2024.06.13
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はミニチュア・ダックスフンドの子の症例です。
【症例】
ミニチュアダックスフンド 5歳 4ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇一年中続く痒み
〇掻くことより舐めることが多い
〇舐め始めたら止まらない
〇皮膚が赤い
〇アポキル服用で舐めは減ったが良くならない
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは首の写真です。
次は右脇~手先にかけてのお写真です。
こちらは胸~腹部のお写真です。
右体側の上半身です。
最後は右体側の下半身です。
身体の内側は全く毛が生えていません。
背中や体の側面の毛は薄く、細く、地肌が見えてしまっています。
【初診時の診極め】
ポイント:被毛形成異常
以下の特徴がある子は被毛形成異常が疑われます。
・全体的に毛が『薄い』『細い』
・地肌が見える
・被毛が硬い
・毛が良く抜ける
アポキルで痒みを減らせることはできましたが、皮膚の状態はよくなりません。
そのため『被毛形成異常』に対し治療を行うことが大切です。
そのため当院ではアポキルは使用せず、
皮膚のコンディションの改善を目的に治療を開始しました。
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【当院の治療プラン】
①被毛形成異常(毛並み異常)
・投薬治療
※この毛並み異常への投薬の選択は教科書に載っていないため、
当院でのみ受けれる治療法です。
②腸活(免疫異常の改善)
・スキンケアECプラス
③心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+
④週に1回のスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・クレンジングオイルジェル
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治療後の様子と比べてみましょう!
この子の場合、当院受診から3週間で痒みが1~2割まで減り、
皮膚の赤みも減りました。
約2ヶ月にはアンダーコートが復活し毛量が増えました。
そして治療から3ヶ月後にはAfter写真の状態にまで改善!
痒みはなく、皮膚の良い状態がキープできている!と実感されました。
治療により皮膚のコンディションが改善されたため、薬を減量に繋がり、
現在ではお薬は処方していません。
よく頑張りました💮
同じような症状の子やその他皮膚疾患でお困りの方はぜひ当院までご相談ください。
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受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます。
・サプリメント
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルPⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
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