2022.07.15
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はシェトランドシープドッグの子のご紹介です。
【症例】
シェットランドシープドッグ 1歳2か月 男の子(去勢済)
【経過】
〇3ヶ月前から全身に円形脱毛ができた
〇痒みがあり、背中を噛む、口を掻く様子が見られる
〇内服薬と外服薬を継続して使用しても改善されなかった
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは首の写真です。
こちらは胸、お腹のお写真です。
次は横から見た右前肢のお写真です。
最後は背中の皮膚の拡大したお写真です。
首、胸、お腹、前肢は毛が薄く、一部は地肌が完全に見えてしまっているところもあります。
背中には円形脱毛ができています。
それでは、初診時から約2ヶ月後の様子と比べてみましょう。
比べていただくと全体的に毛量が増えフワフワになりました。背中にできてしまっていた円形脱毛もなくなり、しっかり毛も生えました。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2021.12.07
皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、ミニチュアシュナウザーの症例をご紹介します。
【症例】
ミニチュアシュナウザー 5歳 男の子(去勢済)
【経過】
〇1歳から膿皮症
〇抗生剤で一時良くなるが、その後4年間ずっと良くなったり悪くなったりを繰り返している
〇たまにステロイドも服用するが改善しない
〇舐め癖あり
では、初診時の様子からご覧下さい。
まずは首~股の写真です。
まず全体的に薄毛です。お腹や股は皮膚の状態も悪く、赤みや色素沈着が見られます。
次は腕の写真です。
こちらも薄毛と色素沈着が見られ、皮膚はごわごわしています。
最後に全体の写真と、背中の部分の毛をかき分けた写真です。
本来シュナウザーは柔らかいアンダーコートとやや硬いオーバーコートの二層構造になっているのですが、写真でもお分かり頂けるようにアンダーコートが正常に生えていません。そしてフケも見られます。
それでは2ヶ月後の写真をご覧下さい。
約1週間後の再診の時には既に舐めることが減りました。
当院の治療では抗生物質は服用していません。この子の原因を見極め、基礎疾患に対してのアプローチを行いました。そして同時に、腸内環境を整え、ご自宅でのスキンケアを行って頂きました。
適切なアプローチが行えたこともあり、2ヶ月と言う短い期間でこれだけの改善が見られました。
舐めることも減り、毛の再生だけではなく色素沈着も改善されています。毛もかなり再生され、特に胸~股の毛量が増えたのがお分かり頂けると思います。
このように、中々改善しない、良くなってもまた悪くなる、毛並みが悪いなど、わんちゃんの事でお困りの方は是非当院へご相談下さい。
今回、腸内環境を整える為に使用した当院オリジナルのサプリメント(スキンケアECプラス)、ご自宅で行って頂いたスキンケア製品はホームページからご覧頂けます。⇒サプリメント&スキンケア製品
また、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。
※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。
詳しくはこちらのホームページでご覧いただけます。⇒東京サテライト
【症例報告制作者】 看護師 森
投稿者:
2021.06.19
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、イタリアン・グレーハウンド(通称イタグレ)の皮膚病治療の症例報告です。
【症例】
イタリアン・グレーハウンド 3歳 男の子(去勢済み)
【経過】
〇元々身体に湿疹が出やすかった。
〇2020年7月から左の頚部が脱毛し、痒みが出てきた。
〇脱毛部分が少しづつ拡大してきた。
それでは、初診時の状態を見ていきましょう。
こちらは頚部の左側と、その拡大です。
頸部正面です。
胸部です。
この初診時から、治療後の状態と比較してみましょう。
主に症状が出ていた、左側の頚部の湿疹と脱毛は見事に再生しています。
左側の頚部以外に、毛も密度があまりなく皮膚の色が見えている頚部の正面は、真っ白できれいな毛が生えてきており、胸部はツルツルで毛がほぼ生えていない状態から、毛の流れがわかるくらい見事に毛が生えそろいました。
【症例報告制作者】 看護師 山崎
投稿者:
2019.12.22
犬の膿皮症(湿疹)、脂漏症、アトピーなど痒みを伴う皮膚病に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
以前にも紹介した「新しい治療法」についての続きです。
今年覚えたこの治療法ですが、10中8,9で高い治療成績を出しています。
今回もフレブルのわんちゃんです。
【症例】
フレンチブルドッグ
【経過】
〇膿皮症が再発しやすい
〇アトピー(顔・四肢端)の痒みがある
それでは初診時の状態です。
ここまではフレブルのよくある「膿皮症&アトピー」ですね。
このタイプの膿皮症の多くは当院のスキンケア&サプリメント(スキンケアECプラス)と適切な食事療法で改善することができます。
ただこの症例は他の症例と異なり、再発しやすい傾向がありました。
そこで検査結果で異常がでないのですが、ある疾患が隠されているのではないかと予測して治療を開始することにしました。
「膿皮症をコントロールしている状態」の治療前、治療後をみてみましょう。
以下、治療後との比較です。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
いつも紹介している「劇的な変化」ではないですが、毛並みが非常に改善しているのが伝わるかと思います。
この治療後からは膿皮症がぶり返しにくくなっています。
赤みがなくなる、かさぶたがなくなるといった分かりやすい比較ではないですが、この治療変化の方がずっと大事です。
皮膚そのものがよくなる、皮膚コンディションの改善ができています。
「なぜ皮膚が弱いのか」のより根本的な治療がここにあります。
膿皮症を繰り返す、アトピーの改善が芳しくない、脂漏症が治りにくいなどのお困りごとがあれば当院にご相談ください。
より根本的な治療が可能かもしれません。
投稿者:
2019.12.20
こんにちは、ポメラニアンの脱毛症(アロペシアX、毛周期停止)の治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はポメラニアンの症例です。
【症例】
ポメラニアン 6歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇急に毛量が減り、頚部、体の側面、臀部がスカスカに
〇腹部~内股に湿疹あり
〇痒がっている
それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。
頚部です。
脇~胸です。
腹部~内股です。
体の側面(右側)とその拡大です。
臀部です。
それでは、治療後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
スカスカだった部分に毛が生え、毛量が増えました。
腹部の湿疹があった所も綺麗になっています。
アロペシアX、毛周期停止といった脱毛系の治療は非常にデリケートです。
何がデリケートかというと、
①診断
血液検査での確定診断は不可能
②治療
専用の治療薬はなく、報告がある治療薬の取り扱いが繊細
③結果
一般的には治療結果がでるのに最短でも6カ月、平均1年越え・・・と時期だけでなく結果がでるかどうか不確定要素が強い
治療方針は色々とありますので、色々と組み合わせを変えながらご提案をしていきます。
毛並みの再生をお約束できるものではありませんが、お悩みの方はご相談ください。
投稿者:
2019.08.10
犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
当院では犬の皮膚病における正しい食事療法、スキンケア(シャンプー療法)やサプリメントでの体質改善に力を入れています。
特にその効果を実感できるのが「膿皮症」なのですが、今の皮膚科の標準医療とどう違うのかお話してみようと思います。
今の皮膚科の膿皮症に対する基本の治療方針は「抗生物質+シャンプー」で、決して間違いではないのですが、「抗生物質を使うと治る」のですが「やめると再発する」というのがよくあります。
抗生物質は確かに膿皮症を改善させますが、「再発する=抗生物質は膿皮症の原因を治していない」ということなのがわかります。
比較して当院では膿皮症に対してどうアプローチするか?
もちそん原因はさまざまなのでその状況によってかわりますが、「膿皮症の原因に直接アプローチする」という視点をもっています。
その1つが「正しい食事療法」と「スキンケア&サプリメント」です。
今の皮膚科における食事療法といと、新規たんぱく質・加水分解たんぱく質・アミノ酸系フードといった低アレルゲン食事療法というものです。
山のような種類があるため、色々チャレンジして体質に合うものを探す・・・やってみないとわからないというのが今の皮膚科なのですが、実は違います。
正解ってあるんです。
もちろん「間違った食事療法」もあります。
「やってみないとわからない」ではなく「今日から辞めた方がいい」「今日から変えたらよくなる」という正解に近づく食事療法があります。
実は、先日のブログでも紹介した「獣医師向けの講演会」でもこのことを少し取り上げてお話させていただいたんですね。
具体的には、
・食事療法といっても色々あり、標準治療(今の皮膚科の基本)では「やってみないとわからない」となっているが実はそうではない
・食事療法で、「こうやったら今より上手くいく」「これはやめた方がいい」という正解、不正解がある
・実際に、問診時に「食べている食事を当てる」こともできる・・・滅多にやりませんが。
・診極めができれば膿皮症を抗生物質を使わずに、スキンケア&サプリメントで治す&再発させないことも可能
というお話をしました。
そして、講演から3日後・・・
ある先生と食事する機会があったのですが、そのとき
「皮膚触るだけで食べてるものがわかるってホント?うさん臭くない?」
っていわれました・・・(^^;
いや、だれもそんなこと言ってないのに・・・伝聞って怖いなって思いました。
が、今日はそんな胡散臭さを吹き飛ばす症例報告です。
繰り返す膿皮症を、「抗生物質を使わず、正解の食事療法&スキンケア&サプリメントだけで治す」を再び証明しますね。
【症例】
グレートピレニーズ
【経過】
〇1年前から膿皮症が治らない
それでは初診時の状態です。
正真正銘の膿皮症ですね。
この初診時に、
・今の食事療法は間違ってます
・正しい食事療法を今日から始めましょう
・抗生物質は出しません
・処方するのはサプリメント(スキンケアECプラス1日2包)と、スキンケア商品だけ
というアプローチを行いました。
初診時からわずか1週間後の状態をみてみましょう。
湿疹はゼロになりました。
※写真の撮影方向が異なりすいません。
標準医療では「正しい食事療法」は存在しないことになっていますが、本当は存在します。
そしてスキンケア&サプリメントでの体質改善も十分可能です。
もう1度シンプルにお伝えします。
・よかれと思って選んだ食事療法が間違っていることがある
・間違った食事療法も存在するし、より正解の食事療法が分かることもある
・膿皮症を抗生物質を使わずにスキンケア&サプリメントだけで再発させないことも可能
・その症例を初診時に診極めることもできる
です。
先日初診で来院したわんちゃんでも同じことをやってみました。
・診断は「膿皮症」である
・抗生物質で完全に消失する
・抗生物質を辞めたら1週間もたたずにぶり返した
この症例に、「せっかくだから抗生物質使わずに、食事療法&スキンケア&サプリメントだけでやってみましょうか」と提案してやってみることになりました。
10中8,9上手くいくので大丈夫でしょう。
またこの8月にUPしますね。
もちろんスキンケア&サプリメントは当院のMedicareシリーズとスキンケアECプラスです。
以下のオンラインショップからお求めいただけます。
投稿者:
2019.05.23
犬の湿疹・膿皮症治療や再発予防に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
暑くなってきたため、これからの季節は湿疹・膿皮症が悪化しやすい季節ですね。
湿疹・膿皮症の治療と言えば「抗生物質」ですが、いくつか問題があります。
1つは「再発」、2つは「効果がでない」という問題です。
再発については「抗生物質を服用すると治るが、服用を止めると再発する」ということです。
効果がでないについては、内分泌疾患の見落し・食事が合わないなどの問題もありますが、耐性菌(抗生物質に抵抗力をもつ菌)によるものもが大きな原因です。
ではこういった問題に当院ではどのようにアプローチしているのか、ご紹介します。
【症例】
トイプードル
【経過】
〇背中の湿疹が治らない
〇消えては新しいのができるの繰り返し
それでは初診時の状態です。
湿疹が多いのは背中です。
それでは治療から3か月後の状態です。
抗生物質を使っていないにも関わらず、ずっと再発をゼロにしています。
この治療後の再発をゼロにする方法の1つのアプローチが「スキンケアECプラス」です。
サプリメントですが、膿皮症の改善に非常に相性がいいです。
内分泌疾患の見落しや、食事が体質に合っていないという2点をしっかり除外できていれば、かなりの効果が期待できます。
当院の「治療成績に差がでるサプリメント」ですが、当院オンラインショップからご購入できます。
Medicareシリーズのスキンケア商品(オイル・シャンプー・ローション・ジェル)とともにご使用ください。
手先・足先・顔などのアトピー・痒みがなく、湿疹タイプであれば「膿皮症ケアセット」がお勧めです。
投稿者:
2019.03.01
柴犬のアトピー・アレルギーなど痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
柴犬の症例は非常に多いですね。
キーワードは「柴犬」「痒い」「掻く」「舐める」「アポキルが効かない(ステロイドが効かない)」です。
今回の症例も「3年間綺麗になったことがない」「アポキル1日2回服用しても効果がない」「ステロイドも効果なし」という症例です。
以前にも紹介していますので、以前の記事も参考にしてください。
2019.11.23 アポキルとステロイドが効かない柴犬の皮膚病治療の実際
2019.12.23 アポキルとステロイドが効かない柴犬の皮膚病治療の実際②
【症例】
柴犬 約10歳 女の子(不妊手術済)
【経過】
〇~5、6歳までは異常なし
〇3年前から続く皮膚病
〇アポキル(1日2回)効果なし、ステロイド効果なし
〇食事療法効果なし
〇掻き壊し防止のために洋服を着せている
それでは初診時の状態です。
まずは正面から。
続いて、頚部とその拡大です。
続いて、前胸部~上腕と上腕の拡大です。
続いて、右側面とその拡大です。
続いて、胸部です。
続いて腹部です。
それでは初診時からちょうど3か月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
アポキルは一時的に併用しましたが、治療2ヵ月の時点で週1回以下までへり、3か月後の時点では「ずっとアポキルを服用していないけど、痒みはない」というレベルまで改善しました。
皮膚炎・フケ・脂漏・円形脱毛はすべて改善しました。
治療方針は初診時に決定してから軽度な変更すらなく、順調そのものでした。
わずかな予測違いとあげるとすれば膿皮症の治療経過です。
抗生物質を使わずとも自然のよくなるかと期待して「あえて抗生物質なし」で治療していましたが、最後の最後に内股のだけに湿疹が残ったためやむを得ず使いました。
それ以外は特に問題なしですね。
このタイプの皮膚病治療には投薬治療が必須です。
もちろん投薬治療だけでうまくいくわけではなく、脂漏症には当院が開発したスキンケア(オイル&シャンプー&保湿ジェル)が非常に相性がいいと思います。
またアトピー&脂漏症と膿皮症の体質改善のためにスキンケアECプラスが必須で、アポキルをここまで減らすことができたのは投薬治療以外にも免疫の改善(スキンケアECプラス)がとても役に立ったと思います。
このタイプの遺伝的体質の評価は確定できるため、当院の治療方針に沿っていれば2度と悪い状態に戻ることはありません。
膿皮症や脂漏症の改善に必要なスキンケア・サプリメントは当院のオンラインショップでお求めいただけます。
投稿者:
2019.02.06
犬の皮膚病でも最も多い細菌性皮膚炎「膿皮症」の根本的な治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
よく「膿皮症の原因って何ですか?」と聞かれますが、そのときはこう答えています。
「人の風邪のようなもので、生物学的な免疫の弱点からくる病気です」
人で最も多い病気とえ言えば「風邪」だと思うのですが、風邪は治しても「2度とならない」ということはない病気ですよね。
逆に犬で風邪があるか?というと、個人的な意見としては「犬に風邪はない」と考えています。
では人は風邪をひくのに、犬に風邪がない理由は・・・?
それは免疫だと思っています。
人は呼吸器の免疫が弱く、犬は呼吸器の免疫が強いというだけです。
でも代わりに犬は皮膚免疫が弱いのでしょうね。
人の「風邪」と同じように絶対に根絶されることのない病気が「犬の膿皮症」と思っています。
そのため体質によっては治しても治しても再発するのだと思います。
今回はそんな「繰り返す(治らない)膿皮症の根本的な治療に成功した症例」です。
【症例】
ミニチュアシュナウザー 女の子
【経過】
〇内股の湿疹が治らず繰り返される
それでは初診時の状態です。
それでは治療後の状態と比較してみましょう。
綺麗に改善しました。
今回の症例では初診時に7日間の抗生物質を処方しましたが、初診時に行った細菌培養感受性検査(どの抗生物質が効くか調べる検査)で耐性菌という結果がでて、処方した抗生物質が無効であったことがわかりました。
こういった場合は再診時(2回目診察日)に感受性(効果)のある抗生物質に変更して処方しなおすプランが定法ですが、あえて抗生物質を使わない方法へと切り替え「スキンケア&サプリメント」だけで治療することにしました。
もちろんスキンケア&サプリメントはもちろん当院のMedicareシリーズとスキンケアECプラスです。
こういったタイプにはスキンケアECプラスが非常に効果的です。
以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.11.16
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 9歳3ヶ月 男の子(去勢手術未)
【経過】
〇生後3か月頃からアレルギー
〇季節性あり、春と秋がひどい
〇体中に円形脱毛がある
〇食事療法・抗生物質の投与を行ったが改善しなかった
〇大腿部、指間を舐める
〇顔をこする、耳を掻く
〇専門病院での治療歴あり
それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。
左耳の後ろ側です。
首~前胸部です。
前肢の指間です。
右後肢です。
左大腿部です。
それでは、初診時から約8週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
重度&慢性であったため、毛が再生しない部位もありますが、体中にあった湿疹はほぼ消失しました。
前胸部や指間の赤みも引き、エリザベスカラーを外すことができました。
このような症例には投薬治療が必須ですが、治療成績の向上や再発予防には当院が開発したスキンケアとサプリメントが非常に有効です。
当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。
・・・・・・・・・・
【獣医師の解説】
すでに専門医の継続治療を受けており、膿皮症の診断と「抗生物質+アポキル」という処方が変更になることはありません。
問題は、
①よくある膿皮症とどう違うのか?
②膿皮症になる理由がどこにあるのか?
③「抗生物質+アポキル」以外に必要な治療はなにか?
だと思います。
そのため治療の最大のポイントは、初診時にこの3点に対する回答(治療方針)をイメージできるか?です。
投稿者: