2020.01.28
こんにちは、フレンチブルドッグの皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今日は3年前から通院しているフレブルのわんちゃんの紹介です。
改善するのに3年かかったわけではないのですが、有力な治療法がなく待っててもらっていた症例です。
元々顔・四肢端の痒み(アトピー)、背中の湿疹(膿皮症)で当院を受診され、これらの問題点は少ない通院頻度でコントロールできていたのですが、薄毛だけが目立って残っていました。
意外とこのタイプのフレブルわんちゃん多いですね。
「生まれつき」「こういうもの」と思われている方が99%と思いますが、これは「異常」です。
ただ当時は有力な治療法がなかったため、「これを治すことができたらもっとよくなるので、いい治療法が見つかったらご提案しますね」とお伝えしていました。
あれから約3年、医療は進化しています。
「お待たせしました。今なら治せますよ!」
しっかりと説明した上で治療に取り組むことに同意していただけました。
そこからわずか2ヵ月後、
治療結果は劇的、非常に綺麗な毛並みに再生しました。
脱毛症の治療として毛生え薬を使ったわけではありません。
「皮膚コンディション」を改善させれば毛は生えるということです。
1年前まではできなかったことなので、これからはフレブルの治療成績が今まで以上に向上していくと感じています。
投稿者:
2019.12.29
シーズーの脂漏症(マラセチア性皮膚炎)の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
ここ最近非常に力を入れている「新しい治療法」ですが、この年末も相当数のいい結果を得ることができました。
過去に5症例掲載していますが、今回もこの治療法の続きです。
【症例】
シーズー
【経過】
〇過去何年も治療してきたがよくなったことがない
当院受診時に脂漏症が重度で、院内薬浴&積極的な内服治療、そして食事療法・サプリメント・自宅でのスキンケアと当院の標準治療をしっかり受けていただいた症例です。
初診時から約2年治療させていただき、前半のうちに著しい改善を認めましたが、院内薬浴を終了してからは他のシーズーの症例に比べると「脂漏がぶり返しやすい」傾向がありました。
そこで「新しい治療法が奏功するのでは?」とご提案して受けていただくことにしました。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
まずは左側面(胸部)とその拡大です。
続いて右側面(胸部)とその拡大です。
毛が生えた(伸びた)ではなく、皮膚コンディションが著しい改善を示しました。
過去2年間治療してきた飼主さまがビックリするほどの変化で、「シャンプーから時間がたってもベタベタしない!」と評価していただけました。
2年間ずっと診ていた僕も「すごい、これほどとは」と正直驚きでした。
今までこのタイプに対して、「スキンケア&サプリメント」「食事療法」、そして「院内薬浴&投薬治療」で相当数の症例報告をしてきましたが、1つ・・・いや2つくらい上のレベルに治療成績が上がったと思います。
それにしてもこれも生命の神秘?とでもいうのか、個人的にとても興味深いことだと思っていることがあります。
この数回紹介しているタイプですが、病気として異なるタイプだと思いませんか?
皮膚が硬い症例だったり、脂漏症だったり、ブツブツタイプだったり、背中の脱毛症タイプだったり、毛が薄く太腿の毛が束で抜けるタイプだったり・・・
なのに治療法がすべて一緒、ホント不思議なことありませんか???
まるでなんにでも効くような魔法の治療法????
医療にそんな都合のいいことはないので、それはないのですけどね。
わざとわからないように書いてみましたが、実は共通点があります。
なのでこの不思議な治療法がどの症例に効くのか10中8,9以上の確率で当てることができます。
医療の100%はないので絶対はないのですが、それでも実績でいえば90%をゆうに超える確率です。
答えは言えませんが、ヒントは
「正常を知る」
です。
なんの正常を知るか?
1つは
「犬種の遺伝的正常を知る」
です。
この1つ目で相当数の症例を判定することができます。
なので今なら初診時にほぼ目星をつけて治療に臨むことができます。
ただ、この1点だけでは適応症例の全範囲をカバーできません。
残り(2つ目)は、
「治療結果の正常を知る」
です。
ある治療法に対して「この治療をしたら〇〇の結果を得られるはず」という正常を知っていれば、
そうならなかった(上手くいかなかった)ことが異常だと判定できます。
その手ごたえが「もう1つ隠れている病気がある」の根拠になります。
さてこのテーマで来年論文を書いてみようと思うのですが、唯一のネックが「異常所見なし」なんですね。
診断できる客観的な評価法は今のところありません。
だからこその「想定外」なんですけどね。
しかも「〇〇が奏功した1例」とかではなく、症例数が膨大なだけに悩みどころとなっています。
だれかの手助けがほしい・・・
投稿者:
2019.12.28
こんにちは、獣医師の平川です。
いよいよ本日28日(土)が今年最後の診療日となりました。
少し前の記事 【年末の恒例行事】2019年回顧録で1年をふり返ってみましたが、個人的には1年間モチベーション高くしてやりきった感がります。
しかも最後の最後の12月にまた「閃き」でおもしろいことを思いついてしまい、我慢できずに新しい取り組みを始めてしまいました。
これもまた「想定外」でまったく新しい治療なんですが、勝手なイメージでうまくいくのではないか・・・と期待しています。
かなり楽しみです。
そしていよいよ年末年始、12月は区切りなので特別ですね。
何が特別かというと、月末恒例の「マリオカート」の話、今年のマリオカートも明日が最後です。
いつもはゴールの翌日には「レディ、Go!」というマリオカートなのですが、年に1回スタートラインに立たなくていい休みがこの年末年始です。
明日から少し自分で自分に課した重みを忘れて過ごしたいと思います。
最後に当院受診の飼主さまへ。
本当に1年ありがとうございました。
1件1件来ていただけることに感謝して、お役に立ちたい、期待に応えたいという想いで診療に向き合っています。
今年できなかったことも、来年できるようにという想いも一瞬たりとも忘れずに日々取り組んでいます。
今できていないことも、いつかできる日がきますので、これからもぜひご期待ください。
来年もどうぞよろしくお願いします。
それでは、よいお年を♪
四季の森どうぶつクリニック
平川将人
投稿者:
2019.12.22
犬の膿皮症(湿疹)、脂漏症、アトピーなど痒みを伴う皮膚病に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
以前にも紹介した「新しい治療法」についての続きです。
今年覚えたこの治療法ですが、10中8,9で高い治療成績を出しています。
今回もフレブルのわんちゃんです。
【症例】
フレンチブルドッグ
【経過】
〇膿皮症が再発しやすい
〇アトピー(顔・四肢端)の痒みがある
それでは初診時の状態です。
ここまではフレブルのよくある「膿皮症&アトピー」ですね。
このタイプの膿皮症の多くは当院のスキンケア&サプリメント(スキンケアECプラス)と適切な食事療法で改善することができます。
ただこの症例は他の症例と異なり、再発しやすい傾向がありました。
そこで検査結果で異常がでないのですが、ある疾患が隠されているのではないかと予測して治療を開始することにしました。
「膿皮症をコントロールしている状態」の治療前、治療後をみてみましょう。
以下、治療後との比較です。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
いつも紹介している「劇的な変化」ではないですが、毛並みが非常に改善しているのが伝わるかと思います。
この治療後からは膿皮症がぶり返しにくくなっています。
赤みがなくなる、かさぶたがなくなるといった分かりやすい比較ではないですが、この治療変化の方がずっと大事です。
皮膚そのものがよくなる、皮膚コンディションの改善ができています。
「なぜ皮膚が弱いのか」のより根本的な治療がここにあります。
膿皮症を繰り返す、アトピーの改善が芳しくない、脂漏症が治りにくいなどのお困りごとがあれば当院にご相談ください。
より根本的な治療が可能かもしれません。
投稿者:
2019.12.20
こんにちは、ポメラニアンの脱毛症(アロペシアX、毛周期停止)の治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はポメラニアンの症例です。
【症例】
ポメラニアン 6歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇急に毛量が減り、頚部、体の側面、臀部がスカスカに
〇腹部~内股に湿疹あり
〇痒がっている
それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。
頚部です。
脇~胸です。
腹部~内股です。
体の側面(右側)とその拡大です。
臀部です。
それでは、治療後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
スカスカだった部分に毛が生え、毛量が増えました。
腹部の湿疹があった所も綺麗になっています。
アロペシアX、毛周期停止といった脱毛系の治療は非常にデリケートです。
何がデリケートかというと、
①診断
血液検査での確定診断は不可能
②治療
専用の治療薬はなく、報告がある治療薬の取り扱いが繊細
③結果
一般的には治療結果がでるのに最短でも6カ月、平均1年越え・・・と時期だけでなく結果がでるかどうか不確定要素が強い
治療方針は色々とありますので、色々と組み合わせを変えながらご提案をしていきます。
毛並みの再生をお約束できるものではありませんが、お悩みの方はご相談ください。
投稿者:
2019.12.09
犬の膿皮症(湿疹)、脂漏症、アトピーなど痒みを伴う皮膚病に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
以前にも紹介した「新しい治療法」についての続きです。
前回のブログで「衝撃的」と書いた症例を紹介します。
【症例】
フレンチブルドッグ 女の子 避妊手術済
【経過】
〇今まで何件も動物病院を受診したが、よくなったことがない
それでは症例を紹介します。
比較写真は、写真をクリックすることで大きくすることができます。
今までもかなり重度な皮膚炎の治療前・後の比較を掲載してきたので、特別感はないかもしれませんが、細かいところでその内容が違います。
今回は重度の脂漏症のため週2回を目安とした「頻繁なシャンプー」が推奨されるタイプですが、著しい改善で「2週間シャンプーしていないのに脂っぽくない&痒くない」というレベルまで改善しました。
個人的にはこのレベルは去年までの治療では到達できなかったので、今後の脂漏症治療の基本になる1例になったと考えています。
逆にいうと、今まで診てきた中にもこの病態(治療内容)が当てはまる症例は数多くいたので、今となっては十分ではなかったと反省というか悔しいというか、複雑な想いもあります。
ここ数年「どこかに突破口があるはず」と探してきた課題に答えが見つかったようなのでとてもうれしいです。
参考までにアポキルですが、初期治療としては処方しませんでした。
アポキルを使う選択肢もなきしもあらずですが、「アポキルがベターではない」「アポキルがなくても改善は可能」「むしろアポキル以外の方がいいこともある」ということを把握して症例を診る目が非常に大事かと思っています。
投稿者:
2019.12.08
犬の膿皮症(湿疹)、脂漏症、アトピーなど痒みを伴う皮膚病に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
以前にも紹介した「新しい治療法」についての続きです。
今年の春から新しく取り組み始めた治療ですが、多くのわんちゃんでかなりいい治療成績を出すことができていますので、個人的に「これはすごい!」と思った症例を紹介したいと思います。
【症例】
フレンチブルドッグ
【経過】
〇湿疹が再発しやすい&治らない
初診時は1~2年前、一般的な治療と当院のスキンケア&サプリメントである程度は改善していたのですが、当初から「検査でわからない皮膚の異常があるからどこかで治療した方がいい」「いい治療法が見つかったらやりましょうね」と布石は置いていた症例です。
ぶり返しがあったことと、新しい治療提案ができるようになっていたので、「今ならこれ、治せますよ!」と新しい治療に了承をいただくことができました。
それでは新しい治療法を試す前と、治療後6週間後の状態を比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
まずは症例を正面から。
続いて頚部です。
続いて、胸部です。
続いて、腹部です。
続いて、右側面全体です。
続いて、右側面の右腕~右肩の拡大です。
続いて、左側面の左膝側面の拡大です。
非常に綺麗になりましたね。
元々ある程度の治療&ケアを続けていたのでそこまでひどくなかったので、いつもの症例報告に比べると治療前の重症度が軽いとは思います。
しかしこれはかなり貴重な治療症例で、当院でも1年前はこのレベルまではできなかったものです。
特に右肩と右膝の側面の病変、派手さがないので一見地味かもしれませんが、これは今の標準医療ではおそらく治りません。
当院でも1~2年前までは苦戦するタイプと認識していたものですが、今は「いける」と自信をもって治療に臨むことができています。
飼主さまにも「過去最高によい状態」と評価していただくことができました。
湿疹を薬で抑えるというよりも、「皮膚そのものをよくする治療」といっても過言ではない「根本的な治療法」です。
原因の一つの見方としては「遺伝」のため二度とでないとまではいえませんが、しばらくはいい状態が続くと思います。
この治療法はまだまだ驚きの治療結果を導くことができ、次回も衝撃的な症例報告をしたいと思います。
2019.12.9 【標準医療が変わる瞬間④】一つ上の治療成績
投稿者:
2019.12.03
四季の森どうぶつクリニックの獣医師平川です。
タイトル通りですが、12月2日に新しいオンラインショップを立ち上げました。
犬の皮膚科 メディカルスキンケアセンターOnlineShop
見やすさ&使いやすさはもちろん、皮膚病アプローチとして参考になるように作ったつもりです。
実は構想は3年前からあり、実際に制作に入ったのは2年前からなので結果的には相当な時間を要しました。
最初の半年の時点で制作に200時間以上はかけていて、1年前にはすでに大枠はできていたのですが、最期の仕上げにさらに時間を費やしてしまいました。
中々うまく進まないことに何度も心が折れて、診療優先を言い訳に制作を放置していたのもいけないのですけどね。
今回の特徴の一つは食事療法のアドバイスを組み入れたところでしょうか。
ぜひみなさんに正しい食事管理のことを知ってほしいと思います。
投稿者:
2019.11.23
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は治療依頼が非常に多いトイプードルの脱毛症「アロペシアX」、別名「毛周期停止」の治療症例です。
【症例】
トイプードル 7歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇元々薄毛ぎみだった
〇約1年前に頚部が脱毛、そこから広がっていった
〇エリザベスカラーを着用している
それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。
右耳です。
頚部です。
脇~腹部です。
内股です。
体の右側面と頚部の拡大です。
それでは、初診時から約8ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
トイプードルの毛並み異常は非常に多く、難治性皮膚病の原因になっています。
難しい理由は、
①評価ができない
毛並みは数値ができないため、毛並みが悪いという状態をしっかり評価できていないケースが多く認められます。
顕著に脱毛していればまだ「脱毛」とわかるのでいいのですが、なんとなく悪いだけであれば気づかれにくく放置されてしまうこともあります。
そういった症例で湿疹やアトピーが混在していると、毛並み異常の病気が隠されてしまい「アトピーだから」「皮膚病だから」で済まされてしまうこともよく起きています。
何事もそうですが、「正常を知る」というのがとても重要で、正常を知っていることで「おかしい(異常)」を的確に評価することができます。。
②診断が難しい
診療の基本は証拠(わかりやすいのは数値化)を得て診断名(病気の枠組み)をつけることなのですが、脱毛・毛並み異常の原因が必ずしも数値化できる病気ばかりではありませんし、既存の診断名の中に綺麗に収まる病気ばかりではありません。
数値化で診断しやすい疾患(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症)もあるのですが、そうではないものを把握しておく必要があります。
もちろん診断がない毛並み異常に対しても治療プランをもっているとより医療の質は高くなります。
③治療が難しい
よくある病気に当てはまらないと治療プランを立てることがむずかしくなります。
というのも診断名があり特定の治療法がある疾患であれば悩むことはないのですが、原因が特定されておらず漠然とした疾患で、治療法にもさまざまな選択肢があると「よりベターは選択は?」となるため、高度な判断力が必要となります。
④トイプードルならではも難しさ
トイプードルの脱毛症は他の犬種とことなる特徴があるため、その特徴を知っていないと意外なところで躓きます。
トイプードルの脱毛症、特にこのアロペシアX(毛周期停止)はこういった条件がそろっているため、治療は難しくなっています。
今回はその中でかなりいい治療結果が出た方だと思います。
本当に難しいのはこの治療結果がでるのかでないのか、事前に予測するのが非常に難しいところですね。
投稿者:
2019.11.22
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 8歳8ヶ月 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇3歳から継続した痒みを伴う皮膚病(季節性はなく通年性)
〇全身脂っぽく、毛艶がなくフケが多い
〇毎週シャンプーしても改善されない
〇過去に4件の動物病院を受診したが、一度も改善したことがない
それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。
顔(右側)です。
左耳です。
右前肢です。
頚部です。
脇~胸です。
それでは、初診時から約4ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
院内での薬浴を数回行い、全身を覆っていたボロボロは綺麗に無くなりました。
痒みも落ち着き、毛も段々と揃い始めています。
今回の症例にいくつかポイントを列挙します。
ポイント①やはり治療はアポキルなのか?
今の痒み疾患の標準治療ともいえるアポキル(オクラシチニブ)ですが、今回の治療期間中には使用しませんでした。
もちろん使用する選択肢もあるのですが、「なくてもいい」というものでもあり、「むしろ〇〇〇の方がいい」という明確な理由があったので敢えて採用しませんでした。
もちろんアポキルメインで治療することが間違いというものではないです。
みなさんに知っていただきたいことは「常にアポキルがベストではない」ということ、アポキル以外の治療選択肢を知っていることこそが「アポキルを使いこなせる」だと思います。
ポイント②原因は食物アレルギーなのか?
今の皮膚科の問題点でもあるかと考えていますが、「治りにくい=アレルギー」という括りにされやすく、特に「食物アレルギー」の言葉は乱用されがちです。
食物アレルギーをある・ないの確定診断は難しいのですが、このタイプの皮膚病で「食物アレルギー」と診断することは当院ではほとんどありません。
「食物アレルギーはない」とまでは断定できませんが、「どこに食物アレルギーがあるのだろうか?」とは思います。
事実、当院受診までアミノ酸系または低アレルゲン系の食事療法をしていましたが、当院はアレルゲン制限をといた食事管理を推奨しています。
ポイント③では原因は何か?
原因を1つに絞ることそのものが治療の失敗を招きます。
やはり複合要因のため、複数の異常をできるだけ同時に治療する必要があります。
ただ本当の意味で同時治療は診療的に難しいこともありますので、優先順位の高い治療方針から先におこないます。
それが院内薬浴ですね。
院内薬浴と投薬治療、そして食事療法などの組み合わせが体質に合致すると今回のような劇的な改善が可能になります。
ではその次はなにか?
その次・・・、そう「世界初の治療」です。
当院では標準治療になりつつあるのですが、ある治療を併用します。
ここまでもかなり劇的な治療結果ですが、当院ではもう1つ上の治療成績を出すことが可能です。
またご報告します。
なお、今回紹介した症例に使用したスキンケアとサプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。
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