2022.10.14
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はアトピー症のフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 4歳 男の子(去勢済)
【経過】
〇2歳から痒み(口唇・顎下・前肢)
〇痒みに対し執拗に舐める・掻く
それでは初診時の様子をご覧ください。
こちらの写真は顎下です。
こちらは左前肢の内側です。
先程の拡大写真です。
執拗にベチャベチャになるほど舐めてしまうそうです。
次に胸部です。毛が薄くピンクの皮膚が見えます。
こちらは腹部です。腹部も薄毛が目立ちます。
最後に側面の写真です。
この子の場合、「毛」「心因性」「腸管免疫」の3つの視点を置き、
・積極的な投薬治療
・Medicareクレンジングオイル、シャンプー
・パーソナルケアpⅡ+
・食事療法
などの組み合わせでアプローチしました。
治療から11日後には、抜け毛と痒みの減少が感じられ、1カ月後には顎の毛が生え始めました。
そして2か月後には毛がふわふわになったと喜ばしいお言葉をいただきました。
もう治らないものと諦めていたそうです。
初診時と比べてみましょう。
赤みが減っているのはもちろんの事、
一見フレブルさんの毛量はこれくらいじゃ?と思われる初診時の写真ですが、
治療後と比べると本来はこれだけ生えることがわかります。
目の周りが赤い、口唇~下顎が赤い、四肢端が赤い…
身体をよく掻き、手足を舐めすぎてしまう…
フレブルの典型的な皮膚病ですが、アレルギーを疑っている飼い主様は多いのではないでしょうか?
アレルギーであれば、アレルゲンを回避した食事療法や、アポキルなどの投薬治療で「キレイにスッキリ治る」ものです。
治っていないということは、「アレルギーではない可能性が高い」でしょう。
このタイプに必要な視点は「アレルギー」ではありません。
スキンケアも重要ですが、スキンケアで治るものでもありません。
当院の適切な投薬治療がなくホームケアで取り組む場合は、
・スキンケアECプラス:腸管免疫の改善
・パーソナルケアpⅡ+:執着などの心因性へのアプローチ
・アロペシアGR+:毛並み異常へのアプローチ
・Medicareスキンケアシリーズ:オイル、シャンプー、全身の保湿ジェル、局所のローション
・食事療法:ドライフードの変更(プロフィールリンクツリーより資料請求)
がオススメです。
アロペシアGR+は、10月末よりオンラインショップで販売予定です。
その他当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2022.10.08
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は脂漏症のチワワの子の症例です。
【症例】チワワ 2歳 男の子(去勢済)
【経過】
〇2歳頃から皮膚の痒み、赤み、べたつき、ニオイ、フケ、脱毛が気になるようになった。
〇シクロスポリンやステロイドを服用するも改善しない。
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは首の写真です。
こちらは胸、前足の写真です。
次は脇、胸の写真です。
こちらはお腹の写真です。
最後に身体の側面とその拡大写真です。
2歳頃から皮膚の痒み、赤み、フケ、べたつき、ニオイ、脱毛の症状が出ており、シクロスポリンやステロイドの薬を服用していましたが、改善しないということで来院されました。
初診時は皮膚にべたつきがあり、毛がワックスでセットしたような束感が出ていました。
それでは、初診時から約4ヶ月後と比べてみましょう。
今回は投薬治療、腸内環境を整えるサプリメント「スキンケアECプラス」を中心にし、当院のおすすめする食事への切り替え、飼主さまにご自宅でスキンケアも行って頂きました。
治療開始から約2ヶ月でニオイが気にならなくなり、4ヶ月後には痒みが消失し、飼主さまには「完治したようだ!」とお声を頂き、投薬治療を終了しました。
<今回使用した当院オリジナル商品>
・スキンケアECプラス
・Medicareクレンジングオイル
・Medicareシャンプー
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
当院おすすめのフードは、インスタグラムのプロフィールにあるリンクから「治療を成功に導く食事管理法」をクリックしていただくと、資料請求できます。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2022.09.28
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は一般的な治療が効かない柴犬の子の症例です。
【症例】
8歳 男の子(去勢済)
【経過】
〇3年前から身体を『掻く・舐める・噛む』といった痒み症状が始まり、徐々に悪化傾向
〇食物アレルギー検査をし、食事療法や手作り食にするも改善せず
〇アポキルやステロイドの使用もしたが良くならず
初診の時の様子をご覧ください。
まずはお顔の写真からです。
次に首下から胸。
胸下から両前肢です。
胸の拡大写真です。
胸から腹部にかけての拡大写真です。
腹部の拡大写真です。
横の全体写真です。
ここからは各部位の拡大写真です。
まずは右前足。
次に下半身。
そして右後ろ脚。
最後に横顔~首周辺です。
柴犬さんかと疑うくらい容姿が変わっています。
全体的にほとんど毛が生えていません。
皮膚は赤黒く像のようにゴワゴワして強張り硬くなっています。
まずは投薬治療を主軸に、腸内の免疫異常が原因と考え腸内環境改善のため、当院がお勧めするフードとサプリメント(スキンケアECプラス)で治療を開始しました。
それでは、初診時から2ケ月後の様子をご覧ください。
この写真は毛をかき分けた写真です。密に毛が生えアンダーコートも復活しています。
1ヶ月後には痒みが劇的に減り、2ヶ月後には写真の状態まで改善しました。
離島から船に乗って通院する必要があり、「頻繁に連れてこれないけど、治りますか?」と初診時に心配されていました。
もちろんこのタイプは当院では非常に改善させやすく、通院間隔を開けながらでも改善は可能です。
実際に今回の改善までに必要な診察は2回、
1回目:初診時
2回目:検査結果説明
3回目:改善後の写真撮影
でした。
この子のように食事といったアプローチでは改善不可能のため、投薬治療が必要になります。
ただ投薬治療の組み合わせが特殊なため、アポキル・サイトポイント・ステロイドなどで同じように改善しない場合は当院への受診を強くオススメします。
お勧めするアプローチ
・投薬治療
・スキンケアECプラス
・アロペシアGR+
・食事療法(アレルギー対策ではない)
・スキンケア(治るものではないが、必要)
今回使用しているサプリメントは、当院オンラインショップでお買い求めいただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2022.09.22
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は薄毛のミニチュアピンシャーの子の症例です。
【症例】ミニチュアピンシャー 3歳 女の子(避妊済)
【経過】
〇半年前から脱毛が気になるようになった
〇痒みはない
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは、首の写真です。
次に前足、脇の写真です。
こちらは胸の写真です。
こちらはお腹の写真です。
最後に体側面の写真です。
それでは初診時と診療開始から3カ月後の写真を比べてみましょう。
この子は治療前の写真を見て頂くと、首、足の内側、胸、お腹の毛がほとんどない状態です。ですが、治療後を見ると毛がしっかりフワフワの毛が生えました。
ミニチュアピンシャーの子の薄毛は当たり前と思っている方が多いと思いますが、フワフワ、モコモコが本来の姿です。
薄毛の特徴として
・首の毛が薄い
・へそ周りとお腹の毛が生えてない
・内股~膝内側の毛が生えてない
・毛がたくさん抜ける
・地肌が見えている
・フケが多い
・膿皮症
・膿皮症が治りにくい
・アトピー(痒み)
・痒みにアポキルが効きにくい
このような症状がみられるわんちゃん、薄毛かもしれません。
薄毛治療には投薬が最優先になりますが、
薄毛対策として飲んでいただける新サプリメント「アロペシアGR+」を10月から発売予定です。
当院ホームページのオンラインショップからご購入いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2022.09.05
こんにちは、獣医師の平川です。
近日になるのですが、当院にて動物看護師による薬浴体験会&無料相談会を開催いたします。
ご予約枠に限りがありますので、気になる方はお早めにお申込みください。
【対 象】
皮膚トラブルがあるわんちゃんで、当院へのご来院が初めての方。
または当院通院中で薬浴を希望される方(保険は適用されません)。
【日 時】
9/21(水) 9:00 1枠のみ
9/22(木) 9:00~13:00 最終受付
9/23(金) 9:00~13:00 最終受付
※詳しい時間は申込後にお電話にて決定いたします。
【費 用】
相談料 :無料
薬浴体験:5,500円~9,900円(税込)
※犬種・症状によって変動します
(通常11,000円~19,800円)
【申込方法】
▼当院が初めての方
ホームページの初診申込フォームからお申込みをお願いします。
氏名の前に【薬浴体験希望】【無料相談希望】【薬浴体験・無料相談希望】のいずれかと、【希望日程】を記載の上送信してください。
※初診申込フォームを送信しても初診予約は確定していませんのでご安心ください。
▼当院へ通院中で薬浴を希望される方
お電話にてお申込みいただけます🐾
【注意事項】
・水、シャンプーなどが苦手なわんちゃんでは薬浴を中止する場合がございます。
・わんちゃんの症状により、薬浴適用とならない場合もございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
薬浴適用判断について
・・・・・・・・・・・・・・・・・
わんちゃんの皮膚症状を改善するための薬浴ですので、お申込み後にお送りいただく写真を拝見して「薬浴が症状改善につながると期待できる」と獣医師が判断した場合は薬浴適用となります。
◆薬浴適用例
・皮膚がベタベタしていて油っぽい
・黄色いフケや皮脂汚れがある
・湿疹や円形脱毛がある
・シャンプーしても2~3日後には臭いがしてくる。
もし薬浴適用とならない場合も、ご希望の方は当院動物看護師に気になることをご相談いただけますので、まずはお気軽にお問合せください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
無料相談について
・・・・・・・・・・・・・・・・・
実施当日は獣医師が不在のため、治療・診断名に関することはお答えできないのですが、診察料がかからずに動物看護師に気になることを相談できたり、当院の雰囲気を知っていただける場になればと思っております。
◆ご相談できる内容例
・診察にはどれぐらいの費用がかかりますか?
・どのくらいの通院間隔ですか?
・うちの子と同じような症状で治っている子はいますか?
など
わんちゃんの皮膚病でお悩みがある方、実際に治療効果が出ている皮膚科の薬浴を試してみたいという方は、ぜひこの機会にお申込みください🐾
《お申込みの流れ(初めての方)》
初診申し込みフォームを送信
↓
問診メールへの回答・写真送付
↓
獣医師による薬浴適用判断
↓
当院よりお電話にてご予約時間のご連絡
ご予約が埋まり次第、お申込みは締め切らせていただきます。
お申込み時点で費用はかかりませんので、まずはお気軽にお問合せください。
投稿者:
2022.09.04
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はキャバリアの子の症例です。
【症例】キャバリア 2歳 男の子(去勢済)
【経過】
〇1歳からしつこい痒み
〇1日1回で管理できていた痒みが、ここ1年コントロールできず
〇掻く・噛む・舐めるを繰り返し、シャンプーしてもすぐべたつく
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは、首の写真です。
次に前足の内側です。1枚目が右側、2枚目は左側です。
こちらは胸からお腹にかけての写真です。
それぞれ拡大した写真です。1枚目は胸、2枚目はお腹です。
続いて後足の内側です。1枚目は左の内側、2枚目は右の内側です。
こちらの写真は後足の膝辺りの外側です。1枚目は右側、2枚目は左側です。
こちらは、身体側面の写真です。
そして、毛をかき分けた写真です。
この子は特に両腕のあたりや、ひざ下の脱毛が激しく、被毛もコンディションが悪い状況です。
食事療法と投薬療法、そして当院のサプリメント『スキンケアECプラス』『パーソナルケアPⅡ+』を使用し治療を開始しました。
治療開始から1か月後には皮膚のベタつきやニオイが改善され、皮膚を掻くことが無くなったと変化が現れたので、
アポキルの投薬を 1日1回 → 2日に1回 へ変更しました。
さらに1ヶ月後には毛も増え始め、ベタベタからフワフワに変わり、皮膚を噛むことも無くなりました。
では初診時と治療開始から3ヶ月後の写真を比べてみましょう。
毛量が増えフワフワになっているのが写真からわかると思います。
この子はアトピーの範疇に入りますが、アトピーがコントロールできなくなる要因として、
「毛並みの異常」「腸内免疫の異常」「心因性」があると判断しました。
治療方針は積極的な投薬治療、腸内環境改善のために、「オススメのドッグフードへの切り替え」「スキンケアECプラス」
心因性に対して、投薬治療と「パーソナルケアpⅡ+」を開始しました。
アポキルに関しては当院でも1日1回で継続服用としましたが、
1ヶ月後には2日に1回まで減らしても痒みがコントロールできている状態まで改善させることができました!
アポキルを減らせない、アポキルが効かないときの要因は1つではありません。複数の要因に対して同時に適切なアプローチができると、初めて劇的に改善が認められます。
シャンプー変えたらよくなるかな?、食事変えたらよくなるかな?ではない「すべてに適切なアプローチを」が大事です。
皮膚病でお困りの方は是非当院にご相談ください。
今回使用したサポリメントとその他の当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2022.09.02
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はチワワの子の症例です。
【症例】
チワワ 12歳 女の子(避妊済)
【経過】
〇2年前から湿疹が一年中できる
〇お腹に痒みがあり、掻いてしまう
〇薬や注射を使用しても改善せず
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは首の写真です。
次は脇の写真です。
こちらは胸からお腹の写真です。
湿疹があり、毛も薄くなっています。
お腹の拡大写真です。
身体側面の写真です。
皮膚の拡大写真です。
最後は足の写真です。
写真で写っているほとんどの部分に赤みがあり、毛が薄くなっています。
それでは、初診時から約5カ月後と比べてみましょう。
お写真を比べて頂くと毛量が増え、モコモコなっているのがよくわかります。
皮膚の赤みや湿疹があったところもきれいになくなりました。
主に投薬で膿皮症、免疫異常、毛並み改善を治療しましたが、他にスキンケアも飼い主さまにご自宅で行って頂きました。
・Medicareクレンジングオイル
・Medicareシャンプー
この2種類を週に1回の頻度で使っていただきました。
この子の場合スキンケアだけでは100%の改善にはたどり着くことが難しいですが、スキンケアをしっかり行うことで治療成功に近づきます。
今回使用したスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2022.08.27
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はシーズーの子の症例です。
【症例】シーズー 7歳 男の子
【経過】
〇2年前まで全く問題なかった
〇一年中、皮膚の痒み・ベタつき・臭いがある
〇シャンプーしてもすぐ臭ってくる
〇掻くことより舐める方が多い
〇病院を変えるも改善しない
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは首の写真です。
続いて胸の写真です。
胸の右側を拡大してみると、脂漏症で特徴的な鱗状のフケが見られます。
こちらの写真は、背中側の首です。
続いて背中から腰にかけての写真です。
全体的に毛が薄く、特に首下から胸にかけてフケが多く皮膚のコンディションが悪い状況でした。
初診時から2週間後の再診時には、皮脂が減り少しずつですが毛が生え、ホルモン治療薬での治療も開始しました。
1か月後には皮膚の赤みが減り皮脂は気にならなくなりました。
定期的な診察で適宜シャンプーの回数などを調整し、初診時から約半年後には皮膚のベタベタと臭いから解放されました。
では写真で比べてみましょう。
胸の右側の拡大写真です。
こちらは胸の左側の拡大写真です。
この写真は首の右側面です。
いかがでしょうか
全体的に毛が生え、皮膚もとても綺麗になりました。
シーズーは、皮膚炎が起きやすい『遺伝的な体質』があり、そこに犬種特有の『心因性』の舐めグセがさらに状況を悪化させ治らず繰り返し、病院を転々とすることも…。投薬治療だけでなく、免疫改善や腸内環境の改善のため食事療法やスキンケア・サプリメントをその子に合わせたレシピで考えることが重要となります。
まだ完璧な”本来の姿”ではないかもしれませんが、着実に良くなっている姿を見るとモチベーションが上がりますね。
当院では問診に時間をかけ、その子の体質や性格などを考慮し、その子に必要な治療と食事案内やスキンケア・サプリメントの処方と、生涯にわたりサポートしていくことが可能です。
毎日の皮膚へのイライラが募り充実した日々が送れず悩まれている方は、当院までご相談下さい。
今回、この子が使用したサプリメント(ECプラス)を含め、
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2022.08.24
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はシーズーの子の症例です。
【症例】
シーズー 3歳10か月 男の子(去勢済)
【経過】
〇2歳半頃から痒みがありアポキル服用を続けていた
〇3歳8ヶ月頃から悪化し、アポキルを1日1回~2回服用していたが改善されなかった
〇掻いてしまう以外にも手足・内股をビショビショになるまで舐めてしまう症状もあった
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは首の写真です。
続いて腕の写真です。
次は胸、お腹の写真です。
最後は、内股の写真です。
首、胸、お腹、足、お写真で見て頂いている部分のほとんどが脂っぽくベタベタし、脱毛しています。
そして異常なほどに舐めてしまうため、皮膚の赤みも見られます。
それでは、初診時から約2か月後と比べてみましょう。
脂漏症は軽度であれば「スキンケア」「食事療法」「サプリメント」で緩和させることが可能なケースもあります。なるべくお薬を使わずに治療したいところなのですが、ここまで重度になると積極的な投薬治療が必要になります。
もちろん「スキンケア」「食事療法」「サプリメント」も同時にしっかりと実施していきます。特にスキンケアについては、この子の場合は普通にシャンプーするだけでは不十分のため院内薬浴を行いました。
〈今回使用したスキンケア用品〉
・Medicareクレンジングオイル
・Medicareシャンプー
・Medicareモイストクレンジングオイルジェル
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧頂けます。
この子のようにわんちゃんの脂漏症や、その他の皮膚症状に悩まれている方はぜひ当院までご相談ください。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2022.08.11
こんにちは。ミニチュアダックスフンドの皮膚病にも力を入れている四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、掻き癖と散歩中の吠え癖のあるミニチュアダックスフンドの症例をご紹介します。
【症例】
ミニチュアダックスフンド 3歳11ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇2年前から治らない皮膚病
〇エリザベスカラーを付けていないと腕を舐めるのが止まらない
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは首の写真です。
一見そんなに異常を感じないかもしれませんが、本来の毛量に比べて少ない状態です。ちょうど首の真中辺りは地肌が見えています。
次に腕の部分です。
こちらは脱毛と皮膚の状態の悪さがわかります。舐めてしまう為、赤みや傷が確認できます。
こちらはお腹側の全体とお腹部分の写真です。
特に胸の部分の脱毛が目立ちます。本来は毛のある部分になります。
そして側面から見た全体の写真です。
見た感じは普通に見えるかもしれませんが、もっとボリュームがあるのが望ましい状態です。後程出てくるビフォーアフターの写真で見比べてみてください。
最後に毛をめくったところの写真です。地肌が見え、スカスカなのがお分かりいただけると思います。
それでは約2ヶ月後の写真と比べてみましょう。
いかがでしょうか
毛量が全体的に増えたのがお分かりいただけると思います。
そして、舐め癖が緩和したこともあり腕の状態がかなり改善しています。
今回は痒みだけではない、問題行動を伴う心因性の治療を積極的に行いました。
散歩中に「他の犬に吠え続ける」「ドッグランで上手に遊べない」「バイクを追いかける」「掃除機に攻撃的」など心因性を疑う行動パターンが認められたため、痒みと心因性に対する治療を積極的に行うことで劇的に改善しました。
治療を始めて約1ヶ月後には劇的な改善が認められ、飼主様から「この毛並み初めて!」と喜んでいただけました。
今回の症例の特徴の1つである「心因性に対するアプローチ」について情報を下にまとめましたのでぜひ参考にしてください。
今回のわんちゃんの日常行動のうち、注目すべき特徴的なパターンを紹介します。
・散歩が苦手、好きじゃない
・他の犬・人に吠える
・犬(人)が視界から消えるまで見続ける
・乗り物(今回はバイク)が通ると追いかける
イコールではありませんが、こういった特徴が揃うと痒みではない舐め・掻き癖が強く出る傾向があります。
こういった症例にはアポキルでは抑えきれないため、他のアプローチが必要です。
今回は行動に対する投薬治療を行った結果、舐め癖の緩和はもちろん日常の行動にも改善が認められました。
「散歩がスムーズになった」
「バイクを追いかけなくなった」
「他の犬に吠えなくなった」
舐め癖だけでなく、飼い主さまが日常的に抱えていた散歩のストレスが軽減されとても喜んでいただけました。
当院では皮膚だけでなく、わんちゃんの行動に対する診断・治療を行うことで治療成績を向上させています。
皮膚×行動の診断・治療は非常に難しいため、当てはまる方は当院までご相談ください。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライト(←クリックすると見られます)のご案内をご覧下さい。
【症例報告制作者】 看護師 森
投稿者: