2016.11.19
痒みを伴う皮膚病治療を専門に行う四季の森どうぶつクリニックです。
みなさん、こんにちは。
先日は神戸から、今日は神奈川県からの来院がありましたが、昔から診ているわんちゃんもいます。
今日はそんな子犬のころからみている子の症例報告です。
【症例】
ポメラニアン
【経過】
〇少しずつ毛が薄くなっている
〇サプリメントで反応がなかったため、本腰いれて治療スタート
では、スタート時点から。
なにせ元々当院でずっと診ているわんちゃんでしたので、進行しきった末期ではないのですが、ポメラニアンに多発する脱毛症「アロペシアX」の典型症例といえます。
治療スタートして9ヵ月後の状態と比較してみましょう。
※画像をクリックすると大きくすることができます。
随分とフワフワになってきましたね!
※実はこの写真比較は1ヶ月前で、つい先日にまた来院されたのですが、全身モコモコになっていました♪
ポメラニアンの脱毛症のアロペシアX(毛周期停止、ポメハゲ)で発毛が認められるかどうかについては「やってみないとわからない」というのが基本ですが、もう10症例以上連続で著しい改善が認められています。
最後に生えなかった症例がいつだったか覚えていないくらいです。
治療にあまり関係ないお話ですが、実はこのわんちゃんと昔から縁がありました。
僕が買い物でとあるペットショップに行ったとき、たまたまそのお店に入ったばかりのこの子がいて・・・・・・一目ぼれ!
かわいすぎて抱っこ&写真撮影まで・・・・・・(笑)
で、次にお店にいったときにはもう新しいおうちに迎えられた後で、・・・・・・しばらくしたら当院にやってきました!(診察は麻衣子先生担当)
そんなこんなで途中から、
「あれ?脱毛(アロペシア)しそうな雰囲気?」
「あ、薄くなってる・・・」
「やっぱり薄いよね」
という流れで治療にいたりました。
前回紹介したわんちゃんも子犬のころから当院にかかっているわんちゃんだったのですが、こんなこともあるものです。
ただいくら診断が早くても、発毛にかかる時間は個体差が大きいですね。
今回は全身モコモコになるのに10ヶ月かかりました。
発毛を信じて10ヶ月継続するにも、獣医師側の経験・判断、そして飼主さまとの信頼関係が必要です。
いい結果がでて非常によかったと思います。
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