フレンチブルドックの症例報告

【フレンチブルドッグの脂漏症・アトピー】アポキルでは改善しないタイプ

2023.02.11

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はフレンチブルドッグの子の症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ 推定8~9歳 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇2019年6月~(保護犬のため正確な皮膚についての情報は不明)

〇1年中痒い

〇アポキル2年間毎日内服している。効果は無いよりマシ程度。

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

まずは右頬です。

皮膚が硬く黒く鱗状になっています。目の周りも同じ症状になっていますね。

次に顎下。

毛は抜け、赤くなっています。

こちらは右前肢の内側です。

毛が薄く所々炎症で赤くなっている皮膚が見えます。

胸腹部です。

腕と同じく毛が薄くなり赤い皮膚が見えます。

次に右側面。

右側面の下腹部辺りには一部脱毛しブツブツしている皮膚がありました。

こちらは右後肢です。やはり毛が薄く赤い部分があります。

 

この子は推定6歳の頃に今のご家族に迎えられました。抜け毛も多く、元々皮膚トラブルがあったが、いつからなのかは不明。
それからずっとアポキルを服用していました。
『舐める』事より『掻く』ことや『擦る』ことの方が多かったようですが、一度舐めだすと長いとの事でした。

【当院の診断】

脂漏症、アトピー、被毛形成異常、心因性掻痒症

【治療方針】
〇脂漏症・アトピー〇
⇒投薬治療(※重要!)
 スキンケア
   ・Medicareオイル
   ・Medicareシャンプー

〇被毛形成異常〇
⇒投薬治療(※重要!)
 推奨フード
 サプリメント
   ・スキンケアECプラス

〇心因性掻痒症〇
⇒投薬治療(※重要!)
 サプリメント
   ・パーソナルケアpⅡ+


「どうして皮膚が弱いのか」
「なぜアポキルでコントロールできないのか」
大事なのは「被毛」です。
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
・地肌が透けてみえる
皮膚病になりやすいフレブルのほぼすべてがこの特徴を持ってると思いますが、これが病気の原因です。
「フレブルはこういうもの」
という先入観で異常と診断されることも、治療されることもありませんが、ここを治さなければ皮膚病全体の治療成績を改善することもできません。

治療開始10日後には既に、毛が柔らかくなった(毛並み改善)を実感されていました。

『痒み行動の減少』を実感し始めたのは治療から1ヶ月後。
治療からわずか1ヶ月で掻く行動は3割、舐める行動は5割まで減ったと実感されています。
また本人の『行動範囲が広がった』と日常にも変化が感じられるようになったともおっしゃっていました。
・今まで入らない部屋に入るようになった
・窓の外を見るようになった
活動性・活発性が上がったんですね!
これは心因性の診断治療に重要で、「動かない」「興味がない」というタイプの子は心因性が強く出やすく、治療によって活動的になることが期待できます。
活動的になることでより甜め癖は減る傾向に向かいます。

そして治療から3ヶ月後・・・

 


ほとんどの場所に毛足の長いしっかりと且つ柔らかい綺麗な毛が生え、赤く荒れていた皮膚も綺麗になっています。
掻く行為は1割まで減り、アポキルの服用も『3日に1回』まで減量することができました!

一般的な皮膚病に対してのアプローチだけでは治療が難しいケースもあります。
皮膚トラブルや痒み行動、また日常の行動で悩まれている方はぜひ当院へ。
お待ちしております。

 

インスタグラムでは治療後の毛の様子の動画や、他の症例も配信しています。
ぜひご覧ください。

 

この子が使用した当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

 

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚治療】ひたすら舐める 傷になるまで掻く痒み

2022.10.14

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はアトピー症のフレンチブルドッグの子の症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ 4歳 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇2歳から痒み(口唇・顎下・前肢)

〇痒みに対し執拗に舐める・掻く

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

 

こちらの写真は顎下です。

こちらは左前肢の内側です。

先程の拡大写真です。

執拗にベチャベチャになるほど舐めてしまうそうです。

次に胸部です。毛が薄くピンクの皮膚が見えます。

こちらは腹部です。腹部も薄毛が目立ちます。

最後に側面の写真です。

 


この子の場合、「毛」「心因性」「腸管免疫」の3つの視点を置き、
・積極的な投薬治療
・Medicareクレンジングオイル、シャンプー
・パーソナルケアpⅡ+
・食事療法
などの組み合わせでアプローチしました。

治療から11日後には、抜け毛と痒みの減少が感じられ、1カ月後には顎の毛が生え始めました。

そして2か月後には毛がふわふわになったと喜ばしいお言葉をいただきました。

もう治らないものと諦めていたそうです。

初診時と比べてみましょう。

赤みが減っているのはもちろんの事、

一見フレブルさんの毛量はこれくらいじゃ?と思われる初診時の写真ですが、

治療後と比べると本来はこれだけ生えることがわかります。

 

目の周りが赤い、口唇~下顎が赤い、四肢端が赤い…
身体をよく掻き、手足を舐めすぎてしまう…
フレブルの典型的な皮膚病ですが、アレルギーを疑っている飼い主様は多いのではないでしょうか?

アレルギーであれば、アレルゲンを回避した食事療法や、アポキルなどの投薬治療で「キレイにスッキリ治る」ものです。
治っていないということは、「アレルギーではない可能性が高い」でしょう。

このタイプに必要な視点は「アレルギー」ではありません。
スキンケアも重要ですが、スキンケアで治るものでもありません。



当院の適切な投薬治療がなくホームケアで取り組む場合は、

・スキンケアECプラス:腸管免疫の改善
・パーソナルケアpⅡ+:執着などの心因性へのアプローチ
・アロペシアGR+:毛並み異常へのアプローチ
・Medicareスキンケアシリーズ:オイル、シャンプー、全身の保湿ジェル、局所のローション
・食事療法:ドライフードの変更(プロフィールリンクツリーより資料請求)

がオススメです。

アロペシアGR+は、10月末よりオンラインショップで販売予定です。
その他当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚科治療】毛並み治療と真菌症

2022.05.31

こんにちは。
フレンチブルドッグの皮膚科治療にも力を入れている、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はフレンチブルドッグの症例をご紹介します。

 

 

【症例】

フレンチブルドッグ  1歳3カ月  女の子

 

【経過】

〇他院にてステロイドを服用するが改善されず
〇痒みがある
〇4ヶ月前くらいから痩せてきた
〇黄色の皮脂

 

 

それでは初診時の写真をご覧下さい。

 

 

まずは横顔と首~胸の写真です。黄色い皮脂が付着し、毛がほとんどありません。

 

 

 

こちらは耳を後ろから撮った写真です。3ヶ月程前からしこりが大きくなってきたそうです。

 

 

続いて、腕と後足の写真です。こちらも顔などと同様、毛がほとんどなく、皮脂の付着も激しいです。皮膚の状態も良くありません。

 

 

 

最後は全体の写真です。全身がこの様な状態になっています。

 

 

 

 

 

それでは、初診から8ヶ月以降の写真と比較してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしょうか

治療開始から2ヶ月後には毛の再生が見られ、更に2ヶ月後には毛の量も増え赤みも引いてきました。

治療開始から半年後に避妊手術も完了した事で、皮脂の量も減り更に状態が改善しました。

 

この子の場合、性ホルモン異常と毛並み異常からくる真菌症でした。

真菌症のダメージで毛が生えにくい部分もありますが、しっかりと毛が再生してきています。今までステロイドや抗生物質を服用してきましたが効果はなかったそうです。

真菌症はフレンチブルドッグの典型症例ではないので皮膚組織検査により診断することができました。真菌症の治療と並行して毛並み治療と、避妊手術を行ってもらう事でここまでの改善に繋がりました。

この3つの治療を同時に行えたからこそ改善に繋がった症例です。

 

 

このようにステロイドが効かない、どんどん悪化していく皮膚病など、わんちゃんの皮膚病の事でお困りの事がありましたら、是非当院にご相談下さい。

 

 

また、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。

※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。

詳しくはこちらのホームページでご覧いただけます。⇒東京サテライト

 

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

下のリンクバナーからご覧頂けます。↓

 

 

【症例報告制作者】  看護師 森

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚科治療】毛並み改善と膿皮症治療

2022.02.16

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はフレンチブルドッグの子の症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ  2歳2ヶ月  男の子(去勢済)

 

【経過】

〇1年前から皮膚トラブルが起きている

〇皮膚トラブルが起きてからずっと湿疹が出ている

〇2021年の梅雨に悪化し、どこの動物病院に行っても改善しない

 

では、初診時の様子からご覧下さい。

まず頚部の写真です。

 

 

次は前肢、脇の拡大の写真です。

 

 

次は胸~お腹の写真です。

 

 

こちらは身体側面の写真とその拡大です。

 

全体的に毛が薄くなっており、地肌が見えてしまっている部分もあります。一番最後の写真を見て頂くと、毛がスカスカになっており、毛質も硬そうに見えます。内股にはいくつもの湿疹ができているのが分かります。

 

それでは、約1か月半後の写真と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の写真を比べて頂くとわかりやすいですが柔らかい毛がびっしりと生えました。飼い主様からは「違う犬と思うほど毛が増えた!」とおっしゃっていただく程、変わりました。内股にあった湿疹も半月後には減っていき、1か月半後には無くなりました。

 

この子は投薬治療と当院オリジナルの腸内環境を整えるスキンケアECプラスというサプリメントを使用しました。当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧頂けます。

 

この子のようにフレンチブルドッグやその他わんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

【症例報告制作者 佐野】

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚科治療】アポキル、サイトポイントで改善しない皮膚病

2022.01.11

今年もよろしくお願い致します。皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

今回は、フレンチブルドッグの症例をご紹介します。

 

 

【症例】

フレンチブルドッグ  2歳9ヶ月  男の子(去勢済)

 

【経過】

〇アポキルを1年間毎日服用したが効果なし

〇サイトポイントの注射も効果なし

〇皮膚病としては軽度だが変化しない

 

 

では、初診時の様子をご覧下さい。

 

 

 

まずはお顔のアップです。目の周り、シワの辺りの毛が薄くなっています。

 

 

 

こちらは胸~お腹の写真です。

胸の辺り、脇の辺りの毛が薄くなっています。お腹の毛も薄くなっていて、皮膚が黒ずんでいます。

 

 

 

 

そして、前足と後足です。

前足はあまり分かりませんが、後足は毛が薄くなっているのが分かります。

 

 

 

 

 

それでは、約1ヶ月後の写真をご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

この子は元々、皮膚病としては非常に軽度なので劇的な変化はないのですが、確実な改善が見られました。1か月も経たないうちに、顔の痒みも大分減り、赤みも落ち着きました。毛量もそこまでの薄毛ではなかったのですが、薄くなっていた部分に毛が再生しています。胸や、後足の写真を見て頂くと、毛並みも綺麗になっているのがお分かり頂けると思います。そして、飼主様が気になっていたお腹の黒ずみも緩和してきました。

アポキルをずっと服用してきて、服用を辞めても悪化もせず変化がなかったそうです。今回の治療では、見落とされていた基礎疾患へのアプローチに平行して、腸内改善(スキンケアECプラス)と、ご自宅でのスキンケアを行って頂きました。

 

このように、アポキルで改善しないなど、酷い皮膚病の症状でなくても気になる事やお悩みの事があれば是非当院にご相談下さい。

 

今回、腸内環境を整える為に使用した当院オリジナルのサプリメント(スキンケアECプラス)、ご自宅で行って頂いたスキンケア製品は以下のオンラインショップからご覧頂けます。

 

また、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。

※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。

詳しくはこちらのホームページでご覧いただけます。⇒東京サテライト

 

 

【症例報告制作者】  看護師 森

 

 

 

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚科治療】毛並み治療

2021.10.26

フレンチブルドッグの毛並み治療にも力を入れている、犬の皮膚科専門動物病院の四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は、フレンチブルドッグの症例をご紹介します。

 

 

 

【症例】

フレンチブルドッグ  5歳8ヶ月  男の子(去勢済)

 

【経過】

〇手先や肘の内側を舐める(他は舐めない)

〇痒みあり(擦り付けることもある)

〇抜け毛が酷い

 

 

それでは初診の様子をご覧下さい。

 

 

 

こちらは首~胸、前足の写真です。

全体的に薄毛で地肌が見えています。


 

 

 

 

胸を開いた写真です。

 

 

こちらは脇のアップです。

肌の色が変色しています。

 

 

お腹も毛が薄いです。

 

 

こちらは側面の様子です。

 

 

足も薄毛で地肌の色が分かる状態です。

 

 

こちらはお尻部分です。

こちらも薄毛がお分かり頂けると思います。

この子は全体的に薄毛なのです。

 

 

 

 

それでは2ヶ月後の写真をご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初診から1ヶ月も経たないうちに擦ったり、舐めることが減りました。

毛も再生し、毛並みにも変化が見えます。毛量も増えました。短毛のフレンチブルドッグだと感じにくいかもしれませんが、本来はこんなにも毛が密集しているのです。毛の質も変わり、毛並みも綺麗になり、飼主様も今まで一番毛の量が多くなったと実感して頂いてます。

毛並み治療と更に舐め癖に対する治療も行い、手を舐めることもほとんど無くなりました。

今回の治療と並行して、当院オリジナルのサプリメント、腸内環境を整える“スキンケアECプラス”、心因性へのアプローチに“パーソナルケアPⅡプラス”を使用しています。こちらのサプリメントは当院のホームページのオンラインショップでご覧頂けます。⇒サプリメント&スキンケア製品

 

薄毛や脱毛の治療にも力をいれていますので、同じような症状でお困りの方は是非当院にご相談下さい。

尚、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うこともできます。

疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。

詳しくはこちらからご覧頂けます。⇒東京サテライト

 

 

 

【症例報告作成者】 看護師 森

 

 

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病治療】痒みと薄毛

2021.07.23

フレンチブルドッグのアトピー、脱毛などの治療も行っている皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は、フレンチブルドッグの症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ  1歳6ヶ月  女の子(不妊手術済)

 

【経過】

〇1歳未満から痒みや皮膚炎が出ている

〇アポキルを服用しても良くなったり悪くなったりを繰り返している

〇耳にも症状あり

 

 

それでは初診時の写真をご覧下さい。

 

 

こちらの顔の写真からは、顔全体に赤みが出ているのがお分かりになると思います。

 

 

 

続いては、首、胸、お腹、股の写真です。

全体的に薄毛であることが分かります。

 

 

 

 

 

 

こちらは前足です。


 

 

そして後足です。

足も地肌の色が分かる程の薄毛です。

 

 

こちらは耳の写真です。

ゴワゴワして硬くなっています。

 

 

 

 

 

それでは治療後の状態と比較してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療後の写真は3ヶ月後のものです。

痒みを抑えるだけのアポキル服用では改善しない例です。

この子はお家でのスキンケアと、腸管免疫の改善、投薬治療を行いました。基礎疾患であるホルモン異常へのアプローチ、投薬が重要になります。

 

この治療を始めてすぐに耳の痒みが減りました。写真でも分かる様に、耳のゴワゴワも無くなり、耳の中が腫れていたのが分かります。

そして顔などの痒みもほぼ無くなり、赤みもひいてきました。

フレンチブルドッグは短毛なので気付きにくいのですが、地肌の色が分かる毛並みは異常な状態なのです。写真で比べてみると本来の毛並みはこんなにも密なんだと言うことがお分かり頂けると思います。

今回の治療にアポキルはほぼ使っていません。隠れた基礎疾患を見極めて治療を行うことが重要です。

 

今回治療に使用したサプリメントやスキンケア商品は獣医師が開発したオリジナルのものです。

気になる方はこちらからご覧いただけます。

サプリメント・スキンケア商品 

 

 

このようにアポキルで治らない、原因が分からない、など、わんちゃんの皮膚の事でお悩みの方はぜひ当院までご相談下さい。

尚、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、再診をオンライン診療で行う継続治療を受けることもできます。

疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧ください。

 

 

【症例報告作成者】  看護師 森

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【東京サテライト】フレブルの脂漏症の根本的治療

2021.05.20

フレンチブルドッグのアトピー・アレルギー・脂漏症などの皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

先日、獣医師同士の「今後のオンライン診療について」という会議(もちろんオンライン会議)があったのですが、「本当に1回の直接診療で皮膚病治療ができるのか?」とご質問がありました。

「医療に絶対はない」が口癖ということもあって「絶対ではない」「一部例外はいる」と前置きしつつも、「10中8,9以上の症例で十分な治療成績がでる」とお答えしました。

というよりは、「1回も診なくても写真だけで十分」というのがより的確な表現かもしれません。

 

ということで、東京サテライトの症例報告です。

東京サテライトの診療は1回目は直接対面での診療となりますが、2回目以降はオンライン診療へ移行します。

実際に目で確認できるのは初回の1回なのですが、事前にメール&写真で評価してから診る流れを取っており、本当は「実際に診る初回の1回の前のメールの時点で治療法は確定」しています。

この「事前の評価」がぶれたことはまだ1例もいません。

「診てから考える」ではなく、「決まってから診て、確認する」です。

今回もそんな「メール&写真で決めた通りの診療」で改善した症例報告です。

【症例】

フレンチブルドッグ

beforeは看護師がいないため、飼主様保定ということもありわかりやすいポジションで撮影できていません。

afterは飼主さまご自宅での撮影のためいつものようなきれいな比較画像ではありませんが、ご了承ください。

 

お腹のフォーカスが少し甘いので、この写真の1カ月前の写真で脂漏&毛並みの改善をお伝えします。

著しい改善が認められました。

診断と治療法の決定は写真だけで、当日は確認と説明です。

検査もしますが、基本的には「除外」のためであって、検査で病名と治療法がわかるとは捉えていません。

関東にお住いの方で、痒みを伴う皮膚炎の治療でお困りの方は問合せフォームよりお申込み&ご相談ください。

診療に関する詳細は、東京サテライトをご確認ください。

 

最近はインスタも更新していますので、ぜひフォローしてください♪

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病】膿皮症と隠れた基礎疾患

2021.02.24

こんにちは、東京のサテライトクリニックを開設し、

遠隔での治療にも力を入れている四季の森どうぶつクリニックです。

今回はそんな東京のサテライトクリニックでの診察後、

オンラインの診療のみで大きな改善をしたフレンチブルドッグの症例をご紹介します。

【症例】

フレンチブルドッグ×ペキニーズ

男の子 去勢済み 2歳

【経過】

2か月前から痒み、湿疹が出始めた

掻く、手足をなめる

 

それでは初診時の状態です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療後との比較を見てみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます

 

 

この症例は一見膿皮症に見えるのですが、抗生物質の投与だけでは改善しません。

それは隠れた基礎疾患があるからです。

その基礎疾患とは、初診時の写真を見てわかるように「毛並みの異常」です。

アンダーコートがなく、全体的に毛が薄くなっています。

フレンチブルドッグでは毛の長さがないので見落とされがちですが、

アンダーコートがないのは大きな異常です。

その「毛並みの異常」が治療されないままに膿皮症の治療をするから改善しないのです。

なのでこの症例も抗生物質を投与せずに「毛並みの治療」をすることで膿皮症が改善しました。

今回の症例のポイントは、胸や首や腹部の毛並みがしっかり改善されていることです。

フレンチブルドッグの子でなかなか膿皮症が改善しないという場合は、

この症例のように基礎疾患が隠れているのかもしれません。

当院ではそういった別の要因からの治療も行っていますので、

皮膚病がなかなか改善せずに悩んでいる方はぜひ当院までご相談ください。

 

また関東地方にお住まいの方や、愛知県のクリニックの受診が難しい方には

東京のサテライトクリニックをお勧めします。

このサテライトクリニックでは、初診時のみ直接会って診察をします。

その後はZOOMやメール等を使用してオンラインで診察をし、

お支払いの確認後、ご自宅にお薬を郵送でお届けするといった流れになります。

東京のサテライトクリニックでの診察をご希望の方は、

必ず注意事項をお読みいただいた上でこちらのフォームよりお申し込みください。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレブルの皮膚病】アポキルが効かない手舐め&脂漏症

2020.11.18

フレンチブルドッグの皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

今日はフレンチブルドッグの症例を紹介します。

【 症例 】

フレンチブルドッグ 7歳  男の子

【 経過 】

〇3年前に保護時点から続く皮膚病

〇3年間アポキルを毎日服用しても改善しない

〇ステロイドを併用しても一時的な緩和しか得られない

〇1年通して症状があるが、梅雨に特に悪化する

〇手を舐める、舐めだすと止まらない

〇顔や脇を掻く、掻きだすと止まらない

それでは初診時の状態です。

 

続いて、3カ月弱の治療後との比較です。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

 

 

とてもきれいになっていますね。

かゆみや手舐めもかなり落ち着きました。

当院では、投薬・サプリメント・食事療法・スキンケア療法などによる根本的な皮膚コンディションの改善に力を入れています。

お悩みの方はぜひご相談ください。

報告作成者:看護師 鮫島

♦ ♦ ♦ ♦ ♦ 【解説】 ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦

獣医師の平川です。

今回は初診時の「こんにちは」のあとに続く一言目に、とても印象に残ることを聞かれました。

 

飼主さま 「先生、これ治るかな?」

 

今まで色々治療を続けてきて、何年も皮膚のことに悩まれていたことが凝縮しているような一言ですよね。

もちろんまだ検査どころか問診もしていませんが、飼主さまはどうしても聞きたかったのだと思います。

その心は、

 「先生、治せる自信ありますか?」

だと思います。

まだわんちゃんを一目しか見ていなかったのですが、間髪いれずにこうお答えしました。

 

僕 「余裕です」

 

治療結果は何一つでていないのですが、「来てよかった~!」と喜んでいたのが印象に残っています。

 

このタイプですが、検査どころか問診すらしていなくても劇的に改善することだけは容易に想像できるタイプです。

治療結果は劇的で、

・痒くない

・脂っぽくない&におわない

・毛が抜けない

・全身フワフワ&モコモコ

アポキルに至っては元々毎日服用していてもよくならなかったにも関わらず、現在は2日に1回でも症状がでないレベルまで改善しています。

アポキル減らすことができる治療法を持っていれば、より根本的なアプローチが可能です。

 

さらに性質・気質的なところからきている「舐め癖」に対するアプローチとして、性格・気質を変えるような治療を併用したのですが、ずいぶんと変化が認められ、

・元気になった

・散歩が嫌いだったのに、散歩好きになった

・意欲的に行動するようになった

ととても喜んでもらえました。

こういうときに聞く言葉があるので、今回も聞いてみました。

 

僕 「犬らしくなりました?」

飼主さま 「ホント!その通り!」

 

参考までに多くの飼主さまがこのタイプで「アレルギー」を疑っているのですが、このタイプでアレルギーの可能性はかなり低いです。

むしろ「アレルギー」を疑って検査したり、治療方針を立てると負のスパイラルに入り、改善の可能性はますます低くなります。

キーワードは「免疫」「毛並み」「心因性」の3つです。

この3つの診断&治療が適切であれば、劇的によくなります。

勘違いしてはいけないのですが、免疫をアレルギーと置き換えてしまうと治るものも治りません。

免疫異常であってアレルギーではないのがポイントです。

そして毛並み、痒く&脂漏だから毛並みが悪いのではありません。

毛並みが悪い原因が見落とされているから痒くて、脂漏が悪化するのです。

そして心因性、「ストレス」と言い換えて環境や接し方を変えても何もかわりません。

外部のストレスではなく、生まれ持った性格・気質によるものなので、脳の思考回路から変える視点が必要です。

フレブルは遺伝的に「夢中になる」「ムキになる」という行動パターンを示しやすく、この性格・気質が皮膚病のときに難治性の原因になっています。

この脳の思考を確認する問診と、脳の思考の癖を変える治療プランを持っていれば舐め癖すら緩和できます。

 

当院ではこういった難治性に対する皮膚科の勉強会を開催しています。

勉強会への参加をご希望の方は当院までお問い合わせください。

 診療提携&いろか会について

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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