皮膚科ブログ

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【トイプードルの脱毛症】アロペシアX(毛周期停止)

2019.11.23

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回は治療依頼が非常に多いトイプードルの脱毛症「アロペシアX」、別名「毛周期停止」の治療症例です。

 

【症例】

トイプードル 7歳 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇元々薄毛ぎみだった

〇約1年前に頚部が脱毛、そこから広がっていった

〇エリザベスカラーを着用している

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

右耳です。

 

頚部です。

 

脇~腹部です。

 

内股です。

 

体の右側面と頚部の拡大です。

 

 

それでは、初診時から約8ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

トイプードルの毛並み異常は非常に多く、難治性皮膚病の原因になっています。

難しい理由は、

①評価ができない

 毛並みは数値ができないため、毛並みが悪いという状態をしっかり評価できていないケースが多く認められます。

 顕著に脱毛していればまだ「脱毛」とわかるのでいいのですが、なんとなく悪いだけであれば気づかれにくく放置されてしまうこともあります。

 そういった症例で湿疹やアトピーが混在していると、毛並み異常の病気が隠されてしまい「アトピーだから」「皮膚病だから」で済まされてしまうこともよく起きています。

 何事もそうですが、「正常を知る」というのがとても重要で、正常を知っていることで「おかしい(異常)」を的確に評価することができます。。

②診断が難しい

 診療の基本は証拠(わかりやすいのは数値化)を得て診断名(病気の枠組み)をつけることなのですが、脱毛・毛並み異常の原因が必ずしも数値化できる病気ばかりではありませんし、既存の診断名の中に綺麗に収まる病気ばかりではありません。

 数値化で診断しやすい疾患(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症)もあるのですが、そうではないものを把握しておく必要があります。

 もちろん診断がない毛並み異常に対しても治療プランをもっているとより医療の質は高くなります。

③治療が難しい

 よくある病気に当てはまらないと治療プランを立てることがむずかしくなります。

 というのも診断名があり特定の治療法がある疾患であれば悩むことはないのですが、原因が特定されておらず漠然とした疾患で、治療法にもさまざまな選択肢があると「よりベターは選択は?」となるため、高度な判断力が必要となります。

④トイプードルならではも難しさ

トイプードルの脱毛症は他の犬種とことなる特徴があるため、その特徴を知っていないと意外なところで躓きます。

トイプードルの脱毛症、特にこのアロペシアX(毛周期停止)はこういった条件がそろっているため、治療は難しくなっています。

今回はその中でかなりいい治療結果が出た方だと思います。

本当に難しいのはこの治療結果がでるのかでないのか、事前に予測するのが非常に難しいところですね。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【難治性脂漏症】スキンケア&サプリで減薬に成功した症例

2019.11.15

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はトイプードルの症例です。


【症例】
トイプードル 5歳 男の子(去勢手術未)


【経過】
〇3年前から季節性のない皮膚炎

〇体全体に脱毛、痒みあり

〇手足をよく舐めている


それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。

 

顔の左側です。

 

脇~前胸です。

 

体の右側面と拡大です。

 

 

 

右後肢の大腿部です。

 

それでは、初診時から約2ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

 

今回の症例ですが、トイプードルの治りにくい皮膚病として非常に多いタイプです。

治療で重要なキーワードは「脂漏症」と「免疫」です。

アトピーという枠組みも間違いではないのですが、アトピーを中心に置くと治療がうまくいきません。

もし仮にアトピーとして考えると、治療は「アポキル」になるのですが、アポキルではこのタイプはかなり苦戦します。

もちろんアポキルを間違いというものではなく、ある程度改善も認められると思うのですが、「アポキルだけでは治らない」という意味でアトピーを治療の中心に置くのはよくないということです。

 

脂漏症に対してはもちろんスキンケアが必要不可欠です。

また免疫にはスキンケアECプラスが非常におすすめですが、今回の症例は少しだけ手先の舐め癖があったのでヒーリングケアLFプラスを採用しました。

このタイプにはスキンケア&サプリメントだけでは改善しないので投薬治療は必須です。

積極的な投薬治療を併用することでかなり短期間で改善し、サプリメントの体質改善によって必要な投薬量も現在は初期の半分量で維持できています。

 

適切な診断と投薬治療があれば当院のスキンケア&サプリメントが非常に役立つ典型的な症例だったと思います。

当院が開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【トイプードルの難治性皮膚病】脂漏としつこい手舐め

2019.10.27

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はトイプードルの症例です。

 

【症例】

トイプードル 13歳 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇1~2歳頃からトリミング後に痒みが出ていた

〇半年前からは起きている時はずっと痒い状態

〇手足を舐めすぎて脱毛し、腫れている

〇首、耳を掻く

〇お尻を擦り付ける

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

顔(右側)です。

 

前肢です。

 

右前肢の足先です。

 

背中です。

 

それでは、初診時から約6週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

顔や手足の赤みや腫れが引き、毛が生えてきました。

痒みもほぼ無くなり、性格も大人しく穏やかになったそうです。

ポイントとしては治療の最初から院内薬浴を行ったことです。

初回の院内薬浴の次の診察時には

「劇的に変わりました!すごいです!」

「魔法のようなことがおこるのか、驚きです!」

とまで言っていただけました。

以後定期的に院内薬浴を受けていただき、痒みはほぼでていません。

 

トイプードルの典型症例の1つですが、こういった症例には適切な診断&投薬治療だけでなく、当院のスキンケア療法や体質改善のサプリメントが非常に有効です。

参考までに今回の症例はアトピー素因と心因性の混合型のため、投薬治療ではアトピー治療としてアポキルと心因性治療として向精神薬、自宅ケアとしてスキンケアシリーズ、体質改善としてスキンケアECプラスとヒーリングケアLFプラスを採用しています。

皮脂が多いタイプには当院のスキンケアセット、アトピー体質にはECプラス、心因性にはLFプラスという考え方で対応しました。

スキンケア&サプリメントのメリットですが、これほど重症の症例でもこの夏はアポキルを2日に1回という少ない量で長期間いい状態を維持できたほどです。

当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

抗生物質を使わず湿疹・膿皮症を抑える方法(スキンケア&サプリ)

2019.05.23

犬の湿疹・膿皮症治療や再発予防に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

暑くなってきたため、これからの季節は湿疹・膿皮症が悪化しやすい季節ですね。

湿疹・膿皮症の治療と言えば「抗生物質」ですが、いくつか問題があります。

1つは「再発」、2つは「効果がでない」という問題です。

再発については「抗生物質を服用すると治るが、服用を止めると再発する」ということです。

効果がでないについては、内分泌疾患の見落し・食事が合わないなどの問題もありますが、耐性菌(抗生物質に抵抗力をもつ菌)によるものもが大きな原因です。

ではこういった問題に当院ではどのようにアプローチしているのか、ご紹介します。

【症例】

 トイプードル

【経過】

〇背中の湿疹が治らない

〇消えては新しいのができるの繰り返し

それでは初診時の状態です。

湿疹が多いのは背中です。

 

 

 

それでは治療から3か月後の状態です。

 

抗生物質を使っていないにも関わらず、ずっと再発をゼロにしています。

この治療後の再発をゼロにする方法の1つのアプローチが「スキンケアECプラス」です。

サプリメントですが、膿皮症の改善に非常に相性がいいです。

内分泌疾患の見落しや、食事が体質に合っていないという2点をしっかり除外できていれば、かなりの効果が期待できます。

当院の「治療成績に差がでるサプリメント」ですが、当院オンラインショップからご購入できます。

Medicareシリーズのスキンケア商品(オイル・シャンプー・ローション・ジェル)とともにご使用ください。

手先・足先・顔などのアトピー・痒みがなく、湿疹タイプであれば「膿皮症ケアセット」がお勧めです。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【トイプードルの皮膚科専門外来】舐め癖&掻き壊し

2019.04.25

アポキル・ステロイドといった痒み止めのお薬が効かない舐める・掻くといった皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

トイプードルはアトピー、脂漏症、ホルモン異常の他にも心因性の皮膚トラブルが多いなど、かなり難治性になる場合があります。

今回は一見重度ではないのですが、特徴的な皮膚病で同じような症状のわんちゃんの飼主さまには知ってほしいことなので紹介します。

 

【症例】

 トイプードル 4歳 女の子(避妊手術済)

【経過】

〇生後4歳(約半年前)にブリーダーから譲渡

〇引き取ってこの半年ずっと皮膚トラブルがある

〇痒みは「前胸を舐める」「陰部を舐める」「背中を真っ赤になるまで掻く」「顔をこする」「前肢端を舐める」

それでは初診時の状態を紹介します。

続いて、頚部~前胸部です。

 

続いて、左前腕の屈曲部位です。

続いて、胸部とその拡大です。

 

 

続いて、この胸の部位の毛をカットした後の状態です。

 

続いて、背中と皮膚炎の局所拡大です。

背中全体をみると一見なにもないようにみえますが、たった1か所だけ非常に炎症の強い部位があります。

この半年間、背中ではこの1か所だけをずっと掻いているそうです。

背中の他の部位にこの赤み、ないし痒みがでたことはないそうです。

 

 

初診時から2週間後の状態です。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

舐め癖がつよく、真っ赤&脱毛していた部位ですが、舐めるのがとまったため、赤みもなくなり発毛しています。

 

左前腕の内側(屈曲部)ですが、同じく舐め動作がなくなったので皮膚炎が消失しました。

 

この部位には部分的に「感染」があり、心因性である舐め癖と感染の炎症の2種類が混在しています。

 

舐める・掻くといった症状はほぼゼロになりました。

写真は掲載していませんが、背中の皮膚炎&痒みもゼロになりました。

 

 

今回の症例のポイントです。

①舐め癖が強い

四肢端を舐める症状もですが、前胸部をずっなめるという行動は非常にめずらしく、一般的な痒み行動ではありません。

②同じ部位を掻き続ける

背中ですが、広い範囲でみると一見皮膚病変はありませんが、1か所だけ掻き壊して真っ赤になっています。

このように「ピンポイント」で皮膚炎が起きつづけているのも心因性の特徴の1つです。

③痒み以外にも特徴的な行動が多い

これは診察室での表情や動き(行動)をよく観察すればかなりの確率で診断できます。

また日常の行動について飼主さまからお話をきくことで、同じく推測できます。

皮膚病治療だからといって、皮膚の診た目と検査で診断治療するのではなく、そのわんちゃんの「行動」をよく観察することが重要です。

 

こういった症例には感染症の除外のために積極的なスキンケアと、心因性へのアプローチが必要です。

もちろん当院が開発したスキンケア&サプリメントが非常に有効です。

適切な診断&治療とともに【医療にプラスのケア】痒みケアスターターセットをご使用いただければ非常に効果的です。

このタイプはスキンケア単独では絶対によくならないため、スキンケアECプラスとパーソナルケアPⅡ+が非常にお勧めです。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【トイプードルの皮膚病】アポキルが効かない脂漏症②

2018.12.15

トイプードルのアトピー・アレルギーなど脂漏を伴う皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回の症例は以前紹介したトイプードルの脂漏症のその後です。

 前回記事 ⇒ 【トイプードルの皮膚病】アポキルが効かない脂漏症

 

初診時の詳しい状態は前回記事をご覧ください。

改めてよくなった部位の比較を行います。

初診時の状態から。

まずは右前腕。




 


 

 





 


 

 

それでは初診時からわずか6週間後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。


変化としては、

 ・痒み:ほぼなし

 ・脂漏:ほぼなし

 ・毛の再生

 ・エリザベスカラーを完全に外すことに成功

です。

・・・・・・・・・・

【獣医師の解説】

今回の症例のポイントは

 ①脂漏をどうコントロールするか?

 ②痒みをどうコントロールするか?

 ③エリザベスカラーを外せるか?

です。

①に関しては投薬とスキンケアが非常に重要ですが、アポキルでは抗脂漏が難しいためその他のプランが推奨されます。

②痒みは2種類の痒みがあるため、アプローチ方法を2~3つ用意して臨まなければいけません。

 それこそアポキルで痒みをコントロールできない典型症例なのですが、その理由は最後の腰背部~臀部の病変ですね。

 前腕の痒みも心因性が一部含まれていますが、腰背部~臀部の痒みはほぼ心因性といっても過言ではないです。

この心因性のアプローチがなければ③エリザベスカラーを外すは難しいでしょう。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【トイプードルの皮膚病】舐め癖(心因性)とアトピーの混合型

2018.12.15

トイプードルのアトピー・アレルギーなど手舐め・足舐めなど痒みを伴う皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はトイプードルの症例です。

 

【症例】

トイプードル 5歳5ヶ月 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇1年半ほど前から突然痒がるようになった

〇季節性は無く、年中痒い

〇四肢端と足裏を舐める

〇口周りを掻く

 

それでは初診時の状態です。

まずは体の正面です。

 

左前肢の足裏とその拡大です。


 

 

それでは、初診時から約2週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

足裏の赤く荒れていた部分に綺麗に毛が生え、赤みも引きました。

このような症例にはアポキルと心因性のアプローチを同時に行うことが重要です。

アポキルを使いつつ、当院が開発したサプリメント「ヒーリングケアLFプラス」を使うことでアポキルを徐々に減らすことができます。

当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【トイプードルの皮膚病】アポキルが効かない脂漏症

2018.11.29

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はトイプードルの症例です。

 

【症例】

トイプードル 6歳3ヶ月 男の子(去勢手術済)

 

【経過】

○2歳頃から痒み、年々悪化

○季節性はほぼ無し

○エリザベスカラー着用(外すと掻く、噛む)

○食事療法を行ったが改善しなかった

○ステロイド、アポキルを数年飲み続けているが改善しなかった

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

頚部です。

 

前胸部です。

 

腹部~内股です。

 

右前肢の付け根です。

 

胴体です。

 

左側面です。

 

左大腿部です。

 

それでは、初診時から約3週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

     

 

全体的に毛が濃くなり、フケは無くなりました。

痒みも減り、掻くことも無くなったので、このままエリザベスカラーが外せるよう

頑張っていきたいと思います。

【症例報告制作者】 看護士 長尾

  症例のその後 2018年12月15日 アポキルが効かない脂漏症②

  ※エリザベスカラーを完全に外すことができ、脂漏・痒みを完全に抑えることができました。

・・・・・・・・・・

【獣医師の解説】

このタイプも「アポキルが効かない」の典型症例の1つで、トイプードルではよく診ます。

今の皮膚科の問題点がつまったような症例で、「アポキルが効きにくい」「食事療法が間違っている」「心因性が見落とされている」「スキンケアが不十分」というのが初診時にわかるタイプです。

4点すべてが「検査ではわからない(答えがみつけられない)」という抽象的なポイントなのが難治性になる理由ですね。

ただ当院では初診時からこのタイプに即効性のある治療プランを提供できるため、短時間で改善させることができます。

次回、カラーを外して問題ない状態を紹介できると思います。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【トイプードルの皮膚科専門外来】脂漏と痒み

2018.07.19

トイプードルのアトピー・マラセチア・脂漏性皮膚炎などの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

トイプードルは遺伝的にアトピーと脂漏がセットで起きやすい傾向があります。

この脂漏に対してどうアプローチするのか、そして脂漏が起きている理由がアレルギーなのかどうか?が治療成功のポイントだと思います。

【症例】

 トイプードル 12歳 女の子(避妊手術済)

【経過】

 〇5歳まではまったく異常がなかった

 〇4年前から痒み

 〇お腹をかく&なめる、四肢端をなめるなど

 〇全身がベタベタして、シャンプー後もべたつく

それでは初診時の状態です。

まずは頚部とその拡大です。

続いて、腹部とその拡大です。

続いて、背中とその拡大です。

初診時と1週間後に院内薬浴を実施し、初診時から3週間後の状態と比較してみます。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

痒み・皮膚炎・ベタツキ・フケほとんど抑えることができました。

飼主さまからは「劇的によくなった。掻いているのをみたことがない。」という改善です。

こういったタイプの脂漏性マラセチア性皮膚炎の場合によく陥ってしまう落とし穴について解説します。

落とし穴①「こまめにシャンプーするしかない」

たしかにシャンプーすると脂っぽいのは和らぐのですが、それは一瞬だけです。

2~3日で元にもどりますし、シャンプーし続けたらよくなるものでもないため「エンドレス」です。

改善を実感することは難しいと思います。

どうして皮脂が多いのか?に向き合う必要性があります。

落とし穴②アポキルが効かなければ他に方法がない

今の皮膚科の課題の1つだと思いますが、「痒み=アポキル」という依存のようなものがあります。

毎回書いている通りアポキルは非常に使いやすいので「とりあえずアポキル」でも問題はないのですが、アポキルで改善がなければどうするのか?を考えながら処方する必要があります。

もちろんアポキルで改善がないときに、「アポキルが効かないのか?」「アポキル以外のアプローチが足りないから効かないようにみえるのか」の2つを区別できなければいけません。

前者(アポキルが効かない)であればアポキルは不要ですし、後者であればアポキルを使いながら別の治療プランを足していけばいいのです。

この2点の落とし穴に落ちないためには次の視点を持つ必要があります。

視点①なぜ脂っぽくなるのか?

脂漏の原因が簡単にわかれば誰も苦労しないのですが、特異体質でない限りだいたいわかります。

発症年齢などを考えて、アトピーなどの免疫異常を考えます。

ここで「アレルギー」と考えてしまうと迷走の原因になるため、アレルギーという概念に縛られない方がいいです。

もちろん内服治療としてアポキルはありですし、場合によってステロイド系もOKですし、シクロスポリンという手もあります。

視点②アトピー・免疫異常の改善には?

症状を抑えるために①の投薬治療は非常に有効ですが、将来的には投薬治療を減らすための他のアプローチを併用します。

具体的には免疫異常の根本である腸管免疫に注目し、当院が開発したサプリメント「スキンケアECプラス」が非常にいいです。

長期的にみると投薬治療が随分とへります。

当院で治療している脂漏症のほとんどが1年単位で皮脂がでにくく、投薬治療がへるという結果につながっています。

症状を緩和させる投薬治療も有効ですが、体質改善のためのサプリメントも同時進行で併用していくことが改善の実感には重要だと思います。

今回紹介したわんちゃんのケアには適切な診断治療と、当院で開発したスキンケア&サプリメントが非常に有効です。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

チワワ・トイプードルに多い脂漏性皮膚炎の治療

2018.06.30

チワワ・トイプードルに多い「皮膚が脂っぽい」「フケがでる」など痒みを伴う脂漏性&アトピー性皮膚炎の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

梅雨も終わり夏の始まりですね。

気温・湿度の影響で皮膚トラブルも増える傾向があるため、シャンプーを含めたスキンケアには力を入れていかなけばいけません。

それでは今日の症例報告です。

【症例】

 トイプードル×チワワ 3歳半 女の子

【経過】

 〇8か月前から続く痒み

 〇冬での改善はなく、通年性(疑い)

 〇4か月漢方治療をしたものの、悪化を認める

 〇当院で3件目動物病院

 〇痒みは、頚をかく、前肢なめる、後肢(スネ~甲)の痒み

それでは初診時の状態をみてみましょう。

まずは全体。

続いて、頚部とその拡大。

続いて、右前肢です。

続いて、左前肢です。

続いて、胸部とわきの拡大です。

全体的に皮脂が多くべたついており、慢性的な皮膚炎により皮膚が硬く分厚くなっています。

初診から時に薬浴して3週間後の2回目の再診時のときとの比較をみてみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

初診時の薬浴前に毛をカットした影響で被皮が少なくみえますが、

 ①皮脂がほとんどない(サラサラ&臭い無し)

 ②皮膚がやわらかくなっている

 ③皮膚炎がほとんどない

 ④色素沈着の減少

が認められています。

もちろん肝心の痒みもほとんど解消されました。

トイプードルとチワワには遺伝的に「アトピー」と「脂漏」が出やすい傾向があります。

こういった症例ではスキンケア&投薬治療をメインとして、再発防止(体質改善)のためにサプリメントという3つのアプローチが効果的です。

今回の皮膚科診療でのポイントとしては「治療効果の予測」かと思います。

病気に対するアプローチ方法にはさまざまな考え方があるため、治療に正解はないのですが「痒みを確実、かつ最短で抑える治療法」を提案できたことではないかと思います。

医療にはインフォームドコンセントという言葉があり、丁寧な説明をして治療プランのいいところ・悪いところの説明の上で飼主さまに同意・選択してもらうことがいいとされていて、飼主さまが治療法を選ぶことがいいような風潮がありますが、「こうしたら確実によくなりますよ」というベストを選択してもらうことも適切なインフォームドコンセントだと思います。

そのため「やりたいこと、やりたくないことなど拘りがあれば希望をききますが、『おまかせ』がベストです」と伝えることが多いです。

今回は過去の東洋医学とは正反対の西洋医学でのアプローチで、飼主さまの不安もあったかと思いますが、医療には「経験」が非常に重要なため「おまかせ」が一番いい選択肢だと思います。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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