2017.11.07
シーズーの痒み、アトピー&アレルギー、脂漏性皮膚炎、マラセチア性皮膚炎の治療に力を入れて取り組んでいる皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今日は静岡市の動物病院、「あん動物病院」で皮膚科診療を行ってきました。
【症例】
約10歳 シーズー 避妊済み女の子
【経過】
〇保護(5年前)から慢性的な痒みを伴う皮膚病
〇アポキル、ステロイド外用(コルタバンス)、インタードッグなどのさまざまな治療に反応せず
〇現在はステロイドを2日に1回服用にも関わらず改善しない
それでは初診時の状態、そして毛をカットした後の状態を紹介します。
続いて顔の左から、目の下~頬~口唇にかけて。
続いて、顔の右側やや下側から、口唇~下顎にかけて。
続いて、頚部と、その拡大です。
シーズーの頚部は重度の脂漏性皮膚炎が起きやすいのですが、今回はほとんど起きていません。
続いて、右前肢。
続いて、お腹~内股~甲にかけて。
続いて、背中。
一見なにもないようにみてますが、「いつも噛んでいる部位がある」ということで、腰背部を拡大してみましょう。
ここはいつも皮膚炎がおきており、常にフケがついているようです。
ただ、腰の部位以外の背中にはありません。
薬浴が適応になるため全身のカットを行いました。
もちろん病変の判断もしやすくなります。
頚部はたいしたことなくて、下顎の方がひどいですね。
頚部に重度の脂漏がないのもこの症例の特徴といえます。
続いて、右前肢。
腕の内側はやや赤いですが、外側はほとんど問題ありません。
しかし、四肢端は、
かなり腫れており、皮脂も多く付着しています。
反対の左前肢もみてみましょう。
右前肢と同様でした。
それでは薬浴に入ります。
オイルの使い方、シャンプーについて・・・・・在籍している看護師&トリマーの方にも解説しながら実演してきました。。
しかし予想より「スキンケア実演」として絵にならなかったのは構図の問題か・・・・いや、アラフォー獣医師2名でやったからでしょう(笑)
それでは薬浴後の状態です。
一過性の赤みはありますが、改善のための通過点です。
【総括】
一見シーズーの典型的・・・にみえなくもありませんが、実は少し違います。
そもそも典型であればアポキルとシャンプーである程度の緩和ができたはずです。
なぜアポキルに反応がなかったのか?
今回はその「アポキルが効かなかった理由」を考えるのですが、実はこの写真から推測することができます。
皮膚のどの部位を診て、どう評価するのかについて、解説してきました。
もちろん薬浴でどの部位を治療ターゲットにするのか、薬浴後の必要な投薬治療についても解説してきました。
また大石先生からは超音波の画像診断について色々教えていただくことができました。
大石先生、ありがとうございました。
またご報告します。
投稿者:
2017.10.31
フレンチブルドッグの皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
日中は陽の暖かさを感じ、夜はひんやりと・・・随分と秋が深まってきましたね。
先日は東京であん動物病院の大石先生と皮膚科診療を開催しました。
11月7日(火)は静岡市のあん動物病院で診療サポートを行います。
静岡市近隣で通院できる方はあん動物病院の大石先生までご相談ください。
今日紹介する症例は、フレンチブルドッグの皮膚病重症例の気になるその後についてです。
以前にも紹介したことがあり、そのときのブログが平成29年2月6日です。
治療9週の時点で随分と改善したので、途中経過として掲載しました。
そしてブログの最後はこう締め括りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あとは「もっとよくなる」、そして「再発させない」が重要です。
もう一度フワフワ&サラサラの被毛に回復させ、お薬がなくても再発もない状態へ導きます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、初診の状態からみてみましょう。
まずは顔、エリザベスカラーを装着しています。

つづいて、頚部。

続いて、頚部左側~左の腕にかけて。

続いて、左前肢。

同じく左前肢の先端です。

続いて、右前肢。




続いて、胸部。

続いて、腹部。

続いて、身体左側です。

同じく左側、前肢。


同じく左側から、後肢。

この初診から約1年後の現在です。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
「もっとよくする」、「再発させない」とは書くのは簡単ですが、相当苦労しました。
現在は抗生物質も服用することなくいい状態を維持できるようになってきました。
もちろん絶対抗生物質をつかうことはない、とまではいきませんが、かなりキープできる体質になってきています。
もちろん再発させないためには当院のスキンケアECプラスが必須です。
これがなければ湿疹再発、抗生物質継続は否めないでしょう。
専用のオンラインショップでお求めいただけます。
もちろんスキンケアとサプリメントだけで治るわけではないです。
正しい診断、適切な投薬治療があってこそです。
ただ、投薬治療だけではここまでの体質改善は不可能だったでしょう。
投稿者:
2017.10.24
チワワの痒みを伴う脂漏性皮膚炎、マラセチア性皮膚炎、アトピー性皮膚炎の治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
どんな犬種のわんちゃんも皮膚病になりえるのですが、やはり「難治性皮膚病になりやすい犬種」というのがあります。
チワワもその犬種の1つで、治療しづらい体質のわんちゃんがいます。
治療しづらいといっても主な原因として3パターンあるのですが、今日紹介するのはそんなチワワの「治り難い皮膚病3パターンのうちの1つ」の症例報告です。
【症例】
チワワ 7歳7ヵ月 女の子(避妊済)
【経過】
実は過去にすでに掲載したことがある症例です。
2015年に来院され、一度治療後の改善した写真を掲載しています。
過去の症例報告記事 【診極め】診断は瞬間に、治療は一寸の狂いなく
今日の記事はそれから約2年経て、現在どうなっているか・・・気になるところですよね。
それでは改めて約2年前の初診時の状態をみてみましょう。
まずは正面全体から。
























全身カイカイで傷だらけになっており、シャンプーしてもすぐにベタベタになっていました。
毛も少なく、生えていない部位すらあります。
この初診時から約2年後の現在と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

フワフワ&サラサラの見違える皮膚コンディション&毛並みです!!
継続は力なり、とはまさにこのことですね。
一般的には改善したとしても遺伝的体質はそのままなので治療終了としてしまうと時間とともに元に戻るのですが、継続することによりここ改善させることが可能ということがわかる結果です。
もちろん投薬治療・院内薬浴の両方を継続しているのですが、当初の投薬治療よりも随分と少ないお薬でよい状態をキープできるようになっており、「皮膚炎が起きにくい体質に改善」という方向性のためのアプローチが功を奏したといえます。
投薬治療とともに使ったのが当院のオリジナルスキンケア&サプリメント「プラスシリーズ」です。
以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
適切な投薬治療とともに続けることで、体質改善が期待できます。
またこのタイプの皮膚病治療であれば当院の遠隔診療でも高い治療成績を出すことが可能と考えています。
遠方で通院ができないわんちゃんは当院の遠隔診療をご検討ください。
投稿者:
2017.10.23
フレンチブルドッグの痒みを伴う膿皮症・アレルギー・アトピーの治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
フレンチブルドッグの皮膚病は本当に多いですね。
当院の皮膚科の来院で最も多いのがフレンチブルドッグではないかと思います。
ではフレンチブルドッグで多い皮膚病の原因はというと、
①細菌性膿皮症
②アトピー性皮膚炎
③アレルギー性皮膚炎(食物アレルギー含む)
というものが一般的にあげられます。
見た目ではどんな雰囲気かというと、今日の症例報告のようなわんちゃんが典型例なので「よくある典型的なフレンチブルドッグの皮膚病」としてみてください。
【症例】
フレンチ・ブルドッグ 去勢雄 3歳
【経過】
〇1歳の時から痒みを伴う皮膚病を発症
〇季節性はなく、1年通して痒い(梅雨が最も悪化)
〇アポキルを1日1回1年前から継続して服用しているが改善しない
※間近1ヶ月はこのアポキルを1日2回服用中にも関わらず改善なし
〇痒みは、胸の側面を掻く、四肢端をなめる(特に前肢)、ワキ、顔
〇過去に3件の動物病院受診
〇色々な療法食を使うも改善せず、手作り食でも改善せず
それでは初診時の状態をみてみましょう。
正面から。

顔の側面と皺の拡大です。


続いて頚部。

続いて、右前肢。




続いて、左前肢。





続いて、身体側面。

一見普通に見えますが、実は痒みを伴っています。
下半身を拡大してみましょう。

被毛が茶色になっているため、頻繁に噛んでいることが推測されます。
続いて右側面の肩のあたりです。

強くかいているため、傷になっています。

続いて、胸部とその拡大です。



続いて、腹部。

続いて、内股です。


それでは初診時からわずか1ヵ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

痒みは元々10だったのが2くらいまで減ったそうです。
見た目も赤い湿疹はほぼなくなり、毛並みも綺麗になり、白くなっているのがわかると思います。
被毛が茶色に変色する原因は唾液によるもので、舐めたり噛んだりしなくなったことで、白にもどっています。
フレンチブルドッグに多いしつこい足舐めもかなり軽減されています。
今回のタイプはフレンチブルドッグの典型的な皮膚病で、メジャーな原因3つをそろえています。
それぞれに対して適切な診断・アプローチをとることで、たった1ヶ月で劇的に改善します。
投薬治療を行いましたが、当院が開発したスキンケア&サプリメントもとても重要なアプローチの1つです。
再発を少なくするためには非常に効果的と考えています。
オンラインショップでお買い求めいただけますので、適切な医療を併用しながらご利用ください。
また、遠方にお住まいの方には遠隔診療を提供しています。
ここで一つ疑問があるかと思います。
なぜアポキルを1日2回服用しているにも関わらず痒みが改善せず、当院では改善したのか?
理由は複数あるのですが、1つはフレンチブルドッグに食物アレルギーは少ないという考え方です。
世の中では「フレンチブルドッグの皮膚病=アレルギー」といわれているところが多いですが、個人的にはそう考えていません。
あくまで「個人的に」であって正解ではないのですが、「アレルギー」と考えているから改善していないわんちゃんは相当数いるかと思います。
当院ではアレルゲン対策はほとんどしません。
理由は「アレルギーは稀」というスタンスだからです。
「アレルギーがない」という根拠はないのですが、アレルギー対策で改善するわんちゃんは稀ですので、あえて稀なところからアプローチしないだけです。
そして2つめは、アポキルが効く痒みと効かない痒みを区別できることでしょうか。
数字では判断できないので、獣医師の経験からの判断でしかありませんが、「これはアポキルが効く」「これはアポキルでは不十分」という判断ができることが重要だと思います。
投稿者:
2017.10.22
痒みを伴う皮膚病治療に力をいれ、キャバリアの皮膚病の来院も非常に多い皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
ここ最近は心因性や脱毛症など、かなり難易度が高い症例報告をしてきましたが、難治性なのは心因性や脱毛症だけではありません。
今回は基本的な治療であるはずなのに、非常に難しいタイプの症例報告です。
【症例】
キャバリア 女の子(避妊済) 7歳11か月
【経過】
〇初発はH28年、年末頃から
〇足裏(右後肢)の痒みからはじまり、四肢全体へ広がる
〇顔・頚部・脇・お腹と背中以外の全体へ拡大
〇過去にアポキル・抗生物質・アレルギー療法食を併用するも改善せず
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは正面から。

続いて、頚部。

同じく頚部の拡大。

続いて、右耳の外側。

同じく右耳の外側の拡大。

同じく右耳の外側の拡大。

続いて、右前肢。

同じく右前肢の内側。

同じく右前肢の手首・甲。

同じく右前肢の外側。

続いて、胸部(腹側)。

同じく胸部の拡大。

続いて、腹部。

同じく腹部の拡大。

続いて、身体右側面。

同じく右側面の前腕。

続いて、右後肢の側面。

約3ヵ月後の状態を比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

著しい改善が認められました。
部分的に毛が薄いところもありますが、徐々に再生してきています。
今回の症例は簡単なようで難しいです。
理由は3つあります。
1つは、「なぜ7歳になってから急に皮膚病になったのか?」です。
2つめは、「なぜ抗生物質、アポキル、食事療法をしながら改善しなかったのか?」です。
最初の課題はこの2つ、初診時なり治療初期にこの課題に詰める必要があります。
最後の3つめは、「再発しないためにはどうすればいいか?」です。
これからの課題はこの3つめです。
今までも「病気の原因と、治療法は違うこともある」といってきたのはここです。
今回の症例は投薬治療があってこその治療成績ですが、治療のためにスキンケアは必須といえます。
また再発予防の一つにはサプリメントも有効と考えています。
投稿者:
2017.10.14
トイプードルの痒みを伴う皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
ちょうど1ヶ月前にトイプードルの皮膚病で「以前の病院で原因不明と言われた」というわんちゃんについて記事を書きました。
「治療後にこれだけよくなりました」ではなく、「今日来院されて、今日から治療します」という症例紹介でした。
9月15日にUPしたブログ記事 【0.1秒の診極め】原因不明の痒み
心因性と診断し、2週間後、4週間後(先日)と受診していただき、予測通りの改善をみとめましたので治療後を紹介します。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
局所であるため、その拡大も比較して見ましょう。
右半身の大腿部外側にも同じような病変がありましたので、その比較も紹介します。
ガジガジとかじっていたため、局所的に毛がなくなっていましたが、4週間でほぼ100%の毛並みに戻りました。
前回の記事で書いたように診断は「心因性の痒み」です。
診断のための有効な検査は一切無く、「経験」だけです。
今回治療比較が4週間後の写真になっていますが、2週間後はどうだったのか?というと、ここが意外と興味深いポイントです。
実は2週間後の時点で飼主さまはこうおっしゃっていました。
「特にかわらず痒そう」
ただ、僕の診た目での診断は
「よくなってます。診断は心因性、方向性は変えず1種類お薬を増やしましょう」
でした。
その次の3回目の診察が上の写真の通りで、明らかな改善が認められています。
ポイントは3つ、
①初診時の診断
原因が心因性の場合、その他の治療アプローチでの改善はほぼ見込めません。治療方針のブレをさけるためにも初診時に把握するのがベストです。
②押し切る治療方針
飼主さまの見ていることと、獣医師が診察で診なければいけないポイントが必ずしも一致するとは限りません。そして治療方針が合っていることと、飼主さまの評価がリンクするとも限りません。
飼主さまの「よくなっていない」という判断は一つの評価として受け止めますが、診るべきポイントを押さえると「改善している」と評価することは可能です。ブレてはいけません。
③微調整の手段を準備しておくこと
今回は初診時にすでに「再診時に改善が不十分だったときの次のプラン」を用意していました。その改善のための治療プランが初診時の治療アプローチの変更ではなく、「追加治療」であることが初診時にわかっていることがとても重要です。
基本的で簡単なようですが、本当はかなり大変です。
それでは今回の治療で必須のサプリメントを紹介します。
です。
トイプードル、シーズー、ヨークシャーテリア、ダックスなどのわんちゃんで非常によく使っています。
こちらの商品は以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
投稿者:
2017.10.07
チワワのアトピーや脂漏症の皮膚病治療に力をいれている皮膚科専門病院、四季の森どうぶつクリニックです。
チワワに起きやすい皮膚病といえば、アトピー、脂漏性皮膚炎、心因性皮膚病などがありますが、もう一つ大事な皮膚疾患があります。
それが脱毛症、珍しい皮膚病ではなく、かなりの症例数がいます。
当初は症状がなく生後数ヶ月から徐々に薄くなるため、飼主さま自身も異常に気づかないことが多く、相当数が見過ごされているのが現状です。
今日紹介するのは先日のチワワの脱毛症に続き、同じ脱毛症のわんちゃんです。
【症例】
チワワ 2歳 男の子(去勢済み)
【経過】
〇仔犬購入時から眉間に小さい円形脱毛があった。その円形脱毛が拡大していき初診時の状態に至る。
〇額は一部被毛再生のあるところもある。
〇耳介がガサガサしていて脱毛がみられる。
〇痒みはない。
〇過去の投薬歴:初診時の2ヵ月前から内服(カビのお薬)をスタートしている。
まずは全体からみていきましょう。

続いて、顔の右側。

続いて、右耳の耳介。

続いて、左耳の耳介。

続いて、後頭部。

続いて、頚部。

続いて、胸部。

それでは、この初診時から3ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※画像をクリックすると拡大してみることができます。
頭部はまったく問題ないレベルまで改善しました。
頚部も初診時では地肌がみえるじょうたいでしたが、かなりフサフサの状態になってきました。
胸部はわかりにくいかもしれませんが、ほとんど無かった部位にも毛の再生がみとめられました。
写真にはありませんが、尾も太くなった(毛がふえた)ということです。
今回は頭部の脱毛症と、頚部・胸の脱毛症の原因がことなります。
また耳も少しだけ病態が異なります。
治療という側面ではある程度かぶるのですが、それぞれ「なぜ脱毛しているのか?」を把握していなければ綺麗な治療はできません。
初診時にゴールまでの軌跡を描いて治療プランを立てる必要があります。
今回の症例でも初診時に各部位での脱毛の原因を示し、予測どおりの治療結果をだすことができました。
四季の森どうぶつクリニック
平川
投稿者:
2017.10.06
チワワの痒み・脱毛疾患の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
当院は主に「痒みを伴う」で皮膚病をみていますが、皮膚つながりで「脱毛」に関する疾患にもよく遭遇します。
今回紹介する症例は、「痒みを伴わない脱毛疾患」として来院されています。
【症例】
チワワ 1歳 男の子(去勢済み)
【経過】
〇生後半年くらいから眉間に脱毛がみられた。
〇ここ2~3か月耳介の裏三分の一エリアが脱毛。
〇被毛が全体的に薄くなった。
〇フケの量が増加。
それでは、全体からみていきましょう。

続いて、左耳。

続いて、頸部。

続いて、体の右側。

それでは、初診時から3ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※画像をクリックすると拡大してみることができます。

かなり綺麗に再生しました。
飼主さまにも「フワフワ&フサフサ」とよろこんでいただけました。
この手のタイプも典型的な所見がならんでいるため、診断は一瞬です。
いくつの検査をして絞り込みますが、初診時にほぼ確定しています。
チワワの薄毛、脱毛、皮膚病でお困りの方は当院までご相談ください。
投稿者:
2017.10.02
柴犬の痒みを伴うアトピー・アレルギー性皮膚炎の治療に力を入れている皮膚病治療専門病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今日紹介するのはここ最近の中で最も「会心」だった症例です。
【症例】
柴犬 4歳 去勢オス
【経過】
〇1才のころから皮膚病
〇最初は季節性の痒み発症であったが、この2年は通年性
〇シクロスポリンで改善なし
〇アポキルでも改善なし
〇シクロスポリン+アポキルの同時併用3ヶ月でも改善なし
〇最近はステロイドでも改善なし
〇食事療法は、低アレルゲン、アトピーフード、グレインフリーと変えるも改善なし
さて、初診時の状態です。
正面全体から。
続いて、右側面から。
続いて、顔~頚部(右)。
同じく頚部の右、拡大。
同じく右頚部、さらに拡大。
頚部、正面から。
同じく頚部正面、拡大。
続いて、前胸部。
続いて、右前肢の屈曲部(肘)。
続いて、右前腕内側。
続いて、右前肢外側。
続いて、右胸部側面。
続いて、右肩の側面拡大。
右胸部側面の拡大。
同じく右胸部側面の拡大2箇所目。
同じく右胸部側面、3箇所目。
続いて、右腹部側面。
続いて、右後肢膝~カカトの側面。
続いて、左側面。
左側面をやや斜め後ろから。
右側面の炎症部位の拡大。
右腹部側面の拡大。
続いて、右後肢側面。
かなり重度ですが、この見た目は特徴的なので診断は一瞬です。
万が一のことを考えて、似ている疾患を除外するためにいくつか検査をしますが、頭の中で答えは決まっています。
綺麗に治るまでの軌跡を描いてからゆっくり検査、説明をします。
※検査結果は確認のためで、治療方針を立てるためではありません。
それでは初診時からちょうど12週間後との比較です。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
参考までに
〇甲状腺機能低下症はなし
〇ステロイドの副作用でもない
〇疥癬でもない
〇アポキルは効かない
〇上記の写真で紹介した病変に、抗生物質を必要とするものはない
当院でも初診時に「アポキル」を処方しましたが効果はゼロで、飼主さまから「痒みはまったくかわらない」といわれました。
もちろん現状でアポキルがほとんど効かないだろうというのはわかってたのですが、「副作用はほとんどないし、多少効果があればOK」というつもりで処方しています。
それだけではなく2回目~7回目までの再診時もずっと「よくならない。かわらず痒い」といわれ続けており、9週間後の7回目の再診時でも「痒みはあまり変わらず、元々を10とすると今8くらい」という低調な評価でした。
ただ!改善する自信があったので「治療方針は変えません。よくなります。」と言い続けて初診時の診断は変えませんでした。
そしていよいよ12週間後の8回目の診察時、飼主さまにはじめてうれしい言葉が・・・
「おかげさまで随分良くなりました。散歩でも『別人みたい!』と声をかえてもらえました♪」
痒みも足先をちょっとなめる、口を時々掻く・・・というくらいです。
毛並みも非常によく、ツヤツヤです。
柴犬のこのタイプの皮膚炎はときどき診る事があり、だいたいアトピー、アレルギーといわれて難治性皮膚病になっています。
「アトピーではない」「アレルギーではない」と言うことは難しいのですが、「アトピー」「アレルギー」といっていると絶対治りません。
このタイプはアポキル単独では改善しませんし、食事療法なんてほぼ無意味ですし、スキンケアで改善するわけでもありません。
あることをし続けなければ結果がでません。
結果がでるまでの数ヶ月も痒みが続くのですが、飼主さまの「痒みが改善しない」という返事に対して、自信をもって「このままでよくなります。」とブレずに継続する力が必要です。
この「痒いといわれてもブレない」というのがかなり難しいと思います。
もう1点、これが難しいといわれる理由は「教科書に掲載されていない」ということでしょうか。
また、セミナーで解説されているのも聞いたことがありません。
近い記載はわずかにあるのですが、おそらく誰も気づいていないのが現状です。
当院と皮膚科に関する診療提携を行っている病院の先生には詳しく解説する予定です。
今回の症例でも初診時の診極めで、治療方針を変更することなく改善することができました。
投稿者:
2017.10.01
フレンチブルドッグの膿皮症・アトピー性皮膚炎などの皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回紹介する症例は「かなり難治性だった」わんちゃんです。
あくまで「だった」であって、当院での治療が難しかったわけではありません。
【症例】
フレンチブルドッグ 4歳 男の子(去勢済み)
【経過】
〇生後10ヶ月のころから身体に湿疹ができはじめる
〇以降今日までの3年間、身体から湿疹が消えたことはない
〇季節性はない
〇アトピー検査、食物アレルギー検査を1歳前、3歳前の2回実施済み
〇細菌感受性試験も2回実施済み
〇1年前からアポキルを服用、現在毎日服用しているが、この数ヶ月顔の痒みがひどくなった
〇アレルギー治療、食事療法を続けたが改善せず
それでは初診時の状態です。






初診時に考えられる診断名・原因・治療方針をお伝えしたところ、飼主さまから1つお願いごとをされました。
「あとから『この〇〇〇(薬・サプリ・シャンプーなど)の方がもっとよくておすすめ』と後出しするのはなしでお願いします。」
ということでした。
過去の経験からのリクエストということで、心中もわからなくもありませんが、一般的にはかなりハードルの高い条件です。
とはいえ普段の口癖が「初診時の診極め」ですので、そこは同じ土俵に上がらなければいけません。
とりあえず「絶対ではないですが、まずこれ(初診時の提案)でよくなると思います」とお伝えして治療スタートしました。
それでは7週間後の状態と比較しましょう。
顔の湿疹は消失し、痒みもほとんどなくなりました。
四肢端の赤み・腫れもきれいに改善し、舐め癖もほとんどなくなりました。
写真ではありませんが、身体(胴体)にあった湿疹もきれいになくなりました。
治療成績上はパーフェクトに近いと思います。
※写真は7週間後の比較ですが、痒みの改善は4週間でほぼ達成できています。
そして飼主さまからのリクエストである「治療の後だし」はありませんでした。
初診時の治療方針で飼主さまの満足できるところまで改善させることができたのでよかったと思います。
さて、簡単なまとめです。
アレルギー治療、食事療法で3年間治らない、アポキルを毎日服用していても治らない・・・・・・中々難治性だったようですが、当院の治療方針でこのタイプであれば1~2ヶ月でだいたい改善できます。
おそらくではありますが、治療結果がでない理由は 「アレルギー」と「食事療法」の考え方だと思います。
当院ではこういった皮膚病に対して「アレルギー」と説明することはほとんどありません。
また食事療法についても「アレルギー検査をし、アレルゲン回避の療法食以外食べてはだめ」という指示もほぼしません。
そもそもアレルギー対策やアレルギー食事管理で治る皮膚病は稀ですので、わざわざ稀なところからアプローチすると多くが治らない結果になるのは明白です。
フレンチブルドッグの難治性の多くは今回紹介したような症例のタイプに近いのですが、アレルギーと診断することと、アレルギー食事管理をすることで失敗していることが大半です。
もし同じような症状で慢性的にお困りの方は当院を受診してください。
今回の症例でも使用しましたが、当院のスキンケア&サプリメントが非常に効果的だと思います。
特に四肢の腫れ・炎症をひかせるのに、ヒーリングケアLFプラスが有効だったと思います。
おもしろいはアポキルで改善しないのにサプリメントで改善するところでしょうか。
アポキルの効果が無いわけではないのですが、アポキルの足りないところをサプリメントが補完して相乗効果を生んだという認識がより適切かと考えています。
と、色々かいてみましたが、最大のポイントは「診極め」で、外すことなく「初診時に改善までの軌跡を描けること」かと思います。
投稿者:
