2024.06.12
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はMIX犬の子の症例です。
【症例】
MIX犬 1歳 0ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇発症は10か月齢~
〇口周り、脇、指の間の痒み
〇掻き壊し
〇薄毛
〇皮膚の赤み
それでは初診時の様子をご覧ください。
まず1枚目は右体側です。
毛は短く、薄く密度がありません。
次に顔です。
目の周りや口周りの皮膚は軽度に皮膚炎が見られます。
最後は脇の写真です。
被毛は減少し地肌が見えています。
【初診時の診極め】
ポイント①:被毛形成異常
・毛に密度がない
・毛質、毛の色が悪い
・頚、胸、お腹、内股が特に薄い
・毛がよく抜ける
・地肌が見える
これらが当てはまる症例は、被毛形成異常を疑います。
ポイント②:心因性
特定の場所を異常に噛んだり舐めたりするのは、
痒みだけが原因ではなく『心因性』の場合があります。
今回の症例もこのタイプで、純粋な痒みだけでなく、心因性の掻痒行動が強く出ていました。
<治療前の痒みの症状>
・口周りや脇を、出血するまで掻く
・指の間を噛む&舐める
・うでをかじる
・傷防止のために、24時間洋服を着ている
<治療前の日常の行動パターン>
・他の犬と遊ばない
・バイクが怖い
・靴下の収集癖がある
・紐を噛むのが好き
・飼主の後をついて回る
・散歩の帰りで興奮する
・尾追い行動がある
・階段の昇り降りができない
・散歩中は痒みがほぼない
.
.
.
【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+
③腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
④被毛形成異常
・投薬治療
・アロペシアGR+
それでは治療後の様子と比べてみましょう。
この子の場合、治療から2ヶ月で毛量が増え、
四肢がキレイになったと喜んでいただけました。
痒み症状も治療から5ヶ月半には1割程度まで減り、
掻き壊しの傷も無くなりました。
傷防止のために24時間着ていた洋服も今は脱げたそうです!
行動面では、
「犬友ができた」
「バイクに怖がらない」
「尾追い行動がなくなった」
「階段の昇り降りが可能に」
といった嬉しい変化があったとご報告をいただきました!
よく頑張りました!!
今回の症例のように皮膚と心因(行動)への特殊な投薬治療は、当院のみで受けることが可能です。
同じような症状でお困りの方はぜひ当院にご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者: