2023.07.10
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はチワワの子の症例です。
【症例】
チワワ 2歳5ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇1年中の痒み
〇四肢を舐める
〇噛む
〇抗生剤を服用するも改善せず
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは首の写真です。
こちらは左前足です。
こちらは左前足です。
最後に腹部と左足の拡大写真です。
それでは治療から約1ヶ月後の様子を比べてみましょう。
【初診時の診極め】
ポイント①毛並み異常と脂漏症
毛並み異常の症状は、
・全体的に毛が『薄い』『細い』
・地肌が見える
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
・湿疹がある(皮膚が弱い)
・皮脂が多く、ベタベタする
があげられます。
ポイント②心因性
特定の場所を異常に噛んだり舐めたりするのは、
痒みだけが原因ではなく『心因性』の場合があります。
日常の行動パターンで、純粋な痒みではなく、
心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出る傾向があります。
この症例の場合ですと、
・床や絨毯や人を舐める
・食糞をする
・ほこりや毛を咥える
・靴下を収集する
・良く興奮し、走り回る
・クルクル回る
・散歩が嫌い
・他のわんちゃんを怖がる
があげられます。
皮膚炎と痒み症状を詳細に分類すると、
・食生活が悪い
・純粋な痒み
・イライラや不安による掻痒行動
・脂漏症による悪化
・被毛形成異常による悪化
となります。
すべての問題点を初診時に把握し、適切なアプローチを同時に行うことが重要です。
【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常(毛並み異常)
・投薬治療
④心因性
・投薬治療
⑤週に1~2回のスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
この子の場合、治療開始から約1ヶ月後には舐める、噛む、搔く行動が10分の1まで減り、毛の密度も高くなりました。
アトピーや毛並みの異常を特徴とする被毛形成異常や心因性の診断&治療は標準治療ではなく、
今回の症例でも特殊な投薬治療を組み合わせて改善に導いています。
同じような症状でお困りの場合は当院への受診をお勧めします。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
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【症例報告制作者】看護師 佐野
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