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【標準医療が変わる瞬間⑥】脂漏症の根本的治療法

2019.12.29

シーズーの脂漏症(マラセチア性皮膚炎)の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

ここ最近非常に力を入れている「新しい治療法」ですが、この年末も相当数のいい結果を得ることができました。

 【標準医療が変わる瞬間】脂漏症の新しい治療法

 【標準医療が変わる瞬間②】未来の医療は想定外にある

 【標準医療が変わる瞬間③】より根本的な治療法

 【標準医療が変わる瞬間④】一つ上の治療成績

 【標準医療が変わる瞬間⑤】膿皮症の再発を抑える方法

過去に5症例掲載していますが、今回もこの治療法の続きです。

【症例】

 シーズー

【経過】

 〇過去何年も治療してきたがよくなったことがない

当院受診時に脂漏症が重度で、院内薬浴&積極的な内服治療、そして食事療法・サプリメント・自宅でのスキンケアと当院の標準治療をしっかり受けていただいた症例です。

初診時から約2年治療させていただき、前半のうちに著しい改善を認めましたが、院内薬浴を終了してからは他のシーズーの症例に比べると「脂漏がぶり返しやすい」傾向がありました。

そこで「新しい治療法が奏功するのでは?」とご提案して受けていただくことにしました。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

まずは左側面(胸部)とその拡大です。

 

続いて右側面(胸部)とその拡大です。

毛が生えた(伸びた)ではなく、皮膚コンディションが著しい改善を示しました。

過去2年間治療してきた飼主さまがビックリするほどの変化で、「シャンプーから時間がたってもベタベタしない!」と評価していただけました。

2年間ずっと診ていた僕も「すごい、これほどとは」と正直驚きでした。

今までこのタイプに対して、「スキンケア&サプリメント」「食事療法」、そして「院内薬浴&投薬治療」で相当数の症例報告をしてきましたが、1つ・・・いや2つくらい上のレベルに治療成績が上がったと思います。

 

それにしてもこれも生命の神秘?とでもいうのか、個人的にとても興味深いことだと思っていることがあります。

この数回紹介しているタイプですが、病気として異なるタイプだと思いませんか?

皮膚が硬い症例だったり、脂漏症だったり、ブツブツタイプだったり、背中の脱毛症タイプだったり、毛が薄く太腿の毛が束で抜けるタイプだったり・・・

なのに治療法がすべて一緒、ホント不思議なことありませんか???

まるでなんにでも効くような魔法の治療法????

 

医療にそんな都合のいいことはないので、それはないのですけどね。

わざとわからないように書いてみましたが、実は共通点があります。

なのでこの不思議な治療法がどの症例に効くのか10中8,9以上の確率で当てることができます。

医療の100%はないので絶対はないのですが、それでも実績でいえば90%をゆうに超える確率です。

答えは言えませんが、ヒントは

 

「正常を知る」

 

です。

なんの正常を知るか?

1つは

「犬種の遺伝的正常を知る」

です。

この1つ目で相当数の症例を判定することができます。

なので今なら初診時にほぼ目星をつけて治療に臨むことができます。

 

ただ、この1点だけでは適応症例の全範囲をカバーできません。

残り(2つ目)は、

「治療結果の正常を知る」

です。

ある治療法に対して「この治療をしたら〇〇の結果を得られるはず」という正常を知っていれば、

そうならなかった(上手くいかなかった)ことが異常だと判定できます。

その手ごたえが「もう1つ隠れている病気がある」の根拠になります。

 

さてこのテーマで来年論文を書いてみようと思うのですが、唯一のネックが「異常所見なし」なんですね。

診断できる客観的な評価法は今のところありません。

だからこその「想定外」なんですけどね。

しかも「〇〇が奏功した1例」とかではなく、症例数が膨大なだけに悩みどころとなっています。

だれかの手助けがほしい・・・

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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