2016.11.09
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
今日は風が強く、秋の深まりというより冬でしたね。
先日開催した東京の皮膚科診療でも色々と報告したことがあるのですが、まずはこの夏の症例をまとめていこうと思います。
【症例】
フレンチブルドッグ
長期にわかって湿疹と痒みで悩まされてきたわんちゃんです。
まずは初診の状態をみてみましょう。
頚部からです。

身体の側面です。


身体の右半身を斜め後ろからみることで、湿疹がわかりやすいです。

右腕の内側~脇のです。

右前肢の外側~右肩です。

治療後と比較してみましょう。
※画像をクリックすると大きくすることができます。
側面です。
右腕~脇です。
左腕~脇です。
非常に綺麗に改善しました。
肝心な痒みも随分と抑えられています。
このタイプであれはサプリメントが非常に有効で、スキンケアと組み合わせることで随分と改善できるのではと考えています、
短期間で治療するには投薬治療を併用していいと思いますが、大事なことは治療だけではなく「なぜ皮膚病になったのか?治りにくいのか?なぜ再発するのか?」まで考えてアルプローチすることだと思います。
投稿者:
2016.10.28
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
今日は肌寒い一日でしたね。
今日は以前から紹介しているリアルタイム診療です。
初診時の紹介 → リアルタイム診療①
2回目の診察 → リアルタイム診療②
そして本日10月28日が3回目の診察でしたので、早速報告します。
まずは初診時の状態です。
ここから3週間後の本日です。
色素沈着が強いのと、被毛の改善がまだまだですのでわかりにくいかもしれませんが、飼い主さまには劇的な改善といえます。
痒みの改善はもちろんですが、少しずつ被毛の再生し、皮膚も柔らかく、フケ・臭いも劇的に減っています。
ここまでは急性期に改善に必要なことを最優先に行いました。
この後はもっと踏み込んだ攻めの診療が必要になります。
今日までの短期的な改善に必要な治療内容と、根本的な治療はまた異なるということです。
何度もお伝えしていますが、最速の改善のために必要な治療が確定診断と根本治療とは関係ないことも多々あります。
初診時に「最優先の治療」と「確定診断と根本治療」が異なることに気づいていないと美しい治療結果は得ることができません。
ここが「皮膚病は教科書を読んでいても治らない」というところの所以ですね。
次回の報告はしばらく先になります。
投稿者:
2016.10.25
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
随分と涼しく、夜は肌寒さも感じるようになりましたね。
来月の予定ですが、11月3日(木)に東京都葛飾区内の動物病院で皮膚科診療を行います。
東京・神奈川・千葉・埼玉にお住まいの方で、当院まで通院が困難な方への初診を行います。
ブログでその受付を告知しなければ・・・と思っているうちに、問い合わせへのメールに終われ・・・・・定員に達したため受付を終了しました。
ブログでの初のお知らせが受付終了のお知らせになってしまい、申し訳ありません。
そんな当院の遠隔診療ですが、原則直接診療は初診の1回きりです。
この1回の診療で改善まで導くのが遠隔診療の最大のポイントです。
今回紹介するわんちゃんも7月に埼玉の動物病院で開催した皮膚科診療を受診されたチワワちゃんです。
【症例】
チワワ 6歳
それでは初診時の状態をみてみましょう。
この初診から1ヵ月半後、飼い主さまにご自宅で撮影していただいた写真を見てください。
まずは脇~肘(左)の内側です。
つづいて、右腕の肘付近です。
つづいて、頚部~胸部です。
まったく同じ視点での比較ではありませんが、かなりきれいになっているのがわかると思います。
ポイントはメールと写真で改善までのイメージができることです。
実際に診察を行いますが、その診察時に治療を悩むことはありません。
もちろん顕微鏡検査・血液検査・超音波画像診断なども行いますが、確認作業であり、検査結果が出揃う前から治療内容がほぼ確定できるほどぶれることはありません。
すべての皮膚科疾患が遠隔診療の適応になるわけではないのですが、典型例であれば10中8,9改善可能です。
この夏に関東・関西圏で20頭以上のわんちゃんを診察しましたが、全頭十分な改善が確認できました。
遠方にお住まいで通院が困難な方でも、当院の遠隔診療で高い治療成績が見込めるわんちゃんもいますので、お困りの方は一度ご相談ください。
東京で開催している皮膚科診療を受診されたい方は、
直接受診後の遠隔診療、またはご自宅までの往診をご希望の方は、
あくまで経験からの判断ですが、遠隔診療での改善の見込みがあるかの判定を行います。
投稿者:
2016.10.14
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
最近は涼しいより、肌寒さを感じることもあり、今年は秋の深まりが早いような気がしますね。
さて、今日は先週来院しリアルタイム診療として紹介した柴犬のわんちゃんお2回目の診察でした。
先週紹介した初診時の状態 → 【柴犬の皮膚科診療】リアルタイム診療記録①
まずは初診時の状態です。
初診時からちょうど1週間後、比較してみましょう。

まだ1週間ですのでよくみると改善というレベルですが、痒みは半分にまでへりました。
臭い、フケも少なくなり、皮膚の触った感じもやわらかくなっています。
予測どおり、このまま今の治療を継続していけば一定のラインまで改善すると思います。
確定診断はまだ十分ではなく、今後も検査を一つずつ積み重ねて確定していく予定です。
要するに、「治療は検査結果がなくても進められる」であり、「診断名と治療方針が必ずしもつながるわけではない」です。
以外かもしれませんが、こういうった症例では「検査結果にかかわらず、初期に必要な治療は決まっている」なんですね。
ただ基礎疾患を無視しては本当の改善は見込めませんので、検査を無視して治療をつづけるのはよくないと思います。
治療をしつつ、基礎疾患にアプローチしていくことが重要です。
投稿者:
2016.10.08
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
随分と涼しくなりましたね♪
今日は時々行う「リアルタイム診療報告」をします。
【症例】
柴犬 11歳 女の子
【経過】
○5年前からの痒みを伴う脱毛
昨日10月7日の初診時の状態を紹介します。
まずは顔の正面、側面です。
続いて、頚部の正面、そして側面です。
続いて、胸部側面(右)です。
同じく胸~お腹にかけてです。
続いて右後肢の側面です。
最後に尾です。
なぜこうなったのか、どの検査を行うべきか、どんな治療をするべきか・・・診療に必要なイメージは診た一瞬で決まります。
そのため治療スタートは検査結果が出揃わない当日から開始できますし、かなり短期間での症状の改善が期待できます。
今回の症例も確定診断はしばらく先ですが、初日から治療開始です。
あくまで短期間で改善をさせつつ、あとから確定診断をつけていきます。
またご報告できると思います。
投稿者:
2016.10.06
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
この数年、積極的に取り組んでいる脱毛(アロペシアX、毛周期停止)治療ですが、年々治療成績が高くなっています。
以前は「生えるかどうか・・・」というものでしたが、この2年は「ポメラニアンの脱毛で改善しなかった症例はいない」というくらい改善しています。
※毛周期停止、アロペシアX・・・ポメラニアン、トイプードルにときどき認められる難治性脱毛症です。
【症例】
ポメラニアン
治療スタート時点の写真です。

約半年後の治療後と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。


今回のわんちゃんは脱毛がはじまってまだ比較的経度、かつ時間経過も短い状態からの治療スタートです。
というのも、今回のわんちゃんは当院に子犬のころから通院していたわんちゃんで、かなり早い段階で「近いうちにアロペシアになるだろう」と予測して飼い主さまにもお伝えできていました。
そのため確定診断も早く、治療もかなり初期のうちに開始することができ、結果的にはこれだけ十分な治療結果をだすことができたのだと思います。
投稿者:
2016.10.06
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今日はトイプードルの代表的な脱毛症、アロペシアX(毛周期停止)の治療症例報告です。
実は昨年にも紹介したわんちゃんですが、その後の経過です。
【症例】
トイプードル 5歳 女の子(避妊済み)
【経過】
〇2年前からの脱毛
それでは初診時の状態です。

去年の記事では「あと半年後には・・・」とかきましたが、実際はあれから1年です。
※写真をクリックすると拡大してみることができます。
かなり時間がかかっていますし、まだまだ少ない部分もあるのですが、これでも随分と改善してきました。
そもそもアロペシアX(毛周期停止)は治療困難な病気の一つで、さまざまな治療方針がありますが、簡単に生える治療はありません。
その中でここ数年は治療成績が高くなってきて、かなりの確立で被毛の再生ができるようになってきたのですが・・・やはり脱毛症の中でもアロペシアXは治療成績が読めない部分がありますね。
今回も比較的初期に「おっ!いけるか!?」と思ったのが昨年の10月だったのですが、そこから低迷期に入り・・・・・・・・この3ヶ月くらいでようやく生えてきました。
初診時が昨年の夏なので、1年かけてようやくです。
このアロペシアXという脱毛症は古くからポメラニアンで時々発症する有名な病気で、最近ではトイプードルでも発症しやすい脱毛症です。
治療の必要性については人それぞれ意見があると思うのですが、個人的には
「ここ(当院)で治療しなければこの子の毛並みが戻るチャンスは2度とない。自分がやらねば誰がやる?」
という最後のクリニックの使命感で治療の希望に全力でこたえるようにしています。
僕も加齢とともに薄くなったら全力で抵抗する予定です(笑)
投稿者:
2016.10.02
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
看護師の協力を得れるようになってから症例報告が随分と楽になっています♪
今回は今まで掲載しなかったような症例も紹介しようと思います。
症例はチワワちゃん、耳の脱毛です。
元々通院されていたわんちゃんなので、初診ではありませんが「トラブルに気づいた最初の診察のとき」を紹介します。

特徴は耳の脱毛、特に辺縁でフケを伴って束になって抜け落ちます。



めずらしい皮膚病ではなく、結構よくあります。
診たことない先生はいないと思います。
進行すると激しい症状がでることもあるのですが、多くのわんちゃんで無症状ですし、「これが原因!」と特定することも困難なため、個人的には「攻め込みにくい皮膚病の一つ」でした・・・(苦笑)
長年しっくりくる「上手な治し方」を掴みきれていなかったのですが、最近は発症の原因を推測できるようになったり、治療成績も随分と高くなりなんとなく掴めた気がしています。
では、治療後と比較してみましょう。
おおよそ2~3ヶ月で改善が認められます。
最近治療したわんちゃんはみな予測どおりに改善したので、知り合いの先生にもコツを伝えてみました。
投稿者:
2016.10.01
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
※2017年6月追記
このページを読まれる方が非常に多く、いかにアポキルが多く処方されているか、そして飼主さまが期待した改善が得られないことに悩んでいるかがわかりました。
ブログ本文は過去のままですが、最下部に最近のアポキルの使い方を考えて作成した症例リンクを複数記載しています。
ご興味のある方は最後までお読みいただき、リンクもぜひご覧ください。
今年の夏に、「アポキル」という皮膚病治療薬として非常に新しいお薬がでました。
痒みを緩和させるための画期的なお薬で、非常にいいお薬のため当院でもよく使うのですが、どんな皮膚トラブルにも効く万能薬ではありません。
そのため発売前から予測していたのですが、早速「(他院で)アポキルを処方され飲んでいるのによくならない」という電話がかかってくるようになりました。
今日は少しめずらしい関西圏からの来院で、「アポキルでも改善しない」という主訴の転院症例報告です。
【症例】
柴犬 8歳 女の子
【病歴】
〇5年前からずっと皮膚病
〇免疫抑制剤で多少改善
〇この夏からアポキル1日2回服用開始したが、効果を感じられない
初診時の状態から。
柴犬の皮膚病として、「よくある典型的なパターン」といえると思います。
この初診から1ヵ月後の状態と比較してみましょう。
写真をクリックすると拡大してみることができます。
非常に綺麗になりました。
もちろん肝心の痒みも元々の10分の1まで落ちついてコントロールできています。
「アポキルを1日2回服用しているのに痒みが減らない」という主訴に対して、当院がアポキルをどうしたか?
実は、初診時から1日1回で継続処方しています。
アポキルだけにフォーカスを絞って考える点は2つ、
①この症例にアポキルは効果的かどうか?
②アポキルでなければ改善しない症例かどうか?
現実として「1日2回服用していたのに、効果がなかった」という状態で来院されているので、
アポキルが痒みを抑えなかったようにみえなくもないのですが、実は効果はあるのです。
正確な表現としては「効果はあるはず」がよりベターで、詳細に説明するなら
「アポキルを治療の柱にする判断は十分正しいが、その他の治療方針が不十分がゆえに効果がみられなかった」
と考えています。
アポキルが効かないのではなくて、アポキル以外の必要な治療に気づかなかったことがポイントになっています。
このアポキルがその他の薬でも同様のことが言えます。
実際にこのわんちゃんは以前に免疫抑制剤をつかっていますが抑えきれず、アポキルに変更になったという経過をたどっています。
今回は当院でもアポキルを選択しましたが、例えアポキルがなかった半年前であったとしても、今回の症例を「痒み10分の1」にすることは可能です。
ということで、①と②の結論・・・①は効果的、②は「そんなことはない」です。
医療に魔法の万能薬はありませんので、大事なことは「いいお薬を出す」ではなくて「使うシーンを診極めて処方する」、いい武器は使いこなしてこそですね。
2017年6月3日 追記
アポキルが発売されて約1年、当院には「アポキルを使っているのに痒い」という飼主さまばかりが来院されるようになりました。
症例報告でもアポキルについてなるべく書くようにしています。
以下にリンクを張っていますので、参考にしてください。
【痒み専門外来】アポキルは効く?効かない?
投稿者:
2016.09.26
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
当院では1年以上前から遠方にお住まいの方でも継続治療ができる遠隔診療に取り組んでいます。
この1年は治療成績も非常に高く、改善率は100%です。
※改善率・・・改善を実感できる割合(痒みがゼロになるという意味ではありません)。
今回紹介する症例は、今年の7月に埼玉で開催した遠隔診療で初診として診療したわんちゃんの治療成績です。
【症例】
フレンチブルドッグ
診断名:アトピー性皮膚炎
初診時の状態です。
初診時から、約2ヶ月の状態です。



皮膚の肥厚の改善だけでなく、被毛の改善も認められます。
肝心な「痒み」も十分に抑えられていますが、もっと大事なことは「皮膚コンディションが正常に近づいている(被毛再生)」ですね。
当院で行っているこの遠隔診療の流れですが、
①メールと写真添付である程度病状を把握
↓
②直接の診療を実施
↓
③2回目以降の診察はメールと写真添付で継続治療
となっているため、このわんちゃんも実際に目で診たのは1度のみです。
どの症例でもいえることですが、共通しているのは「検査結果が出揃わなくても治療内容はほぼ決定している」です。
メールと写真で頭の中にストーリーが出来上がり、最終確認と見落とし防止のために実際に診る&検査するが遠隔診療です。
あとは組み合わせ、個体差ともいえるわんちゃんとの相性で微調整をします。
もちろんそうでないわんちゃんもいるのですが、多くは「典型例」ですので犬種別、遺伝的素因を考慮した体質評価が十分にできていれば難しいことはありません。
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