2024.01.31
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 9歳1ヶ月 女の子
【経過】
〇1歳から痒み
〇症状は季節関係なく1年中続く
〇傷ができるほど掻いてしまう
〇薄毛
〇寂しい時に手を舐める
それでは初診時の様子をご覧ください。
こちらは左後肢です。
円形脱毛が多数見られます。
次に右側の体側です。
【初診時の見極め】
ポイント①被毛形成異常
全体的に毛が薄く、地肌が見えてしまっています。
アンダーコートが生えていないのは病気です。
この異常に気付き、治療をすることで劇的な改善が見込めます。
・全体的に毛が薄い、細い
・地肌が見える
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
こちらが当てはまる子は、被毛形成異常を疑います。
治療を進めるにあたり、この毛並み異常に対してアプローチをしなければ改善できません。
ポイント②心因性
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・留守中や興奮時に身体をどこかにこすりつける
(在宅中はしない)
・他の犬や人を寄せ付けない
・おもちゃを壊す
・乗り物(自転車やバイク)の飛びつく
・枯葉や猫を追いかける
・食糞や拾い食いをする
・飼主の後を執拗に追う
(お風呂の前で待っている)
・頑固な面がある(お気に入りの場所を譲らない)
・手を舐めている
これらの行動パターンを示す症例では、痒みとは別に心因性の掻痒行動(特定の場所を異常に舐める・噛む・掻く)が強く出る傾向があります。
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【当院の処方プラン】
①アトピー&膿皮症
・投薬治療
※抗生剤処方なし
②被毛形成異常
・投薬治療
・スキンケアECプラス
・アロペシアGR+
③腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+
⑤週に2回のスキンケア(膿皮症)
・Medicareローション
それでは治療後の様子と比べて見ましょう。
この子の場合、治療から約3週間後には毛並みが良くなりツヤも出て、円形脱毛もなくなりました。
心因性からくる体のこすりつけはほぼなくなり、
手舐め行動も3割まで減り、声をかけるとすぐやめてくれるようになりました。
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同じような症状の子やその他皮膚疾患でお困りの方はぜひ当院までご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます。
・サプリメント
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルPⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
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ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
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