例には当院のスキンケア&サプリメントが非常に有効です。

特にスキンケアECプラスと、まもなく発売されるパーソナルケアPⅡ+はかなり相性がいいと思います。

当院のオンラインショップでお買い求めできますので、「適切な医療とともに」ご使用いただければと思います。

医療にわずかでもズレがあれば改善しないのも事実のため、柴犬の皮膚病でお悩みの方は当院受診をご検討ください。

柴犬の皮膚病の多くはメール&写真で対応する遠隔診療(2回目以降)でも十分高い治療成績が期待できます。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚病学】食事・薬・心因性・スキンケア

2019.03.02

柴犬のアトピー・アレルギーなど痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

数年前から比較すると柴犬の来院が増えたように思います。

もちろんシーズー、フレンチブルドッグもまだまだ多く減っているわけではないのですが、柴犬のわんちゃんの転院の方が多くなってきた印象です。

これは痒み止めの治療薬「アポキル」の影響で、シーズーやフレンチブルドッグに比較して柴犬にアポキルが効きにくいことが原因だと思います。

シーズーとフレンチブルドッグの軽度皮膚炎であればアポキル単独でなんとか緩和させることができる症例もいるからです。

もちろん柴犬でも軽度であればアポキル単独でコントロール可能なんですが、アポキルが効かない原因を持っている柴犬はシーズーとフレンチブルドッグより多いと思います。

この点に関して、改善した柴犬の飼主さまからも「どうして今まで治らなかったのか?」と聞かれますが、答えは簡単です。

「柴犬だから」

です。

医学的に解説すると「柴犬の皮膚病の原因は検査で判明しない。だから今の皮膚科医療ではよくならない。」になると思います。

今日の症例はそんな「検査では何も異常が見つからないけど、柴犬の体質に合った治療をすると劇的に改善する柴犬」です。

【症例】

 柴犬 約9歳 女の子(不妊手術済)

【経過】

 〇子犬のころにニキビダニ

 〇3歳までは一切皮膚トラブルなし

 〇5歳くらいから皮膚病

 〇この4年間季節性はなく1年通じてずっと皮膚が悪い

 〇ステロイドで多少緩和できるがすっきりよくならない

 〇分子量の低いアレルギー対応食事療法継続するもよくならない

 〇痒みは「腹部を掻く&噛む&舐める」「口唇を掻く」「四肢端(指間・足裏)を舐める」「耳を掻く」

それでは初診時の状態です。

まずは正面と顔です。

 


続いて、前胸部と上腕です。

続いて胸部~臍~内股です。



続いて、腹部の側面(右から)です。  

初診時から約6週間後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

口唇だけでなく、目の周りの綺麗になっているのがわかると思います。








  痒み止め「アポキル」も併用しましたが、6週間後の時点で「頓服で服用」となりました。

この柴犬のポイントは4つ、

①アトピーが悪化する要因(アポキルが効かない要因)に対する治療

②食事が体質に合っていない

③心因性

④スキンケア

です。

この4つの共通項は「検査でいい・悪いがわからない」であり、教科書通りの治療では確かに改善しにくいです。

逆に言うと「柴犬の体質をよく理解すれば非常に簡単」で、一定の病気を除外すれば初診時にほぼ治療方針は確定可能です。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

検査で異常が見つからないフレンチブルドッグの皮膚病治療

2019.02.05

フレンチブルドッグに多いアトピー・アレルギー・膿皮症・手舐めなどの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

フレンチブルドッグの皮膚病は難治性になりやすいですね。

当院でも受診数の上位犬種に入ってきますので、体質として「現代の皮膚科医療アプローチ」と「フレンチの遺伝的体質」に大きなギャップがあると考えています。

参考までに「ギャップがある」というのはどういうことかというと、「今どきの医療ではフレンチを治せない」という意味です。

逆に「ギャップがない」というのは「検査したら答えが分かる」という意味です。

すわなち

「フレンチの皮膚病の治療法は検査ではわからない」

ということです。

今日紹介する症例はそんな「異常値が一切でないザ・体質からくる典型的な皮膚病をたくさん抱えたフレンチブルドッグ」です。

 

【症例】

 フレンチブルドッグ 4歳 男の子

【経過】

〇2歳のときから皮膚炎、背中の湿疹・外耳炎・手舐め&足舐め

〇過去の治療はアポキル、抗生物質、ステロイド、外用薬

〇背中をカットしたら生えてこなくなった

それでは初診時の状態です。

続いて、背中とその拡大です。



続いて、側面とその拡大です。

続いて、左耳です。

続いて、足裏です。


それでは治療後とひかくしてみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。








非常に綺麗になりましたね。

今回の皮膚治療は合計2年超に及びました。

純粋に2年かけてよくなったというわけではありません。

折角なので順番に解説していきます。

①毛が生えない

シンプルに「ステロイドの副作用」です。

外用薬や内服薬によっておきたものなので、ステロイドを使わないことで改善が期待できます。

 

ただ考えなければいけないことがあります。

「(以前の病院で)なぜステロイドが処方され続けていたのか?」

ここからは推測ですが、ステロイドを使うからには「炎症」があったのだと思います。

このわんちゃんでどんな炎症があったのか?

背中にはブツブツ(フケ&脱毛)タイプの湿疹(おそらく膿皮症)があったのだと思います。

手先・足先にはアトピー&心因性の皮膚炎がずっとあったのだと思われます。

これらの皮膚炎のコントロールのためにステロイドを使ったと推測されますので、ある程度改善したあとに起こりえることを想定しなければいけません。

 

②背中の湿疹

それは「背中の膿皮症の再発」と「手先・足先の皮膚炎の再発」です。

もちろん初診時に想定できますので、「毛が再生してきたら背中に膿皮症がでやすくなるかと思います。そのときには新しいアプローチが必要です

と伝えておきました。

※初診時に背中の膿皮症がなかったのは、幸か不幸かステロイドの副作用により毛がなく蒸れにくくシャンプーもしやすく細菌が増えにくい状態だったのが膿皮症をでにくくさせていたと思われます。

実際、治療から4~6カ月で背中の毛並みが再生してきたのですが、やはり湿疹(膿皮症)がでるようになってきました。

飼主さまも「この湿疹が昔からずっとあったもの」とおっしゃっていました。

もちろんこの膿皮症がでることも想定の範囲内なので、準備していたアプローチを併用します。

もちろん当院が開発したサプリメント、「スキンケアECプラス」です。

基礎疾患がない、食事の選択に間違いがなく、スキンケアも適切であれば、かなりの割合で改善が見込めるサプリメントです。

もう2年継続していただいていますが、膿皮症のトラブルはかなり少なくなりました。

 

③耳の脱毛

これも多いトラブルですが、耳介辺縁の脱毛です。

正常であればしっかりと密な毛が生えているのがフレンチブルドッグですが、皮膚トラブルが多いと耳の毛が抜け落ちやすくなります。

これにも原因と対策があるので、体質に合う治療法を取れば写真のようにきれいな毛並みに戻ります。

問題は検査で原因がわかるわけではないので、「体質に合った」という答えが導き出しにくいことでしょうか。

これはステロイドをやめても、膿皮症を治療しても治りませんので、特別なアプローチが非常に有効です。

 

④手舐め・足舐め

これもフレンチに非常に多いですね。

痒みを抑えるアトピー治療薬「アポキル」で改善すればいいのですが、この症例ではほぼ効果なしでした。

もちろん想定外ではないので、心因性のアプローチにシフトしていきます。

心因性のアプローチといってもどの成分を、どの程度服用させれば改善するか調整が難しいため、改善を導き出すために相当な変更を繰り返しました。

「正解」にたどり着くまでは改善が認められないため、飼主さまには治療方針への理解と協力が不可欠です。

結果がでるまで長くお付き合いしていだき本当に感謝です。

 

症状に対するアプローチを紹介しましたが、検査結果はどうだったか?というと特筆すべき異常値は何も認められませんでした。

検査でわかるものはほぼなし、ということです。

フレンチブルドッグの皮膚病治療が難しいのはこういった、「検査で答え(治療・薬)が分からない」ということだと思います。

 

今回紹介したスキンケアECプラスは、以下のオンラインショップでお買い求めいただけます。

適切な診断、適切な投薬治療、適切な食事療法、適切なスキンケアがあれば非常にお勧めできるサプリメントです。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【アポキルが効かない】柴犬の皮膚病治療最前線

2019.02.01

アポキルとステロイドが効かない柴犬のアトピー・アレルギーなどの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

アポキルが効かない柴犬の皮膚病は多いですね。

効かないというより、「効かない理由を治療する」といった方がよりベターかと思います。

今回の症例は、「柴犬のアポキルが効かない典型疾患」の症例報告です。

【症例】

 柴犬 3歳 女の子(不妊手術済)

【経過】

〇生後半年前から続く痒み

〇3年間ですっきりとよくなったことはない

〇季節性は多少あり、夏は悪化しやすい

〇アポキルを1日1回2年間、欠かさず継続服用しているが痒みが悪化している

それでは初診時の状態をみてみましょう。



続いて、頚部です。

続いて、胸部です。

続いて、腹部です。

続いて、内股です。

続いて、胸部を側面からみて拡大したところです。

続いて、右後肢の側面です。

 

それでは初診時からちょうど2か月後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。



 






 




劇的な改善ですね。

気になる痒みはほぼゼロと言っていい状態です。

今回はアポキルを処方せず代わりにシクロスポリンを採用しましたが、そのシクロスポリンも完全休薬としました。

1年通してみたとき、本当の意味でアポキルもシクロスポリンもゼロでということではないと考えていますが、痒みがゼロであれば服用する意味もないため、一旦休薬としています。

ではアポキルが効かないときはシクロスポリンに変更すれば効果が出るのか?と言えば異なります。

今回の症例はアポキルだから効かなかった、シクロスポリンだから効いたではありません。

アポキルとシクロスポリンには適応に若干の差がありますが、基本似ているため、変更で効くというのは特殊な皮膚病タイプのみと考えています。

大事なポイントは、シクロスポリン以外の投薬治療法と考えています。

この併用した治療があれば、多少時間の差はあれアポキルでも同様の劇的な改善があったと思われます。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【トイプードルの皮膚病】アポキルが効かない脂漏症②

2018.12.15

トイプードルのアトピー・アレルギーなど脂漏を伴う皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回の症例は以前紹介したトイプードルの脂漏症のその後です。

 前回記事 ⇒ 【トイプードルの皮膚病】アポキルが効かない脂漏症

 

初診時の詳しい状態は前回記事をご覧ください。

改めてよくなった部位の比較を行います。

初診時の状態から。

まずは右前腕。




 


 

 





 


 

 

それでは初診時からわずか6週間後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。


変化としては、

 ・痒み:ほぼなし

 ・脂漏:ほぼなし

 ・毛の再生

 ・エリザベスカラーを完全に外すことに成功

です。

・・・・・・・・・・

【獣医師の解説】

今回の症例のポイントは

 ①脂漏をどうコントロールするか?

 ②痒みをどうコントロールするか?

 ③エリザベスカラーを外せるか?

です。

①に関しては投薬とスキンケアが非常に重要ですが、アポキルでは抗脂漏が難しいためその他のプランが推奨されます。

②痒みは2種類の痒みがあるため、アプローチ方法を2~3つ用意して臨まなければいけません。

 それこそアポキルで痒みをコントロールできない典型症例なのですが、その理由は最後の腰背部~臀部の病変ですね。

 前腕の痒みも心因性が一部含まれていますが、腰背部~臀部の痒みはほぼ心因性といっても過言ではないです。

この心因性のアプローチがなければ③エリザベスカラーを外すは難しいでしょう。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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