2022.06.21
こんにちは。テリア系の毛並み治療にも力を入れている、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、ワイヤーフォックステリアの症例をご紹介します。
【症例】
ワイヤーフォックステリア 2歳6カ月 男の子(去勢済み)
【経過】
〇1歳前から痒みが続いている
〇アポキルを毎日服用し、追加でステロイドを服用するが改善が見られない
〇サイトポイント(痒み止めの注射)を毎月受けても改善しない
〇前足など、嚙みだしたら止まらない
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは首から胸の写真です。
毛の密集度が少なく地肌の色がみえています。
こちらは前足を前からみた写真です。
噛み癖により赤みと傷があり、周辺の毛は更に薄くなっています。
続いて胸、お腹、股の写真です。
ほとんど脱毛している状態です。本来はお腹などにも毛はしっかり生えます。
次に前足と後ろ足を横から見たものです。
こちらも全体的に薄毛で、舐めたり噛んだりする部分は更に毛がないのがわかります。
こちらは背中部分の毛を掻き分けた写真です。
こちらも毛はすかすかで地肌が見えています。
最後に全体の写真です。
それでは、約3ヶ月後の写真と比較した写真をご覧下さい。
いかがでしょうか?
劇的に毛量が増えて、もこもこになったのがお分かり頂けると思います。
今回の症例はテリア系に多い、アポキル・サイトポイントが効かない症例です。
今までは痒みに対するだけの治療だった為、服用を続けてもずっと改善されないままでした。アポキルやサイトポイントを使用しても改善されない場合、他の疾患が隠れていることに気付く必要があります。
当院では今まで見落とされていた基礎疾患、痒みからではなく心因的な原因での痒みや噛み癖に対する治療を積極的に行いました。
このように噛み癖による肌や毛並みへのダメージや、なかなか改善されない皮膚病にお困りのかたは、是非当院にご相談下さい。
また、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。
※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。
詳しくはこちらのホームページでご覧いただけます。⇒東京サテライト
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【症例報告制作者】 看護師 森
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