2019.08.10
犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
当院では犬の皮膚病における正しい食事療法、スキンケア(シャンプー療法)やサプリメントでの体質改善に力を入れています。
特にその効果を実感できるのが「膿皮症」なのですが、今の皮膚科の標準医療とどう違うのかお話してみようと思います。
今の皮膚科の膿皮症に対する基本の治療方針は「抗生物質+シャンプー」で、決して間違いではないのですが、「抗生物質を使うと治る」のですが「やめると再発する」というのがよくあります。
抗生物質は確かに膿皮症を改善させますが、「再発する=抗生物質は膿皮症の原因を治していない」ということなのがわかります。
比較して当院では膿皮症に対してどうアプローチするか?
もちそん原因はさまざまなのでその状況によってかわりますが、「膿皮症の原因に直接アプローチする」という視点をもっています。
その1つが「正しい食事療法」と「スキンケア&サプリメント」です。
今の皮膚科における食事療法といと、新規たんぱく質・加水分解たんぱく質・アミノ酸系フードといった低アレルゲン食事療法というものです。
山のような種類があるため、色々チャレンジして体質に合うものを探す・・・やってみないとわからないというのが今の皮膚科なのですが、実は違います。
正解ってあるんです。
もちろん「間違った食事療法」もあります。
「やってみないとわからない」ではなく「今日から辞めた方がいい」「今日から変えたらよくなる」という正解に近づく食事療法があります。
実は、先日のブログでも紹介した「獣医師向けの講演会」でもこのことを少し取り上げてお話させていただいたんですね。
具体的には、
・食事療法といっても色々あり、標準治療(今の皮膚科の基本)では「やってみないとわからない」となっているが実はそうではない
・食事療法で、「こうやったら今より上手くいく」「これはやめた方がいい」という正解、不正解がある
・実際に、問診時に「食べている食事を当てる」こともできる・・・滅多にやりませんが。
・診極めができれば膿皮症を抗生物質を使わずに、スキンケア&サプリメントで治す&再発させないことも可能
というお話をしました。
そして、講演から3日後・・・
ある先生と食事する機会があったのですが、そのとき
「皮膚触るだけで食べてるものがわかるってホント?うさん臭くない?」
っていわれました・・・(^^;
いや、だれもそんなこと言ってないのに・・・伝聞って怖いなって思いました。
が、今日はそんな胡散臭さを吹き飛ばす症例報告です。
繰り返す膿皮症を、「抗生物質を使わず、正解の食事療法&スキンケア&サプリメントだけで治す」を再び証明しますね。
【症例】
グレートピレニーズ
【経過】
〇1年前から膿皮症が治らない
それでは初診時の状態です。
正真正銘の膿皮症ですね。
この初診時に、
・今の食事療法は間違ってます
・正しい食事療法を今日から始めましょう
・抗生物質は出しません
・処方するのはサプリメント(スキンケアECプラス1日2包)と、スキンケア商品だけ
というアプローチを行いました。
初診時からわずか1週間後の状態をみてみましょう。
湿疹はゼロになりました。
※写真の撮影方向が異なりすいません。
標準医療では「正しい食事療法」は存在しないことになっていますが、本当は存在します。
そしてスキンケア&サプリメントでの体質改善も十分可能です。
もう1度シンプルにお伝えします。
・よかれと思って選んだ食事療法が間違っていることがある
・間違った食事療法も存在するし、より正解の食事療法が分かることもある
・膿皮症を抗生物質を使わずにスキンケア&サプリメントだけで再発させないことも可能
・その症例を初診時に診極めることもできる
です。
先日初診で来院したわんちゃんでも同じことをやってみました。
・診断は「膿皮症」である
・抗生物質で完全に消失する
・抗生物質を辞めたら1週間もたたずにぶり返した
この症例に、「せっかくだから抗生物質使わずに、食事療法&スキンケア&サプリメントだけでやってみましょうか」と提案してやってみることになりました。
10中8,9上手くいくので大丈夫でしょう。
またこの8月にUPしますね。
もちろんスキンケア&サプリメントは当院のMedicareシリーズとスキンケアECプラスです。
以下のオンラインショップからお求めいただけます。
投稿者: