2018.06.05
トイプードルに多くみられるアロペシアX(毛周期停止)、アトピー・アレルギー、癖やストレスなど精神的な要因を含ん心因性の痒い皮膚病治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
トイプードルは皮膚病が多いわけではないと思うのですが、トイプードルがゆえの遺伝的体質から難治性の皮膚病になってしまうことがあります。
「難治性」と一言にいっても色々とあるのですが、本当の意味で治りが悪いことはほとんどありません。
多くは典型的な体質のため、1つずつ的確なアプローチをしていくと非常に綺麗に改善します。
「よくならない」ということで当院を受診する飼主さまから過去の治療歴を伺うと、このアプローチで躓く「陥りやすいポイント」が見えてきます。
〇アポキル
アポキルを使って痒みが止まらないと次の選択肢がない
〇抗生物質
抗生物質で改善が認められないときに「ずっと同じものを服用し続ける」「効かないため抗生物質を処方しない」「抗生物質を変更しつづける」
〇食事療法
食物アレルギーを疑い魚、ポテト、動物性蛋白なし、アミノ酸系・・・・色々試す
こういった点は陥りがちなポイントで、迷走する原因になります。
アポキルが効かないときはアポキルが効く痒みとは異なる痒み原因へのアプローチを考えるとうまくいきます。
抗生物質が効かないときは「抗生物質が効く病変なのか再検討」「抗生物質が効くのか検査」「そもそも菌が増える理由はどこにあるのか?」を考えていくとうまくいきます。
食事療法は「そもそも食物アレルギーなのか?」から考えていく必要があります。
要するに皮膚病が治らない原因は1つではなく複数、同時にすべてへのアプローチがそろわないと改善しないこともあります。
今回紹介する症例は、そんなわずかなズレの積み重ねでよって難治性になっていた症例です。
【症例】
トイプードル 4歳半 男の子
【経過】
〇4ヶ月前から皮膚トラブル(痒み&脱毛)
〇手舐め、足舐め、口唇をかく、繰り返す背中の湿疹
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは顔の正面。
続いて、口唇(左)です。
続いて、右側。
続いて、頚部です。
続いて、胸部とその拡大です。
続いて、腹部です。
続いて、背中とその拡大です。
続いて、側面とその拡大です。
初診時から約3ヵ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
非常に綺麗に改善しました。
改善点①毛並み
全体的に薄毛でしたが、フワフワの状態にもどっています。
トイプードルの薄毛ではアロペシアX(毛周期停止)か、その他のホルモン異常かいくつかありますので各種検査が必要です。
時に難しい判断になる検査結果となり悩むことはありますが、それなりのアプローチ方法がありますので改善の余地は高いと考えています。
改善点②湿疹
特に薄毛の部分(胴体)に全体的に認められた湿疹(膿皮症)ですが、抗生物質をやめてもほぼコントロールできています。
※現在初診から半年以上経過しましたが、湿疹の再発はほぼなし
改善点③脂漏
口唇、四肢を中心に「かひ」を認めましたが、綺麗な状態を保っています。
改善点④手舐め・足舐め・痒み
基本はアトピーでいいのですが、アトピー単独であれば過去のシクロスポリンやステロイドで十分に緩和できていたはずです。
改善できなかった理由は心因性なのですが、心因性だけで痒かったわけではないため、アトピー対策と心因性対策の両方を行えばバランスが取れます。
しつこい手舐め・足舐めは心因性へのアプローチにより改善しました。
トイプードルは他の犬種に比較して薬の反応が非常にいいタイプの子が多いので、アプローチ方法さえ間違わなければかなりの確率で治療成績がよくなります。
トイプードルの皮膚病治療でお困りの方は当院を受診してみてください。
なお今回のトイプードルのアトピー、脂漏、心因性、湿疹には当院が開発したスキンケア&サプリメントは非常に効果的です。
当院が開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
脱毛はスキンケア&サプリメントでは改善せず、アトピー・脂漏・湿疹の治療成績にも関わりますので、必ず適切な投薬治療を併用しましょう。
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2018.06.04
トイプードルのアトピー・アレルギーなど、アポキルが効かない痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
当院の高い治療成績を支えるの特徴の1つは「心因性の診断と治療」と考えています。
というのも心因性は数値化できる検査がないため、今の皮膚科診療から置き去りにされており、治療成績に差が出る原因疾患の一つになっています。
逆にいうと、この心因性掻痒症に取り組むことで治療成績は飛躍的に向上します。
今日紹介する症例はそんな典型的な心因性掻痒症のトイプードルのわんちゃんです。
【症例】
トイプードル 4歳半 女の子
【経過】
〇1歳のころから痒み発症
〇季節性はない
〇ステロイドは少しだけ効果あり
〇シクロスポリンによる改善効果はなかった
〇一番痒みは足の裏を舐める(手舐め、足舐め)、2番目は腕を噛む&舐める
〇鼻回りの痒み、目の痒み、耳はたまに
〇背中も噛む
〇食物アレルギー対策として病院療法食での食事療法継続中
それでは初診時の状態をみてみましょう。
続いて、頚部~前肢です。
続いて、右前肢の腕の内側です。
続いて、左前肢の腕の内側です。
続いて、右前肢端です。
続いて、右前肢端です。
続いて、背中です。
同じく背中のよく噛んでいる部位の拡大です。
続いて、後足の裏、左右です。
それでは初診時から約2か月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
この写真では大きな変化がないように見えますね。
続いて、右前肢です。
元々赤みがつよくなかっためこの右前肢も変化はわかりにくいかもしれません。
続いて左前肢です。
この左前肢は赤みもなくなり、毛並みもよくなったのがわかると思います。
続いて、背中のその拡大です。
写真ではわかりにくいですが、噛みちぎって毛並みがわるかったものがきれいになりました。
もちろん背中の痒みはゼロになりました。
最後に両後肢に裏です。
綺麗に改善しました。
当院の症例の中では「見た目は重症ではない」のですが、ステロイドや免疫抑制剤を使用して改善しないというのは難治性の部類に入ると思います。
心因性の搔痒にはステロイド、アポキル、免疫抑制剤(シクロスポリン)といった一般的な皮膚科の治療薬での反応が悪く、心因性への直接的な投薬治療をしなければ改善しないままです。
もちろん心因性の痒みだけしかないわけではないため、治療は複数のアプローチを併用は必要です。
肝心の心因性に対する治療ですが、一つは当院が開発したリラックス系(心因性・癖対策)のサプリメント、ヒーリングケアLFプラスです。
初診時にアポキルとこのヒーリングケアLFプラスを処方しただけですが、2回目の診察までには痒みの大半は消失していました。
そしてアポキルとヒーリングケアLFプラスの2つで抑え切れなかった痒みに追加(初診時にすでに伝えていた予定通り)の処方を行い、ほぼすべての痒みが消失しています。
当院の症例報告で時々でてくるこのヒーリングケアLFプラスですが、アポキルとの相性が非常にいいです。
特にトイプードル、マルチーズ、ヨーキー、ポメラニアン、シーズー、チワワなどの小型犬腫の手舐め・足舐め・腕噛み・腰噛みにはかなり効果的です。
アポキルが多少きくけど、残った痒みに何かプラスというときにお勧めです。
このヒーリングケアLFプラスにはアトピーやアレルギーの緩和、免疫系への強化というメリットもあるため、毎日使うことでアポキルを減らすことができるわんちゃんはかなりいるのではないかと思います。
今回紹介したトイプードルのわんちゃんでもアポキルを併用しましたが、今は週2~3回の頓服的服用でほぼ痒みは落ち着いています。
適切な診断・投薬治療の上での使用をお勧めしていますので、お困りの方はぜひ当院を受診してください。
紹介したヒーリングケアLFプラスは当院のオンラインショップからお買い求めいただけます。
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2018.06.03
柴犬のアトピー・アレルギーや、アポキルが効かない痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
痒みを抑える画期的な新薬「アポキル」が発売されて2年が経ちます。
副作用が非常に少なく、さまざまなシーンで使いやすい非常にいいお薬で、特に従来の治療では改善しにくかった典型的なアトピーの柴犬ではかなり効果を発揮します。
ただ柴犬の痒い皮膚病は独特で、原因が違うのに見た目が一緒ということが多いため、柴犬のアトピーだからアポキルが効くだろうと処方したのにまったく改善しないこともあります。
アポキルを使って改善しない場合にどう考えるか、今の皮膚科の課題の一つだと思います。
今日紹介する症例は「アポキルを1日2回服用しているのに改善しない柴犬の痒い皮膚病」です。
【症例】
柴犬 1歳半 男の子
【経過】
〇2ヵ月前(春)から口周り、お尻周りが痒い
〇他院にてアポキル1日2回2週間、3週目から1日1回を2週間の合計1カ月服用したが改善なし
〇口唇もお尻周りも血が出るまで痒がる
〇傷防止のためにエリザベスカラーを装着している
それでは初診時の状態です。
まずは口唇です。
診断と治療方針はこの初診時の一瞬で決まります。
初診時からわずか12日後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
まだ毛は生えていませんが、皮膚炎はかなり改善しました。
飼主さまから「すごくいい!びっくりした!」と喜んでいただけました。
エリザベスカラーもはずして、まったく掻かないそうです。
たしかに柴犬の皮膚病はどの症例も似ているのですが、本当は少しづつ違います。
原因の違いがほんのわずかでも見た目に反映されていますので、よく見ればアポキルが効かない理由をみつけることができます。
なお当院でもアポキルは1日1回で継続投与としています。
治療の差はアポキル以外のところにあります。
大事なのはアポキルを出すことではなく、アポキルが効く痒みと効かない痒みを見分けられること、そしてアポキルが効かない痒みをどう評価してどうアプローチするかの方法を初診時に把握できることです。
当院と診療提携をしている病院には解説メールをお送りします。
診療提携をご希望の方はお問い合わせフォームからご連絡ください。
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2018.05.18
アトピー・アレルギー、手舐め・足舐めなどが多いフレンチブルドッグの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
フレンチブルドッグの手舐め・足舐めは「癖?」と思うくらいしつこくて、アポキルが効きにくいことが有名ですね。
はたして手・足は痒いのでしょうか?
今日はそんなフレンチブルドッグのアトピーなのか、アレルギーなのか、癖なのか・・・悩む手舐め・足舐めがひどい症例報告です。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳未満 男の子(去勢済み)
【経過】
〇手・足舐めがひどい
〇左後ろ足が特にひどい
それでは初診の状態です。
まずは右前肢です。
右前肢の指間です。
続いて、左前肢の指の間です。
続いて、右後肢です。
それでは約1ヵ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
まずは右前肢。
続いて、左前肢です。
最後に右後肢です。
一番重度であった右後肢は劇的によくなりましたね。
診断名は心因性掻痒症、精神的な、癖のような舐める行動ですね。
ブルドッグ犬種はこの心因性がよくでます。
もちろんアトピーもあると思うのですが、アトピーだけでこうはならないのでその他の要因を疑います。
少しだけ難しいのは、この痒みはアトピーよりなのか?それとも心因性よりなのか?を判断することです。
このタイプは心因性よりでアトピーは軽度と考えられます。
そのため初診時から心因性に対するアプローチを積極的にやるのがいいでしょう。
犬の癖のような手舐め・足舐めといった心因性の痒みには、当院が開発したヒーリングケアLFプラスが非常に有効です。
ラクティウム、ラクトフェリン、テアニンという3つの成分を高濃度に配合したサプリメントはわんちゃんをリラックスさせ、心因性の行動異常を緩和させてくれます。
ヒーリングケアLFプラスは当院のオンラインショップからお買い求めいただけます。
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2018.05.17
痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
当院は2014年から犬のみを受け付けていますが、昔の患者様はそのまま継続診療していますので今でも猫ちゃんを診ています。
猫は犬と異なり皮膚病になりにくく、なっても原因が犬とは随分と異なります。
その要因の1つが心因性掻痒症なのですが、当院が開発したサプリメント「ヒーリングケアLFプラス」がかなりの確率で効果を発揮します。
効くかも?ではなく「まず効く」というくらいの相性のよさで、個人的にもびっくりです。
今日はそんな猫の典型的な心因性掻痒症に対するヒーリングケアLFプラスの治療症例です。
【症例】
猫 MIX 6歳 女の子
【経過】
〇2ヶ月前からお腹と背中の脱毛
〇2件の動物病院で「原因はストレス」「治療はエリザベスカラー」といわれた
それでは初診時の状態です。
まずは顔の正面から。
続いて、背中全体です。
真ん中のラインに毛並みの異常がみとめられます。
拡大してみましょう。
背中のところどころが脱毛しているようにみえますが、毛がぬけているのではなく千切れているのです。
続いて、腹部とその拡大です。
初診時から3ヵ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックするとおおきくすることができます。
腹部は100%、背中は80~90%再生しています。
診断は心因性で、治療にステロイドは使っていません。
当院で開発したヒーリングケアLFプラスですが、猫でも高い治療効果が期待できることがわかっています。
過去に5症例使用しましたが、5症例とも明らかな改善が認められています。
もちろん診断が正しければ、ですが猫用か?と思うほどの効果を示すため、ぜひ一度ご利用いただければと思います。
当院のヒーリングケアLFプラスは当院のオンラインショップからお買い求めいただけます。
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2018.05.14
フレンチブルドッグのアトピー・アレルギーなど脂漏性皮膚炎の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
フレンチブルドッグの皮膚病は扱いにくく、こじれやすいです。
昨日は東京・品川の遠隔診療で5頭のわんちゃんを診ましたが、そのうち2頭がフレンチブルドッグでした。
たしかに難しい体質だと思いますが、うまくいかない理由は案外基本にあり、今の皮膚科医療のスタンダードである「アレルギー」と「痒み止め」に縛られてしまっていることだと思いました。
「フレンチブルドッグの皮膚病はアレルギーではない」「皮膚に痒みの異常があるわけではない」という目線でアプローチしなければうまくいかないと思います。
今日は以前にも2回紹介したわんちゃんの経過報告です。
1回目は、
3月23日UP 過去最高のフレンチブルドッグの脂漏性皮膚炎治療 (初診)
2回目は、
3月30日UP 過去最高のフレンチブルドッグの脂漏性皮膚炎治療② (2回目再診時)
今日紹介するのは初診から約6週間後のつい先日の症例報告です。
まずは1回目、2回目と順番医お読みください。
それでは初診時から6週間後との比較をご覧ください。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
顔のシワの皮膚炎がまだ十分とはいえませんが、全体的には劇的な改善ができたいと思います。
この方向性でいけばもう2度と元の状態にもどることはないでしょう。
このタイプの症例には院内薬浴を実施して、サプリメント2種類を併用しています。
当院の薬浴で使用しているスキンケアと、サプリメントは以下のオンラインショップからご購入できます。
適切な診断・治療とともにご使用ください。
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2018.05.10
フレンチブルドッグのアトピーやアレルギー、舐め癖など痒みを伴う皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は当院で最も受診が多いフレンチブルドッグのわんちゃんです。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳4ヶ月 女の子(避妊手術未)
【経過】
〇生後7ヶ月のころから痒み
〇痒みの部位は身体の側面をかく、四肢端をなめる&噛む、顔をこする
〇食事を変えても、手作り食でも特に改善しない
〇今が最も悪い
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは顔の正面と、側面からです。
続いて、頚部です。
続いて、右前腕です。
続いて、左前腕です。
続いて、わきです。
続いて、内股です。
最後に、身体の側面の湿疹です。
上の写真は左側面で、斜め後ろからみると小さな穴があいたような脱毛があります。
こういった部位を拡大してみると、
このように、赤い湿疹があります。
それでは初診時から4週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
最もしつこかった手をなめる癖すらほとんどなくなりました。
舐め癖がひどかったため、エリザベスカラーをつけていたそうですが、これも完全になくすことができました。
初診時からわずか4週間ですが、軌道修正は細菌培養感受性結果が返ってきて抗生物質を変更した1回だけです。
あとは初回の想定どおりの治療方法で改善できました。
このタイプは
【膿皮症】 培養感受性テスト、スキンケア、スキンケアECプラス(サプリメント)
【アトピー】 アポキル、スキンケア
【心因性】 ヒーリングケアLFプラス、向精神薬
といったアプローチで十分よくなります。
アレルギーではないため、アレルギー対策の食事療法はうまくいかない原因になりますので、辞めたほうがいいです。
まだ若く軽度ではありましたが、この体質のわんちゃんであれば当院のスキンケア&ECプラス&LFプラスで改善できるでしょう。
当院がフレンチブルドッグの皮膚疾患のために開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.04.14
アポキルが効かないフレンチブルドッグのアトピー・アレルギー・膿皮症などの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
「フレンチブルドッグの痒い皮膚病にアポキルが効かない・・・」という状況に悩んでいる方は多いと思います。
悩んでいるのは飼主さまだけなく、実は獣医師も同様です。
魔法の痒み止めのように登場したアポキルが効かないときにどうするか?
今日はそんな症例報告です。
【症例】
フレンチブルドッグ 4歳 男の子(未去勢)
【経過】
〇約2年前から手足の痒み(舐める)、赤み、腫れ
〇顔の皺の痒み
〇アポキル開始(最初だけ1日2回、その後1日1回)とステロイド外用で緩和はあったが、痒み(舐める)のコントロールはできなかった
〇痒みは、四肢端(前>後)、顔の皺をこする、口唇を掻く
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは顔の正面と左右の拡大です。
続いて、左口唇(斜め下から)です。
続いて、右前肢と指間です。
続いて、左前肢と指間と足裏です。
初診時から3週間後の状態をみてみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
続いて、右前肢と指の間です。
続いて、左前肢と指の間、足裏です。
わずか3週間の治療アプローチでしたが、痒みは元々10として今2くらいまで改善しました。
赤みも減っていますし、腫れも引きました。
元々アポキルの服用期間があったので、そのアポキルの服用中の状態との比較もお聞きしましたが、「アポキル単独よりずっといい」ということでした。
なお内服についてはアポキル以外は処方しておらず、当院が開発したサプリメント2種類「スキンケアECプラス」と「ヒーリングケアLFプラス」を使っています。
顔の皺のケアにはMedicareローションを使って非常にいいコントロールができています。
皺のケアにはとても相性がいいのでおすすめです。
今回の患者さまですが、大阪から来院されました。
3週間前の初診時に一通り治療方針を決定し、2回目の再診時が今回でしたので「治療方針は初診時に確定できる」ということです。
フレンチブルドッグの手を舐める、足を舐める、癖のような痒み・皮膚病にはアポキル以外のアプローチを組み合わせなければうまくいかないことが多いです。
その次の選択肢が当院のサプリメント、ヒーリングケアLFプラスが主役になると思います。
ヒーリングケアLFプラス単独ですべての皮膚病がなおるわけではないので、的確な診断&投薬治療を併用しながらですが、「医療に足りない部分を埋める」というのがこのヒーリングケアLFプラスとスキンケアECプラスだと思います。
この2種類のサプリメントは当院のオンラインショップでお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.04.11
犬アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー性皮膚炎、膿皮症、癖のようなしつこい手舐め足舐めなど、痒みを伴う難治性皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
フレンチブルドッグに限った話ではないのですが、原因はが1つとは限りません。
アトピーがあり、感染症があり、食事の影響があり、ホルモン異常があり、心因性もあり・・・というようなことはザラです。
しかも感染症にも抗生物質が適応にならない真菌症、寄生虫疾患というのもあります。
では細菌性であれば抗生物質が効くかというと耐性菌という抵抗力をもった細菌のこともあります。
培養&感受性試験という薬の効きを調べる検査をしたら効くか?といえば、本人の体質との相性もあるので必ずしも効くとは限りません。
またそもそも服用して効かない細菌性皮膚炎もありますので、注意が必要です。
食事の影響があるというなら食物アレルギーなのか?といわれそうですが、そうではない食事の影響もあります。
ホルモン異常といえば甲状腺機能低下症か副腎皮質機能亢進症か?といえば、ホルモン疾患がこの2つだけではないのでそうともいえません。
不妊手術をしていればやっぱりこの2つか?と言われそうですが、違います。
心因性というのはストレスか?とよく聞かれますが、ストレスと思うことはあまりなくて、むしろフレンチはストレスを感じにくいため「遺伝的な性格」と表現するほうが正確だと思っています。
改善にはこれらすべての判断を1つも狂いなく判断しなければ改善しないため、フレンチブルドッグの皮膚病治療は「難しい」と言われるのだと思います。
そして原因が1つでない異常、アプローチも複数です。
そして同時に正しい治療ピースを揃えなければ改善しないことすらあります。
今日紹介する症例も、そんなフレンチブルドッグの典型的な皮膚病症例で、複数のアプローチがなければ改善しない症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 5歳7ヵ月 女の子(避妊済)
まずは初診時の状態をみてみましょう。
それでは初診時に組み立てた治療方針だけで改善した治療後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
フレンチブルドッグの遺伝的体質に合った的確な治療をするとこのくらい綺麗に改善します。
こういった典型的な症例には当院の提供する医療と、当院がフレンチブルドッグの体質に合わせて開発したスキンケア&サプリメントが非常に相性がいいです。
〇顔のシワや湿疹のケアにはMedicareローション
〇全身のクレンジングにはMedicareクレンジングオイル
〇基本的なシャンプーにはMedicareシャンプー
〇湿疹(膿皮症)への根本的な体質改善にはスキンケアECプラス
〇四肢端の舐め癖にはヒーリングケアLFプラス
もちろん初診時の的確な診断と投薬治療があってこそですが、すべてのピースが揃うことが重要です。
当院では定期的に関東で遠隔診療を開催しています。
次回は5月13日(日)の夕方で、品川区のかもめカフェで開催します。
詳しい説明はHPの遠隔診療ページと、お申し込みページをご確認ください。
当院が開発したスキンケア商品とサプリメント2種類(ECプラス&LFプラス)は以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.04.08
フレンチブルドッグのアトピー・アレルギー・膿皮症といった痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
フレンチブルドッグの皮膚病のキーワードは
①アトピー
②アレルギー
③膿皮症
④食事療法
⑤痒い(掻く&舐める)
⑥癖(心因性)
⑦脂漏症
が代表的かと思います。
今回紹介するのはこの7つのうち6つが当てはまる「典型的なフレンチブルドッグの皮膚病」です。
一目診た瞬間に治療法が決まり、「絶対に良くなる」という典型例です。
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは顔正面から。
続いて、右前肢端です。
続いて、腹部です。
続いて、背中です。
治療後(約2ヶ月後くらい)と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
フレンチブルドッグで最も手ごわい足を舐める痒みですら元々10として残りは1~2程度です。
ずっと繰り返しでていた湿疹は完全に消失、今は再発すらしなくなりました。
このタイプは投薬治療とスキンケアが非常に早い改善をもたらしますが、当院のスキンケアECプラスとヒーリングケアLFプラスが再発防止やお薬の減量に非常に役立ちます。
この症例も「アポキルを服用していても痒い!」という状態でしたが、いまは「痒くなったら時々アポキルを服用するだけで十分維持できる」という改善具合です。
フレンチブルドッグの皮膚病に必要なシャンプー(スキンケア)、根本的な体質改善に必要なサプリメントは以下のオンラインショップでお買い求めいただけます。
※適切な診断&投薬治療があれば最高の治療成績がでます。
当院では関東にお住まいの方に向けて、5月13日(日)の夕方に品川区で遠隔診療を行います。
ご希望の方は当院HPからお申し込みください。
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