2016.10.06
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今日はトイプードルの代表的な脱毛症、アロペシアX(毛周期停止)の治療症例報告です。
実は昨年にも紹介したわんちゃんですが、その後の経過です。
【症例】
トイプードル 5歳 女の子(避妊済み)
【経過】
〇2年前からの脱毛
それでは初診時の状態です。
去年の記事では「あと半年後には・・・」とかきましたが、実際はあれから1年です。
※写真をクリックすると拡大してみることができます。
かなり時間がかかっていますし、まだまだ少ない部分もあるのですが、これでも随分と改善してきました。
そもそもアロペシアX(毛周期停止)は治療困難な病気の一つで、さまざまな治療方針がありますが、簡単に生える治療はありません。
その中でここ数年は治療成績が高くなってきて、かなりの確立で被毛の再生ができるようになってきたのですが・・・やはり脱毛症の中でもアロペシアXは治療成績が読めない部分がありますね。
今回も比較的初期に「おっ!いけるか!?」と思ったのが昨年の10月だったのですが、そこから低迷期に入り・・・・・・・・この3ヶ月くらいでようやく生えてきました。
初診時が昨年の夏なので、1年かけてようやくです。
このアロペシアXという脱毛症は古くからポメラニアンで時々発症する有名な病気で、最近ではトイプードルでも発症しやすい脱毛症です。
治療の必要性については人それぞれ意見があると思うのですが、個人的には
「ここ(当院)で治療しなければこの子の毛並みが戻るチャンスは2度とない。自分がやらねば誰がやる?」
という最後のクリニックの使命感で治療の希望に全力でこたえるようにしています。
僕も加齢とともに薄くなったら全力で抵抗する予定です(笑)
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