症例別

【柴犬の皮膚科専門外来】 診たことない柴犬が・・・

2017.06.22

柴犬の痒みを伴う皮膚病治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

先日待合室でまっている柴犬をみて違和感を覚えました・・・

「誰だろう?診たことあったかな?」

この違和感の原因はそのあとの診察で解決できました。

今日はそんな症例報告です。

【症例】

 柴犬 4歳 女の子(避妊手術済)

【経過】

 〇去年の夏からつづく痒みを伴う皮膚病

 〇冬もよくならず、春から脱毛が進む

 〇痒みの部位:頚部、お腹、四肢端

 〇過去の投薬歴:痒み止め

まずは顔の左側から。

続いて、頚部。

同じく、頚部のやや左から。

続いて、右前腕。

続いて、身体の左側。

同じく、左側の胸部拡大。

続いて、身体の右側。

同じく左側、腹部の拡大。

続いて、前胸部。

続いて、腹部。

続いて、内股~後肢。

続いて、左後肢の側面から。

それでは、この初診時から7週間後の状態と比較してみてみましょう。

※画像をクリックすると、拡大してみることができます。

まさに「見違えるように」とはこのことですね。

毛並みはほぼ元に戻りましたし、肝心な痒みも元の10分の1までへりました。

もちろん初診時に「まずよくなる」と思ってアプローチしましたが、たった7週間でここまでよくなるとは思いませんでした(笑)

診たのは初診と再診2回の合計3回でここまでよくなるとは・・・自分でもちょっとびっくりしました。

先週の北海道往診から1週間たっても疲れがとれない僕にはまぶしく見えるこの回復力・・・・これが世に言う「若さ」というものでしょうか(笑)

治療のポイントは特になく、診た瞬間に治療方針は決定です。

初診時から治療方針の変更はありませんでした。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【皮膚科専門外来】アポキルが効かない次の選択肢

2017.06.01

痒みの皮膚病治療のみを専門に行う動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

先日のアポキルセミナーでも話題になりましたが、「アポキルが効かない時」というのは今後の皮膚科の一つのテーマだと思います。

かといって医療に魔法の薬がないように、「アポキルが効かない」というときの原因も1つではないのが、すぐに答えにたどり着けなさそうな医療の難しいところですね

もちろんアポキルが効いていても、「まだ痒い」や「減らすと痒がる」であれば、何をもって効いているというのか・・・細かい考えたらきりがないのですが、とりあえず「アポキルで期待していた効果を得られなかった」という場合にどうするか?について部分的にお話してみようと思います。

そもそも診断が間違っていて・・・という数歩下がったところから掘り返すと何時間もかかりそうな話になるので、そこは割愛させていただき、今回は「心因性」というテーマにしぼっていきたいと思います。

アポキルが登場して約1年、かなりの症例に処方してきましたが、すごく効くわんちゃんと、「あれ?」というわんちゃんがいます。

痒がる場所はそっくりなのに、お薬の反応に差がでる・・・・そうなると「その差は何か?」ということになりますよね。

その差を生めることができれば一つ上の治療ができるので、この1年いろいろ試してきました。

その中の一つのパーツが「心因性」です。

心因性の痒みにはアポキルが効き難い傾向があります。

そのため治療に心因性のアプローチを追加すると、改善がみとめられたり、アポキルの投与回数を減らすことができたり・・・という変化が生まれます。

おそらくアポキルとの相乗効果も十分期待できるとは考えています。

どんなわんちゃんに心因性を疑うか・・・というと、

 □ 手先・足先をよく舐める

 □ 腕、手首、膝、スネをよく噛む&毛をむしる

 □ 湿疹はないけど、お腹をよく舐める&噛む

 □ お薬が効き難い ※特にアポキルの効きが悪い

 □ お散歩やお出かけ中は痒がらない

 □ 食事療法で改善がない

 □ アレルギー対策はしている

こういったわんちゃんでしょうか。

痒み=心因性ではないのですが、心因性の評価が不十分がゆえに治療がうまくいっていないケースはかなり多くあると思っています。

※心因性という診断が正しくても、心因性のアプローチが必ずしも改善につながるわけではないです。やはり条件、組み合わせなどさまざまな要因が関係します。

当院ではそんな投薬治療だけではカバーしきれていない心因性の痒み部分をサプリメントでサポートする治療プランを提案しています。

それがこの1年以上、膨大な治療チャレンジを経て導き出し、開発したのが「ヒーリングケアLFプラス」です。

成分はラクティウム100mgとラクトフェリン100mgです。

ラクティウムは「あかちゃんは母乳を飲むとなぜぐっすり安らぐのか?」という経緯から見つけられた成分で、リラックス作用が認められています。

ラクトフェリンも母乳に含まれる成分の一つでリラックス作用だけでなく、抗菌作用や胃腸免疫改善作用、そしてアトピーなどのアレルギー対策として非常に期待できる成分です。

両成分ともかなり高価であり、人のサプリメントでもラクティウムとラクトフェリンがともに100mg含有しているサプリメントはありません。

そしてこのヒーリングケアLFプラスの開発により、当院のスキンケア商品と、胃腸免疫サプリメントのスキンケアECプラスと合わせて、医療に足りない部分のかなりの範囲をカバーできるようになりました。

痒みケアスターターセット

 セット内容  Medicareクレンジングオイル
          Medicareシャンプー
          Medicareローション
          スキンケアECプラス
          ヒーリングケアLFプラス

当院のオンラインショップでお求めいただけます。

今回のヒーリングケアLFプラスですが、人が服用できる基準で製作しています。

僕に皮膚病はないのですが、ストレスが多い社会を生き抜くためにこのLFプラスを毎日服用しています(笑)

※もちろんスキンケアECプラスも毎日服用しています。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

ミニチュアダックスフンドの脂漏性マラセチア性皮膚炎の治療

2017.03.10

犬の皮膚病の中でも比較的難治性になりやすい脂漏性マラセチア性皮膚炎の治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

マラセチアと脂漏を伴う皮膚炎といえばシーズーが最も有名で、人気犬種の中ではトイプードル・チワワなどでもよく来院があります。

もちろん独特の体質としてコッカーやウェスティなどでもありますし、柴犬でもめずらしくありません。

そして今回紹介するのはミニチュアダックスフンドですが、ダックスでも珍しくはありません。

【症例】

 ミニチュアダックスフンド  7歳 男の子(去勢済み)

【病歴】

 〇1才のころからフケ・乾燥、痒みを伴う皮膚トラブル(軽度)

 〇昨年の夏から悪化

初診時の状態を紹介します。

顔の側面、左からです。

頭部の拡大です。

続いて、顔の右側から。

続いて、頚部です。

同じく頚部の拡大です。

続いて、腹部全体像。

続いて、前胸部~わきにかけて。

続いて、右前腕です。

同じく、右前腕の拡大です。

同じく、右前肢端の拡大です。

続いて、後肢です。

続いて、右側面。

続いて、右後肢の側面です。

それでは、約1ヶ月後の状態との比較です。

※画像をクリックすると大きく見ることができます。

]

まだ1ヶ月という非常に短期間ですが、見違えるほど綺麗に改善しています。

飼主さまも「夜にぐっすり眠れるようになった」と喜んでいただけました。

ただ、治療はまだ前半であり、本当の治療はここから新しくはじめます。

どういうことかというと、ここまで前半の治療は「重度の皮膚炎、脂漏を抑える」という治療でしたが、これからは「皮膚コンディションを改善させる」という、より根本的なところへアプローチします。

「???」と思われるかもしれませんが、ここが「木をみて森をみず」にならない一つ上の医療を目指すポイントです。

脂漏性マラセチア性皮膚炎という診断名に間違いはありませんが、大事なのは「なぜなるのか?」「なぜこれほど悪化するのか?」を考えていくことが医療だと思います。

「診断名が原因をあらわしているとは限らない」、「症状の改善方法と、根本的な治療が同じとは限らない」とは今までの症例報告で伝えてきたとおりであり、今回のミニチュアダックスフンドの脂漏性マラセチア性皮膚炎でも「ある疾患」が隠れています。

今回の症例もこの「ある疾患」に気づかなければ、比較写真の「随分よくなりましたね~」の途中で終わってしまいます。

症状の改善がみとめられたら、治療も次のステップへ移ります。

半年後くらいが楽しみです。

また、今回の治療症例には院内薬浴を行いました。

スキンケアだけで改善するほど甘くありませんが、「スキンケアなくして改善なし」があてはまる症例でもあります。

非常に多くの方にご利用いただいていますが、必ず適切な医療(診断&治療)とともに併用してほしいと思います。

遠方にお住まいで当院に継続的な通院ができない場合でも、メールと写真で継続治療が可能な場合もありますので、一度ご相談ください。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

ステロイドの副作用で原型を留めない皮膚病になったら・・・

2017.02.10

フレンチブルドッグの皮膚病治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

ステロイド、この言葉にどう反応するのか・・・診察をしていると人それぞれですので、本当に奥の深い世界なのですが、みなさまはこのステロイドにどんなイメージをお持ちでしょうか?

世の中には「脱ステロイド」という魔法のような魅力的な言葉があり、限られた世界だけではありますが、まるで「正義の御旗」のような存在感すら感じさせます。

当院では「ステロイドは使いこなしてこそ」というスタンスで、ステロイドにしかない魅力を最大に生かす皮膚科診療を目指しているほど積極的に使用します。

しかし「脱ステロイド」という言葉が正義の御旗になってしまうには理由があります。

そう、ステロイドの副作用です。

当院でも数え切れないほどこのステロイドの副作用を見てきました。

今日はそんなステロイドの副作用で難治性皮膚病になったわんちゃんの治療症例です。

【症例】

 フレンチ・ブルドッグ 3歳 男の子(未去勢)

【経過】

 〇2年前からずっと皮膚トラブル

 〇2年間ステロイド外用薬を処方され続け、年に4~5本使用してきた

 〇28年2月に湿疹対策で背中の毛をカットしてから、ずっと生えてこない(半年以上)

 〇過去に使った内服薬は抗生物質、ステロイド(2種類)、抗アレルギーの痒み止め(新薬)

それでは初診時の状態をみてみましょう。

まずはお顔の正面から。


続いて、身体の右側面。

同じく右側面からみたやや背中にできている病変部の拡大です。

続いて、背中です。

続いて、上の写真のやや左側にある病変部を横から撮影しました。

続いて、腰背部の拡大です。

続いて、背中のやや右にある病変部の拡大です。

この初診時から5ヵ月後の状態と比較してみましょう。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

非常に綺麗に再生してきました。

この症例では考えるポイントはいくつかあります。

Q1.なぜ生えなかったのか?

Ans.ステロイドの内服、外用薬の影響で被毛再生がストップしてしまった

続いて考えることは?

Q2.なぜ被毛が再生したのか?

Ans.ステロイドの服用と外用を中止して一定の時間が経ったため

非常にシンプルですね。

では

Q3.使っていたものをやめただけの治療なのか?

と思いませんか?

それにお答えする前にこうも考えられないでしょうか?

Q4.以前は何を目的にこんなにステロイドを使っていたのか?

もっと詳しくいうと、「最初にどんな病変があって、何に対してステロイドを使ったのか?本当はどうするべきだったのか?」を予測しなければいけません。

飼主さまは「昔の皮膚病はこうではなかった」ということで、特徴をお話してくださるのですが、何せ言葉だけですから、頭の中で想像するしかできません。

ですが初診時に「最初がどんな皮膚病だったのか?」はすぐにわかりました。

わかるというより、確信です。

そのため、「今から治療の中でステロイドをやめると、時間はかかりますが被毛は再生してくるでしょう。・・・・ただ、おそらく元々の皮膚病が再発しますから、再発したら元々のあった皮膚病に必要な治療を開始しましょう」と伝えました。

では、

Q5,元々の皮膚病はどんな病変だったのか?

予測どおり途中で再発したのはこのタイプでした。

再発するのをわかってて、あえて何もせずこのタイミングまで待ちました。

Q6.なぜ再発するのをわかっていて、それをまったのか?

Ans.フレンチブルドッグの場合は皮膚トラブルとは長いお付き合いになるため、なぜでるのか、どうすべきなのか、実際の診療をとして実感していただくのが何より飼主さまのためになるからです。

Q7.では元々あった皮膚病に対して、どうアプローチすればよかたのか?

さらにもう一つ追加があります。

Q8.なぜこの湿疹が再発しやすく、今でもこうやって再発するのか?そしてどうしたら再発しないのか?

当院から提供したのは2点です。

1点目は、「2年前の湿疹のとき、こうやっていれば治ったのですよ」という本来あるべき理想的な治療アプローチ、「ほら、綺麗に治るでしょう?」です。

2点目は、「なぜこんなに再発するのか? 〇〇〇〇が原因で、〇〇〇したらで再発しないんですよ。」という根本的再発防止アプローチ、「ほら、治ったあとも再発しないでしょう?」

すべて、初診時に用意していた通りです。

とても気さくで明るい飼主さまのおかげで、途中から診察室は爆笑の連続で、非常に楽しい診察をさせていただきました(笑)

僕の診療のパフォーマンスをすべて正面から受け止めていただけたので、獣医師冥利に尽きるとはまさにこのことですね。

受け入れていただけたことに感謝です。

そして最後の追加ですが、このわんちゃんには耳介辺縁皮膚症も治療途中に明確になり、

随分前にコツを掴んだとおり、ここも綺麗に改善さえることができました。

※アフターの写真を撮影するのを忘れました・・・

最後に、このタイプの皮膚トラブルにはスキンケアとサプリメントが非常に有効です。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【シーズーの皮膚科専門外来】マラセチアに惑わされない

2016.12.02

名古屋・愛知で皮膚病治療を専門に行っている動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

シーズーといえば難治性皮膚病が多くで、原因にはマラセチアと脂漏症・・・・・・・教科書的に書くとこうなります。

間違いではなく、マラセチアが関連した皮膚病ですし、脂漏症が起きやすいことで悪化しやすく、治りにくくなっています。

しかしマラセチアをなんとかすることが治療ではありません。

脂漏性マラセチア性皮膚炎という理由で治療が「抗脂漏シャンプー」と「抗真菌剤シャンプー」と「抗真菌剤」に・・・一見理にかなっているようですが、こう考えるからまったく改善しない症例がいます。

そのため難治性といわれていますが、実は治療はいたってシンプルです。

今日はそんな典型的な症例報告です。

【症例】

シーズー  7歳3ヶ月  男の子(去勢手術済み)  

【症歴】

 〇5年前(2歳)に痒み、赤みが発症

 〇他院で抗生物質、ステロイド、ステロイドスプレーをもらったが治らない

それでは初診時の状態そのままの姿です。

まずは正面から。

続いて頚部。

同じく頚部の拡大。

続いて胸部です。

続いて、右前肢です。

続いて、右前肢(手首あたり)の拡大です。

続いて、膝~足先です。

続いて後肢の甲の部分拡大です。

続いて右後肢の甲の拡大です。

この初診時からわずか5週間後、比較してみましょう。

※画像をクリックすると大きくみることができます。

飼主さまからは「赤みも痒みも極端に減った」と喜んでいただけました。

スキンケアも重要で、当院から免疫のためのサプリメントも併用しています。

もちろん投薬治療、当院での薬浴もとても改善に役に立ったと思います。

1つも欠けてはいけない治療の組み合わせです

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

ポメラニアンのアロペシアX(毛周期停止)脱毛症の治療

2016.10.06

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。

この数年、積極的に取り組んでいる脱毛(アロペシアX、毛周期停止)治療ですが、年々治療成績が高くなっています。

以前は「生えるかどうか・・・」というものでしたが、この2年は「ポメラニアンの脱毛で改善しなかった症例はいない」というくらい改善しています。

※毛周期停止、アロペシアX・・・ポメラニアン、トイプードルにときどき認められる難治性脱毛症です。

【症例】 

 ポメラニアン

治療スタート時点の写真です。

約半年後の治療後と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

今回のわんちゃんは脱毛がはじまってまだ比較的経度、かつ時間経過も短い状態からの治療スタートです。

というのも、今回のわんちゃんは当院に子犬のころから通院していたわんちゃんで、かなり早い段階で「近いうちにアロペシアになるだろう」と予測して飼い主さまにもお伝えできていました。

そのため確定診断も早く、治療もかなり初期のうちに開始することができ、結果的にはこれだけ十分な治療結果をだすことができたのだと思います。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【チワワの皮膚科専門外来】アレルギー性皮膚炎

2014.09.12

こんにちは、四季の森どうぶつクリニック院長平川です。

陽のあたる日中はまだ暑さを感じるものの、夜は冷えるようになってきましたね。

さて、今日はチワワの症例報告です。

難治性皮膚疾患になりやすい犬種といえば・・・柴犬、フレンチ、シーズー・・・と、実はチワワが上位に入るわけではありませんが、その圧倒的な飼育頭数から難治性で来院するチワワも稀ではありません。

そしてチワワであればいくつかパターンがあり、大きく「脱毛症」、「アレルギー」、「脂漏症」の3つに分かれる傾向にあります。

病気が1つとは限らず複数もつこともあり、それがまた診断と治療を難しくさせる要因なのかもしれませんが、初診時にその病態を適切に判断することが最も重要です。

【症例】

 チワワ 2歳10ヶ月 男の子(去勢済み)

【経過】

 ☆1才から痒みを伴う皮膚病
 ☆冬に悪化しやすい?再発を繰り替えす

それでは初診時の状態です。

病変は顔、耳、四肢端です。

まずは顔を左右でみてみましょう。

続いて、下顎です。

続いて、頚部とその拡大です。

続いて、前肢端です。

同じく前肢、右前肢の拡大です。

最後に後肢です。

よくあるチワワの典型皮膚疾患ではありませんが、診ただけでもチワワらしい体質が予測できます。

この初診時から1ヶ月半後と比較していきましょう。


※画像をクリックすると拡大できます。


※画像をクリックすると拡大できます。


※画像をクリックすると拡大できます。


※画像をクリックすると拡大できます。


※画像をクリックすると拡大できます。


※画像をクリックすると拡大できます。


※画像をクリックすると拡大できます。


※画像をクリックすると拡大できます。

わずか1ヶ月半で完治?と見間違うほどの改善です。

重要なのは初診時にどう病態を判断するか、お医者様の「みたて(見立て)」と一緒です。

たとえ初診時に血液検査結果が出揃っていなくても、2ヵ月後にどこまでよくなっているか・・・いくつかパターンをあげつつも予測できるか?が重要です。

今回に限らず毎回ですが、各種検査結果が出揃って改めて考え直すことはほとんどなく、検査結果でパターンの整理をするだけで何か特別な病気の可能性や治療パターンを用意することはありません。

そのためほぼ初回の「みたて」通りにアプローチします。

今回の症例に関して、たしかに診た目は重度ですが、たった1つの特徴的な病変が顕著にでているだけだったため、僕が頭で描いたゴールへの道筋は1つです。

逆に頭で描いたたった1つの治療パターンで改善がなければ・・・????

なくはないのですが、今回は「これで改善しないはずがない」という判断ができるほど自信をもってスタートをきることができた症例です。

現在初診から半年経過しましたが、現在でも比較的いい状態を維持できています。

もし何も治療を加えなければ徐々に悪化してしまう可能性がある疾患のため、現在でも治療継続中ですが現在では1ヶ月に1回の診察でコントロールできています。

「初診からの集中治療期間1ヵ月半」、「その後の来院頻度月1回」という内容はかなり軽い症例の方で、全体の中では非常に少ないパターンです。

すべての症例で可能なわけではありません。


四季の森どうぶつクリニック
獣医師 平川将人

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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