2019.08.25
こんにちは、平川です。
先日、宮崎で大学時代の恩師である堀井先生にお会いする機会を得ました。
3年前に退官されたのですが、そのときの記念講演に参加できておらず、ずっとお会いしたいと思っていたのでとてもうれしかったです。
退官された後も大分&宮崎で精力的に活動されており、大学時代の話だけでなく「将来の夢」についても語っていただけました。
また、僕が臨床現場で考えるようになった「今の臨床では証明できていないけど、将来はきっと標準医療になる」という新しい治療のことについてもお話を聞いていただいたのですが、「〇〇先生(別の教授)と話する機会をつくるからまた宮崎にこい」と言ってくれたりと、個人的にとても充実した時間でした。
ふり返れば大学時代に「大学だからできる勉強」というのが十分できておらず、社会にでた今だからこそ「大学でやってみたいこと」を実感するようになって、戻ってみたいなというのは何度も頭をよぎったことはあります。
現実として働きながら大学で活動できるか?というのは正直難しいのですが、お金とは関係なく「興味」をエネルギーにして夢中になってみたいです。
今回も強行日程のため、束の間の宮崎滞在でしたがとてもいい時間でした。
堀井先生、ありがとうございました。
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2019.08.17
こんにちは、平川です。
当院の夏休みも終わりました。
仕事も山ほどあるのですが、夏休みの余韻をブログで楽しもうと思うので、しばらく夏休みブログとします♪
まずはいりなり夏休み最終日ネタ、最終日に選んだのは「河川環境薬園・魚つかみ取り」です。
これは昨年の夏にもいったので、まずはそのときの様子から。
保護者は一切入れず、子供だけでの参加という魚のつかみ取りイベントです。
娘①は当時2歳半だったのですが、特に年齢制限もなく参加でき、階段を降りるところも含めて地元のおじちゃんが色々サポートしてくれました。
つかみ取りの方も、
籠の中&おじちゃんのサポート(袋を広げてくれる)があったとはいえ、ちゃんと掴んでGET!できました。
食べるところまでの過程も、
櫛にさす、塩をつける、焼くまでしっかり体験できます。
さ、ここから1年後です。
3歳半になったとはいえ、参加している子供の中では断トツの小ささでしたが・・・
今回はおじちゃんのサポートなし!
最初の1分くらいは「袋持っておこうか?広げておこうか?」なんて思ってみていましたが、衝撃の片手のつかみ取り!
親の世話がないことも子供の成長に大事なんだな~と改めて実感しました。
子供の成長をみて思うことですが、大人の成長の幅は非常に小さいですね。
僕はというと、さすがに子供並みの成長をみせることはできませんが、3年5年単位でできることを増やしていきたいなと思います。
※前回、今回ともに「籠の中の魚のつかみ取り」でしたが、これは小さい子用です。
基本は川の一部をネットで囲って泳いでいる魚を捕まえれるようになってます。
【河川環境楽園の魚のつかみ取り】
魚:ニジマス、アユ
参加料:1000円(2匹)
※クシにさす、塩をふる、焼く、という全過程を子供が体験できます。
※詳細は河川環境楽園のイベント案内をご覧ください。
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2019.08.10
犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
当院では犬の皮膚病における正しい食事療法、スキンケア(シャンプー療法)やサプリメントでの体質改善に力を入れています。
特にその効果を実感できるのが「膿皮症」なのですが、今の皮膚科の標準医療とどう違うのかお話してみようと思います。
今の皮膚科の膿皮症に対する基本の治療方針は「抗生物質+シャンプー」で、決して間違いではないのですが、「抗生物質を使うと治る」のですが「やめると再発する」というのがよくあります。
抗生物質は確かに膿皮症を改善させますが、「再発する=抗生物質は膿皮症の原因を治していない」ということなのがわかります。
比較して当院では膿皮症に対してどうアプローチするか?
もちそん原因はさまざまなのでその状況によってかわりますが、「膿皮症の原因に直接アプローチする」という視点をもっています。
その1つが「正しい食事療法」と「スキンケア&サプリメント」です。
今の皮膚科における食事療法といと、新規たんぱく質・加水分解たんぱく質・アミノ酸系フードといった低アレルゲン食事療法というものです。
山のような種類があるため、色々チャレンジして体質に合うものを探す・・・やってみないとわからないというのが今の皮膚科なのですが、実は違います。
正解ってあるんです。
もちろん「間違った食事療法」もあります。
「やってみないとわからない」ではなく「今日から辞めた方がいい」「今日から変えたらよくなる」という正解に近づく食事療法があります。
実は、先日のブログでも紹介した「獣医師向けの講演会」でもこのことを少し取り上げてお話させていただいたんですね。
具体的には、
・食事療法といっても色々あり、標準治療(今の皮膚科の基本)では「やってみないとわからない」となっているが実はそうではない
・食事療法で、「こうやったら今より上手くいく」「これはやめた方がいい」という正解、不正解がある
・実際に、問診時に「食べている食事を当てる」こともできる・・・滅多にやりませんが。
・診極めができれば膿皮症を抗生物質を使わずに、スキンケア&サプリメントで治す&再発させないことも可能
というお話をしました。
そして、講演から3日後・・・
ある先生と食事する機会があったのですが、そのとき
「皮膚触るだけで食べてるものがわかるってホント?うさん臭くない?」
っていわれました・・・(^^;
いや、だれもそんなこと言ってないのに・・・伝聞って怖いなって思いました。
が、今日はそんな胡散臭さを吹き飛ばす症例報告です。
繰り返す膿皮症を、「抗生物質を使わず、正解の食事療法&スキンケア&サプリメントだけで治す」を再び証明しますね。
【症例】
グレートピレニーズ
【経過】
〇1年前から膿皮症が治らない
それでは初診時の状態です。
正真正銘の膿皮症ですね。
この初診時に、
・今の食事療法は間違ってます
・正しい食事療法を今日から始めましょう
・抗生物質は出しません
・処方するのはサプリメント(スキンケアECプラス1日2包)と、スキンケア商品だけ
というアプローチを行いました。
初診時からわずか1週間後の状態をみてみましょう。
湿疹はゼロになりました。
※写真の撮影方向が異なりすいません。
標準医療では「正しい食事療法」は存在しないことになっていますが、本当は存在します。
そしてスキンケア&サプリメントでの体質改善も十分可能です。
もう1度シンプルにお伝えします。
・よかれと思って選んだ食事療法が間違っていることがある
・間違った食事療法も存在するし、より正解の食事療法が分かることもある
・膿皮症を抗生物質を使わずにスキンケア&サプリメントだけで再発させないことも可能
・その症例を初診時に診極めることもできる
です。
先日初診で来院したわんちゃんでも同じことをやってみました。
・診断は「膿皮症」である
・抗生物質で完全に消失する
・抗生物質を辞めたら1週間もたたずにぶり返した
この症例に、「せっかくだから抗生物質使わずに、食事療法&スキンケア&サプリメントだけでやってみましょうか」と提案してやってみることになりました。
10中8,9上手くいくので大丈夫でしょう。
またこの8月にUPしますね。
もちろんスキンケア&サプリメントは当院のMedicareシリーズとスキンケアECプラスです。
以下のオンラインショップからお求めいただけます。
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2019.08.06
四季の森どうぶつクリニックの獣医師平川です。
以前にもお伝えしましたが、獣医師向けフォーラムの講師役を勤めてきました。
参加された先生方は、北は北海道から南は沖縄まで、地域の動物医療を支える中心的な動物病院の先生です。
簡単にいうと大病院の院長orグループ病院の代表の集まりという特殊なフォーラムで、壇上に立った他の講師の先生も「大病院の院長たちをまとめるリーダー役」や「次世代のリーダー」というすごいメンバーでした。
その中で壇上に立てたというのは、僕の中でも非常にいい経験になりました。
明らかに僕だけが異質で、プレッシャーも半端なかったですけどね!
講演はというと、リーダー的な存在の先生方の講演はさすが!というもので、アドリブ・笑いありで特別なものでした。
肝心の僕は・・・プレッシャーに負けないようにするのが精一杯(汗)
アドリブ&笑いゼロで「台本通り」でしたm(‗ ‗)m
実際に講演してわかったことですが、リーダーになる人のカリスマというのは真似ができるものではないですね。
ただ「聴衆に伝える」という点については、講演後はずっと色々な先生にお声がけいただき、当院が取り組んでいる皮膚科の診療提携のご依頼もたくさんいただけたので、好評だったのだと思います。
心残りは懇親会でふるまわれたご馳走はほとんど口にすることができなかったことで、会終了後はコンビニへ・・・今回の食事はコンビニに始まりコンビニで終わりました(笑)
さ、これから診療提携が増えると人生が大きく変わりそうです。
「5年後10年後は今の想定外でありたい」とずっと書いているのですが、どんな人生になるかとても楽しみです。
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2019.07.26
犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
以前にUPした記事の続きです。
初回の記事で、5~10症例集めて発表ということを書きました。
最初の症例の改善を確認してからは、積極的にこの新しい治療を提供しており、多くの治療結果がでています。
もちろんどんな症例にも効果があるわけではないのですが、診極めさえできればその精度はかなり高いようです。
今回の症例です。
まずはこの新しい治療薬を開始する前の状態です。
この状態から新しい治療法を加え、約7週間後の状態をみてみましょう。
歴然ですね!
元々アポキルを1日1回服用していても痒みがのこっていましたが、現在は2日に1回でも痒みはほとんどないというコンディションの良さです。
もうこのわんちゃんを診始めて5年ですが、恥ずかしながら過去最高のコンディションです。
恥ずかしながらというのは、今までも改善していた(しかもブログ紹介もしたことがある)んですが、「実はもっといい治療があった」ということです。
もちろん以前も劇的によくなった(今回ほどではない)のですが、なんとその数か月後にぶり返したんですね。
また治療再開で再びよくなったのですが、なんと2回目のぶり返し・・・
劇的に改善するけど、3~4か月後に再燃するということを2回繰り返した時点で治療の方向性に微調整を加えることにしました。
もちろん今の皮膚科の標準治療には一切ない治療法なので、「仮説ですが!」と前置きして治療スタートです。
ただ個人的には「確信あり」でアプローチしてますので、今後も「いける」と思った症例は外さないと思います。
ブログではずっと以前から伝えていることですが、「教科書では治らない」というのは本当に多くあると思います。
10年前にはアポキルというお薬がでるなんて誰も予想できなかったことと同じように、今後も今わかっていない新しい治療法はきっとでてきます。
それが今回の治療法だと思います。
そう、「答えは想定外にあり」ですね。
これは人生のキーワードの一つになっているのですが、自分の将来は今の想定外でありたいなと日々思っています。
実際、5年前にできなかったことが今できるようになっています。
なので、きっと5年後は今できていない想定外の治療ができる自分になっていたいなと思います。
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2019.07.22
犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
以前にUPした記事の続きです。
前回紹介した症例と似ていますが、異なる症例です。
「この症例もアレだな、〇〇〇でいけるはず」と判断して治療開始した症例です。
【症例】
柴犬 避妊メス
まずは頚部です。
続いて、頚部の拡大です。
続いて、胸部です。
もちろんこの時点でも「アポキルを毎日服用しているにも関わらず痒い」という状態です。
ここからある治療を加えます。
続いて胸部です。
完治と言う表現はできませんが、見た目でかなりよくなっているのが伝わると思います。
柴犬でこのタイプの皮膚病はよくあるのですが、一般的には「アトピー・アレルギーだからアポキル&食事療法」となりがちなタイプです。
しかし本当にそれだけでコントロールできているか?といえば、おそらく異なると思います。
当院にはこういった「アポキル&食事療法で治らない」という柴犬がたくさん来院されていますが、当院ではこのタイプの柴犬の治療成績はかなり高いです。
理由ですが、このタイプには特殊な治療が必要で当院ではそのメインとなる治療法を把握していますが、今の皮膚科で考えられている標準医療ではまったくカバーできていないためです。
当院では検査・治療におけるエビデンス(標準医療)を大事にしならがも、まだ知られていない皮膚トラブルにもフォーカスをあてて「治療実績を優先させる」という取り組みを行っています。
柴犬の痒い皮膚病で、アポキルが効かない、食事療法で改善しないという皮膚病で悩んでいる飼主様はぜひ一度当院を受診してください。
遠方にお住まいで継続治療が難しい場合でも、メール&写真でお薬を発送する遠隔診療で対応できる場合もあります。
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2019.07.09
こんにちは、獣医師の平川です。
先日のブログでも簡単に書きましたが、来月に東京で開催されるフォーラムの講師役をつとめることになりました。
今その準備をしているのですが、なにせ人前に立つのが苦手なのでかなりプレッシャーを感じています。
で、先日開催者の方と打ち合わせをしたときに、「カラオケでもいって練習してきますよ~」と話したところ、「お手伝いします」と言っていただけたので先日予行演習をしてきました。
自分でつくったスライド&原稿ですが、「タイプ&読む」と「言葉で発する」は違うものですね。
もちろんわかっていたからこそ予行演習をしたのですが、予想以上に難しかったです。
30分講演会とそう長くないのですが、予行演習では修正プランを作りながら3回やったところで限界でした。
プレゼンといえば故スティーブ・ジョブズが有名なので、少しヒントをもらって「しゃべる」から「伝える」を意識して完成度をためていこうと思っています。
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2019.06.04
こんにちは、獣医師の平川です。
先日、【世界初の治療法】閃きは確信へで掲載した症例の治療経過を紹介します。
※長く通院している症例で、過去の治療内容でもなんどかよくなってきたのですが、今回「今の治療に限界がある」と判断せざるを得ないぶり返しがあったので、方向性を変えることにしました。
まずは頚部です。
続いて、前胸部~上腕です。
続いて右上腕の拡大です。
続いて、右前腕です。
続いて、胸部とその拡大です。
続いて、右後肢の膝周辺です。
続いて、右後肢の甲です。
非常部重度の脂漏と皮膚炎がありました。
ここから今までまったく行ったことがない治療を加え、5週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
まだ途中経過ですが、劇的に改善しつつあります。
ポイント①
この投薬治療開始前写真は、この状態でも当院での治療を続けてきた結果であり、決して無治療ではなかった。
ポイント②
この5週間に加えた治療は、アポキル・シクロスポリン(免疫抑制剤)・甲状腺ホルモン剤といった一般的に知られた皮膚治療薬ではない。
参考までに、5年前の僕はこの治療法を想像していませんでした。
2~3年前にこのタイプの皮膚病があることに気づき、去年にはその分野の大学病院の先生にも「〇〇〇〇〇〇という病気があるのではないか」と聞いてみましたが、「聞いたことがない」と回答いただきました。
まだ1症例ですが狙いすました1症例なので、やはり・・・
「答えは想定外にあり」
できっとまだ知られていない疾患かと思います。
今年の学術は、夏に心因性の新しい治療法を発表する予定なので、この新しい疾患&治療法についての発表は2020年の仕事にしようと思います。
それまでに5~10症例は蓄積する予定です。
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2019.05.26
こんにちは、獣医師の平川です。
昨日、娘①に
「パパ、これなおして」
と言われました。
マクドナルドのハッピーセットのおもちゃです。
たくさんあるのですが、1台だけ特殊なのがあります。
それが左から2番目のドクターイエロー、なんとライトがつきます!
たくさんの車両がある中で唯一光るので、娘①もお気に入りのようです。
が!
そう、ついに電池が切れました(涙)
電池交換すればいいのですが、一つネックが・・・
ドクターイエローのパーツを留めているネジには家庭ドライバーでは回せない三角ネジが使われていました。
これです。
ドライバーを買うのか???
経済的には・・・ものすごい無駄・・・・と思わなくもありませんが、娘に「なおして」と言われたからには直さないとパパの威厳が保てません。
でもやるから大切なことを教えるいい機会なので、徹底的にやろうと思いました。
時間は19時過ぎてましたが娘①を連れてホームセンターへGo!
三角ドライバーのお値段798円!
ハッピーセットより高い!
大事なのはここから。
3歳になったばかりの娘に「プラスドライバー」「マイナスドライバー」「三角ドライバー」の3本を渡し、ドクターイエローの車両を止めているネジの形と合うものを選ばせます。
ネジの頭に三角があること、そして三角ドライバーを使うことを理解できたようです。
そしてネジ回しも初体験ですが、結構できるもんですね。
4本綺麗に外せました。
車両の中から姿がみえたのは・・・もちろん「恐怖のボタン電池」です。
やはり自宅には替え電池がなかったので、「明日買いに行こうね」なのですが、「電池を口にしたらダメ。間違って飲み込んだら死んじゃうよ」をしっかり教えておきます。
そして翌日、電池を買って再び修理再開です。
LR41というかなり小さいボタン電池でしたが、娘にセットさせスイッチで点灯確認!
その瞬間の笑顔はプライスレスでした(^^)
そして三角ネジの締めも娘にさせて修理完了。
3歳でもできるものです。
トンネル作って走らせると確かにカッコイイ、そりゃ子供も喜びますね。
電池で光る力には限りがあって、消さないと付かなくなることを教え、遊び終わったらちゃんとスイッチを切ることを教えました。
明日から切り忘れを怒られそうで怖いです(笑)
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2019.05.25
こんにちは、獣医師の平川です。
僕は昔から「閃き」という言葉を好んで使っています。
過去には「閃き」で何度かブログを書いていますので、よければ昔の「閃き」もお読みください。
2014年11月17日 閃きは確信へ
2018年5月27日 閃きは確信へ ~5年前の失笑~
2018年12月12日 【閃きは確信へ】痒みと心因性と〇〇〇〇
そして今日もタイトル通りですが、閃きから驚きの治療結果を得ることができたので、記念にブログすることにしました。
今回の閃きのきっかけは2~3年前に遡ります。
教科書に掲載されていない病気があって、もちろん治療法も独特(薬剤A)で掲載されていないという未知の病気があることに気づきました。
「ほぼ診断できるし、ほぼ治せるけど、原因も分からなければ適切な病名もない」
鑑別疾患からいくつかの仮説をたて確実な検査方法がないか探しましたが、有力な検査方法をみつけることはできませんでした。
次に治療法からメカニズムを考え、「薬剤Aが効果を示すということは、もしかしたら〇〇〇〇〇〇という病気が存在するのでは?」となったのですが、そのメカニズムを証明する検査は犬ではできませんでした。
ただ、この時「もし本当に〇〇〇〇〇〇だとしたら、薬剤Aだけでなく、薬剤Bも同様に効果を示すのでは?」と仮説をたてました。
もちろん薬剤Bを皮膚病治療で使ったという報告は聞いたことがありません。
そしてついにその日は訪れました。
あれから1年以上たった今年の2019年4月、あるわんちゃんの再診時に
「これがきっと〇〇〇〇〇だろう。検査で証明できなければ治療(薬剤B)の結果で仮説を肯定するしかない。」
と、仮説でしかなく治療経験もないのですが、仮説を丁寧に説明し、治療の了承を得ることができました。
そのときの写真がこちらです。
難治性のわんちゃんではありそうな皮膚タイプですね。
ここから約5週間後の今日、僕は
「すごい!ここまで改善するとは」
ほんと、久しぶりに衝撃を受けました!
1発目に成功させることができて、閃きは確信へと変わりました。
まだ1例中1例ですが、狙いすました1例で当てたのでいつも通りの診極めができれば十中八九で当てることができると思います。
今年の冬から取り組んでいる発表(夏発表予定)も世界初の内容ですが、今回の閃きの疾患&治療法も世界で知られていないものです。
以前もブログで紹介したことがありますが、
「答えは想定外にあり」
が医療のキーポイントだと思います。
当院からの発表を今後も注目してください!
2019.6.4 【世界初の治療法】閃きは確信へ②
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