2023.03.31
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の子の症例です。
【症例】
柴犬 12歳10ヶ月 男の子
【経過】
〇一度搔いたり舐め出すと止まらない痒み
〇アポキルが効かない
〇サイトポイントで痒み良くなるが、毛が生えない
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは正面のお顔の写真です。
次に顎下から首。
そして首下から胸です。
皮膚は赤黒くただれ、毛が生えていません。
こちらは右側面です。
身体の内側が特にひどい状況であることが分かります。
次に右前肢です。
そして右後肢。
毛は生えていますが、ポソポソとした弱々しい毛です。
次に胸から腹部にかけての写真です。
首下に比べより悪く、皮膚はほどんど黒く全く毛が生えていません。
それぞれの拡大写真です。
こちらは胸部。
そして腹部です。
今回この子で注目した点は、以下の2点です。
①柴犬特有の遺伝的体質
一般的な治療・スキンケア・食事では改善が難しいため、投薬の組み合わせが重要となります。
痒みに対する投薬治療ではなく、被毛異常に対する投薬治療です。
②心因性
純粋な痒みだけでなく、不安定な心を抱えていることで過剰な痒み行動が起きている可能性があります。
心因性と考えられる以下の行動を問診で確認できました。
・ドッグランで他の犬と交流せず単独行動
・昔は他の犬に威嚇していた
・雨やシャワーなど水が嫌い
【当院での治療】
①アトピー、脂漏症
・投薬治療
※アポキルやサイトポイント注は使用しません。
・週1回のスキンケア
Medicareオイル
Medicareシャンプー
②被毛形成異常
・投薬治療
・食事療法
・スキンケアECプラス
③心因性掻痒症
・投薬治療
それでは初診時と治療から3カ月後の様子を比べてみましょう。
治療から1か月後にはほぼ痒みが無くなり、
さらに2ヶ月後には、4年ぶりにアンダーコートが復活しました。同時に活発性が上がったとの事。
そして治療から3ヶ月後、afterの写真の状態まで回復しました。
痒みは無くなり、全体的に細く弱々しい毛はしっかりと芯のある毛に生え変わりました。
密のあるアンダーコートも維持でき、掻き分けても皮膚は見えません。
首下から脇、胸~腹そして股の皮膚は綺麗になり、毛が生え始めています。
当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2023.03.18
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳1ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇フケや湿疹ができる
〇痒みがあり、掻いたり、なめたり、噛んでしまう
〇舐める、噛むに対して夢中になり、声をかけても止まらなくなってしまうため、エリザベスカラーを外せない
それでは初診時の様子をご覧ください。
まず初めに正面の写真です。
こちらは首の写真です。
こちらは胸、脇の写真です。
こちらはお腹の写真です。
最後に体の側面の写真です。
それでは初診時と約2か月後の写真を比べてみましょう。
生後10か月頃から湿疹、フケ、痒みがあり、舐める、噛むことが多く、舐め始めると止まらなくなってしまい、声をかけても夢中になって舐めてしまうため、エリザベスカラーが外せない生活だったそうです。
抗生剤やアポキルを服用すると良くなるが、服用をやめると再発してしまいました。
今回この子で注目した点は、以下2点です。
・被毛の異常
・純粋な痒みではない
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・水が嫌いで水たまりををよけて歩く
・石、葉っぱ、枝を拾い食いする
・スリッパや靴下、マスクを収集する
・ぬいぐるみの中身を出してしまう
・ドライヤーが嫌い
・鳥を見ると追いかける
・1歳まで興奮癖があった
・お留守番させようとすると鳴いてしまう
・車内のお留守番もギャンギャン鳴いてしまう
これらの行動は犬の成長過程の一つのこともありますが、この行動パターンを示す症例は心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出ることがあります。
【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療
②膿皮症
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常
・投薬治療
④週1~2回のホームスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・モイストクレンジングオイルジェル
初診時には脇、内股などの地肌が見えてしまっていたものの、治療2ケ月後には、しっかり密度の高い毛が生えました。毛並みも柔らかく、赤い湿疹もなくなりました。
初診時には脇、内股などの地肌が見えてしまっていたものの、しっかり密度の高い毛が生えました。毛並みも柔らかく、赤い湿疹も無くなりました。
お薬もアポキルは初診時から徐々に減り、3日おきの服用になりました。
膿皮症は、抗生物質を使わずに完治しました。
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当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2023.03.18
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はゴールデンレトリバーの子の症例です。
【症例】
ゴールデンレトリバー 6歳11ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇3歳ころから掻いたり、舐めるといった痒み症状
〇一度舐めだすと止まらない
〇抗生剤・抗ヒスタミン・ステロイド・抗うつ薬を4年間使用するも良くならず
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは顔の左側。
目の下や口周りの皮膚はただれ、赤黒くなっています。
毛も薄く、生えている部分もパサつき状態が良くありません。
次に顎下。
こちらも皮膚は赤黒く、毛が薄くなっています。
そのまま下にいき、首です。
同様に赤黒い皮膚が見えるほど毛が薄い状況です。
こちらは右体側。
ほぼ毛は生えておらず、ポツポツと皮膚炎が目立ちます。
体側(腹部)の拡大写真です。
体側(臀部)拡大写真です。
こちらは胸。
体側同様ほぼ毛が生えておらず、ポツポツと皮膚炎が目立ちます。
次に腹部。
イメージしているゴールデンさんの毛並みとはかけ離れている状況ですね。
3歳ころから痒み症状が出始め、痒みの症状は「舐める」「搔く」の両方で、一度舐め出すと止まらず一晩中続くこともあり、飼主さまもつきっきりで夜も眠れないほどの症状が出ているという主訴で来院されました。
受診先の動物病院で食物アレルギーといわれ、単一蛋白食にするなど食事療法を試みるも改善は全くなく、
また投薬治療においては、抗ヒスタミン薬・抗生剤・ステロイド・抗うつ薬など4年間に渡って服用するも、痒みの改善は認められませんでした。
今回この子で注目した点は、
・被毛の異常
→飼主様によると、昔から毛が伸びない
・アレルギーではない
→アレルギーならアポキルなどの治療で十分に改善する
・純粋な痒みではない
→心の不安定さが要因で、
「不安が強くなると舐め癖がでる」「ストレスに弱く、小さな痒みに激しいリアクションを引き起こす」と分析
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・フローリングを舐める
・ドッグランで他の犬と仲良く過ごせず、飼主さまがいる時は吠えて追いかけまわすのに対し、いない時には逃げてしまう
・散歩中、落ちているものを咥えてしまう
・若い時に興奮して走り回る癖があった
これらの行動は犬の成長過程の一つのこともありますが、この行動パターンを示す症例は心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出ることがあります。
【当院での診断と治療】
①アトピー
・投薬治療
②膿皮症
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常
・投薬治療
④心因性
・パーソナルケアPⅡ+
⑤週1~2回のホームスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
それでは治療から3カ月後の様子を比べてみましょう。
毛もフサフサに生え、4年間出ていた膿皮症はゼロになりました。また抗生剤は一度も使用していません。
飼主さまからは『仔犬の頃より柔らかい、まるでウサギのような毛になった!』
『ドッグランで他の犬に興奮して吠えたりせずに落ち着け、輪に入れるように!』
とのお言葉頂けました。
インスタグラムでは毛並みの動画を配信しています。ぜひご覧下さい!
当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2023.03.11
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、柴犬の子の症例です。
【症例】
柴犬 5歳1ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇痒みがあり、掻く、舐める、噛んでしまう
〇腕やの内側や足首の内側を噛み始めると、止まらなくなってしまう
〇痒み止めの薬を服用しても最初は効果あったが、効かなくなってしまった
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは正面と顔のアップのお写真です。
こちらは首の写真です。
次は、右前肢の写真です。
内側を噛んでしまい、毛が薄く、赤みがある状態です。
次は、胸の写真と脇ののアップの写真です。
脇も毛が薄く、地肌が見えてしまっています。
こちらは右後肢の写真です。
後肢の内側も噛んでしまい、毛が薄くなっています。
最後に皮膚の拡大写真です。
アンダーコートが少なく、毛の密度が低くなっています。
それでは初診時と治療から約3ヶ月後の様子を比べてみましょう。
治療を始めてから2ヶ月後には毛もフサフサに生え、飼主様は「ぬいぐるみの様に生えた!」とおしゃっていました。徐々に痒みも減っていき、afterのお写真を撮った3ヶ月後には消失しました。
【この子の場合のポイント】
・眉毛がある
・脇の薄毛
・内股の薄毛
・アンダーコートが少ない
・アンダーコートが2色になっていない
これが皮膚トラブルを増やしたり、治りにくくなるになっているため治療することをオススメします。
【当院での治療】
被毛形成異常
・投薬治療 ※教科書に掲載されていない治療方法の為、他院での治療は難しくなります。
当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2023.03.08
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の子の症例です。
【症例】
柴犬 6歳2ヶ月 男の子
【経過】
〇1年前から首輪に沿っ毛が生えなくなってしまった
〇冬毛も生えない
〇痒みなし
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは正面の写真です。
こちらは正面から見た首の写真です。
こちらは横から見た首の写真です。
首輪がついていた部分だけ毛がありません。
次は胸、お腹の写真です。
毛がスカスカで、お腹は赤みがあります。
こちらは右側面の写真です。
最後に皮膚の拡大写真です。
毛の密度が低く、スカスカです。
首輪をしているところに沿って毛が生えてこなくなってしまったため、ハーネスに変えてみたが、改善はなかったそうです。痒みはないが、脱毛範囲が広がり、お腹や尻尾のあたりの毛も薄くなっています。
それでは、初診時と治療から3ヶ月後の様子を比べてみましょう。
元々活動的ではなかったそうですが、治療を始めて2か月頃には活動的になり、お散歩で走るようになったり、ベランダに出て遊んだりするようになったりと性格にも変化がありました。
治療を初めて3ヶ月頃にはお写真のように毛がびっしり生え揃いました。
【当院での治療】
①被毛形成異常
・投薬治療 ※教科書に掲載されていない治療方法の為、他院での治療は難しくなります。
当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2023.03.04
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 5歳10ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇3歳の頃から皮膚トラブルを繰り返している
〇四肢をビショビショになるまで舐めてしまう
〇サイトポイントの注射を打ってもらっていたが、途中から効果が無くなってしまった
〇ステロイドを服用しても、やめるとすぐにぶり返してしまう
それでは初診時のお写真を見てみましょう。
まずは正面の写真です。
こちらは首の写真です。
毛が薄く、うっすら肌が見えてしまっています。
こちらは胸の写真です。
胸やお腹は毛がほとんどなく、地肌が丸見えの状態です。
次はお腹の写真です。
こちらは右後肢の写真です。
肢も毛が薄く、湿疹ができています。
最後に右側面のお写真です。
痒みがあり掻いたり、痒みがある部分をこすったりもあったようですが、四肢を舐めることが一番多かったそうです。舐め始めると止められず、ビショビショになるくらいずっと舐めてしまうとの事でした。
それでは、治療から約2ケ月後のお写真と比べてみましょう。
治療前治療後のお写真比べていただくと、毛の密度が高くなり、地肌も見えなくなりました。
痒みはほとんどなくなり、四肢を舐めてしまうのも徐々に改善していきました。
診断の1つに行動パターンがあります。
この子の場合は、
・テレビやバイクの音が苦手で吠えてしまう
・自転車に飛びかかる
・床やマットを舐める
・枯葉を追いかける
・興奮癖があり、一人で走り回る
・ドッグランに行っても単独行動をし、他の犬と遊ばない
このような症状がありました。
上記のような症状が常に問題になるわけではないですが、こういった行動パターンがある子は心因性の掻き癖・舐め癖が強くでやすく、皮膚病が悪化したり治りにくくなる傾向があります。
【当院の診断】
膿皮症、アトピー、脱毛症
被毛形成異常、心因性掻痒症
特に後肢を中心に認められた膿皮症の要因は被毛形成異常によるもの、最も症状として強かった「舐める」は痒みより心因性によるものが大きいと考えて治療方針を組み立てました。
【当院での治療】
①被毛形成異常
・投薬治療
・当院お勧めフード
②膿皮症、アトピー
・投薬治療 ※抗生物質は使わず
・スキンケア メディケアクレンジングオイル
③脱毛症
・サプリメント アロペシアGR+
※投薬治療には、教科書に掲載されていない治療方法もあるため、他院での治療は難しくなります。
当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
※痒みケアスターターセットがお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2023.02.11
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はキャバリアの子の症例です。
【症例】
キャバリア 7歳10ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇1歳頃から、皮膚トラブルがあった
〇1年前から悪化し、痒み、湿疹、皮膚が脂っぽくなってきた
〇お洋服やエリザベスカラーを付けていないと掻き壊してしまう
〇アポキルやステロイドを試したが、改善しなかった
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは正面の写真です。
こちらは首の写真です。
こちらは前肢、脇の写真です。
次は胸の写真です。
こちらは体の右側面の写真です。
最後に皮膚の拡大の写真です。
それでは、初診時から約3カ月後の写真と比べてみましょう。
痒みが出る理由には被毛形成異常があるためです。
本来の痒み以上に掻き「すぎて」しまう理由としては心因性掻痒症が疑われ、このような子は日常の行動パターンに診断ポイントが隠されています。
この子の場合は、
・他の犬が来ると無視して、固まってしまう
・ドッグランに行くと犬同士の中に入れない
・コンクリート、ソファーを舐める
・枯葉を追いかける
・大きい音(雷、雨、サイレン、工場)や車のワイパーが怖くて隠れてしまう
・特定のぬいぐるみでしか遊ばない
・食糞
・部屋の中で飼い主さんの行くところ行くところへ追いかける
上記のような症状が見られました。
このような行動パターンがあると、「舐め癖」や「掻き癖」といった心因性が起きやすくなります。
治療後には皮膚病そのものが劇的に改善したのはもちろんですが日常の行動にもかなり大きな変化が認められました。
・おもちゃで一人遊びができるようになった
・食糞をしなくなった
・興奮癖が治った
心因性の治療では、このように日常の行動にも大きな改善が期待できます。
肝心の皮膚コンディションですが、投薬治療から約1ヶ月でエリザベスカラーも外せるようになりました。
約3ヶ月後のafterのお写真を撮った時には、痒みもほとんど無くなり、毛が薄く地肌が見えてしまっていたところもしっかり生えました。
【当院での治療】
①被毛形成異常
・投薬治療 ※教科書に掲載されていない治療方法の為、他院での治療は難しくなります。
・当院お勧めフード
・サプリメント (スキンケアECプラス)
②脂漏症、アトピー
・投薬治療
・スキンケア メディケアクレンジングオイル
モイストクレンジングオイルジェル
③心因性搔痒症
・投薬治療
当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2023.02.11
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 推定8~9歳 女の子(避妊済)
【経過】
〇2019年6月~(保護犬のため正確な皮膚についての情報は不明)
〇1年中痒い
〇アポキル2年間毎日内服している。効果は無いよりマシ程度。
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは右頬です。
皮膚が硬く黒く鱗状になっています。目の周りも同じ症状になっていますね。
次に顎下。
毛は抜け、赤くなっています。
こちらは右前肢の内側です。
毛が薄く所々炎症で赤くなっている皮膚が見えます。
胸腹部です。
腕と同じく毛が薄くなり赤い皮膚が見えます。
次に右側面。
右側面の下腹部辺りには一部脱毛しブツブツしている皮膚がありました。
こちらは右後肢です。やはり毛が薄く赤い部分があります。
この子は推定6歳の頃に今のご家族に迎えられました。抜け毛も多く、元々皮膚トラブルがあったが、いつからなのかは不明。
それからずっとアポキルを服用していました。
『舐める』事より『掻く』ことや『擦る』ことの方が多かったようですが、一度舐めだすと長いとの事でした。
【当院の診断】
脂漏症、アトピー、被毛形成異常、心因性掻痒症
【治療方針】
〇脂漏症・アトピー〇
⇒投薬治療(※重要!)
スキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
〇被毛形成異常〇
⇒投薬治療(※重要!)
推奨フード
サプリメント
・スキンケアECプラス
〇心因性掻痒症〇
⇒投薬治療(※重要!)
サプリメント
・パーソナルケアpⅡ+
「どうして皮膚が弱いのか」
「なぜアポキルでコントロールできないのか」
大事なのは「被毛」です。
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
・地肌が透けてみえる
皮膚病になりやすいフレブルのほぼすべてがこの特徴を持ってると思いますが、これが病気の原因です。
「フレブルはこういうもの」
という先入観で異常と診断されることも、治療されることもありませんが、ここを治さなければ皮膚病全体の治療成績を改善することもできません。
治療開始10日後には既に、毛が柔らかくなった(毛並み改善)を実感されていました。
『痒み行動の減少』を実感し始めたのは治療から1ヶ月後。
治療からわずか1ヶ月で掻く行動は3割、舐める行動は5割まで減ったと実感されています。
また本人の『行動範囲が広がった』と日常にも変化が感じられるようになったともおっしゃっていました。
・今まで入らない部屋に入るようになった
・窓の外を見るようになった
活動性・活発性が上がったんですね!
これは心因性の診断治療に重要で、「動かない」「興味がない」というタイプの子は心因性が強く出やすく、治療によって活動的になることが期待できます。
活動的になることでより甜め癖は減る傾向に向かいます。
そして治療から3ヶ月後・・・
ほとんどの場所に毛足の長いしっかりと且つ柔らかい綺麗な毛が生え、赤く荒れていた皮膚も綺麗になっています。
掻く行為は1割まで減り、アポキルの服用も『3日に1回』まで減量することができました!
一般的な皮膚病に対してのアプローチだけでは治療が難しいケースもあります。
皮膚トラブルや痒み行動、また日常の行動で悩まれている方はぜひ当院へ。
お待ちしております。
インスタグラムでは治療後の毛の様子の動画や、他の症例も配信しています。
ぜひご覧ください。
この子が使用した当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2023.02.03
こんにちは、獣医師の平川です。
近日になりますが北海道で出張診療を行います。
【日 程】
2月11日(土)@釧路
2月12日(日)@網走
◆詳しい場所・時間はお申込み後に
メールでお知らせいたします。
◆今回対面にて初診を実施した方は
その後は遠隔オンライン診療にて継続治療が可能です
→詳しくは遠隔診療ページをご一読ください
【注意事項】
※ご自宅への往診は行いませんのでご注意ください。
※待ちあわせ場所と時間はご指定いただけません。お申込みいただいた方にこちらからメールにてお知らせします。
※通常初診ではお話に90分かけていますが、今回は屋外実施予定のため対面診療の所要時間は1組あたり10~15分を想定しています。診療の詳しい説明は後日オンラインにてフォローさせていただきます。
※出張診療では獣医師1名で実施いたします。1日で診られるわんちゃんの数には限りがあるため、痒み症状が出ているわんちゃんを優先して診させていただきます。ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。
※初診の形式は「往診希望」を選択し、
コメント欄に「北海道」とご記入ください。
↓
問診への回答及び写真送付(無料)
↓
遠隔診療の適応判断
↓
初診料のご入金
↓
対面診療(10~15分)
対面診療後は、オンライン通話アプリを利用して詳しい診断結果をご説明させていただき、その後は再診もオンラインにて受診していただけます。
申し込み時点~メール問診回答までは無料ですので、北海道で愛犬の皮膚炎や皮膚病、その他皮膚トラブルにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
投稿者:
2023.01.18
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は秋田犬の子の症例です。
【症例】
秋田犬 2歳11ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇2歳になった夏~円形脱毛症と痒み
〇膿皮症が治らない
〇脱毛部に痂皮や湿疹も見られる
それでは初診時の様子をごらんください。
身体の右側面の毛をかき分けた時の写真です。
脱毛し、脱毛部分の周りに沿うように痂皮と皮膚が赤く炎症が起きているのが分かります。
この写真以外にも体中にポツポツと同じ状況が広がっていました。
当院来院前の治療は、ビタミン剤とステロイドの使用、そして皮膚用のアレルギー対応療法食でした。
【当院の診断】
アトピー、膿皮症、被毛形成異常
【治療】
〇アトピー&膿皮症〇
①内服治療(アポキル使用※抗生物質は不使用)
②スキンケア(Medicareオイル、Medicareシャンプー、Medicareジェル)
〇腸活〇
①推奨フード
②サプリメント(スキンケアECプラス)
〇被毛形成異常(脱毛)〇
投薬治療(※重要!)
治療開始1ヶ月後には、
かさぶた(痂疲):1か所のみあり!
痒み:ほぼなし(1~3割まで減)
赤み:減少
2ヶ月後には見違えるように良くなり、今までみたことがない毛並みのよさで、生まれて初めての状態だったそうです。
それでは治療後の様子をごらんください。
密の高い毛量に綺麗な皮膚。よくなりましたね!
治療後の写真は治療から4ケ月経ったもので、インスタでは動画での皮膚の状態をアップしています。ぜひご覧下さい!
インスタには飼主さまからのアンケートも載せています。リアルな感想もぜひご覧下さい。
今回の症例の膿皮症の原因は2つ、
①食事療法が間違えている(腸内免疫が悪い)
②毛並みの異常が診落されている
①:多くの方が、「よかれと思って、皮膚用のアレルギー対応療法食を食べている」なのですが、これがほぼ間違いです。
膿皮症の原因が食物アレルギーのことはほとんどありませんし、そもそも食物アレルギー自体が犬では稀とされており、探してもいません。
さらにアレルギー療法食の多くがジャンクフードのため、腸内環境悪化の原因になり、膿皮症が治りにくくなっていることが多いです。
当院では初診時にたべると皮膚病の原因になるフードと、食べていいものをしっかり説明しています。
正しいドッグフードと腸内環境改善のためのサプリ(スキンケアECプラス)があれば、抗生物質を使わなくてもここまで綺麗に改善することもできます。
②:一般的には知られていない病気で、当院以外で指摘されることはほぼないでしょう。
ここを見落とされていると皮膚が弱いままのため、さらに膿皮症は治りにくくなります。
見落されている子は非常に多いですね。
毛をかき分けて地肌が見える子は当てはまっている可能性が高いです。
仔犬の頃から薄毛で進行しないことも多いので気づかない方がほとんどですが、一度チェックしてみてください。
皮膚トラブルや痒み行動、また日常の行動で悩まれている方はぜひ当院を受診してください。
《サプリメント・スキンケアについて》
当院受診が難しい方のために、ホームケアとしてサプリメントやスキンケアを販売しております。短期間でしっかり治すには投薬治療との併用が1番ですが、受診ができない場合はまずサプリメントで様子を見る選択肢もあります。当院オンラインショップからどなた様でもお買い求めいただけます。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
【症例報告制作者】看護師 上林
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