2017.06.01
痒みの皮膚病治療のみを専門に行う動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
先日のアポキルセミナーでも話題になりましたが、「アポキルが効かない時」というのは今後の皮膚科の一つのテーマだと思います。
かといって医療に魔法の薬がないように、「アポキルが効かない」というときの原因も1つではないのが、すぐに答えにたどり着けなさそうな医療の難しいところですね
もちろんアポキルが効いていても、「まだ痒い」や「減らすと痒がる」であれば、何をもって効いているというのか・・・細かい考えたらきりがないのですが、とりあえず「アポキルで期待していた効果を得られなかった」という場合にどうするか?について部分的にお話してみようと思います。
そもそも診断が間違っていて・・・という数歩下がったところから掘り返すと何時間もかかりそうな話になるので、そこは割愛させていただき、今回は「心因性」というテーマにしぼっていきたいと思います。
アポキルが登場して約1年、かなりの症例に処方してきましたが、すごく効くわんちゃんと、「あれ?」というわんちゃんがいます。
痒がる場所はそっくりなのに、お薬の反応に差がでる・・・・そうなると「その差は何か?」ということになりますよね。
その差を生めることができれば一つ上の治療ができるので、この1年いろいろ試してきました。
その中の一つのパーツが「心因性」です。
心因性の痒みにはアポキルが効き難い傾向があります。
そのため治療に心因性のアプローチを追加すると、改善がみとめられたり、アポキルの投与回数を減らすことができたり・・・という変化が生まれます。
おそらくアポキルとの相乗効果も十分期待できるとは考えています。
どんなわんちゃんに心因性を疑うか・・・というと、
□ 手先・足先をよく舐める
□ 腕、手首、膝、スネをよく噛む&毛をむしる
□ 湿疹はないけど、お腹をよく舐める&噛む
□ お薬が効き難い ※特にアポキルの効きが悪い
□ お散歩やお出かけ中は痒がらない
□ 食事療法で改善がない
□ アレルギー対策はしている
こういったわんちゃんでしょうか。
痒み=心因性ではないのですが、心因性の評価が不十分がゆえに治療がうまくいっていないケースはかなり多くあると思っています。
※心因性という診断が正しくても、心因性のアプローチが必ずしも改善につながるわけではないです。やはり条件、組み合わせなどさまざまな要因が関係します。
当院ではそんな投薬治療だけではカバーしきれていない心因性の痒み部分をサプリメントでサポートする治療プランを提案しています。
それがこの1年以上、膨大な治療チャレンジを経て導き出し、開発したのが「ヒーリングケアLFプラス」です。
成分はラクティウム100mgとラクトフェリン100mgです。
ラクティウムは「あかちゃんは母乳を飲むとなぜぐっすり安らぐのか?」という経緯から見つけられた成分で、リラックス作用が認められています。
ラクトフェリンも母乳に含まれる成分の一つでリラックス作用だけでなく、抗菌作用や胃腸免疫改善作用、そしてアトピーなどのアレルギー対策として非常に期待できる成分です。
両成分ともかなり高価であり、人のサプリメントでもラクティウムとラクトフェリンがともに100mg含有しているサプリメントはありません。
そしてこのヒーリングケアLFプラスの開発により、当院のスキンケア商品と、胃腸免疫サプリメントのスキンケアECプラスと合わせて、医療に足りない部分のかなりの範囲をカバーできるようになりました。
セット内容 Medicareクレンジングオイル
Medicareシャンプー
Medicareローション
スキンケアECプラス
ヒーリングケアLFプラス
当院のオンラインショップでお求めいただけます。
今回のヒーリングケアLFプラスですが、人が服用できる基準で製作しています。
僕に皮膚病はないのですが、ストレスが多い社会を生き抜くためにこのLFプラスを毎日服用しています(笑)
※もちろんスキンケアECプラスも毎日服用しています。
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