2018.12.21
柴犬のアトピー・アレルギーなど痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
痒みを抑えるお薬として代表的なものが「ステロイド」と「アポキル(オクラシチニブ)」です。
柴犬の痒み疾患は昔からコントロールしにくいのですが、アポキルの登場によって一部のわんちゃんでは劇的に治療成績が上がったと思います。
ただアポキルが効かないという柴犬の皮膚病も多く、むしろ当院の初診は「アポキルを服用しているのに痒みが改善しない」という柴犬ばかりになっています。
アポキルが効いていれば当院受診のきっかけもないので、当然と言えば当然の流れかもしれません。
今日紹介する症例は、以前の記事で初診時を紹介した柴犬の経過報告です。
2018年11月23日 アポキルとステロイドが効かない柴犬の皮膚病治療の実際
それでは初診時の状態をあらためて紹介します。
まずは正面から。
続いて、頚部とその拡大です。
続いて、前胸部~上腕です。
同じく、右上腕の拡大です。
続いて、胸部です。
続いて、腹部です。
この初診時から3週間後の状態です。
痒みは劇的に減少し、ほぼコントロール済となりました。
あとは毛並みが改善するのを待つだけです。
柴犬には柴犬なりの遺伝的体質がありますので、体質に合わせた投薬治療を組み合わせれば劇的に治療成績が改善します。
問題はこの遺伝的体質が数値化されるものではなく、まったく知られていないため教科書に記載されてないことです。
遺伝的体質は初診時に診た瞬間に判断できますので、治療方針の決定は問診・視診時にほぼ
当院では診療提携として獣医師向けのセミナーも開催していますので、ご希望の方は当院までお問い合わせください。
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2019.3.1 アポキルとステロイドが効かない柴犬の皮膚病治療の実際③
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