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【トイプードルの皮膚科治療】止まらない舐め癖

2023.05.02

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はトイプードルの子の症例です。

 

【症例】

トイプードル  5歳6ヶ月 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇舐め始めると止まらなくなってしまう

〇アポキルやステロイドなどのお薬を服用するも改善せず

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは正面の写真です。

次に脇とその拡大写真です。

脇を搔いてしまい、赤みがあります。

 

次に腕とその拡大写真です。

腕も赤みがあり、拡大写真を見ていただくとただれているのが分かります。

 

最後に足先の写真です。

手先を舐めてしまい、毛の色が変色しています。

 

それでは、治療から約4カ月後の写真と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

この症例で大事なことは診た第一印象だけで、「本当は痒くないのではないか?」ということです。
診察室での挙動、病変部の部位、飼い主さまがお話される内容から「痒みだけではない行動の問題」が隠れていることがわかります。

心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・わんちゃんが苦手で見かけると吠える
・苦手な事に対して我慢ができない
・かなり頑固でお散歩などで行きたくない方には絶対に行かない
・嫌なことをすると噛む
・人の手を舐めるのが好き

これらの行動パターンを示す症例は、純粋な痒みではなく、心因性の掻痒行動(舐める・噛む、搔く)が強く出ることがあります。

【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療

②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法

③心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+

④週1回のホームスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー

治療の4カ月後にはAfter写真の状態まで改善し、前までは四六時中舐めたり、噛んだりしていたのも4割ほどに減りました。
Beforeのお写真では、手先の毛の色が変色していますが、手舐めが減り、After写真では変色していた部分が薄くなりました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

重症度が高いためここまでの改善には投薬治療が必須だと考えてますが、当院以外ではこの治療プランを受けることは難しいため当院への来院がベストかと思います。
当院への受診が難しい場合は、アポキルなどの対症療法を併用しながらホームケアを追加するのがオススメです。
アプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・心因性:パーソナルケアpⅡ+
・毛並み異常:アロペシアGR+
がお勧めです。

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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