皮膚科ブログ

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【ペット参加型の皮膚科専門講習会】in東京・神奈川・千葉・埼玉

2015.06.17

こんにちは、皮膚科専門外来を行っている動物病院「四季の森どうぶつクリニック」の平川です。

平成27年夏(7~9月の日曜午後)に、関東で飼主様&わんちゃん参加型の皮膚病セミナ-&個別相談会を開催する予定です。



【犬種】 シーズー、フレンチブルドッグ(又はイングリッシュ・ブルドッグ)


※現時点での開催日時は未定です。
※場所は品川を候補にしています。

【参加犬種】 

 シ-ズ-、フレンチブルドッグ(又はブルドッグ系)

【全体講習】

 ・シャンプ-の洗い方、頻度、コツは?
 ・アレルギ-検査の重要性と検査結果の読み方
 ・ドッグフ-ド(食事療法)の選び方
 ・薬とステロイドの上手な使い方

【個別相談会】
  
 ・必要と思われる各種検査(顕微鏡・血液検査)
 ・具体的な治療プランの説明

  ※過去の治療症例から同じ疾患と思われる写真を使いながらご説明します。

【条件】
メ-ルでの症状・写真送付
参加費の振込確認(7,000~10,000円)
※講習会でスキンケアECプラス(サプリメント7,560円)プレゼント
※利用施設の条件により別途ドリンク代を当日ご負担いただくことになると思います。。


完全予約制のため優先案内をご希望の方は以下の問い合わせフォ-ムからご連絡ください。




 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

犬の皮膚科 オンラインショップ開設

2015.06.09

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。


以前から遠方の方から問い合わせが多かったスキンケア商品とサプリメントのオンラインショップを開設しましたので、ご案内します。






今後さらに情報量を増やしていきますが、ご利用いただける状態になりました。


ホームケアが医療を上回ると考えているわけではありませんので、個人的には当院で医療を受けながら取り組むのがベストかと思いますが、遠方で通院が難しい方に医療と併用していただければと考えています。



投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【皮膚科専門外来 in 東京・神奈川・埼玉・千葉】フレンチブルドッグ・シーズー

2015.05.25

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。


まだ未定ですが、犬の皮膚病でお困りの飼主さまに向けたセミナーを開催しようと考えています。


 【内容】 犬の皮膚病におけるシャンプー療法(スキンケア)

      ・フレンチブルドッグの痒みを伴う皮膚病の治療とスキンケア
      ・シーズーの痒みを伴う皮膚病の治療とスキンケア

 【時期】 未定 (6~8月の日曜午後)

 【場所】 関東 (東京か神奈川のどちらか)

5~10組の飼主さまを対象に、実際にわんちゃんを連れてきていただき、具体的なアドバイスを含めて行うことができればよりお役に立てるのではないかと考えていますが、詳細は未定です。



近いうちにHP上にお問い合わせフォームを作成しますので、希望の方は必要事項をご記入の上ご連絡ください。

飼主様からのリクエストなどを参考に、実施可能がどうかを踏まえて詳細をつめていこうと考えています。

対象犬種はフレンチ・ブルドッグ、シーズーの2犬種のみです。

実際にわんちゃんを連れて具体的なアドバイスを含めて行えるとよりいいと考えていますが、詳細は未定です。



平成27年6月17日追記

優先問い合わせフォームを作成しました。
診療が優先のためまだ未定ですが、優先案内をご希望の方はご連絡ください。





ご自宅でできるスキンケア&サプリメントのオンラインショップを開設しました。


投稿者:四季の森どうぶつクリニック

脱毛症に対する新しいチャレンジ

2015.04.23

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。


今年も新しいチャレンジをすることにしました♪

昨年は皮膚の細菌感染である膿皮症の治療に対して新しいチャレンジをし、いい結果を残すことができました。


そして今年も何か今までにないテーマを探していたのですが、麻衣子先生の一言で決定しました。


そのテーマは・・・


「脱毛症」


です。



脱毛症って実はとても難しいです。

診断もそうですが、治療に反応するかどうかが読めないこともあるので、僕もあまり自信をもって望めない分野でもありました。

しかし先のことを考えると、重症化する前により早く手をうつべきというのは当然なので、早速新しいチャレンジをすることにしました。


そこで用意したのが、これ!











大正製薬のプレリアップ♪


え?

脱毛症にきくのか?

いやいや、僕も初チャレンジなので・・・(笑)

少なくもと遺伝的に関係が深い父が過去に色々とチャレンジしていたのを長くみてきましたが、そんな都合よく簡単に効果が得られるとは思っていないので、このような大手の信頼性の高いブランドに頼ろうかと・・・






え?

父?・・・そう、僕の父の頭はハゲでした。

そして遺伝的には僕は必ずハゲます。

20年以上前から覚悟して、少しでも先送りしようと今日まで10年以上スカルプケアにも取り組んできたことはそこらの人には負けません!

ということで、今年の新しいチャレンジはいよいよ次のステージに入った僕の脱毛症です(笑)




よく犬の脱毛症では「美容上の問題であって、健康上問題なしのため何もしないのも選択肢。」と言われますが、人間社会ではねぇ・・・

最近は犬の脱毛症でも以前よりいい治療成績がだせるようになっているので、自分にもいい結果がだせますように!!!



え?

チャレンジ前と後の比較画像ですか?

・・・・・それは勘弁してください(涙)



投稿者:四季の森どうぶつクリニック

皮膚科専属獣医師が開発したペットのスキンケア&サプリ

2015.03.14

こんにちは、四季の森どうぶつクリニック院長の平川です。



2年前から構想を練ってきた「自宅でできるスキンケア」の第1弾がついに完成しました。

当院で年間1000件を越えるメディカルスキンケアの一部ではありますが、遠方で受診できないわんちゃんのために自宅でできるスキンケアとして開発しました。






【クレンジングオイル】

Medicare Cleansing Oil 150ml





シャンプーをする前に皮膚表面に付着している皮脂、フケ、汚れ、痂皮を落とすために使用します。
主成分にはオイルの王様と呼ばれるホホバ種子油を、他にスキンケアに優れた米ヌカ油・オリーブオイルを使用しています。


【シャンプー】

Medicare Shanpoo  300mlまたは150ml




皮膚炎、湿疹が多いわんちゃんのためのシャンプーです。当院の薬浴で最も使用する頻度が多いシャンプーで、さまざまな原因の皮膚炎の多くに適応できるように開発しました。

主成分は殺菌効果に優れいているクロルヘキシジンを2%を高濃度に配合し、保湿・皮膚バリア機能のためにセラミド・フィトスフィンゴシンを含んでいます。


【スキンケアローション】

Medicare Lotion  150ml


   (写真はまだ用意していません)


シャンプー後の局所のスキンケア、シャンプーを行わない日のスキンケアに使用します。

内股の湿疹や、フレンチブルドッグやパグなどの顔のシワなど皮膚炎のおきやすい場所のスキンケアのために開発しました。

成分はシャンプーと同じく殺菌効果の高いクロルヘキシジンと保湿・皮膚バリア機能のためのセラミド・フィトスフィンゴシンです。




【サプリメント】

  (写真はまだ用意していません)

腸内環境を改善し、免疫を刺激するサプリメントです。

世の中には同様のサプリメントが数多くありますが、当院だからこそできる難治性皮膚疾患の症例で効果が実感できるクオリティのために

  ①必要な素材の組み合わせは何か?

  ②その量は?

  ③成分の医学的な論文の評価は?

これらの点を重視しながら飼主さまの協力を得てチャレンジしたのはこの半年で多くのわんちゃんで効果を実感していただいています。

現在は院内調合のため通院の方のみへの処方ですが、4月中旬以降遠方の方にも発送できる準備を整えています。

  症例1.フレンチブルドッグ

  症例2.フレンチブルドッグ




余談ですが、最初にチャレンジしたのはうちの子のシベリアンハスキーのはす吉です。

実はこの3~4年間ず~っと湿疹に悩まされて、ひどいときは抗生物質を飲ませ、湿疹の多い脇や内股はバリカンで毛をカットし、2週間に1回はシャンプーし、シャンプーのない日は消毒し、食事療法も5~6種類ためし、おやつも控え・・・・・・・抗生物質を服用するとよくなるのですが、やめると必ず再発する・・・この「なぜ湿疹ができるのか?」を延々考えてきました。

「皮膚科といいながら我が家のハスキーの湿疹で悩むとは恥ずかしい」と悩みの種だったのですが、このチャレンジをしてから徐々に湿疹がへり、さまざまな組み合わせと量をかえることで劇的に改善しました。

常にどこかに湿疹があり、多いときは全身で50個以上(数え切れず)という状態だったのが、現在では月に2~3個程度です。

まったくゼロではありませんが、シャンプーは月1回、フケも臭いも少なくなり、バリカンで毛をカットすることもなくなり、現在はこのサプリメントとローションのみでコントロールできています。

何より超大型犬のハスキーの毛質で2週に1回のシャンプーが月1回になったのはとても楽ですね♪

また厳密な食事制限もなくなり、今ではガム、肉付の骨、クッキーなどなど好きなようにおやつを食べさせることができるようになりました。







投稿者:四季の森どうぶつクリニック

2014年の流行語と今年の漢字

2014.12.05

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。


まだ12月に入ったばかりですが、本当に寒くなりましたね♪

マイナス10度でも何も気にせずスキーができますが、雪のない寒さにはめっきり弱く最近の寒さについていけていません。



寒くなると世間ではクリスマスソングがながれ、今年もあとわずか・・・・1年を振り返る時期となり、つい先日は「今年の流行語大賞」が発表されましたね!

「集団的自衛権」と「だめよ~、だめだめ」の2語。

「集団的自衛権」といえば、今年の夏の神戸でテレビの取材を受けました。

「集団的自衛権について」でしたが、休日モードで完全に脳のスイッチがきれていたせいか、うまく頭が回らず普段の考えをまとめて話すことができませんでした・・・悔しい!

そして「だめよ~、だめだめ」について・・・

11月の中旬に「今年の流行語を予測!」というコーナーで初めて知りました・・・(汗)

そして発表の数日前、はじめてテレビで「だめよ~、だめだめ」を耳にしました・・・・・・・・・元々流行を気にしない僕ですが、さすがに知らなさすぎの危険レベルに入ったような気がします。



世間の流行語はそんな2語でしたが、みなさん個人の今年の流行語は何ですか?

僕の今年の流行語は「極端」をあげたいと思います。

意味としては「極端くらいがちょうどいい」という意味です。

例えば・・・に適しているかはわかりませんが、去年の冬にチャレンジしたスキーのフォーム矯正トレーニングのときのこと。

僕は若干スタンスが狭い(足をそろえすぎる)傾向にあるので、広げようと努力するのですが、見ているスキーレッスンの先生は「全然変わってないよ(笑)」・・・と。

先生が「これ以上広げられない!というくらいまで広げて滑ってみて」というので、そのとおり滑ってみると「ちょっとスタンスが広くなってよくなったよ」と言ってくれました。

本人(僕)の中では「これは不自然でしょ!?」と思うくらいの変化なのですが、先生には「そのくらいがちょうどいい」と映ったようです。

あとは病院移転のときもキーワードは「極端くらいがちょうどいい」、既存の病院らしいイメージにはとらわれず「お金はかけないけど、極端に」で仕上げてみました(笑)




色々なシーンで「普通は・・・」と考えがちですが、意外と「やりすぎでは?」くらいがちょうどよく、いい感じになることも多々あると思います。



そんな流行語大賞の発表が終わると、次は「今年の漢字」が発表されますね。

世相を表す漢字となるのですが、みなさんは「今年の漢字」に何を選びますか?

僕は「捨」です。

「何かを得るには、何かを捨てなければいけない」、「捨てたものにしか得られない世界がある」が今年の僕を表しています。

何を捨てたのか?

まずは「看板」、病院の移転に伴い看板を捨てました。

そして「新しい患者は皮膚病のわんちゃんのみ」とし、「動物病院であること」すら捨てました。

「あれもほしい」「これもほしい」・・・もちろん叶えられるのならいいのですが、僕の時間には限りがあります。

ここで今年の流行語♪

「極端くらいがちょうどいい」

きっと捨てたものにしか得られない世界がある。


・・・・と信じて捨てましたが、5年後10年後には何かをつかんでいるといいなと思います。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

閃きは確信へ

2014.11.27

こんにちは、四季の森どうぶつクリニック獣医師平川です。

随分と久しぶりの間に冬の入り口まできましたね♪

いつもと違った冬を過ごそう!というテーマで日々を生きていますが、治療のアプローチも「いつもと違ったアプローチを!」と考えています。

以前の記事、5年ぶりの閃き?閃きの続き、の第3弾です。

うちの子を除いて最初にチャレンジした症例ですが、スタート時の皮膚から紹介しなおします。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

ここからちょうど1ヶ月後・・・・・・この再診の日が待ち遠しくて待ち遠しくて・・・こんなにドキドキしたのも久しぶりです。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

腹部のやや左内股を拡大してみます。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・思わず感動しました♪

今まで抗生物質を服用すればきれいに改善することは何度もわかっていて、今回も抗生物質を使用するとかなり綺麗になることは想定範囲内でした。

しかし何度治してもしばらくすると再発するため、「なぜ再発するのか?」を延々と考えてきました。

「同じことを繰り返していてはいけない」と思い、今回は飼主さまに十分な説明をしてご理解していただいた上で「抗生物質を服用すれば改善できる湿疹を、まったく異なるアプローチで治す!」とチャレンジさせていただきました。

結果は大成功だと思います。

今まで治すことはできても、再発させない治療法がわからず、なぜ犬は細菌性湿疹(膿皮症)にかかりやすいのか?・・・・・特にフレンチブルドッグですが、「フレンチは皮膚病が多い」、「体質」、「こういうもの」ではない「どうしたら皮膚病になりにくくできるのか?」のストーリーを描けたような気がします。

参考までに今回のアプローチが皮膚病すべてに当てはまるわけではありません。

世の中に万能薬なんてありません。

治すだけではない、「皮膚病にさせないアプローチ」です。

スキンケアもそうでしたが、今までの獣医医療では非常に不足していた視点だと思います。

この冬のうちに磨き上げ、スキンケアとセットでみなさまの手に届けられるようにがんばります♪

追記

平成27年6月  約2年という時間をかけてご自宅でできるスキンケアとサプリメントの開発を行い、専門のショッピングサイトを開設しました。

東海(愛知・岐阜・三重)より遠方で通院が困難な犬の皮膚病にお困りの飼主様に新しい治療の選択肢として推奨しています。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

閃きの続き

2014.11.13

こんにちは、四季の森どうぶつクリニック院長平川です。


寒くなりましたね~♪

冬が大好きな僕でが、今年は仕事でもプライベートでも今までと違った過ごし方を考えています。

今日のブログはそんな「いつもと違った・・・治療のアプローチ」です。



さて、少し前に「閃き」の話をしたのを覚えていますか?

5年ぶりの閃き?と書きましたが、本日は記念すべき「最初の症例に処方して、はじめての再診」でした。

効果がまったく得られていなければものすごく落ち込むのがわかっていたのですが、根拠のない自信によりものすごく期待している自分がいて、来院前からドキドキ・・・(笑)




どんな症例に使ったかというと、


※画像をクリックすると大きくすることができます。


※画像をクリックすると大きくすることができます。


フレンチブルドッグでよく診るタイプの湿疹です。

実はこのわんちゃん約1年前から継続的に治療しています。

この症例の特徴としては、

 〇湿疹は細菌性皮膚炎「膿皮症」である
 〇抗生物質を服用すると1ヶ月ほどできれいになる
 〇抗生物質を継続しても完全にゼロになるわけではなく、わずかに残る
 〇抗生物質をやめると1~1.5ヶ月で湿疹が多くなり、再度抗生物質を再開する

を繰り返す状態でした。

すなわち「湿疹を治療することはできる」・・・・が、「湿疹ができないようにする治療はできていない」ということなんですね。

この問題は非常に奥が深くて、僕自身何年もの間さまざまな症例で「なぜ皮膚で細菌感染がおきるのか?」と考えていました。

甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などのホルモン疾患、アトピーや食物アレルギー、シャンプー療法・・・・・・抑えるべきところは抑えても既存の診断名だけでは説明できないのがこの「なぜ皮膚で細菌感染がおきるのか?」です。




まだ答えはでていませんが、今回の「閃き」はこの問題点を解決するかも!?と考えています。


では、そのチャレンジを開始してから18日後、








いかがでしょうか?



正直なところ、実際の目でみるとまだまだ赤いですし、湿疹の数も多いため「改善してるといえるのか??」と思ったのは事実ですが、18日前の皮膚を頭の中で思い返して比較することはできないため、同じ条件(デジカメで撮影し、PCでみる)で見比べると随分と改善していると評価できそうです。




何をやったのか?

「抗生物質ではない飲み薬」を使っただけで、この飲み薬を始めること以外の変更はまったくありません。

「湿疹を治す治療」ではなく、「湿疹をつくらせない体質改善」というスタンスです。

純粋な効果判定が難しくなるためあえて抗生物質の併用は行っていません。

そのため実際の目で見る皮膚にまだまだ湿疹の数が多いのですが、それは直接細菌を攻撃する抗生物質に比べると今回のアプローチは体質改善がゆえに時間がかかるからではないか?と考えています。

まだ18日、判定にはもうしばらく時間が必要です。


















投稿者:四季の森どうぶつクリニック

初診時に描く道Ⅳ

2014.09.25

こんにちは、四季の森どうぶつクリニック院長平川です。

ここ数回は専門用語が多く、なぜこの検査をするのか、この検査結果をどう評価するのか・・・一般の方にはわかりにくいお話となっていますが、診療で大事なところでもありますので、もうしばらくお付き合いください。


※長編ですので、初めての方は前回までの流れを順に見ていってください。


   初診時に描く道Ⅰ チャイクレの解説

   初診時に描く道Ⅱ コッカーの初診時

   初診時に描く道Ⅲ コッカーの治療後比較
 





それでは初診日翌日~7日後までに出揃った各種検査結果を紹介します。

顕微鏡検査でニキビダニ、疥癬は検出されず、各病変部からは細菌・マラセチアが多量に認められました。

血液検査で行った特異的IgE検査、環境アレルゲンに対するIgE上昇が認められました。

一般血液検査では、白血球の上昇(24700)とわずかな貧血(Hct35%)が認められました。

生化学検査ではALP、T-cholを含め異常値は認められませんでした。

甲状腺ホルモン濃度は「T4:1.2」、「FT4:0.9」、「TSH:0.16」と比較的下限の値がでましたが、甲状腺機能低下症を支持する所見はありませんでした。

尿コルチゾール/尿クレアチニン比は7.8と高値を示しました。

初診日に行った腹部超音波画像検査では、右の副腎が約8mmと基準値より大きくなっていました。

細菌培養・感受性試験では一部薬剤に耐性が認められました。


ACTH試験、およびLDDS検査はまだ行っていません。





現時点ででいてる検査結果は以上です。

参考までに赤文字は初診時に結果はでておらず、後日にでました。


まずはIgE検査について、環境アレルゲンに対するIgE上昇が認められたため、これは犬アトピー性皮膚炎の素因があるという評価でいいと思います。

では、犬アトピー性皮膚炎だけでこの皮膚病になってしまったのか??

初期の発症のタイミング(季節性)や、中高齢期に入ってからの悪化、そして病変を考えるとアトピーだけということはないと思います。

そこで疑うべきは内分泌疾患であり、一般的に有名なのが甲状腺機能低下症と副腎皮質機能亢進症です。

甲状腺機能低下症の診断は症状、血液検査、超音波画像診断の総合評価ですが、血液検査で可能性は低いと考えられました(可能性がゼロとまではいえません)。

それでは副腎皮質機能亢進症があるのか?

そこはまだ検査を行っていないのでわからないのですが、確定のために次に行うべきステップだと考えています。




しかしすでに比較写真でお示ししたように副腎皮質機能亢進症があってもなくても治療方針は立てれたわけで、実際にこの短期間でこれだけの治療結果もえることができました。

副腎皮質機能亢進症の治療をせずにここまで改善したので、結果論で「副腎皮質機能亢進症はない」とならないのか?といわれそうですが、そういうわけでもありません。

確定診断と治療方針がときにそこまで関係ないというのはこういうところでもあります。

ここは先生によって多少の好みもあるため差があるのですが、副腎皮質機能亢進症があってもなくても短期的な集中治療法はそこまで変わらないので、僕はあえてACTH刺激試験やLDDS試験といった検査を後にしています。

「この治療でよくなったら検査はいらないよ」・・・・・では決してありません。

それは「なぜこのような皮膚疾患になってしまったのか?」を考えることはとても重要なため、後日副腎皮質機能亢進症の有無を判定します。



ではこの症例がこの後のACTH試験なりLDDS試験で副腎皮質機能亢進症が確定すれば、そこが診断名としてのゴールとなるのか?

また、もしACTH試験とLDDS試験で副腎皮質機能亢進症を支持する所見がえられなければ診断名はどうなるのか?

実はどちらのパターンでも僕の頭の中ではほぼ整理がついています。

それは初診時を紹介した記事でもかいた「もう一つあるのですが、あえて伏せておきます」という部分です。

僕が初診時に頭の中で描いたストーリーでは絶対に最大の原因はそこ、と確信しています。

ただ、その診断名は絶対に検査で確定することはできません。

たとえ副腎皮質機能亢進症が存在しても、この3年間の皮膚病悪化に最も影響を与えたのはそこ、そして基礎疾患に副腎皮質機能亢進症が存在なくても原因はそこなんです。




副腎皮質機能亢進症の有無を確定させたのち、再度掲載しようと思います。




参考までにどの時点でこの記事でお話している「原因はそこ」という点に行き着いたかというと、診察室で皮膚を一通り(約1分くらい)診て、飼主さまから過去の経過を聞いているとき(約15分くらい?)です。

ヒントは、僕が副腎を評価するために預かって腹部の超音波を当てているときにチラッと見に来た麻衣子先生と交わした会話。

麻衣子先生 「・・・・・この子、〇〇は??」

僕 「3ヶ月前に×××で〇〇したってさ」

麻衣子先生 「原因そこじゃない?」

僕 「同じくそう思う」



あくまで初診時に描いたストーリーであって、今となっては確定はとれないのですけどね。

ですがこのあとはどんどん綺麗になるはずなので、状況証拠でまず間違いではないでしょう。

 四季の森どうぶつクリニック
獣医師  平川将人

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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