2023.05.24
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳1ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇胴体の無数の湿疹
〇フケや抜け毛がある
〇元々あまり痒みはない
それでは初診時の状態をご覧下さい。
まずは首の写真です。
胸から脇にかけて皮膚が赤く炎症して、湿疹が見られます。
次に右前肢です。
こちらも赤く炎症しているのが確認できます。
続いて胸腹部です。
こちらは胸部の拡大写真です。
さらに拡大しました。
湿疹が広範囲にあります。
こちらは脇の拡大写真です。
次に腹部の拡大写真です。
そして最後に後肢膝の拡大写真です。
【注目ポイント】
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
・地肌が透けてみえる
・湿疹がある(皮膚が弱い)
フレンチブルドッグのほとんどが単純なアトピーではないことが多く、「毛並み異常」を併発してアトピーの悪化を引き起こしています。この毛並み異常に対しアプローチすることが最優先です。
今回の症例はアトピーがないとはいいませんが、メインは膿皮症です。
【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療
②膿皮症
・食事療法
・スキンケアECプラス
※あえて抗生物質は使わず
③被毛形成異常
・投薬治療
・アロペシアGR+
④週1~2回のスキンケア
・Medicareシャンプー
・Medicareクレンジングオイルジェル
それでは治療から3ヶ月後の状態と比べてみましょう。
治療から1ヶ月後には抜け毛が減り、頭の毛が柔らかくなった(毛並み改善)と実感されています。
さらに1か月後には湿疹が減り、お腹にも毛の再生が認められました。
そして治療から3ヶ月後にはAfter写真まで状態が改善され、
全身に今までなかったアンダーコートが再生するにつれ、湿疹がすべて無くなっています。
初診時に計画した通り、全身に認められた膿皮症を抗生物質を服用せず完全に消失させることができました。
飼い主さまだけでなく獣医師にも言えることですが、フレンチブルドッグの皮膚トラブルをアレルギーと考えている方が多いです。
「アレルギーなんてない!」とまでは言えませんが、アレルギーならアポキルやアレルギー療法食でスッキリ治っています。
実際は多少緩和されるくらいで、スッキリ良くなっているフレブルはあまりいないと思われます。
多くのフレブルを診ている当院での実際ですが、アレルギーが原因で皮膚トラブルを繰り返している症例は多くありません。
特に繰り返す湿疹を特徴としている膿皮症の原因がアレルギーから起きていることはほとんどなく、
別のところに問題が隠れていることの方が多いのが現実です。
フレブルの膿皮症の基本原因は2つ、「免疫異常」と「被毛形成異常」です。
ではなぜこれが治らないのか?
答えの一つは免疫異常が目に見えない&数値化できないため、獣医師もよくわからないまま簡易な言葉の「アレルギー」に置き換えられて考えられていること、そして被毛形成異常も同じで、教科書に掲載されてない&検査で異常がでないため、「フレブルの毛並みはこんなもの(普通)」とされて見落とされていることです。
「アレルギーではない免疫異常」と「普通と思っていたことが、実は病気」がわからないと、ずっとスッキリしない状態が続いてしまいます。
的確な医療があれば写真のように「見たことない!」というくらい劇的に改善するのですが、この治療は教科書には掲載されていないため現時点では当院でしか提供できない治療です。
当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2023.03.18
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳1ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇フケや湿疹ができる
〇痒みがあり、掻いたり、なめたり、噛んでしまう
〇舐める、噛むに対して夢中になり、声をかけても止まらなくなってしまうため、エリザベスカラーを外せない
それでは初診時の様子をご覧ください。
まず初めに正面の写真です。
こちらは首の写真です。
こちらは胸、脇の写真です。
こちらはお腹の写真です。
最後に体の側面の写真です。
それでは初診時と約2か月後の写真を比べてみましょう。
生後10か月頃から湿疹、フケ、痒みがあり、舐める、噛むことが多く、舐め始めると止まらなくなってしまい、声をかけても夢中になって舐めてしまうため、エリザベスカラーが外せない生活だったそうです。
抗生剤やアポキルを服用すると良くなるが、服用をやめると再発してしまいました。
今回この子で注目した点は、以下2点です。
・被毛の異常
・純粋な痒みではない
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・水が嫌いで水たまりををよけて歩く
・石、葉っぱ、枝を拾い食いする
・スリッパや靴下、マスクを収集する
・ぬいぐるみの中身を出してしまう
・ドライヤーが嫌い
・鳥を見ると追いかける
・1歳まで興奮癖があった
・お留守番させようとすると鳴いてしまう
・車内のお留守番もギャンギャン鳴いてしまう
これらの行動は犬の成長過程の一つのこともありますが、この行動パターンを示す症例は心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出ることがあります。
【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療
②膿皮症
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常
・投薬治療
④週1~2回のホームスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・モイストクレンジングオイルジェル
初診時には脇、内股などの地肌が見えてしまっていたものの、治療2ケ月後には、しっかり密度の高い毛が生えました。毛並みも柔らかく、赤い湿疹もなくなりました。
初診時には脇、内股などの地肌が見えてしまっていたものの、しっかり密度の高い毛が生えました。毛並みも柔らかく、赤い湿疹も無くなりました。
お薬もアポキルは初診時から徐々に減り、3日おきの服用になりました。
膿皮症は、抗生物質を使わずに完治しました。
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当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2023.03.04
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 5歳10ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇3歳の頃から皮膚トラブルを繰り返している
〇四肢をビショビショになるまで舐めてしまう
〇サイトポイントの注射を打ってもらっていたが、途中から効果が無くなってしまった
〇ステロイドを服用しても、やめるとすぐにぶり返してしまう
それでは初診時のお写真を見てみましょう。
まずは正面の写真です。
こちらは首の写真です。
毛が薄く、うっすら肌が見えてしまっています。
こちらは胸の写真です。
胸やお腹は毛がほとんどなく、地肌が丸見えの状態です。
次はお腹の写真です。
こちらは右後肢の写真です。
肢も毛が薄く、湿疹ができています。
最後に右側面のお写真です。
痒みがあり掻いたり、痒みがある部分をこすったりもあったようですが、四肢を舐めることが一番多かったそうです。舐め始めると止められず、ビショビショになるくらいずっと舐めてしまうとの事でした。
それでは、治療から約2ケ月後のお写真と比べてみましょう。
治療前治療後のお写真比べていただくと、毛の密度が高くなり、地肌も見えなくなりました。
痒みはほとんどなくなり、四肢を舐めてしまうのも徐々に改善していきました。
診断の1つに行動パターンがあります。
この子の場合は、
・テレビやバイクの音が苦手で吠えてしまう
・自転車に飛びかかる
・床やマットを舐める
・枯葉を追いかける
・興奮癖があり、一人で走り回る
・ドッグランに行っても単独行動をし、他の犬と遊ばない
このような症状がありました。
上記のような症状が常に問題になるわけではないですが、こういった行動パターンがある子は心因性の掻き癖・舐め癖が強くでやすく、皮膚病が悪化したり治りにくくなる傾向があります。
【当院の診断】
膿皮症、アトピー、脱毛症
被毛形成異常、心因性掻痒症
特に後肢を中心に認められた膿皮症の要因は被毛形成異常によるもの、最も症状として強かった「舐める」は痒みより心因性によるものが大きいと考えて治療方針を組み立てました。
【当院での治療】
①被毛形成異常
・投薬治療
・当院お勧めフード
②膿皮症、アトピー
・投薬治療 ※抗生物質は使わず
・スキンケア メディケアクレンジングオイル
③脱毛症
・サプリメント アロペシアGR+
※投薬治療には、教科書に掲載されていない治療方法もあるため、他院での治療は難しくなります。
当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
※痒みケアスターターセットがお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2023.02.11
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 推定8~9歳 女の子(避妊済)
【経過】
〇2019年6月~(保護犬のため正確な皮膚についての情報は不明)
〇1年中痒い
〇アポキル2年間毎日内服している。効果は無いよりマシ程度。
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは右頬です。
皮膚が硬く黒く鱗状になっています。目の周りも同じ症状になっていますね。
次に顎下。
毛は抜け、赤くなっています。
こちらは右前肢の内側です。
毛が薄く所々炎症で赤くなっている皮膚が見えます。
胸腹部です。
腕と同じく毛が薄くなり赤い皮膚が見えます。
次に右側面。
右側面の下腹部辺りには一部脱毛しブツブツしている皮膚がありました。
こちらは右後肢です。やはり毛が薄く赤い部分があります。
この子は推定6歳の頃に今のご家族に迎えられました。抜け毛も多く、元々皮膚トラブルがあったが、いつからなのかは不明。
それからずっとアポキルを服用していました。
『舐める』事より『掻く』ことや『擦る』ことの方が多かったようですが、一度舐めだすと長いとの事でした。
【当院の診断】
脂漏症、アトピー、被毛形成異常、心因性掻痒症
【治療方針】
〇脂漏症・アトピー〇
⇒投薬治療(※重要!)
スキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
〇被毛形成異常〇
⇒投薬治療(※重要!)
推奨フード
サプリメント
・スキンケアECプラス
〇心因性掻痒症〇
⇒投薬治療(※重要!)
サプリメント
・パーソナルケアpⅡ+
「どうして皮膚が弱いのか」
「なぜアポキルでコントロールできないのか」
大事なのは「被毛」です。
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
・地肌が透けてみえる
皮膚病になりやすいフレブルのほぼすべてがこの特徴を持ってると思いますが、これが病気の原因です。
「フレブルはこういうもの」
という先入観で異常と診断されることも、治療されることもありませんが、ここを治さなければ皮膚病全体の治療成績を改善することもできません。
治療開始10日後には既に、毛が柔らかくなった(毛並み改善)を実感されていました。
『痒み行動の減少』を実感し始めたのは治療から1ヶ月後。
治療からわずか1ヶ月で掻く行動は3割、舐める行動は5割まで減ったと実感されています。
また本人の『行動範囲が広がった』と日常にも変化が感じられるようになったともおっしゃっていました。
・今まで入らない部屋に入るようになった
・窓の外を見るようになった
活動性・活発性が上がったんですね!
これは心因性の診断治療に重要で、「動かない」「興味がない」というタイプの子は心因性が強く出やすく、治療によって活動的になることが期待できます。
活動的になることでより甜め癖は減る傾向に向かいます。
そして治療から3ヶ月後・・・
ほとんどの場所に毛足の長いしっかりと且つ柔らかい綺麗な毛が生え、赤く荒れていた皮膚も綺麗になっています。
掻く行為は1割まで減り、アポキルの服用も『3日に1回』まで減量することができました!
一般的な皮膚病に対してのアプローチだけでは治療が難しいケースもあります。
皮膚トラブルや痒み行動、また日常の行動で悩まれている方はぜひ当院へ。
お待ちしております。
インスタグラムでは治療後の毛の様子の動画や、他の症例も配信しています。
ぜひご覧ください。
この子が使用した当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2022.10.14
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はアトピー症のフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 4歳 男の子(去勢済)
【経過】
〇2歳から痒み(口唇・顎下・前肢)
〇痒みに対し執拗に舐める・掻く
それでは初診時の様子をご覧ください。
こちらの写真は顎下です。
こちらは左前肢の内側です。
先程の拡大写真です。
執拗にベチャベチャになるほど舐めてしまうそうです。
次に胸部です。毛が薄くピンクの皮膚が見えます。
こちらは腹部です。腹部も薄毛が目立ちます。
最後に側面の写真です。
この子の場合、「毛」「心因性」「腸管免疫」の3つの視点を置き、
・積極的な投薬治療
・Medicareクレンジングオイル、シャンプー
・パーソナルケアpⅡ+
・食事療法
などの組み合わせでアプローチしました。
治療から11日後には、抜け毛と痒みの減少が感じられ、1カ月後には顎の毛が生え始めました。
そして2か月後には毛がふわふわになったと喜ばしいお言葉をいただきました。
もう治らないものと諦めていたそうです。
初診時と比べてみましょう。
赤みが減っているのはもちろんの事、
一見フレブルさんの毛量はこれくらいじゃ?と思われる初診時の写真ですが、
治療後と比べると本来はこれだけ生えることがわかります。
目の周りが赤い、口唇~下顎が赤い、四肢端が赤い…
身体をよく掻き、手足を舐めすぎてしまう…
フレブルの典型的な皮膚病ですが、アレルギーを疑っている飼い主様は多いのではないでしょうか?
アレルギーであれば、アレルゲンを回避した食事療法や、アポキルなどの投薬治療で「キレイにスッキリ治る」ものです。
治っていないということは、「アレルギーではない可能性が高い」でしょう。
このタイプに必要な視点は「アレルギー」ではありません。
スキンケアも重要ですが、スキンケアで治るものでもありません。
当院の適切な投薬治療がなくホームケアで取り組む場合は、
・スキンケアECプラス:腸管免疫の改善
・パーソナルケアpⅡ+:執着などの心因性へのアプローチ
・アロペシアGR+:毛並み異常へのアプローチ
・Medicareスキンケアシリーズ:オイル、シャンプー、全身の保湿ジェル、局所のローション
・食事療法:ドライフードの変更(プロフィールリンクツリーより資料請求)
がオススメです。
アロペシアGR+は、10月末よりオンラインショップで販売予定です。
その他当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2022.05.31
こんにちは。
フレンチブルドッグの皮膚科治療にも力を入れている、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの症例をご紹介します。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳3カ月 女の子
【経過】
〇他院にてステロイドを服用するが改善されず
〇痒みがある
〇4ヶ月前くらいから痩せてきた
〇黄色の皮脂
それでは初診時の写真をご覧下さい。
まずは横顔と首~胸の写真です。黄色い皮脂が付着し、毛がほとんどありません。
こちらは耳を後ろから撮った写真です。3ヶ月程前からしこりが大きくなってきたそうです。
続いて、腕と後足の写真です。こちらも顔などと同様、毛がほとんどなく、皮脂の付着も激しいです。皮膚の状態も良くありません。
最後は全体の写真です。全身がこの様な状態になっています。
それでは、初診から8ヶ月以降の写真と比較してみましょう。
いかがでしょうか
治療開始から2ヶ月後には毛の再生が見られ、更に2ヶ月後には毛の量も増え赤みも引いてきました。
治療開始から半年後に避妊手術も完了した事で、皮脂の量も減り更に状態が改善しました。
この子の場合、性ホルモン異常と毛並み異常からくる真菌症でした。
真菌症のダメージで毛が生えにくい部分もありますが、しっかりと毛が再生してきています。今までステロイドや抗生物質を服用してきましたが効果はなかったそうです。
真菌症はフレンチブルドッグの典型症例ではないので皮膚組織検査により診断することができました。真菌症の治療と並行して毛並み治療と、避妊手術を行ってもらう事でここまでの改善に繋がりました。
この3つの治療を同時に行えたからこそ改善に繋がった症例です。
このようにステロイドが効かない、どんどん悪化していく皮膚病など、わんちゃんの皮膚病の事でお困りの事がありましたら、是非当院にご相談下さい。
また、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。
※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。
詳しくはこちらのホームページでご覧いただけます。⇒東京サテライト
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
下のリンクバナーからご覧頂けます。↓
【症例報告制作者】 看護師 森
投稿者:
2022.02.16
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 2歳2ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇1年前から皮膚トラブルが起きている
〇皮膚トラブルが起きてからずっと湿疹が出ている
〇2021年の梅雨に悪化し、どこの動物病院に行っても改善しない
では、初診時の様子からご覧下さい。
まず頚部の写真です。
次は前肢、脇の拡大の写真です。
次は胸~お腹の写真です。
こちらは身体側面の写真とその拡大です。
全体的に毛が薄くなっており、地肌が見えてしまっている部分もあります。一番最後の写真を見て頂くと、毛がスカスカになっており、毛質も硬そうに見えます。内股にはいくつもの湿疹ができているのが分かります。
それでは、約1か月半後の写真と比べてみましょう。
最後の写真を比べて頂くとわかりやすいですが柔らかい毛がびっしりと生えました。飼い主様からは「違う犬と思うほど毛が増えた!」とおっしゃっていただく程、変わりました。内股にあった湿疹も半月後には減っていき、1か月半後には無くなりました。
この子は投薬治療と当院オリジナルの腸内環境を整えるスキンケアECプラスというサプリメントを使用しました。当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧頂けます。
この子のようにフレンチブルドッグやその他わんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
【症例報告制作者 佐野】
投稿者:
2022.01.11
今年もよろしくお願い致します。皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、フレンチブルドッグの症例をご紹介します。
【症例】
フレンチブルドッグ 2歳9ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇アポキルを1年間毎日服用したが効果なし
〇サイトポイントの注射も効果なし
〇皮膚病としては軽度だが変化しない
では、初診時の様子をご覧下さい。
まずはお顔のアップです。目の周り、シワの辺りの毛が薄くなっています。
こちらは胸~お腹の写真です。
胸の辺り、脇の辺りの毛が薄くなっています。お腹の毛も薄くなっていて、皮膚が黒ずんでいます。
そして、前足と後足です。
前足はあまり分かりませんが、後足は毛が薄くなっているのが分かります。
それでは、約1ヶ月後の写真をご覧下さい。
この子は元々、皮膚病としては非常に軽度なので劇的な変化はないのですが、確実な改善が見られました。1か月も経たないうちに、顔の痒みも大分減り、赤みも落ち着きました。毛量もそこまでの薄毛ではなかったのですが、薄くなっていた部分に毛が再生しています。胸や、後足の写真を見て頂くと、毛並みも綺麗になっているのがお分かり頂けると思います。そして、飼主様が気になっていたお腹の黒ずみも緩和してきました。
アポキルをずっと服用してきて、服用を辞めても悪化もせず変化がなかったそうです。今回の治療では、見落とされていた基礎疾患へのアプローチに平行して、腸内改善(スキンケアECプラス)と、ご自宅でのスキンケアを行って頂きました。
このように、アポキルで改善しないなど、酷い皮膚病の症状でなくても気になる事やお悩みの事があれば是非当院にご相談下さい。
今回、腸内環境を整える為に使用した当院オリジナルのサプリメント(スキンケアECプラス)、ご自宅で行って頂いたスキンケア製品は以下のオンラインショップからご覧頂けます。
また、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。
※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。
詳しくはこちらのホームページでご覧いただけます。⇒東京サテライト
【症例報告制作者】 看護師 森
投稿者:
2021.10.26
フレンチブルドッグの毛並み治療にも力を入れている、犬の皮膚科専門動物病院の四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、フレンチブルドッグの症例をご紹介します。
【症例】
フレンチブルドッグ 5歳8ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇手先や肘の内側を舐める(他は舐めない)
〇痒みあり(擦り付けることもある)
〇抜け毛が酷い
それでは初診の様子をご覧下さい。
こちらは首~胸、前足の写真です。
全体的に薄毛で地肌が見えています。
胸を開いた写真です。
こちらは脇のアップです。
肌の色が変色しています。
お腹も毛が薄いです。
こちらは側面の様子です。
足も薄毛で地肌の色が分かる状態です。
こちらはお尻部分です。
こちらも薄毛がお分かり頂けると思います。
この子は全体的に薄毛なのです。
それでは2ヶ月後の写真をご覧下さい。
初診から1ヶ月も経たないうちに擦ったり、舐めることが減りました。
毛も再生し、毛並みにも変化が見えます。毛量も増えました。短毛のフレンチブルドッグだと感じにくいかもしれませんが、本来はこんなにも毛が密集しているのです。毛の質も変わり、毛並みも綺麗になり、飼主様も今まで一番毛の量が多くなったと実感して頂いてます。
毛並み治療と更に舐め癖に対する治療も行い、手を舐めることもほとんど無くなりました。
今回の治療と並行して、当院オリジナルのサプリメント、腸内環境を整える“スキンケアECプラス”、心因性へのアプローチに“パーソナルケアPⅡプラス”を使用しています。こちらのサプリメントは当院のホームページのオンラインショップでご覧頂けます。⇒サプリメント&スキンケア製品
薄毛や脱毛の治療にも力をいれていますので、同じような症状でお困りの方は是非当院にご相談下さい。
尚、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うこともできます。
疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。
詳しくはこちらからご覧頂けます。⇒東京サテライト
【症例報告作成者】 看護師 森
投稿者:
2021.07.23
フレンチブルドッグのアトピー、脱毛などの治療も行っている皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、フレンチブルドッグの症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳6ヶ月 女の子(不妊手術済)
【経過】
〇1歳未満から痒みや皮膚炎が出ている
〇アポキルを服用しても良くなったり悪くなったりを繰り返している
〇耳にも症状あり
それでは初診時の写真をご覧下さい。
こちらの顔の写真からは、顔全体に赤みが出ているのがお分かりになると思います。
続いては、首、胸、お腹、股の写真です。
全体的に薄毛であることが分かります。
こちらは前足です。
そして後足です。
足も地肌の色が分かる程の薄毛です。
こちらは耳の写真です。
ゴワゴワして硬くなっています。
それでは治療後の状態と比較してみましょう。
治療後の写真は3ヶ月後のものです。
痒みを抑えるだけのアポキル服用では改善しない例です。
この子はお家でのスキンケアと、腸管免疫の改善、投薬治療を行いました。基礎疾患であるホルモン異常へのアプローチ、投薬が重要になります。
この治療を始めてすぐに耳の痒みが減りました。写真でも分かる様に、耳のゴワゴワも無くなり、耳の中が腫れていたのが分かります。
そして顔などの痒みもほぼ無くなり、赤みもひいてきました。
フレンチブルドッグは短毛なので気付きにくいのですが、地肌の色が分かる毛並みは異常な状態なのです。写真で比べてみると本来の毛並みはこんなにも密なんだと言うことがお分かり頂けると思います。
今回の治療にアポキルはほぼ使っていません。隠れた基礎疾患を見極めて治療を行うことが重要です。
今回治療に使用したサプリメントやスキンケア商品は獣医師が開発したオリジナルのものです。
気になる方はこちらからご覧いただけます。
このようにアポキルで治らない、原因が分からない、など、わんちゃんの皮膚の事でお悩みの方はぜひ当院までご相談下さい。
尚、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、再診をオンライン診療で行う継続治療を受けることもできます。
疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧ください。
【症例報告作成者】 看護師 森
投稿者: