2017.11.13
ポメラニアンやトイプードルに非常に多く認められる脱毛症「アロペシアX(毛周期停止)」(通称ポメハゲ)の治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
ポメラニアンに多いアロペシアX(毛周期停止、ポメハゲ)の治療は色々な意味でデリケートです。
治療するか、それともしないかという選択肢から始り、治療しても生えない子もいます。
生える子に関しても、どれだけの治療期間で生えるか予測できないという問題もあります。
また、処方するお薬の取り扱いもデリケートな部類に入ります。
今回紹介するポメラニアンの脱毛症例も、「いつ生えるのか?」ですごく悩みました。
【症例】
ポメラニアン 5歳 女の子(避妊済)
【経過】
〇1年前から脱毛
〇かかりつけ動物病院で「アロペシアXの疑い」といわれている。
それでは初診時の状態です。
ポメラニアンの脱毛が多いわんちゃんは圧倒的にタヌキ顔ですね。
個人的にはタヌキ顔が好きなタイプですが、僕が人目惚れしたポメラニアンがアロペシアXになって当院に来ているので、僕はポメラニアンを飼うことができません(^^;
獣医師がペットショップで一目惚れしたポメラニアンが、後日アロペシアXとなり治療した話
それではまずは頚部から。
続いて、右側面。
同じく右側面の腰のあたり。
続いて、背中の全体像。
特に腰に強く脱毛がでているため、腰の拡大。
アロペシアXで脱毛がめだつ大腿部尾側。
それでは治療後と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
腰に強く脱毛がでていましたが、90%回復したと思います。
このようにブログにしてしまうと改善は一瞬かもしれませんが、実はかなりの期間を要しています。
実際に治療に要したのは・・・・・・・・・なんと、10ヶ月!
しかも10ヶ月かけて徐々にはえたのではなく、生え始めたかな?と思ったのは2ヶ月くらい前です。
おっ?と思ったのは1ヶ月前で、今回の受診で一気に生えてました。
治療初期の3~4ヶ月のころは初診時よりも減ったのでは?という時期もあり、治療側である僕としても非常に辛かったです。
痒みであれば1~3ヶ月でほぼ決着つくのですが、ポメラニアンの脱毛症「アロペシアX」はいつ治療結果がでるかわかりません。
1年たっても結果がでないこともあります。
治療に関しては絶対ではないので「いつやめてもいいですよ」ともお話しするのですが、僕が諦めたらそれで終了になってしまうので、僕が諦めることは絶対にしないようにしています。
・・・・そう、僕は自分の髪が薄くなっても絶対に諦めません(^^)
投稿者:
2017.07.01
当院は「かゆみ」を主とした皮膚病治療に力を入れている皮膚科動物病院ですが、ポメラニアンやトイプードルの脱毛症の患者さまも非常に多く来院されています。
今回はその「痒み」と「脱毛症」の両方をかかえたポメラニアンの症例報告です。
【症例】
ポメラニアン 2歳 男の子(去勢済み)
【経過】
〇去年の6月のカット以降、毛がはえてこない
〇去年の9月頃から脱毛が進む
〇腹部側面、かかとを昔よりなめる(心因性?)
〇かかりつけの病院にてレーザー+抗炎症薬+サプリメント(R&U、栄養剤)
まずは全体からみていきましょう。
続いて、頚部。
続いて右前腕。
同じく、右前腕側面。
続いて、左前腕。
同じく左前腕側面。
続いて、身体の右側。
同じく、身体の右側の頸部~胸部の拡大。
続いて、身体の左側。
続いて、身体の左側の頸部~胸部の拡大。
ポメラニアンやトイプードルに多い脱毛症アロペシアX(毛周期停止)の特徴をもっています。
ただ「脱毛」しか症状がない通常のアロペシアXとことなり、今回は「痒み」という症状もかなり強くでています。
痒みが強い部分は腹部側面(色素沈着が強い部位)、手首のあたりです。
アロペシア単独であれば顔・四肢の脱毛はほとんどないため、手首の脱毛は「アロペシアX」の症状とはいえません。
それでは、この初診時から9週間後の状態と比較してみましょう。
※画像をクリックすると、拡大してみることができます。
まだ被毛は短めですが、かなりの改善がみとめられました。
毛の数としては80%以上の改善と判断しています。
それでは簡単な解説です。
今回は通常のアロペシアXとは異なります。
理由は「アロペシアX」だけでは起こらない痒み、特に手首の痒みがその特徴を表しています。
そのため今回は脱毛症に対するアプローチと、痒みに対するアプローチの両方を行いました。
では本来の脱毛症ではおこらない「痒み」に対してどのようなアプローチを行ったか?というと、もちろん最初は「アポキル」です。
アポキルは、副作用が非常に少なく、飲みやすく、痒み全般をかなりの精度でおさえてくれる非常にいいお薬です。
しかし今回は処方する時点で「効きが悪い」という前提で処方しました。
もちろん「効けばOK」という期待もありましたが、「効かなければ次は〇〇〇」という次のプランを用意して、あえて最初にアポキルを選択しました。
アポキルの効果はというと、やはり「痒みはまったく改善なし」という効果なしの治療結果でした。
もちろん想定範囲内ですので、アポキルの処方は終了し、予定通り次に考えていたサプリメントを処方しました。
「痒み止めのアポキルを撤回して、次に出すのがサプリメント?」と思われるかもしれませんが、この症例の最大の見せ場はここです。
すると痒みもほとんど収まり、上の写真の通り舐めすぎていた手首の脱毛部位も綺麗な被毛が再生しています。
この流れであればもうお分かりだと思いますが、サプリメントは当院のオリジナルサプリメント、ヒーリングケアLFプラスです。
たかがサプリメントですが、されどサプリメントです。
的確な診断があれば、サプリメントはお薬を超える改善を示すことすらあります。
今回も初診時に「これはLFプラスで改善するだろうな」と判断してあえて「アポキル→LFプラス」という処方の流れをつくりました。
当院では医療を提供するクリニックでもあるのですが、医療だけではないサプリメントの重要性もお伝えできればとも考えています。
脱毛症を治すサプリメントではないのですが、痒み・舐め癖の治療選択肢としてヒーリングケアLFプラスは非常におすすめできます。
当院のオンラインショップで購入することが可能です。
投稿者:
2016.11.19
痒みを伴う皮膚病治療を専門に行う四季の森どうぶつクリニックです。
みなさん、こんにちは。
先日は神戸から、今日は神奈川県からの来院がありましたが、昔から診ているわんちゃんもいます。
今日はそんな子犬のころからみている子の症例報告です。
【症例】
ポメラニアン
【経過】
〇少しずつ毛が薄くなっている
〇サプリメントで反応がなかったため、本腰いれて治療スタート
では、スタート時点から。
なにせ元々当院でずっと診ているわんちゃんでしたので、進行しきった末期ではないのですが、ポメラニアンに多発する脱毛症「アロペシアX」の典型症例といえます。
治療スタートして9ヵ月後の状態と比較してみましょう。
※画像をクリックすると大きくすることができます。
随分とフワフワになってきましたね!
※実はこの写真比較は1ヶ月前で、つい先日にまた来院されたのですが、全身モコモコになっていました♪
ポメラニアンの脱毛症のアロペシアX(毛周期停止、ポメハゲ)で発毛が認められるかどうかについては「やってみないとわからない」というのが基本ですが、もう10症例以上連続で著しい改善が認められています。
最後に生えなかった症例がいつだったか覚えていないくらいです。
治療にあまり関係ないお話ですが、実はこのわんちゃんと昔から縁がありました。
僕が買い物でとあるペットショップに行ったとき、たまたまそのお店に入ったばかりのこの子がいて・・・・・・一目ぼれ!
かわいすぎて抱っこ&写真撮影まで・・・・・・(笑)
で、次にお店にいったときにはもう新しいおうちに迎えられた後で、・・・・・・しばらくしたら当院にやってきました!(診察は麻衣子先生担当)
そんなこんなで途中から、
「あれ?脱毛(アロペシア)しそうな雰囲気?」
「あ、薄くなってる・・・」
「やっぱり薄いよね」
という流れで治療にいたりました。
前回紹介したわんちゃんも子犬のころから当院にかかっているわんちゃんだったのですが、こんなこともあるものです。
ただいくら診断が早くても、発毛にかかる時間は個体差が大きいですね。
今回は全身モコモコになるのに10ヶ月かかりました。
発毛を信じて10ヶ月継続するにも、獣医師側の経験・判断、そして飼主さまとの信頼関係が必要です。
いい結果がでて非常によかったと思います。
投稿者:
2016.10.06
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
この数年、積極的に取り組んでいる脱毛(アロペシアX、毛周期停止)治療ですが、年々治療成績が高くなっています。
以前は「生えるかどうか・・・」というものでしたが、この2年は「ポメラニアンの脱毛で改善しなかった症例はいない」というくらい改善しています。
※毛周期停止、アロペシアX・・・ポメラニアン、トイプードルにときどき認められる難治性脱毛症です。
【症例】
ポメラニアン
治療スタート時点の写真です。
約半年後の治療後と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
今回のわんちゃんは脱毛がはじまってまだ比較的経度、かつ時間経過も短い状態からの治療スタートです。
というのも、今回のわんちゃんは当院に子犬のころから通院していたわんちゃんで、かなり早い段階で「近いうちにアロペシアになるだろう」と予測して飼い主さまにもお伝えできていました。
そのため確定診断も早く、治療もかなり初期のうちに開始することができ、結果的にはこれだけ十分な治療結果をだすことができたのだと思います。
投稿者:
2016.04.19
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
寒くなったり、雨上がりに夏のような暑さを感じたり、風が強かったり・・・季節の変わり目を実感しますね。
今日はベネッセの犬の気持ちの雑誌に掲載されたわんちゃんの症例報告です。
【症例】 ポメラニアン
【経過】 全身の脱毛で治療を行うも改善がない
去年の2月に途中経過を掲載しましたので、その続きです。
この脱毛症は「毛周期停止」といい、かつては「アロペシアX」とよばれていたり、ポメラニアンに特に多いため「ポメハゲ」ともいわれていた非常に有名な脱毛症です。
積極的な治療をしなければ改善しないことが多く、いかに適切に診断し、積極的な治療をするかが治療のポイントになります。
初診時の状態をみてみましょう。
まずは顔を正面から。
続いて、脱毛がでやすい頚部です。
続いて胸部。
続いて、この脱毛症の特徴的な胸部~頚部の脱毛です。
最後に大腿部、尾側からみた写真です。
それでは治療後の写真です。
まずは頚部。
続いて、胸部。
続いて側面。
最後に大腿部です。
フワフワの美しい被毛が再生しました。
そしてタイトルにあるとおり、ベネッセの犬の気持ちの雑誌5月号に掲載されています。
獣医師として来院された飼主さまのリクエストに応えることは当然でもありますが、「飼主さまの笑顔」につながる仕事ができたことは何より獣医師冥利につきるなと改めて感じることができました。
投稿者:
2016.03.28
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今日はFNSうたの春まつりをみながらブログを書いています。
この時期ですので卒業に関連した内容なのですが、みなさまは卒業式に何か思い出は残っていますか?
僕は卒業式の日に女の子に第2ボタンを・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もらわれたこともないので、いい思い出は何もないです(笑)
さ、そんなさみしい思い出話は早々にやめて、数ヶ月お休みしていた症例報告にきりかえましょう。
日々同じような診察をしているようで、新しい発見が次から次にみつかるのが診療最前線なのですが、つい先日も新しい発見がありました。
今回紹介するのははるか昔から有名な病気、「ポメハゲ」「アロペシアX」「毛周期停止」の名前で呼ばれる脱毛症の治療です。
まずは初診時の正面・・・は向いていませんが、実はこの脱毛症は「かわいい子に多い」というのが定説になっています。
バンザイの姿勢で、胸のあたりをみてみましょう。
大きな湿疹がたくさん認められます。
続いて、腹部です。
同じく大きな湿疹が数多く認められます。
続いて、側面。
この疾患に特有の脱毛が認められますね。
この湿疹が全身に無数にあります。
最後に背中を上からです。
重度ではありませんが、典型的なアロペシアXです。
その診断を下して治療開始からわずか4週間後をみてみましょう。
まずは胸とお腹です。
湿疹は非常に綺麗になっています。
胸の辺りはすでに新しい被毛が再生しており、数ヵ月後にはフワフワになっているのが予想できます。
続いて、側面です。
アロペシアで脱毛が進行しやすい頚部の側面を拡大してみます。
同じくアロペシアXで脱毛が早期から認められる胸部側面です。
当院の治療の中で湿疹が治るのは当然として、「治し難い脱毛症」で早くも被毛の再生が認められています。
個人的にはこんなに早くの再生があるのは初めてなので、ちょっと驚きました。
多くの疾患で「おおよそ〇ヶ月でよくなるでしょう」が予測できる中で、この脱毛症だけは被毛の再生時期を予測することが難しいです。
中には半年以上かかることもあります。
今回のポメちゃんはかなり早い時期での再生が認められたと思います。
このアロペシアXの脱毛症の治療にはさまざまな考え方があり、「命に関わらないため治療の必要性はない」とされがちですが、個人的には病気の1つとして積極的な治療は選択肢の1つだと思います。
その理由は今回の症例の膿皮症です。
この膿皮症、おそらくアロペシアが原因で起きています。
ポメラニアンは本来ではそうそう難治性の膿皮症になることはないのですが、「アロペシアがゆえに膿皮症が治らない」となる症例が少なくありません。
従来では「アロペシアは毛が生えないだけ」とされていましたが、「皮膚コンディションが低下する病気」として捉えて治療が必要だと思います。
投稿者:
2015.09.07
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
最近は雨が続いていますね。
今日は先週に紹介したポメラニアンの症例の続きです。
8月31日の初診時の状態を当日紹介し「何をすべきか」とお話したので、今日2回目の再診時の状況を紹介します。
【症例】
ポメラニアン 1歳半 男の子
【病歴】
〇2ヶ月前から痒みを伴う皮膚病
〇抗生物質、ステロイド(0.5mg/kg)を継続するも改善せず
〇食事療法(アミノペプチド)継続中
まずは初診時の状態です。
痒みの強い頚部の状態です。
わかりにくいため、毛をかきわけてみましょう。
こういったときはしっかりと病変部を確認するため、そして治療のためにも毛をカットした方がいいです。
頚部のやや右側の拡大です。
続いて、右上腕~方にかけての拡大。
頚部の左側の拡大です。
続いて、頚部を右側から。
上の写真の拡大です。
続いて、左後ろ足の内側(膝の内側)。
上の写真の拡大です。
前回の記事でこう記しました。
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今日最優先で行うべき治療法は?
そして今後予測される治療方針は?
すべて初診時に判定可能です。
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そこから1週間後の今日を比較してみましょう。
写真をクリックを拡大してみることができます。
初診時に行った検査は2回目の本日お伝えしました。
きれいに改善させてから原因を伝えるというなんとも不思議な流れですが、当院ではめずらしくありません。
よく「検査してみないと原因わからないですよね?」と飼主さまからいわれますが、今回のように「原因が特定されていなくても治療法はわかる」ということは珍しくありません。
むしろ初診時に治療法がわからなければ、検査してもわからないとすら思います。
初診時には「原因を追究する」とともに、「治療法を導くこと」がとても重要です。
当院の初診を受けられる方には今回同様に、初診時に「必要な治療はこうでしょう!」とお伝えするようにしています。
投稿者:
2015.08.31
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
本日は前回の記事に引き続き、2回目のブログ更新です。
今日は皮膚科の初診が4件あり、1件を先ほどの記事で紹介しました。
今回は2件目の紹介です。
先ほどの中高齢のわんちゃんと異なり、まだ1歳半の若いポメラニアンです。
2ヶ月間抗生物質とステロイドを服用してきましたが、痒みが改善しないということで受診されました。
被毛を書き分け撮影してみましたが、若干わかりにくいところですね。
病変を正確に把握するためには思い切ってカットすることも重要です。
まずは頚部を中心に。
頚部中心の拡大です。
続いて、右前肢のワキ~肩のあたりの拡大です。
続いて、頚部の右側面から。
右側面の拡大部分です。
ラストは左後肢の膝から下の部位(内側)、とその拡大写真です。
2ヶ月のうち半分以上の日数で0.5mg/kgのステロイドを服用しても痒みが止まりませんでした。
今日最優先で行うべき治療法は?
そして今後予測される治療方針は?
すべて初診時に判定可能です。
投稿者:
2015.02.21
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
お久しぶりです♪
ブログ更新が止まるときは大体悩んでいるときで、PCに向かっても頭の中で文章がまとまらないときです。
何かきっかけがないとかけないのですが、今日は少しうれしいことがあったので書いてみることにしました♪
タイトルにも書きましたが、ポメラニアンの脱毛症はご存知ですか?
ポメラニアンの飼主さま以外は知らないと思うのですが、かつては「ポメはげ」といわれていたほどポメラニアンに特徴的に認められる脱毛症です。
※少し前までアロペシアX(エックス)、今は毛周期停止と名称はころころ変わっていますが、同じ病気です。ここではアロペシアXにしておきます。
頭と四肢を残して、体幹を中心に脱毛が進行する病気で、ホルモン異常が原因とされていているのですが、特効薬がないため脱毛症の中でも治療が難しい病気の一つです。
当院にも数多くの症例が来院しているのですが、このアロペシアXは治療成績を予測することができません。
被毛が再生するわんちゃんもいれば、さまざまチャレンジするも改善が認められないわんちゃんもいて、毎回僕を悩ませます。
そしてこの特徴的な脱毛症がゆえに初診のご予約のお電話の時点で「アロペシアXだな」とほぼわかるため、飼主様には「治療成績が高いとはいえません。やってみないとわからない。」とお断りを入れた上で受診してもらっています。
今回はそんな治療が読めないアロペシアXの治療症例報告です。
まだ治療途中ですが、約3ヶ月後の今日の写真です。
古い毛とまざっているため、毛質にムラがめだちますが、明らかにポメラニアンらしい質のいい被毛が再生してきています。
一喜一憂は好きではないのですが、いい流れに乗ったと思います。
ただし治療を行っている全頭で同じいい反応が得られるわけではありません。
これだけ有名な病気にも関わらずHPに治療成績を掲載していない理由はここで、あまりにも治療成績が安定せず予測できないところです。
治療の必要性についてはさまざまな意見・価値観があるため一概にいえませんが、皮膚科のみを行う動物病院としては悩める飼主さまに「選択肢があるのであれば提供することも大切」と思うので積極的な治療もするようにしています。
※実際同じ治療で反応が認められなかった症例もあります。
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