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ステロイドの副作用で原型を留めない皮膚病になったら・・・

2017.02.10

フレンチブルドッグの皮膚病治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

ステロイド、この言葉にどう反応するのか・・・診察をしていると人それぞれですので、本当に奥の深い世界なのですが、みなさまはこのステロイドにどんなイメージをお持ちでしょうか?

世の中には「脱ステロイド」という魔法のような魅力的な言葉があり、限られた世界だけではありますが、まるで「正義の御旗」のような存在感すら感じさせます。

当院では「ステロイドは使いこなしてこそ」というスタンスで、ステロイドにしかない魅力を最大に生かす皮膚科診療を目指しているほど積極的に使用します。

しかし「脱ステロイド」という言葉が正義の御旗になってしまうには理由があります。

そう、ステロイドの副作用です。

当院でも数え切れないほどこのステロイドの副作用を見てきました。

今日はそんなステロイドの副作用で難治性皮膚病になったわんちゃんの治療症例です。

【症例】

 フレンチ・ブルドッグ 3歳 男の子(未去勢)

【経過】

 〇2年前からずっと皮膚トラブル

 〇2年間ステロイド外用薬を処方され続け、年に4~5本使用してきた

 〇28年2月に湿疹対策で背中の毛をカットしてから、ずっと生えてこない(半年以上)

 〇過去に使った内服薬は抗生物質、ステロイド(2種類)、抗アレルギーの痒み止め(新薬)

それでは初診時の状態をみてみましょう。

まずはお顔の正面から。


続いて、身体の右側面。

同じく右側面からみたやや背中にできている病変部の拡大です。

続いて、背中です。

続いて、上の写真のやや左側にある病変部を横から撮影しました。

続いて、腰背部の拡大です。

続いて、背中のやや右にある病変部の拡大です。

この初診時から5ヵ月後の状態と比較してみましょう。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

非常に綺麗に再生してきました。

この症例では考えるポイントはいくつかあります。

Q1.なぜ生えなかったのか?

Ans.ステロイドの内服、外用薬の影響で被毛再生がストップしてしまった

続いて考えることは?

Q2.なぜ被毛が再生したのか?

Ans.ステロイドの服用と外用を中止して一定の時間が経ったため

非常にシンプルですね。

では

Q3.使っていたものをやめただけの治療なのか?

と思いませんか?

それにお答えする前にこうも考えられないでしょうか?

Q4.以前は何を目的にこんなにステロイドを使っていたのか?

もっと詳しくいうと、「最初にどんな病変があって、何に対してステロイドを使ったのか?本当はどうするべきだったのか?」を予測しなければいけません。

飼主さまは「昔の皮膚病はこうではなかった」ということで、特徴をお話してくださるのですが、何せ言葉だけですから、頭の中で想像するしかできません。

ですが初診時に「最初がどんな皮膚病だったのか?」はすぐにわかりました。

わかるというより、確信です。

そのため、「今から治療の中でステロイドをやめると、時間はかかりますが被毛は再生してくるでしょう。・・・・ただ、おそらく元々の皮膚病が再発しますから、再発したら元々のあった皮膚病に必要な治療を開始しましょう」と伝えました。

では、

Q5,元々の皮膚病はどんな病変だったのか?

予測どおり途中で再発したのはこのタイプでした。

再発するのをわかってて、あえて何もせずこのタイミングまで待ちました。

Q6.なぜ再発するのをわかっていて、それをまったのか?

Ans.フレンチブルドッグの場合は皮膚トラブルとは長いお付き合いになるため、なぜでるのか、どうすべきなのか、実際の診療をとして実感していただくのが何より飼主さまのためになるからです。

Q7.では元々あった皮膚病に対して、どうアプローチすればよかたのか?

さらにもう一つ追加があります。

Q8.なぜこの湿疹が再発しやすく、今でもこうやって再発するのか?そしてどうしたら再発しないのか?

当院から提供したのは2点です。

1点目は、「2年前の湿疹のとき、こうやっていれば治ったのですよ」という本来あるべき理想的な治療アプローチ、「ほら、綺麗に治るでしょう?」です。

2点目は、「なぜこんなに再発するのか? 〇〇〇〇が原因で、〇〇〇したらで再発しないんですよ。」という根本的再発防止アプローチ、「ほら、治ったあとも再発しないでしょう?」

すべて、初診時に用意していた通りです。

とても気さくで明るい飼主さまのおかげで、途中から診察室は爆笑の連続で、非常に楽しい診察をさせていただきました(笑)

僕の診療のパフォーマンスをすべて正面から受け止めていただけたので、獣医師冥利に尽きるとはまさにこのことですね。

受け入れていただけたことに感謝です。

そして最後の追加ですが、このわんちゃんには耳介辺縁皮膚症も治療途中に明確になり、

随分前にコツを掴んだとおり、ここも綺麗に改善さえることができました。

※アフターの写真を撮影するのを忘れました・・・

最後に、このタイプの皮膚トラブルにはスキンケアとサプリメントが非常に有効です。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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