2018.03.09
ポメラニアンやトイプードルに多く発症する脱毛疾患「毛周期停止(アロペシアX)」の発毛治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今日の症例報告は「痒みのない脱毛疾患」の典型症例、ポメラニアンの毛周期停止(アロぺシアX)です。
【症例】
ポメラニアン 初診時2歳3カ月 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇1年前から脱毛があり、この1年で徐々に進行している
〇他院にてアロペシアXを疑われ、メラトニンとサプリメントを服用している
それでは初診時の状態をみてみましょう。
初診時から8か月後の状態との比較です。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
まずは左側面。
同じく左側面、胸部の拡大です。
続いて、左側面腹部~大腿部の拡大です。
続いて、右側面です。
同じく右側面、胸部の拡大です。
同じく右側面、頚部の拡大です。
続いて、背中です。
続いて、後ろから、
まだ不十分ですが、再生が認められています。
この比較写真を作成した後に治療10カ月後の写真を送っていただいて、8か月の時点より徐々に増えているのが確認できています。
写真を送ってもらっているというのは、今回の症例も前回同様に遠隔診療で治療継続しています。
8か月で生え始めて10カ月でもまだ不十分なのですが、アロペシアXの治療成績の中では十分早くから改善が認められた方に入ると思います。
やはり若く、経過が短いというのが治療結果がでやすいポイントだったかと思っています。
アロペシアXの治療でお悩みの方は一度ご相談ください。
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