2024.08.24
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はワイヤー・フォック・ステリアの子の症例です。
【症例】
ワイヤー・フォック・ステリア 3歳 8ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇1歳6か月から2年間ずっと続く痒み症状
〇アポキル1日2回の服用を2年間毎日おこなっても改善されない
〇季節問わず1年中発症するかゆみ
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは正面の写真です
首の写真です
バンザイをした胸~お腹、脇の写真です
内股の写真です
側面の写真です
側面の肩の部分を拡大した写真です。
アポキルが効かない原因とは何か。今回の場合の原因は遺伝的な被毛の異常です。
ワイヤー・フォックス・テリアを含めてテリア種のわんちゃんで共通して以下の症状を持つ子は、アポキルだけで痒みのコントロールができない傾向が強くなります。
・毛が薄い
・脂っぽい
・アポキルが効かない
この3つです。
そして、この原因に対しては特別な治療が必要となってきます。
この特別な治療を実施したことで1日2回服用していたアポキルの服用はたったの1ヶ月半で
3日に1回の頻度に減り、この服用頻度でも痒みをコントロールする事が可能となりました。
『掻く』=『痒い』⇒アポキルの服用
この式が全て正しいわけではありません。正しい診断と正しい投薬治療があれば
劇的にそして迅速に治すことは不可能ではないのです。
それでは治療後の様子と比べて見ましょう。
被毛が密に生え揃い、色も濃くなったことがわかると思います。
原因に正しくアタックすることで
2年治療しても治らなかった症状がわずか1ヶ月半でこんなにも綺麗に改善されます!!
同じような症状の子やその他皮膚疾患でお困りの方はぜひ当院までご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリメント
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルPII+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
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【症例報告制作者】看護師 廣田
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