2014.11.30
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
今日は免疫疾患のセミナーに参加してきました。
普段は「教科書だけで診療なんてできない。大事なのは感覚、そして創造力。」というのが信条ですが、教科書を読むことに意味がないと思っているわけではありません。
正しい基礎知識があってこそ応用力が生きてくるのは当然です。
今日のセミナーは久しぶりに基礎知識の充実に役立つもので、とても楽しかったです。
さて、みなさん「マリオカート」というゲームはご存知ですか?
1992年に発売されたスーパーファミコンのゲームで、今でも愛されているアクションありのレースゲームです。
僕はその初代のゲームしかやったことがないのですが、遊び方の一つに1人で行う「タイムアタック」という「決められたコースをいかに早く完走するか?」という遊び方があります。
もちろんスタート画面に映るレースカーは自分の1台だけ。
3、2、1、Go!とともに1台(自分)だけで走り出すのかと思いきや・・・・・・
突然ぼんやりと半透明の1台があらわれます(赤の矢印)。
これはゴースト、このコースを最速で走った過去の記録です。
そう!一人で遊ぶタイムアタックですが、本当は過去の自分の記録との1対1のレースです。
過去の自分の記録とはいえ、最速記録のため
中々強敵で、ほぼ僅差であらそい続けます。
以前よりもいい走りができると、
ゴーストよりも先を走り、いいタイムの期待が高まります!
ですが、ちょっとでもミスしてスピードが落ちると・・・
過去の記録に負けていることがリアルにわかります。
・・・そんなマリオカートを最後にプレイしたのは15年以上前なんですけどね(笑)
なぜそんなはるか昔の話をしているかというと、この1~2年の間、僕はずっとマリオカートを意識しています。
そう過去の自分との戦いです。
去年の自分と比べて成長しているのか?
客観的な評価が病院の数字です。
去年の自分と比べてどうか?飼主さまの評価を得られているのか?
毎月毎月自分のとの戦いで、毎月1日はスタートラインに立って「去年の自分とヨーイドン!」が始まります。
去年の自分の数字を越えるまで不安な毎日を過ごし・・・
だいたい最終日の2~3日前に去年の自分を越えたことがわかると、ようやく安堵の日が訪れます。
ですがそんな安堵の日もわずか2~3日だけ・・・1ヶ月の中で心が落ち着くのはたった2~3日。
そして月が替わって1日になると強制的にスタートラインへたち、また去年の自分と「ヨーイドン!」・・・延々とこの繰り返しです。
比較的早くに昨年の自分を越えると「いい数字=成長の証」でうれしいのは事実なのですが、最近の悩みは来年またこの自分と戦うのか・・・と思うと憂鬱だったりもします。
スポーツ選手が「自分との戦い」と表現するのと似ているような気がします。
常に成長することを自分に課していることがプレッシャーになっていて、もし過去の自分に負けだしたら・・・と考えると恐怖です。
純粋に医療だけを考えていられると楽なのですが、社会の一企業として従業員の生活を支える立場であることを考えると常に成長していかなければ・・・・こう考えることも病気のようなものかもしれません。
独立した以上これも不治の病なのか・・・と半ばあきらめてはいるのですが、10年20年とこの戦いが続くかと思うといつか心が折れてしまいそうです。
明日はまた強制的にスタートラインです(笑)
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