2022.12.14
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はトイプードルの子の症例です。
【症例】
トイプードル 5歳9ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇2歳半から3年間ずっと1年中痒みが続いている
〇抗ヒスタミン薬・コルタバンスの使用と月1回のサイトポイントによる治療を行うも改善しない
〇ビショビショになるほどの手舐め行動がある
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは首の拡大写真です。皮膚が硬くただれています。
こちらは胸の写真です。毛束状になり皮膚の色は黒くなっている場所もみられます。
次は胸とお腹です。
胸の拡大写真です。こちらも毛束状になっているのが目立ち、下の皮膚が見えています。
そしてお腹の拡大写真です。胸に比べ皮膚の色や状態が悪いです。
さらに下にいき、後ろ脚。膝辺りは毛を噛んでしまい脱毛しています。
こちらも皮膚の色が悪いのが確認できます。
次に横から見た写真です。
こちらは先ほどの写真の腰の拡大写真です。
こちらも先程と同じく噛んで毛が短くなっています。
最後に背中の写真です。
目の周り・口周り、前足・後ろ脚が部分的に皮膚がベタベタしており、背中はフケが確認できました。
当院での診断は3つ、「免疫の異常」「毛並みの異常」「心因性の異常」です。
治療は、
①食事療法とサプリメント
加工品は避け、腸管の免疫改善の為に当院でオススメしているフードとサプリメント(スキンケアECプラス)の開始
②投薬治療
毛並み改善やもともとの性格や気質(心因性)、そして痒みに対し適切なお薬の処方
③スキンケア
Medicareオイル
Medicareシャンプー
Medicareジェル
を使用しての定期的な体の外からケア
治療から約2ヶ月で皮膚の状態も良くなり毛も生え始めました。
写真で見比べてみましょう。
毛は脂っぽさがなくなり、サラサラに。そしてカールと艶が復活しています!
脂漏症により皮膚が固いフケで覆われていましたが、投薬治療によりやわからな皮膚に戻りました。
特にトイプードルは毛質がとても大事で、皮膚が良くなる条件に「毛の密度が高い」「毛の色が濃い」「毛に艶とカールがある」ことが挙げられます。
逆に毛の密度が低い、毛の色も薄い、毛に艶とカールがないと皮膚病が治らない条件が残っていることになります。
ここには投稿治療とアロペシアGR+がお勧めです。
また心因性に対する治療により日常生活にも変化が現れ、外出時などでケージに入れる15分以上不安で鳴いていた子が、今では飼い主さまのお出かけに気付くと自らケージに入るようになったそうです。
このお出かけ前のケージに入る行動は今まで一度もあったことがないようで、飼い主さまは非常に驚かれていました。
これは心因性に対する適切なアプローチのおかげでもあります。
受診が難しく、ホームケアでアプローチする場合は…
・食事療法
・スキンケア
・免疫:スキンケアECプラス
・心因性:パーソナルケアpⅡ+
・毛並み異常:アロペシアGR+
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
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【症例報告制作者】看護師 上林
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